2022年02月18日公開
2024年11月18日更新
ココナッツミルクの代用品15選!おすすめの活用レシピも紹介
ココナッツミルクの代用品をまとめます。牛乳や豆乳などの使いやすい代用品だけでなく、ココナッツクリームなど風味が似ている代用品も紹介します。ココナッツミルクの代用品を活用したおすすめ料理も紹介しているため、ぜひ挑戦してみてください。
ココナッツミルクの代用品を一挙に紹介!
ココナッツミルクは海外でよく使われており、特にエスニック料理では欠かすことができない食材です。日本ではなじみが少ない食材ですが、スーパーなどで見かけることもあります。
ただ、頻繁に使う食材ではないため、家に常備している人は少ないでしょう。家にココナッツミルクがないときは、他の食材で代用するのがおすすめです。
本記事では、ココナッツミルクの代用品を、ピックアップしてまとめています。ココナッツミルクが必要なメニューを作るときは、ぜひ参考にしてください。
ココナッツミルクとは?
ココナッツミルクの特徴
ココナッツミルクは、ヤシの実を原料とした食材です。成熟したヤシの実には、内側に「胚乳」と呼ばれる白い部分があります。この胚乳を細かく砕き、水を加えて煮込んだものがココナッツミルクです。
ココナッツジュースと間違えられることもありますが、ココナッツジュースとはまた別物です。ココナッツミルクはドリンクとして飲むこともできれば、調味料としても活躍します。まろやかな風味を活かし、東南アジアではカレーなどによく使われています。
ココナッツミルクとココナッツオイルの違い
ココナッツオイルの原料は、ココナッツミルクと同じくヤシの実の胚乳です。胚乳から作られたココナッツミルクを分離させ、油分だけを取り出したものがココナッツオイルです。ココナッツミルクとは違い、食用だけでなくスキンケア製品にも使われます。
両方ともココナッツの風味がしますが、ドリンク用のココナッツオイルは無味無臭の商品もあります。料理に使う場合は、調理用のオイルを使うようにしましょう。
ココナッツオイルはココナッツミルクに比べ、カロリーと飽和脂肪酸が多いという特徴があります。賞味期限も長いため、長期保存したいときはココナッツオイルがおすすめです。
ココナッツミルクの代用品15選
代用品①牛乳
牛乳はどの家庭にも常備してあることが多く、ココナッツミルクの代用品として使いやすい食材です。味と風味の違いはありますが、まろやかさを出すだけであれば十分です。
ココナッツミルクよりあっさりとした味になるため、はちみつなどを一緒に加えて代用すると良いでしょう。
代用品②生クリーム
牛乳ではあっさりしすぎる場合は、生クリームで代用するのがおすすめです。牛乳よりもやや値は張りますが、その分料理にコクを出すことができます。ただ、脂肪分が少ない生クリームだと、ややあっさりとした仕上がりになります。
濃厚な味にしたい場合は、動物性の高脂肪生クリームを使うと良いでしょう。牛乳と合わせて代用することで、まろやかさを調節できます。
代用品③ヨーグルト
ヨーグルトも冷蔵庫に常備していることが多く、ココナッツミルクがないときにすぐ代用できます。ヨーグルトには加糖と無糖の2種類がありますが、どちらで代用しても大丈夫です。砂糖の量によって味が変わるため、お好みの商品で代用しましょう。
甘味が強いヨーグルトを使う場合は、味を見ながら少しずつ加えていくのがおすすめです。ココナッツミルクよりも酸味があるため、さっぱりとした味に仕上がります。
代用品④サワークリーム
サワークリームは、お菓子作りによく使われる食材です。普通の生クリームと同じく濃厚な味わいで、少し酸味があるところが特徴です。ココナッツミルクのようにサラサラしていないため、代用するときは水を足して使うと良いでしょう。
代用品⑤ソイミルク(豆乳)
豆乳は牛乳よりもクセのある味ですが、ヘルシー志向の人から人気があります。牛乳と同じくあっさりとした味に仕上がりますが、ココナッツミルクの代用品として使うことが可能です。
豆乳にはいちご味やココア味など、味がついた商品も多く販売されています。しかし、ココナッツミルクの代用品として使う場合は、味がついていない豆乳を使ったほうが良いでしょう。
代用品⑥アーモンドミルク
アーモンドミルクは白い色をしていますが、乳製品は使われていません。商品によっても材料は少し異なりますが、基本的にはアーモンドと水で作られています。
