2020年05月23日公開
2024年10月18日更新
西京味噌の作り方!特徴や白味噌との違いは?おすすめの活用レシピも
西京味噌の作り方から西京漬けを始めとした活用レシピを解説します。京都生まれの西京味噌の特徴や、必要な材料や自宅での作り方も紹介します。西京味噌の活用レシピや1品足りないときのアレンジなど、料理のレパートリーも広げることができます。
西京味噌の作り方や活用レシピを紹介!
今日の夕飯は
— ゆかりん (@reovan_) May 8, 2020
・カジキマグロの西京味噌漬け
・ボイルブロッコリー
・鳥そぼろ&卵そぼろ
・切り干し大根の煮物
・ラディッシュの葉のおかか和え
・しめじ、大根の味噌汁
・ご飯
デザートは🍓とちおとめ🍓 pic.twitter.com/8ZP6mV0NRc
西京味噌とは京都生まれの味噌のことで、西京漬けに使われます。色は淡い黄色をしており、甘みがあり、塩分は低めで優しい味をしています。スーパーや通販などで手軽に購入することもできますが、他の味噌に比べて少し高価です。
西京味噌は、材料さえあれば簡単に自宅で作ることもでき、多くのレシピで活用することも可能です。ここでは西京味噌の作り方や特徴、活用レシピを紹介します。
西京味噌の特徴
京都生まれの西京味噌
お昼はとっても素敵なお庭のあるお店で、京都といえば西京味噌、西京味噌といえばの西京焼き御膳。籠がとってもバエなのに綺麗に撮る技術がなかった😂 pic.twitter.com/VVvpCoFz0k
— 時をかけ過ぎて熟女 (@yoko_denko) March 31, 2020
西京味噌は、約200年ほど前に京都で生まれた味噌です。西京とは京都の呼び名のことで、京都の味噌を西京味噌と呼ぶようになりました。西京味噌は彩りを求めて作られているため、長期保存には向いていません。味や色合いが鮮やかなため、宮廷料理に調味料として使われていました。
西京味噌の特徴は、米麹と大豆の割合が高いことです。塩分は4~6%程度になっていて、短期で熟成されます。米麹を糖化するために40度前後の品温に設定し、そのまま1~2週間程度熟成され完成します。
西京味噌と白味噌との違い
西京味噌と白味噌の違いはほとんどなく、ほぼ同じ味噌です。京都府味噌協会組合では、西京味噌の定義が定められていて、その条件を満たせば、西京味噌として認定されます。
京都府味噌協会組合では、西京味噌の定義があります。条件は京都府味噌工業組合に属する企業、組合が認定する原料を使用しているなどです。他にも、組合の品質認定を受けた低塩甘口の白味噌と定められています。しかし、住んでいる地域で捉え方が違うこともあるので、注意が必要です。
西京味噌は、赤味噌や中味噌などの味噌とは異なり、長期保存には向かない味噌です。高温に弱い性質があるため、冷蔵保存が必須です。保存方法を間違えてしまうと、カビや変色することもあります。必ず冷蔵で保存し、いつ開封したのかわかるようにしておく必要があります。
西京味噌は代用可能?
味噌汁では、使用した味噌の味がダイレクトに出てしまいます。そのため、西京味噌を使った味噌汁を作るためには、他の味噌で代用するのは難しいです。しかし、西京漬けであれば味噌に調味料を足すことで代用することができます。味噌に砂糖やみりん、醤油などの調味料を合わせて、味を調節していきます。
味噌に調味料を独自で加えるため、自分好みにアレンジできます。使う味噌により、西京味噌の風味にならないこともあるので、その場合は白味噌を使うことをオススメします。
普通の味噌で西京味噌漬けを作る場合は、なるべく塩分を抑え甘さを追加します。漬ける魚は無塩のものを用意します。魚に味噌を漬け込んだ後は密封袋などを使用し、半日以上冷蔵庫で漬け込みます。時間を置くことで、味がよくしみた西京漬けが出来上がります。
西京味噌の作り方
材料
手作り西京味噌を試している。
— 結 (@aMfhj48Zu74GmK6) April 12, 2020
先日友だちからもらった手作り西京味噌がめちゃくちゃ美味しくて、挑戦する気になった。
以前味噌には興味持ったけど、その時の作り方は私には不向きでわめた。
とにかく成功しますように… pic.twitter.com/B1bIeZPAR0
- 大豆:180g
- 生麹:250g
- 塩:50g
- すり鉢・すりこぎ棒
- 保存用の袋
西京味噌を作るための下準備として、前日に大豆を水に浸しておき、一晩置いておきます。ふやけた大豆の皮を取り除き、圧力鍋もしくは鍋で大豆を煮込んでいきます。大豆は指で潰すことのできる程度まで煮込みます。皮は取り除いてもそのままでも問題ありません。
大豆を煮込んだ際に出た煮汁100mlを残しておきます。西京味噌を作る時には、すり鉢・すりこぎ棒や保存用の袋も必要です。材料と合わせて準備しておきます。
作り方
- 材料と冷ました大豆と煮汁を用意します。
- すり鉢に米麹をほぐし入れていきます。
