ご飯の保温時間はいつまで?腐る?臭いの原因や美味しく保つ方法も

ご飯の保温はいつまでならOKか?について解説します。炊飯器で保温すれば時間が経っても腐らないのでしょうか?長時間保温した時の臭いの原因やご飯を美味しく保存するとっておきの方法を紹介します。安全で美味しいご飯を食べるために役立ててください!

ご飯の保温時間はいつまで?腐る?臭いの原因や美味しく保つ方法ものイメージ

目次

  1. 1ご飯の保温について解説!
  2. 2ご飯の保温時間はいつまで?
  3. 3ご飯の保温時の臭いの原因は?
  4. 4ご飯を保温して美味しく保つ方法
  5. 5ご飯が余ったときの冷凍方法
  6. 6ご飯を保温して美味しくいただこう!

ご飯の保温について解説!

炊飯器でご飯を炊いたら当たり前のように使う保温機能。保温さえしておけばしばらくそのままでも大丈夫と思い込んでいる人は少なくないでしょう。しかし、長期間保温していると明らかにご飯の傷みが目立ってきます。

そこで本記事では、炊飯器の保温時間はいつまでなら大丈夫なのか?腐ることはあるのか?その判断方法は?などご飯の保温についての疑問を解消します。また、どのようにすれば美味しく保存できるのか?裏技やおすすめの方法、思わぬ落とし穴も紹介するので早速今日からでも活用してください!

ご飯の保温時間はいつまで?

ジャーでご飯を炊いた後、保温機能はいつまでなら信用して良いのでしょうか?毎日のようにご飯を保温していると自分のやり方で大丈夫と過信してしまうこともあるかもしれません。しかしご飯の保温の仕方には細やかに注意を払う必要があります。

保温時間はいつまでなら大丈夫か、また美味しく食べられる保温時間について基本的なことから解説しましょう。

炊飯器の保温機能の時間

炊飯器の保温機能の時間は、12〜24時間が目安です。これは炊飯器の種類によって異なります。昔ながらのマイコン式炊飯器の場合は、保温は12時間が限界と考えてください。それより高価で型式の新しいIH式炊飯器の場合は24時間、ものによっては30時間保温OKという製品もあります。つまり、炊いたご飯は保温しても2日は持たないということです。

ご飯は炊いた瞬間から劣化が始まります。たとえ高価なものであっても、保温しているからいつまででも大丈夫という考えは持たない方が良いでしょう。まず炊飯器の保温機能がどれくらいなのかを正確に調べておきましょう。

美味しく食べられる保温時間

炊飯器で炊いたご飯を保温して美味しく食べられるのは、5~6時間までです。美味しいご飯の特徴は、ツヤツヤとしてふっくらしていることです。炊きあがった直後はこの特徴が満たされています。

ところが時間の経過とともに劣化は急速に進み、いつまでも新鮮というわけにはいきません。たとえ保温していても5~6時間を越えると厳密にいえば味が落ちてしまいます。先ほど保温機能の目安を12~24時間と説明したのは、あくまでメーカー側が説明書などで提示している保温時間です。

これが必ずしもご飯の美味しさを保証した保温時間ではないことを認識しておきましょう。

炊き込みご飯は長時間保温に向いていない

ご飯が傷んで美味しくなくなる原因の一つに水分があります。湿気があると雑菌が繁殖し腐食も始まります。ましてや炊き込みご飯には水分を多く含む野菜や魚介類などの具材が多く使われます。特に鮭やシジミなどの魚介類は臭いもキツく水分の含有量も多いため、長時間保温には向いていません。

よって炊き込みご飯を作る時は、保温機能に頼りことはおすすめしません。保温するよりもすべて食べ切ってしまうという考え方を持っておくことが大切です。

ご飯の保温時の臭いの原因は?

炊飯器で長時間保温すると、蓋を開けた時に独特の臭いがすることがあります。そのまま茶碗によそっても食べようとすると気になる臭いが鼻に突きます。この正体は一体何なのでしょうか?

保温時間が長いご飯はどうなる?

炊飯器でご飯を長時間保温していると、黄ばんで味は劣化し、さらに保温しておくとカチカチに固まり始めます。そして一番の特徴は異臭を放ち出すことでしょう。この臭いの原因は雑菌の繁殖です。雑菌はヒトが生活するすべての圏内にくまなく存在し、常に繁殖の機会をうかがっています。

米を研ぎ内釜を炊飯器にセットする過程で、目には見えなくともすでに多くの雑菌が付着しているのです。ご飯の甘味はデンプンなどの糖分によるものですが、これは雑菌にとっても格好のエサになります。雑菌が繁殖すると、たとえ保温していても炊いたご飯は傷み始めて臭いを放ち始めます。
 

臭いの原因は保温時間以外の場合も

保温時間が長いことでご飯が臭い始めますが、実はそれ以外にも原因が4つ考えられます。まず一つ目は、米自体の古さです。米を購入してから長時間が経過して消費期限を越えている場合は、すでに多くの雑菌が米や米びつに付着していると考えられます。