ココナッツミルクと風味がよく似ており、風味を重視する料理への代用がおすすめです。アーモンドの香りが強く出すぎることもあるため、様子を見ながら量を調節しましょう。
砂糖が入ったアーモンドミルクもありますが、ココナッツミルクの代用には無糖の商品がおすすめです。無糖のアーモンドミルクで代用することで、自分好みの甘さに仕上げることができます。
代用品⑦ライスミルク
ライスミルクは一般的に使用されている食材でないため、その存在を知らない人もいるでしょう。ライスミルクは、米と水を合わせて作られた植物性ミルクです。アレルギー持ちの人やヴィーガンの人に、よく利用される食材になります。
あっさりとしていてコクは少ないですが、その分料理の味を邪魔せずに代用できる食材です。家でも簡単に作ることができるため、興味がある人は挑戦してみてください。
代用品⑧オーツミルク
オーツミルクとは、オーツ麦と水から作られた植物性のミルクです。オーツ麦はオートミールの原料として知られており、食べたことがある人も多いでしょう。
ライスミルクのようにあっさりとした味に仕上がるため、代用するときはお好みで他の調味料も、加えてみてください。
オーツミルクはそれほど有名ではないため、なかなか手に入るものではありません。食物繊維も豊富で、ココナッツミルクの代わりに使えるため、機会があればぜひ試してみてください。
代用品⑨ココナッツパウダー
ココナッツパウダーは、ヤシの実の胚乳の一部を、粉末にして作られます。ココナッツミルクと同じ原料であるため、代用品として使いやすい食材です。風味は良いですが、水に溶けにくいというデメリットもあります。
出来上がった料理に混ぜるなどして、上手に代用してみましょう。ココナッツミルクよりも保存がきくため、常備しておきたい人におすすめです。
代用品⑩ココナッツクリーム
ココナッツクリームは、ココナッツミルクから分離したとろみのある部分です。牛乳と生クリームのような関係で、ココナッツミルクよりも濃厚な味が特徴になります。ココナッツミルクの風味と似ているため、料理の味を変えたくないときに、代用すると良いでしょう。
ただ、ココナッツミルクと同じ分量を使ってしまうと、ココナッツの味が強くなりすぎます。ココナッツミルクの代用品として使うときは、料理の味を見ながら量を調整しましょう。
代用品⑪コーヒーミルク
コーヒーミルクは身近にある調味料のひとつで、ココナッツミルクの代用品として手軽に使えます。料理の隠し味として使われることも多く、甘味とコクを出したいときにおすすめです。スイーツなどにも使えるため、小分けタイプの商品を常備しておくと便利です。
代用品⑫エバミルク
エバミルクは無糖練乳とも呼ばれており、牛乳を煮詰めて濃縮させた食材です。濃厚な味わいがココナッツミルクと似ており、エスニック料理の辛さをマイルドにしてくれます。
入れすぎるとスパイスの良さがなくなってしまうため、代用するときは量の加減に注意しましょう。
代用品⑬スキムミルク
スキムミルクは脱脂粉乳を加工した食材です。また、本来の脱脂粉乳よりも水に溶けやすくなっています。牛乳や豆乳などと合わせて代用することで、料理にまろやかさをプラスできます。
ただ、代用品としては風味が少し弱いため、ごまペーストなどでナッツの香りを補うのがおすすめです。
代用品⑭練乳
くだものやスイーツに使われやすい練乳は、エバミルクに糖分を加えて作られた商品です。ココナッツミルクの代用品にすることで、クリーミーなコクを加えることができます。
甘味が強いため、レシピよりも砂糖を少なめにする必要があります。甘味をおさえたい場合は、牛乳や豆乳と合わせて代用するのがおすすめです。
代用品⑮杏仁(きょうにん)
杏仁とは、アンズの種の中にある「仁」をすり潰したもので、杏仁豆腐の原料として使われます。杏仁を代用品として使うと、ココナッツミルクとはまた違う、独特な風味を楽しめます。杏仁が余ったら、焼き菓子やドリンクなどに利用するのがおすすめです。
ココナッツミルクの代用品で作るおすすめ活用レシピ
生クリームで作るバターチキンカレー
【材料】
- 鶏もも肉 250g
- 塩 小さじ1/2
- 玉ねぎ 1個(200g)
- にんにく 1片(10g)
- オリーブオイル 大さじ1
- 生クリーム 200ml
- バター 50g
- クミンシード 少々
- パプリカパウダー 適量
- ご飯 2膳
- A プレーンヨーグルト 大さじ3
- A カレー粉 大さじ1
- A すりおろしにんにく 小さじ1/4
