2022年01月31日公開
2024年11月18日更新
くさやは例えるとどんな臭い?臭う理由や和らげる焼き方も紹介!
くさやとはどれだけ臭いのか、そのレベルや臭いの例えなどを紹介します。くさやが臭う理由や、普通の魚の干物との違いも詳しく説明します。臭い消しの方法や美味しい焼き方も載せているので、これからくさやに挑戦する人はぜひ参考にしてください。

くさやが臭い理由や焼き方のコツを紹介

くさやはとても臭いことで有名ですが、実際にその臭いを経験したことがある人は少ないのではないでしょうか?
本記事ではくさやがどのような臭いなのか、臭いの例えやレベルなどを紹介します。臭い理由や焼き方のコツ、臭い消しの方法など、くさやに関する情報が満載です!
くさやの特徴
くさやは魚の干物

そもそも「くさや」とは何のことか知っていますか?くさやとは伊豆諸島の名産品で、ムロアジやトビウオ、サンマなどの干物のことです。くさやという名前の魚の干物ではなく、くさや液に漬け込んで作った魚の干物の総称としてこの名前が使われています。
くさやを作るためには、まず新鮮な魚の血合いや内臓を取り除いて開きます。それをくさや液に1〜2日漬け込み、洗い流してから天日干しにすれば完成です。
一般的な干物よりも、タンパク質やカルシウム、ビタミンB群などの栄養素が豊富に含まれています。そのため、骨や歯を丈夫にしたり、疲労回復やアンチエイジングなどにも役立ちます。
くさやの味わい

くさやには旨味成分がぎゅっと凝縮されているため、普通の干物よりも味わいが深くまろやかな旨みがあります。日本酒との相性が抜群ですので、お酒のおつまみに特におすすめです。
塩水に漬け込んでいるため塩味が強いイメージがありますが、意外とそこまで強い塩気は感じないでしょう。ただ、商品によっても味わいは変わり、塩気が強いくさやもあります。
お酒だけでなく白いご飯とも相性が良いので、お茶漬けの具として使う食べ方も人気があります。ただ、味よりもその臭いが気になるという人も多く、美味しさを感じられないということもあるようです。
くさやが臭い理由
くさや液とは

くさや液とは魚を漬けるための塩水のことですが、この塩水は数十年から数百年もの間塩を継ぎ足して使われ続けているという特徴があります。なぜ塩を継ぎ足して使われるようになったかというと、昔は塩がとても貴重な食材だったからです。
江戸時代には、一般的な干物は魚に直接塩を振って作られていました。しかし、伊豆諸島は幕府の直轄地であったことから、塩を年貢として納めなければなりませんでした。
そのため、塩を直接魚に振る代わりに塩水を使い、さらに塩水を捨てることなく再利用することで塩を節約するようになったのです。長年継ぎ足し続けられた塩水には魚の成分が溶け出し、豊富なアミノ酸が含まれるようになります。
そのアミノ酸が、くさやならではの旨みの素となるのです。くさや液は古ければ古いほど、干物の旨みが強くなるといわれています。ただ、魚を続けて漬けると旨み成分が減ってしまうので、連続で漬けることはしません。
逆に長期間放置しすぎても悪くなってしまうため、くさや液の保管にはしっかりとした管理技術が必要となります。伊豆諸島では代々女性がくさや液の管理を任され、その味を現在まで継承し続けてきました。
臭い理由

長い間同じ塩水を使い続けることで、塩水にはさまざまな微生物が生育するようになります。その微生物のひとつに、乳酸菌の一種である「コリネバクテリウム・クサヤ(クサヤ菌)」という菌がいます。
このクサヤ菌が塩と混ざり合うことで旨みが生まれますが、それと同時にあの独特な臭いも放つようになるのです。また、発酵の途中で生成される硫黄化合物やアンモニア、酪酸などの成分も臭いの原因となります。
くさやの臭いを例えると?

くさやは臭いということは知っていても、実際にどのくらいの臭さなのか知らない人も多いのではないでしょうか?くさやの臭いは人によって感じ方が違いますが、ドブのにおいや夏の生ゴミなどに例える人が多いようです。
他にも動物園や公衆トイレ、何かが腐った腐敗臭などに例える人もいます。感じ方は人それぞれですが、どちらにせよ強烈な臭いであることに変わりはないでしょう。
臭い食べ物ランキングで5位のくさや

臭気はアラバスター(Au)という単位で数値化できますが、加熱前のくさやの臭気は約447Auです。この数値は納豆やたくあんの古漬けと同程度ですが、加熱することでその臭気は一気に1267Auにまで上がります。
焼くと臭気は3倍近くまで跳ね上がり、その臭いは世界でも5番目の臭さだといわれています。
ちなみに、世界一臭いといわれている食べ物は、シュールストレミングというスウェーデンで作られるニシンの塩漬けです。シュールストレミングの臭気は約8070Auで、くさやの7倍ほどの数値となります。
くさやの臭いを消す・和らげる焼き方
焼き方のコツ

くさやは焼きすぎると風味がなくなってしまうので、半生くらいの焼き加減を意識すると上手に焼けます。温めたコンロに入れたら弱火にして、皮の面と開いた面を7:3から8:2くらいの割合で焼きましょう。
冷凍してあるものは、解凍してから焼くのがポイントです。焼くときの臭いを消したいときは、グリルの中に醤油を入れたアルミホイルの容器を入れるのがおすすめです。
醤油が焦げる芳ばしい香りが、くさやの独特な臭いを減らしてくれます。どうしても焼くときの臭いが気になる人は、あらかじめ焼いてある「焼きくさや」を買うのもひとつの手でしょう。
臭いを消す・和らげる方法

くさやの臭い消しには、清酒や焼酎などのお酒を使うのがおすすめです。お酒は普通の料理でも肉や魚の臭み消しに使われますが、くさやでもその効果は変わりません。
しかし、しっかりとアルコール分を飛ばさないと、今度は酒臭くなってしまうというデメリットもあります。そのため、アルコールが苦手な人や子供が食べる場合には使いづらい方法です。
お酒が使えないときは、焼くときと同様に醤油を利用してみましょう。グリルに醤油を入れるだけでなく、くさやを醤油漬けにしてから焼いても臭いを軽減できます。焼いたあとも、身をほぐしてから醤油にまぶすと臭い消しの効果があります。
単体で食べるとどうしてもにおいが気になる場合は、アンチョビの代わりにピザやパスタなどに利用するのもおすすめです。特に小さい子供はそのままだと食べにくいことがあるので、臭いが気にならなくなるような料理にアレンジしてみましょう。
くさやは臭いが強烈でもおいしい!

くさやが臭い理由や焼き方などについてまとめました。くさやが臭いのは魚を漬けるための塩水が原因ですが、臭いだけでなく旨みが増すというメリットがあります。
初めて食べる人はその臭いに驚くかもしれませんが、一度食べてみればやみつきになること間違いなしです。臭いを消す方法などを試しながら、ぜひ普通の干物では味わえない美味しさを堪能してみてください。



