きくらげの食べ過ぎは下痢や胃痛の原因に?1日の摂取量や栄養も!

きくらげを食べ過ぎるとどうなるのかを徹底調査しました。食べ過ぎによる下痢や胃痛などのデメリットやその対処法などを詳しく解説します。きくらげに含まれる栄養素や効能、1日の摂取目安量なども紹介するので、ぜひ参考にしてください。

きくらげの食べ過ぎは下痢や胃痛の原因に?1日の摂取量や栄養も!のイメージ

目次

  1. 1きくらげの食べ過ぎの危険や栄養効果について解説!
  2. 2きくらげを食べ過ぎるとどうなる?
  3. 3きくらげの栄養と効能
  4. 4きくらげの栄養を効果的に摂る方法
  5. 5きくらげの食べ過ぎに注意しよう!

きくらげの食べ過ぎの危険や栄養効果について解説!

きくらげはコリコリとした食感が良く味にクセがないので、幅広い料理に使用される人気の食材です。デトックスやダイエットにも効果的な食材と注目を集めています。しかし、体に良いからといって食べ過ぎてしまうと、さまざまなデメリットもあるようです。

本記事では、きくらげを食べ過ぎると体にどのような影響を与えるのか解説していきます。また、食べ過ぎた時の対処法もチェックしてみてください。

きくらげを食べ過ぎるとどうなる?

きくらげを食べ過ぎると体にどのような影響を与えるのか、過食のデメリットについて詳しく解説します。また、食べ過ぎた時の対処法も紹介するので参考にしてください。

胃痛や下痢になる危険

きくらげには豊富な食物繊維が含まれています。その量は食物繊維で有名なごぼうの3倍もあるそうです。きくらげには食物繊維の一種である不溶性食物繊維が含まれています。不溶性食物繊維は水に溶けにくく消化されにくいのが特徴です。そのため、過食したりよく噛まないで食べると消化不良になってしまい、胃痛や下痢を引き起こします。

また、不溶性食物繊維を摂取し過ぎると、カルシウムや鉄分、ビタミンなどの栄養素も排出してしまうため、食べる量には気を付けてください。

アレルギーの危険

きくらげの食べ過ぎは胃痛や下痢だけでなく、アレルギーを引き起こす可能性もあります。適量に食べる場合は大丈夫ですが、過食が続くとアレルギー物質が体内に蓄積されていくそうです。アレルギー物質が一定量を超えると、アレルギー反応を起こしてしまいます。

アレルギーの症状は下痢や蕁麻疹、呼吸困難などです。一説によると、きくらげや蟹、海老などに含まれるキチンキトサンという物質がアレルギーの原因ではないかといわれていますが、確証は得ていません。

きくらげを食べて気分が悪くなった場合は、アレルギーを疑ってみるのが良いでしょう。気になる人は一度病院で検査を受けておくと、対処法が分かるので安心です。

1日の摂取量目安

きくらげは1日にどのくらいの量まで食べても大丈夫なのでしょうか?前述したように、きくらげを過食すると胃痛や下痢を引き起こす可能性があります。その原因は食物繊維の過剰摂取によるものです。食物繊維の1日の摂取量の目安は、男性が20gで女性が18gといわれています。

市販の乾燥きくらげでいうと、100gあたりに含まれる食物繊維量は約73gです。よって、きくらげ25gで約18gの食物繊維を摂取することになります。1日のきくらげの摂取量は25gくらいが良いでしょう。だいたい手でひとつかみくらいが25gですので、目安にしてください。胃腸が弱く下痢をしやすい人は、もう少し量を控えた方が安心です。

食べ過ぎた時の対処法はある?

食べ過ぎてしまった時に胃痛や下痢になるのを防ぐ対処法は、食物繊維のバランスをとることです。きくらげを過食するということは、不溶性食物繊維を過剰に摂取するということになります。不溶性食物繊維だけに偏らないように、水溶性食物繊維を含んだ食べ物を摂取するようにしてください。

不溶性食物繊維と水溶性食物繊維のバランスは、2:1の割合が良いとされています。ちなみに、水溶性食物繊維が多く含まれている食材は、納豆などの豆類やかぼちゃなどの根菜類、海藻などです。きくらげを料理する時は、これらの水溶性食物繊維が含まれている食材メニューと組み合わせるのが、胃痛や下痢のリスクを減らす対処法になります。

きくらげの栄養と効能

きくらげは栄養豊富な食材であるため、食べ過ぎなければ健康に良い効能が多くあります。ここでは、きくらげに含まれる栄養と効能について詳しく解説します。

栄養と効能①食物繊維

きくらげに含まれている食物繊維は、100gあたり不溶性が73.1g、水溶性が6.3gです。不溶性食物繊維は水を吸収して膨張する性質があるため、腸を刺激してお通じを良くする効果があります。

