妊婦にケーキはNG?洋酒・チーズ入りなど注意する種類や注意点は?

妊婦さんがケーキを食べる時に注意したいポイントを紹介します。洋酒をたっぷり使ったブランデーケーキや、ナチュラルチーズを使ったチーズケーキなどは妊婦さんが食べる時に注意が必要です。ケーキ以外にも、注意したい食材もチェックしておきましょう!

妊婦にケーキはNG?洋酒・チーズ入りなど注意する種類や注意点は?のイメージ

目次

  1. 1妊婦はケーキを食べられる?
  2. 2妊婦に悪影響を与えるケーキの成分
  3. 3妊婦がケーキを食べる際のさまざまなリスク
  4. 4妊婦向けのケーキの選び方と注意点
  5. 5妊婦がケーキを食べたくなる理由
  6. 6妊婦におすすめのケーキやスイーツ
  7. 7妊婦がケーキ以外に気を付けるべき食べ物
  8. 8妊婦のケーキの食べ方・注意点まとめ

妊婦はケーキを食べられる?

新しい命をお腹の中で守り続ける妊婦さんは、妊娠による体やホルモンの変化でストレスが溜まりやすいです。そんな時に好きなものを食べてストレス発散する方も多いですが、妊娠中のスイーツは母体と胎児に悪影響を及ぼす可能性もあります。

でもどうしても甘いものが食べたい!そんな妊婦さんも安全に食べられるケーキの選び方・食べ方を紹介します。

妊婦に悪影響を与えるケーキの成分

どうして妊婦さんはケーキを食べる時、注意しなければならないのでしょうか?それは妊婦さんに危険な食材や調味料が入っている可能性もあるからです。妊娠中は控えたい材料をまとめました。

アルコール

妊婦さんが飲酒する事はほとんど無いと思いますが、実はケーキにも大量にアルコールが使われている可能性があります。

洋酒がたっぷり使われたブランデーケーキやラムレーズンが入っているものなどは、作る過程で大量のアルコールが使われています。ケーキに入っているお酒でも加熱前にいれるものは妊婦さんも問題ありませんが、加熱後の仕上げに洋酒を塗ったブランデーケーキなどはアルコールが抜けていない可能性が高く避けるようにしましょう。

しっかりアルコールが抜けているかを確認して、洋酒の香りなどがついているものは食べないようにする事が無難です。

カフェイン

コーヒーなどのカフェインが多い飲み物は、胎児に悪影響を与える可能性があります。ケーキを食べる時の飲み物に気を使う事はもちろんのこと、コーヒー・紅茶・抹茶を使ったケーキなどはカフェインがケーキに入っている場合もあり、妊婦さんは注意が必要です。

紅茶のケーキや抹茶スイーツ、ティラミスなどはカフェインが多く含まれている可能性もあります。もしそれらのスイーツを食べたい時は、ノンカフェインの材料が使われているかを確認するようにしましょう。

リステリア菌

栄養価が高いチーズは栄養バランスを整えるに最適な食材ですが、素材を発酵熟成させたナチュラルチーズにはリステリア菌がいる可能性があります。

リステリア菌は自然界にいる細菌で動物の体内からも検出されます。加熱すると死滅しますが、発酵させただけのチーズや生のままの牛乳にリステリア菌が生きている場合もあります。ナチュラルチーズが使われているチーズケーキも妊婦さんは注意が必要です。

妊婦さんの体内に入ると母体が食中毒になってしまうだけでなく、胎児も体内感染してしまい流産のリスクが高まります。

カロリーと糖質

甘くて美味しいケーキは大量の砂糖やクリームが使われていて、高カロリー・高糖質な食べ物です。体重管理を厳しくしなければいけない妊婦さんには、食べたくても医師からストップがかかる場合もあります。

どうしてもおやつが食べたいときは豆腐を使ったケーキなど、低糖質で低カロリーなスイーツがおすすめです。ストレスをなるべく溜めないように、うまくカロリーコントロールしていきましょう。

妊婦がケーキを食べる際のさまざまなリスク

妊婦さんにNGな材料・調味料が使われているケーキを食べてしまうと、母体と胎児にどのような危険があるか知っていますか?少しの油断で流産や早産などのリスクが、一気に高まってしまいます。

ケーキのリスク①肥満

ストレスからくる過食や糖分の摂りすぎなどで妊婦さんの体重が増えてしまった場合、肥満による腰痛はもちろん糖尿病や高血圧症候群などのリスクが一気に上がります。極度の肥満になってしまうと、出産のときにもリスクが大きいです。

そして一番心配なのは、胎児への影響です。肥満体形の妊婦さんから生まれた子供も肥満になりやすく、脳卒中や心筋梗塞などのリスクもあり死亡のリスクも高くなります。お子さんの健康のためにも妊婦期間は体重管理をしっかり行っていきましょう。