- A すりおろしショウガ 小さじ1/4
- A コショウ 少々
- B トマト缶(カット) 1缶(400g)
- B 砂糖 小さじ2
- B 顆粒コンソメ 小さじ1
【作り方】
- 鶏肉は余分な脂を取り除き、ひと口大に切ります。
- 1をポリ袋に入れて、塩を振ります。
- 2にAを加えて揉み込み、30分以上置いておきます。
- 玉ねぎは薄切りに、にんにくはみじん切りにします。
- 鍋にオリーブオイルを熱し、クミンシードを入れて炒めます。
- 香りが出てきたら、にんにくを加えて炒めます。
- 香りが立ったら玉ねぎを加え、中火で炒めます。
- 玉ねぎがあめ色になったら、鶏肉を入れて炒め合わせます。
- 肉の表面が白くなってきたらBを加え、中火で10分煮ます。
- 生クリームとバターを入れて、弱火で沸騰しないように加熱します。
- 塩、コショウ、カレー粉を入れて味をととのえます。
- 器にご飯を盛りつけ、カレーをかけます。
- パプリカパウダーを振ったら完成です。
ココナッツミルクを生クリームで代用した、バターチキンカレーのレシピです。カロリーは高くなりますが、その分まろやかでコクのある美味しさになります。子供が食べる場合は、カレー粉の量を減らして辛さを調整しましょう。
ココナッツアイス
【材料】
- 牛乳 500ml
- ココナッツパウダー 60g
- ココナッツフレーク 30g
- はちみつ 大さじ3
- モリンガパウダー 小さじ1
【作り方】
- ココナッツフレークの半量と、他の材料を合わせてよく混ぜます。
- 1をハンドミキサーで撹拌します。
- アイスの型に、残りのココナッツフレークを入れます。
- 3に2を流し入れます。
- 棒つきの蓋をして、冷凍庫で5〜6時間冷やしたら完成です。
ココナッツの風味が重要なメニューには、ココナッツパウダーを代用品として使いましょう。ココナッツミルクを使わなくても、ココナッツパウダーと牛乳で、美味しいココナッツアイスが作れます。
材料を混ぜて凍らせるだけで簡単に作れるため、親子でアイス作りを楽しむのも良いでしょう。
ココナッツオイルのザクザククッキー
【材料】
- 薄力粉 150g
- ココナッツオイル 50g
- 砂糖 40g
- 牛乳 大さじ2
- ドライフルーツ 30g
- ミックスナッツ 30g
【作り方】
- ボウルにココナッツオイルと砂糖を入れてすり混ぜます。
- 1に薄力粉を振り入れて、ドライフルーツとミックスナッツを加えざっくり混ぜます。
- 牛乳を入れてひとまとめにします。
- 3を綿棒で5mm厚さに伸ばし、型を抜きます。
- クッキングシートを敷いた天板に4を並べます。
- 180℃に予熱したオーブンで20分焼きます。
- 粗熱が取れたら完成です。
ザクザクとした食感が楽しい、ココナッツオイルを使ったクッキーのレシピです。ココナッツミルクを使ったクッキーは、バターを使うことが多くなります。
しかし、ココナッツオイルを代用することで、バターを使わなくても、あっさりとしたクッキーが作れます。チョコチップやアーモンドスライスなど、他の具材で自由にアレンジすることも可能です。
かぼちゃのココナッツプリン
ココナッツプリンは、ココナッツミルクを使うレシピが多いですが、ココナッツクリームでも代用することができます。ココナッツクリームを代用品にすることで、ココナッツミルクを使うよりも濃厚なプリンが出来上がります。
かぼちゃを使ったプリンは仕上がりが色鮮で、ハロウィンパーティーやおもてなし料理にもぴったりです。かぼちゃの種類で甘さが変わるため、砂糖の量はお好みで調整しましょう。
エスニック風うどん
ココナッツミルクを使わなくても、牛乳で代用することで手軽にエスニック料理が作れます。ココナッツの風味はありませんが、ナンプラーやパクチーの効果で、エスニック料理らしい仕上がりになっています。
調味料の量で味を変えられるため、味を見ながら量を加減してみましょう。さらに辛味を加えたいときは、食べる前にラー油を垂らすのがおすすめです。
ココナッツミルクがなくても代用品は豊富にある
ココナッツミルクは、普段あまり使わない食材です。そのため、レシピの材料に入っていると、困ることがあります。しかし、牛乳や生クリームなど、家にありがちな食材で代用することが可能です。
風味は少し変わってしまいますが、代用品で手軽にエスニック料理を作ることができます。ココナッツミルクが家にないときは、身近にある材料を代用品として利用してみましょう。