- 潰しやすいようにこまかくほぐしたあと、塩を加え手でよく混ぜます。
- 冷ました煮大豆を加え、木べらでさっくりと混ぜ合わせていきます。
- そこに大豆の煮汁を加え、好みの荒さになるまですりこぎ棒ですり潰します。
- すり潰しが終わったら保存用の袋に入れ、空気を抜き、密封します。
- 冷蔵庫で1ヶ月ほど寝かせて、熟成させます。
常温でも熟成できますが、冷蔵庫の方が成功しやすいです。熟成後は2~3ヶ月保存ができます。長期保存する場合は、冷凍庫に入れましょう。
西京味噌のおすすめ活用レシピ
銀だらの西京焼き
【材料】
- 西京味噌:1kg
- 砂糖:大さじ2
- 醤油:大さじ1小さじ1
- みりん:大さじ3
- 銀だらの切り身:数切れ
- 塩:適量
【手順】
- 西京味噌に砂糖・醤油・みりんを加え、よく練りながら混ぜ合わせます。
- 切り身の銀だらをトレイに乗せて、塩を振り、10分置いておきます。
- 出てきた水分をペーパータオルで拭き取ります。
- トレイの底に西京味噌を伸ばしていきます。
- 味噌の上にガーゼを敷き、切り身を並べます。
- 切り身の上にさらにガーゼを敷き、味噌を伸ばしていきます。
- 漬け終わったらラップなどを使用し密封状態にして、冷蔵庫で2~3日寝かせます。
- あとは焼くだけで完成です。
西京味噌の作り方から、西京漬け焼きまでの手順を紹介する動画です。ガーゼを使用することで、切り身に西京味噌が直接つくことがなく、拭き取る手間が省けます。漬けた銀だらを焼くときは、遠火でじっくりと焦げないように焼きましょう。仕上げに煮切りみりんをつけると、ツヤが出て見た目も美味しくみえます。
サワラの西京焼き
【材料】
- サワラ(切り身):2切れ
- ゆず:小1個
- 白味噌:200g
- みりん:大さじ3
- 酒:大さじ3
- 添え野菜:少々
【手順】
- 切り身の皮目に浅く切込みを入れて半分にカットする
- 両面に塩をかけて、常温で30分置く
- 出てきた水分をキッチンペーパーで優しく拭き取る
- 白味噌、みりん、酒をボールに入れてよく混ぜ合わせる
- タッパーに4を半分しき、3をキッチンペーパーに包みのせる
- 5の上に残りの味噌をのせて、蓋をし、冷蔵庫で1日以上ねかせる
- 6を取り出し、新しいキッチンペーパーで味噌を軽く拭き取る
- 魚用グリルで焼き色が付きまで焼く
- ゆずやつけ添え野菜とともに皿に盛り付ける
サワラの西京焼きのレシピ動画です。味噌を作るときに、みりんを電子レンジで約1分ほど加熱すると、より混ぜ合わせやすくなります。このレシピの西京味噌の作り方を活用することで、西京味噌がないときに代用することもできます。
豚バラと野菜の西京味噌炊き
豚バラとじゃがいも、人参、れんこんなどの野菜を西京味噌で味付けしたレシピです。作り方は簡単で、レシピで紹介されていない野菜を使用しても、美味しく作ることができます。豚バラは火を通しすぎると固くなってしまうので、タイミングに注意しましょう。
西京味噌ドレッシング
西京味噌をドレッシングとして活用するレシピです。西京味噌とオリーブオイル、白ワインビネガー、砂糖を加え混ぜるだけでドレッシングの完成です。サラダは好きな野菜をのせ、仕上げに蒸し鶏を加えます。1品足りないときにもおすすめです。
白身魚のムニエル味噌レモンソース添え
白身魚のムニエルに、西京味噌とレモン汁、豆乳使ったソースをかけます。添える野菜はアスパラなどに代用することもできます。レモンソースは温野菜煮付けにも合うので、アレンジ料理にも活用できます。
花びら餅
西京味噌が香る、上品な甘さの和菓子レシピです。作り方にはごぼうの甘煮、味噌餡作り、餅作りとステップがあります。手間はかかりますが、和菓子屋で売っているような花びら餅を作ることができます。正月にピッタリの鮮やかな和菓子です。
酒粕クッキー
西京味噌を使ったクッキーです。作り方はとてもシンプルで簡単です。酒粕が入っているので、生地がしっとりしています。クッキーの状態を見て焼き時間を調節し、自分好みの固さに作ることができます。小腹が空いた時に最適なおやつです。
西京味噌を手作りしていろんな料理に活用しよう!
今夜のお家ごはん🏡
— K柚子 (@ji5d5qtHBAIyS0G) April 22, 2020
💗もち大麦ごはんで筍のちらし寿司
写真を拡大してその二つを見つけてね😂🎵
💗豚カルビの粗挽き胡椒と西京味噌焼き
💗ほうれん草のごま和え
💗アボカドとモッツァレラチーズのオーロラソースサラダ🌿
💗すまし汁
今日も皆さんお疲れさま😊
穏やかな幸せな明日になりますように👩🍀 pic.twitter.com/hnNjyJwhk2
ここでは、西京味噌の作り方や特徴、活用レシピを紹介しました。西京味噌は活用法が多く手軽に使用できるので、とても便利です。少し手間がかかりますが、自宅で自分好みの西京味噌を作ることもできます。ぜひ西京味噌の作り方やレシピを参考にしてみてください。