ケーキのリスク②リステリア食中毒

ナチュラルチーズや無殺菌の牛乳にいる可能性が高いリステリア菌は、妊婦さんの体内に入ると食中毒を起こします。通常の場合は比較的かかりにくい食中毒ですが、妊婦さんは免疫力も低下しているため通常時の約17倍もかかりやすくなっています。

母体が感染してしまうと、胎盤を通して胎児にも感染することもあります。その場合子宮内で胎児が死亡してしまうリスクもあるため、妊婦さんは食べるのも十分注意する必要があります。

ケーキのリスク③妊娠糖尿病

妊婦さんは血糖値が高めになるように体が機能しますが、通常の血糖値上昇より過剰に上がっている状態を妊娠糖尿病といいます。妊娠前から糖尿病と診断されている方以外にも、妊娠中だけ糖尿病の症状が出る方もたくさんいます。

高齢出産の方や家族に糖尿病の方がいる妊婦さん、肥満体形の妊婦さんや4000g以上の巨大児を生んだことがある妊婦さんも妊娠糖尿病になりやすいといわれています。心当たりのある方は十分気を付けましょう。

ケーキのリスク④妊娠高血圧症候群

今まで血圧が正常だった方も、妊娠したことによって妊娠高血圧症候群になってしまう可能性があります。以前は妊娠中毒症という名前で呼ばれていたため、先輩ママにはそちらの名前が浸透している場合もあります。

高血圧やたんぱく尿の症状が出て対処しないと胎児への血流が減り、成長が止まってしまう可能性があります。重症化すると母体もけいれんがおこったり、意識不明の危険な状態に陥るかもしれません。

高血圧などの持病がある妊婦さん以外にも双子以上を妊娠している方や高齢出産の方、肥満体形の妊婦さんなどもかかりやすいと言われています。日頃から食べ過ぎなどには注意をしてください。

ケーキのリスク⑤胎児性アルコール症候群

ケーキとアルコールは関係がないと思われるかもしれませんが、洋酒で味付けや香り漬けをするスイーツやケーキはたくさんあります。大量に洋酒を使うブランデーケーキなどを妊婦さんが食べ過ぎてしまうと、胎児性アルコール症候群になってしまう危険もあるので注意が必要です。

アルコール15ml程度なら問題がないため、ブランデーケーキ1~2切れほどは食べても大丈夫です。心配な方やお酒に弱い妊婦さんは、洋酒の香りがするブランデーケーキなどは食べないようにするのが安全です。

妊婦向けのケーキの選び方と注意点

材料や食べる量によってはリスクがあるケーキですが、選び方や量が適切であれば妊婦さんでも安全に味わうことが出来ます。上手にケーキを味わうために、覚えておきたいポイントをまとめました。

ケーキの選び方と注意点①洋酒やブランデーが使われていない

洋酒の香りがするブランデーケーキやアルコールの香りがするスイーツは、妊婦さんがたくさん食べすぎるとアルコールの過剰摂取になる可能性があります。1日15mlほどのアルコールは問題がありませんが、90mlを超えると胎児に障害がでるリスクも考えられます。

妊婦さんでもブランデーケーキ1〜2切れほどなら問題はありませんが、食べすぎには注意が必要です。お酒に弱い妊婦さんは、ブランデーケーキなどは食べないようにするのが無難です。

ケーキの選び方と注意点②アルコール濃度が低い

洋菓子にはブランデーやラムなど、アルコール度数の洋酒を使う事が多いです。調理過程で過熱することでアルコールが飛んでしまうことがほとんどですが、仕上げにブランデーをかけるブランデーケーキなどはアルコールが飛んでいない場合があります。

ブランデーケーキを食べた後、呼気から10mgのアルコールが含まれるというデータもあります。それほどのアルコール濃度を、妊婦さんが毎日食べ続けたり大量に食べてしまうと胎児に影響が出る可能性もあります。洋酒を使ったケーキなどはアルコール濃度を確認して、低い物を選ぶようにしてください。

ケーキの選び方と注意点③ナチュラルチーズが使われていない

リステリア食中毒の危険リスクがあるチーズですが、栄養面では妊婦さんに必要なカルシウムが豊富なのでぜひ日々の食事に取り入れてほしい食材です。チーズの種類は大きく分けると加熱殺菌していないナチュラルチーズと、加熱殺菌したプロセスチーズがあります。

プロセスチーズはリステリア菌対策で加熱殺菌していて菌がいる心配もなく、妊婦さんも食べることができます。購入の際、食品表示にプロセスチーズを書かれているものを購入するようにしましょう。

ケーキの選び方と注意点④砂糖やクリーム量が少ないもの

たっぷりのクリームで、甘いケーキを食べるのは至福のひと時です。ですが砂糖もクリームも多いケーキは食べ過ぎると妊婦さんの肥満リスクが高くなり、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群などにかかりやすくなります。

