2022年01月17日公開
2024年11月17日更新
ポッカレモンが体に悪いといわれるのはなぜ?栄養成分や噂の真相を解説
ポッカレモンが体に悪いといわれる理由について解説します。ポッカレモンが体に悪いという噂は本当か、その真相を調べてまとめました。ビタミンCなどポッカレモンに含まれている栄養成分の種類や、栄養を摂取することによる健康効果についても紹介します。
ポッカレモンは体に悪いのかを徹底解説!
ポッカレモンはわざわざレモンを搾る手間がなく、手軽にレモン果汁を使える便利な商品です。しかし、ポッカレモンは体に悪いという話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?
本記事では、ポッカレモンが本当に体に悪いのかを調べてまとめました。ポッカレモンに含まれている栄養成分や、添加物についても紹介します。
ポッカレモンの主な栄養成分
成分①ビタミンC
ポッカレモンはレモンの果汁が主な原材料であるため、ビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンCは体内で作られない栄養素で、食事から必要な量を摂取する必要があります。
皮膚のメラニン色素の生成を抑える働きがあり、シミ防止や美肌に効果的です。また、ビタミンCには強い抗酸化作用があり、老化防止や動脈硬化の予防などにも役立ちます。
ビタミンCは野菜や果物から摂取できますが、なかなか食事に取り入れられないときはポッカレモンを利用すると良いでしょう。ビタミンCは鉄分の吸収を良くしてくれる働きもあるので、貧血気味の人にもおすすめです。
成分②カリウム
ポッカレモンにはカリウムも多く含まれており、むくみの予防や解消に役立ちます。カリウムは体内の余計な塩分を排出してくれるので、高血圧や塩分を摂りすぎている人は積極的に摂取したい成分です。
「ポッカレモン100」のカリウム含有量は、大さじ1杯当たり30mgです。ただ、商品によっては、カリウムの含有量にかなりバラつきがあります。
一番カリウムの成分が多いのは「ポッカレモン100」ですが、レモン果汁が少ない「ポッカレモン プッシュレモン」には大さじ1杯当たりカリウムが2mgしか含まれていません。カリウムを多く摂取したいのであれば、商品選びにも気をつけましょう。
成分③クエン酸
クエン酸はレモンなどの柑橘類に多く含まれており、ポッカレモンにも豊富に含まれている成分です。クエン酸は疲労回復に役立つことで有名ですが、それ以外にもミネラルの吸収を助けたり新陳代謝の働きを活発にしてくれたりします。
夏バテにも効果があるので、暑くて食欲のないときは料理にポッカレモンを利用してみると良いでしょう。また、クエン酸は体に良いだけでなく、石鹸かすなどのアルカリ性の汚れにも効果的です。
賞味期限が切れてしまったポッカレモンは、キッチンやお風呂場の掃除に利用するのがおすすめです。
成分④リン
リンは体内でリン酸カルシウムやリン酸マグネシウムとして活躍する成分で、骨や歯を作るために働きます。他にもさまざまな代謝反応に必要となる成分で、心臓や腎臓の機能維持、神経伝達などにも関係しています。
ポッカレモンの大さじ1杯当たりのリンの含有量は、「ポッカレモン100」で2mgです。リンが不足すると、脱力感や筋力低下などの症状が出てきます。
しかし、リンは加工食品の食品添加物として使われることが多く、最近では過剰摂取のほうが問題となっています。リンは摂りすぎるとカルシウムの吸収を妨げてしまうので、食事の栄養バランスに注意しましょう。
ポッカレモンが体に悪いという噂は本当?
健康に害のある成分は含まれていない
ポッカレモンの代表的な商品である「ポッカレモン100」には、レモンの他に香料が含まれています。ポッカレモンは濃縮還元製法で作られているため、そのままだとどうしても香りが弱くなってしまうためです。
香料の種類は2500種類にも上るといわれていますが、種類を記載する義務はないためどの香料が使われているかは消費者にはわかりません。
ただ、厚生労働省の基準を守った量しか使われていないため、体に悪い影響はほぼありません。それでも健康が心配な人は、香料も使っていない「ポッカレモン オーガニックストレート」を使うのがおすすめです。
噂の原因は「ポッカレモン事件」
ポッカレモンが体に悪いといわれる原因は、過去にあった「ポッカレモン事件」が原因です。「ポッカレモン事件」とはポッカレモンの不正表示により、公正取引委員会から排除命令が出されたものです。1度目の不正表示は、1967年に起こったものでした。
当時のポッカレモンは「飲むレモン」として本物のレモンが入っているような表示をしていたのですが、実はいくつかの商品に合成レモンが使用されていることが発覚しました。これが不当表示に当たるとして、排除命令が出されることになったのです。
2度目の不正表示は2008年と比較的最近のことで、こちらは表示がないのにいくつかの商品に防カビ剤が入っていることが問題となりました。これらの事件があったため、「ポッカレモンは体に悪い」という噂が立つようになってしまったのです。
過剰摂取は体に悪い可能性も
ポッカレモンは健康に悪いわけではありませんが、摂り過ぎると体に悪い影響を与えることもあります。ポッカレモンにはビタミンCが豊富に含まれていますが、ビタミンCはあまりに多く摂り過ぎると下痢を起こすことがあります。
ただ、厚生労働省が推奨しているビタミンCの摂取量は1日1000mgですので、相当な量のポッカレモンを使わなければ体に悪いことはありません。料理に多少使う程度では過剰摂取にはならないので、それほど心配しなくても良いでしょう。
ポッカレモンを保存する際のポイント
開栓後は冷蔵庫で保存し早めに使い切る
ポッカレモンは防腐剤や保存料が入っていないため健康には良い商品ですが、その分日持ちしないというデメリットもあります。ポッカレモンは封を開けたら冷蔵庫で保存して、できるだけ早めに使い切るようにしましょう。
美味しく消費できる期限の目安は、開栓してから1〜2週間です。2週間を過ぎるとガスが発生したりカビが生えることもあるので、開栓した日を忘れないようにしましょう。
開栓日がわからなくなってしまった場合は?
ポッカレモンには開栓日を記入できるようになっている商品もありますが、封を開けた日をうっかり忘れてしまうこともあるでしょう。そういったときは、蓋を開けたときの音に注意してみてください。
蓋を開けたときに「ポンっ!」と音がする場合は、レモン果汁が発酵してガスが発生している証拠です。ガスが発生しただけだと体に悪いというほどではないのですが、すでに劣化が始まっているのでできれば使わないほうが良いでしょう。
また、カビが生えると綿のような塊となって出てくることがあるので、白い塊を見つけたらすぐに処分するようにしましょう。
ポッカレモンは体に悪い商品ではない!
ポッカレモンが体に悪いといわれる理由についてまとめました。ポッカレモンが体に悪いといわれるのは不正表示があったことが原因で、実際にはそこまで体に悪い商品ではありません。
ただ、賞味期限を過ぎたり過剰摂取をしてしまうと体に悪い影響が出ることもあるので、上手に保存して適量を料理に使うようにしましょう。