消費期限手前でも雑菌によって米が劣化して傷んでいる場合は、たとえ高級な炊飯器でご飯を炊いたとしても臭いがすることがあります。そのため米は必要な分だけ小まめに買い足して、開封したらできるだけ短時間で使いきるに越したことはありません。二つ目は、米の研ぎ方が足りない場合です。

米の研ぎ方が足りずに米ぬかが残ったままだと、そこに付着した雑菌が臭いの原因となります。三つ目は、タイマー機能を使っている場合です。例えば前日の夜に米を研ぎタイマーをセットすると、数時間は米が水につかったままです。特に夏場は気温が高いため、この数時間で米が傷むのです。するとそのまま炊いたご飯は臭いの原因となります。

四つ目は、後述しますが炊飯器の保温機能をオフにした場合です。保温状態だと釜内は70℃前後に維持され、雑菌が繁殖することはありません。しかし保温機能を切ると、釜内は30~40℃となって雑菌が繁殖する絶好の環境が整ってしまいます。ゆえにご飯が臭うようになるのです。

長時間保温するとご飯は腐る?

長時間保温するとご飯は黄ばんで味が劣化し、やがてカチカチに固ってしまいます。しかし腐ることは滅多にありません。ご飯が黄ばむのはアミノ酸と糖が反応することで褐色の色素が生まれるためです。この段階では腐っているわけではありません。また、ご飯が固くなるのは保温熱によりご飯の水分が抜けることに起因します。

少々の乾燥なら水をかけるなどして対処することも可能ですし、混ぜご飯やチャーハンにして味を誤魔化すこともできます。ご飯を炊いた後に一度も炊飯器の蓋を開けずしゃもじでかき混ぜることもしなければ、理論上は腐ることはありません。これは完全密封された缶詰と同じ状態になるからです。

しかし現実には食べるためにご飯を炊くので、炊いた後に何もしないということは考えにくいでしょう。つまり日常生活においては、長い時間保温して腐ることはなくとも空気に触れたりして腐食に向かっていくことは止めることのできない現象なのです。

腐ったご飯の見分け方

保温状態にしているご飯が完全に腐るのは非常に稀なことです。しかし0%とは断言できません。ではご飯が腐るとどのようになるのでしょうか。その見分け方のポイントは、見た目と臭いにあります。ご飯が腐ると納豆のように糸を引き明らかに普通の状態とは異なってきます。さらに、鼻を突くような強烈に酸っぱい臭いがしてくるでしょう。

それは先ほど説明した保温し始めて間もない頃の臭いとは明らかに違います。ここまでくるとまず食べることはできませんし、近くに置いておくことにも強い嫌悪感を覚えるはずです。

ご飯を保温して美味しく保つ方法

保温に頼らずとも炊いたご飯を美味しく保つ方法があります。いつまでもというわけにはいきませんが、紹介するやり方でご飯の鮮度は保温するよりも格段に違ってきます。慣れれば全く大変ではないので習慣化するように心掛けましょう!

ご飯の乾燥の対処法

ご飯の乾燥を防ぐには水分を逃がさないことが大切です。そのためには、炊飯器の蓋を開けっぱなしにしないことです。蓋が空いていると、水分がどんどん奪われていきます。炊飯の内蓋のパッキンにご飯が付いていると、閉めたつもりが中途半端に開いたままになっていることもあるので注意しましょう。

また、炊飯器の蒸気口セットが確実についていることも確認してください。さらに炊飯器で保温中、釜の中のご飯は釜肌に近いところから乾燥し始めます。よってご飯をできるだけ中央に集めておくように心掛けましょう。しばらくの時間であれば、小さなコップに水を入れて釜内に置いておくのも有効です。

しゃもじは入れっぱなしにしない

ご飯としゃもじ

しゃもじを炊飯器の中に入れっぱなしにしないことも重要です。しゃもじには雑菌が付着しているため、入れっぱなしにしていると繁殖してご飯を傷めることになります。美味しく食べるためにも炊きあがった後にご飯をかき混ぜることは大切でしょう。

もちろん茶碗によそう時もしゃもじを使いますが、使い終わればその都度炊飯器の外に立てておくするように心掛けてください。

保温機能はオフにしない

炊飯器の保温スイッチ

保温機能をオフにしないのもご飯を美味しく保存するために重要なことです。保温している時は釜内は約70℃、低くても60℃以上には保たれています。この状態では菌が死滅しないまでも増えることはありません。しかし、保温機能をオフにすると釜内は30~40℃に下がります。この温度は雑菌が最も繁殖しやすい環境のため注意が必要です。

つまり長時間保温することは避けるべきですが、雑菌を増やさないためにも中途半端に保温機能を切ることは避けなければいけません。

長時間保温は避ける

ご飯が炊けた後の長時間の保温は避けましょう。保温状態にしているとご飯の乾燥が進んで固くなりますし、黄ばんでも行きます。そして当然味も悪くなります。ふっくらとして艶のある美味しいご飯が食べられるのは、保温して5~6時間までということを良く覚えておきましょう。