水溶性食物繊維は水に溶ける性質で、栄養分を吸収しながらゆっくりと腸に移動するので、満腹感が長持ちして過食を防止することが期待できるでしょう。また、血糖値の急激な上昇を抑制する効能があるため、糖尿病や肥満の防止にもつながります。

他にも、食物繊維の一種であるβ-グルカンという成分も含まれており、免疫アップの効能があります。がん細胞の抑制やコレステロール値の低下、生活習慣病の予防にも期待できるといわれている栄養成分です。

栄養と効能②ビタミンD

ビタミンDは100gあたり128.5μg含まれています。これはキノコ類の中でも、最も多いビタミンDの量です。きくらげが天日干しされた過程で、増えたのではないかといわれています。

ビタミンDはカルシウムの働きをサポートする重要な役割を担い、骨や歯を強くする効能があります。ビタミンDがなければ、カルシウムが多く含まれる食べ物を食べても、うまく効果を発揮することができません。

ビタミンDが体内で不足すると、骨粗しょう症になる可能性もあります。現代の日本人の9割がビタミンDが不足しているといわれているため、積極的に摂りたい栄養素です。

栄養と効能③カルシウム

カルシウムは100gあたり82mg含まれています。これは牛乳の8割ほどのカルシウムに相当する量です。カルシウムは歯や骨の形成に欠かせない、重要な栄養成分になります。その他にも、血液中のカルシウムが体内のあらゆるところに血液と共に運ばれ、神経の伝達や筋肉の収縮、ホルモンの分泌などをサポートして効果的にします。

カルシウムが不足すると、骨粗しょう症になったり、精神的にイライラするなど不安定になったりすることもあるそうです。きくらげは一度に多く食べられないので、少しずつ摂り入れていくのが、健康維持にもつながるでしょう。

栄養と効能④鉄分

きくらげに含まれる鉄分の量はレバーの3.5倍といわれており、ヘルシーな上に鉄分もしっかり摂れるのか魅力です。鉄分は血液をきれいにし栄養を与える効能があり、貧血や冷え性の予防と改善に効果があります。また、体の全機能を高める効能もあり、病気に対する抵抗力が強まるそうです。

鉄分不足になるとヘモグロビンの量も減ってしまうため、全身が酸欠状態になってしまいます。そのため、肩こりの悪化や息切れ、めまいなどを発症するリスクがあるそうです。加齢とともに鉄分不足のデメリットは大きくなるといわれています。鉄分が必要になる妊婦や授乳中の人にも、積極的に摂ってほしい栄養素です。

栄養と効能⑤その他のミネラル類

ミネラルはビタミンとともに、健康と美容に重要な役割を持つ金属元素です。体の代謝や生理作用をコントロールする働きがあり、細胞を正常な状態に保つ効能があります。ミネラルをしっかり摂取できれいれば、神経や筋肉が正常に機能できるため、私たちが生きる上で欠かすことのできない重要な栄養素といえるでしょう。

私たちの体に必要なミネラルの量はほんの少しですが、体内で生成することができない栄養素です。そのため、外部から摂取しなければなりません。きくらげを食べると、一度にミネラル類を摂取することができるので、さまざまな料理に取り入れてみてください。

きくらげの栄養を効果的に摂る方法

体に良い効果が多くあるきくらげを、さらに効率よく摂ることができる工夫や食べ方を紹介します。

方法①きくらげパウダーを使う

乾燥きくらげなどは水に戻して、それから調理するなど少し手間がかかります。時間のない時や手軽にきくらげの栄養を摂取したい時は、乾燥きくらげのパウダーを活用すると良いでしょう。粉末状に加工してあるため、料理に混ぜたり味噌汁などの汁物にそのまま入れて、使用することが可能です。

水で戻す必要がないため、きくらげの栄養が水に溶け出すことがないというメリットもあります。パウダーは無味無臭のため、食べていても気になりません。ただ、全体的に料理の見た目が茶色っぽくなることがあるそうです。見栄えが気になる方は、ホワイトシチューよりビーフシチューに入れるなど、工夫してみると良いでしょう。

方法②油を使って調理する

きくらげはビタミンDの含有量がトップレベルになります。ビタミンDは脂溶性であるため、その特性を活かして油と一緒に摂取すると、さらに吸収率がアップするそうです。ごま油で炒めたり、揚げ物にしても美味しく食べられます。ちなみに、生きくらげの場合は、調理する前に日光に当てることで、さらにビタミンDの量が増えるそうです。

きくらげの食べ過ぎに注意しよう!

きくらげを食べ過ぎるとどうなるのか、食べ過ぎた時の対処法などを詳しく解説してきました。過食は胃痛や下痢になるリスクを伴い、体質によってはアレルギーを引き起こすこともあります。

しかし、きくらげはビタミンDをはじめ、多くの栄養素を含んでいる優秀な食材です。食べる量に配慮しながら、きくらげを上手に活用して免疫力をアップしてください。

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