それ以上食べないと分かっている場合は、早くに保温機能を切り後述する方法でご飯を保存するようにしましょう。

おひつで保温する

ご飯を美味しく保存するためには、ジャーで保温せずにあえておひつを使うことも一つの方法です。昔はどこの家庭でも使っていましたし、高級料亭では今でもおひつを常用しています。炊飯器や保温ジャーの台頭ですっかり目にしなくなりましたが、そのメリットは絶大です。

おひつはご飯が炊けたばかりの時は水分を吸収します。逆に時間が経過してご飯が乾燥して来たら程良い水分が戻って来るのです。木材の持つ作用により水分の自然調整機能が働くのが、炊飯器では真似のできない妙技といえるでしょう。ただし、保湿機能はあっても保温機能は少ないため、季節や時間帯によっては注意が必要です。

お弁当の保温

ご飯は必ずしも自宅で食べるとは限りません。お弁当にして持って行くことも多いでしょう。その際にもご飯を適切に保温することは非常に大切な問題です。特に小さな子供にお弁当持たせるときは細心の注意を払う必要があるでしょう。そこでおすすめするのが保温機能のあるお弁当箱です。

保温弁当箱であれば6時間くらいは安心して美味しく食べられるでしょう。程よい温度でご飯を保温してくれるので、炊いたときの美味しさに近い状態が維持できます。ご飯の鮮度を保てばおかずも美味しく食べることができるでしょう。

ご飯が余ったときの冷凍方法

ご飯を炊いても余ることは珍しくありません。しかしそのまま炊飯器で保温し続けてもご飯は傷んでいく一方です。そこでおすすめするのが冷凍です。炊いたご飯を冷凍しておけばいつでも炊き立てとさほど遜色ない美味しいご飯が食べられます。そして長時間保温する場合とは雲泥の差が開きます。

ご飯は冷蔵より冷凍

ご飯は冷蔵するよりも冷凍がおすすめです冷蔵しても少しずつ水分が奪われるためご飯の鮮度が落ちていきます。それよりも冷凍保存する方が、ふっくらとして艶のある状態とほぼ変わらずに美味しく食べることができるのです。

ただし、チャーハンやオムライスを作る場合は冷蔵でも構いません。その方がご飯がパラパラになりかえって美味しく作れるでしょう。またご飯を冷凍したからといっていつまでも変わらぬ美味しさが保証されるわけではありません。一カ月以内には食べ切るようにしましょう。

ご飯を美味しく食べたいのであれば、保温開始から5時間~6時間以内に食べてしまうと良いでしょう。それ以上、保存するのであれば「冷凍」での保存がおすすめです。

ご飯の冷凍保存方法

ご飯を冷凍する時はラップか保存容器を使います。冷凍する量はご飯一食分ずつにしましょう。具体的には150gが目安になります。これより多くなると解凍する際に角と中央部分で解凍時間に差が出て、角の方が余分に加熱されてしまいます。

残ったご飯を茶碗一杯分に小分けして、ラップを広げご飯を熱々のまま乗せたらできるだけ薄く広げます立ってくる湯気をそのまま一緒に包み込みましょう。あまり強くせずに優しくピッタリと包んでください。その上からアルミホイルで包むかフリーザーバッグに入れて粗熱を取ってから冷凍庫に入れます。

粗熱があると冷凍庫内に霜ができたり、庫内の温度を上げて他の食材に悪影響が出る可能性がありので気を付けましょう。金属トレイに乗せると早くに冷凍されて鮮度がより保たれるのでおすすめです。急速冷凍機能があるならすぐに冷凍してもOKです。保存容器を使う際にも同じ考え方で冷凍しましょう。

解凍時のポイント

冷凍したご飯を解凍する場合は、電子レンジを使って2段階に分けて行うことをおすすめします。ご飯解凍の機能がない限りは、基本的に解凍ではなく加熱をしていきます。冷凍のご飯をラップをつけたまま600Wの電子レンジで1分半加熱したら、ラップを広げてかすかに湯気が立つのを確認しましょう。

そのまま箸で全体をほぐしながら水分を飛ばして行きます。すると水分の偏りがなくなりご飯がべちゃっとしなくて済みます。次に耐熱容器に移してさらに40秒ほど600Wの電子レンジで加熱します。こうすると炊飯器で保温しておくよりはご飯をずっと美味しく食べることができるでしょう。

ご飯を保温して美味しくいただこう!

保温時間の短い炊き立てのご飯

日本人にとっては主食のご飯。美味しく食べられるかどうかで食生活が大きく違ってきます。そのためにも、保温していればいつまでも安心という考え方を捨てて、炊けた後の処理をしっかりと行っていく必要があります。炊飯器は無くてはならない文明の利器ですが、保温はあくまでも応急的措置のための機能と心得て活用しましょう。

お米をきちんと管理し、炊き方を工夫して、炊いた後は上手く保存すればふっくらとした美味しいご飯が楽しめます。ぜひ続けていきましょう!

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