できれば妊娠中は低脂質・低糖質のケーキを選ぶようにしてください。市販品は糖分が大量に含まれている場合もあるので、手作りでヘルシーお菓子を作ってみるのもおすすめです。レシピサイトには先輩妊婦さんたちが妊娠中よく食べた、ヘルシーお菓子のレシピもたくさん掲載されています。

ケーキの選び方と注意点⑤添加物や保存料が使われていない

食事の管理をしっかりしたい妊婦さんは、保存料・着色料などが含まれていない無添加のケーキを選ぶと安全です。日持ちがする市販品は保存料が含まれている可能性が高いため、気になる方は無添加スイーツを販売しているお店や手作りスイーツを食べることがおすすめです。

ですが現在国内で販売されている食品、大量に食品添加物が含まれていることはありません。添加物などにはあまり神経質になりすぎず、規制しすぎてストレスにならないようにしましょう。

妊婦がケーキを食べたくなる理由

リスクはわかっていても、どうしても甘いものへの欲求が抑えられない事もあります。どうして妊婦さんは妊娠してない時より甘いものが食べたくなるのでしょうか?甘い物と上手に付き合うために、妊婦さんの食欲について理解しておきましょう。

赤ちゃんの成長にブドウ糖が必要

お腹の中にいる赤ちゃんはお母さんから栄養をもらって成長していますが、栄養の中で多く吸収されると言われているのがブドウ糖です。妊婦さんが甘いものを欲している時は、胎児へ送られているブドウ糖が足りなくなっている可能性もあります。

足りなくなっているからと言ってたくさん甘いものを食べなければいけないわけではなく、日常から食べている白米などからも良質な糖に分解されて胎児の栄養になります。間食から糖分を補う事をメインにするのではなく、バランス良く食べる事を心がけましょう。

つわりがおさまると食欲が増す

妊娠初期でつわりに悩まされていた妊婦さんは、中期になるとつわりもおさまって食欲が増してしまうこともあります。つわりのストレスから解放された反動もありますが、体が胎児を育てるためにつわりの時に摂れなかった必要な栄養を欲していることもあります。

食欲をコントロールするのはとても大変なことですが、適度な間食を入れて一度に食べ過ぎないように気をつけてください。

ホルモンバランスの影響とストレス

妊娠することによって黄体ホルモン・卵胞ホルモン、2つの女性ホルモンの値が上がり続けます。その関係で通常時よりホルモンバランスが崩れて、ストレスが溜まって食欲が増す可能性もあります。特に睡眠時間などの生活リズムが崩れている場合、ホルモンバランスが崩れてしまうことが多いです。

体に異変やストレスを感じるときは無理をせず体を休ませて、睡眠などをしっかりとってバランスのよい食事を摂るようにしましょう。

妊婦におすすめのケーキやスイーツ

リスクが少なく妊婦さんでも安心して食べられる、低糖質・低カロリーのケーキを紹介します。手作りもできるものばかりなので、どうしても甘いものが食べたい時にぜひ試してみてください。

妊婦におすすめのケーキ・スイーツ①豆腐クリーム

脂質・糖質が多い生クリームは控えたいけどどうしてもクリーム系のスイーツが食べたいときは、豆腐クリームのケーキはいかがでしょうか?高タンパクだけど脂質が少ない豆腐を使えば食感は生クリームでも、ほどよい甘さのヘルシースイーツになります。

生地にも豆腐や豆乳を使うと、よりヘルシーに仕上がります。妊婦さんだけではなく、アレルギーがあるお子さんとも一緒に食べられます。豆腐クリームのショートケーキを作ったり、ロールケーキにしたり応用が効くヘルシークリームです。

ティラミスにも応用可能ですが、コーヒーを使う場合はノンカフェインのものを使うようにしてください。

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妊婦におすすめのケーキ・スイーツ②シフォンケーキ

妊婦さんにケーキを出すのはマズいですか?

買うならケーキもゼリーもいろんな種類用意してもいいかな。作るならシフォンケーキにして、生クリーム別添えもありです。
どちらか言うと・・・コーヒーや紅茶、緑茶なのどのカフェインの方がダメです。
 

なるべく食べ応えがあるケーキをたっぷり食べたい方は、シフォンケーキを焼くにもおすすめです。卵白を使ってふんわり膨らましているので、通常のスポンジケーキよりもヘルシーです。

米粉を使うとふんわりだけどもっちりとした食感もあるケーキに仕上がるので、食べ応えもあります。先ほど紹介した豆腐クリームを添えても、栄養バランスが良いスイーツになります。

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妊婦がケーキ以外に気を付けるべき食べ物

普段の食事でも妊婦さんは、気をつけなければいけないものがたくさんあります。注意しなければいけない理由も、併せて覚えておくと安全です。

生レバー・生卵

免疫力が落ちている妊婦さんは食中毒にもかかりやすくなっているため、生で食材を食べるのは避けるようにしましょう。

特に生卵や生肉は好んで食べる方もいますが殺菌されていない可能性があるため、充分加熱するようにしてください。現在は外食で食べることができない生レバーなどは、妊婦さんには特に危険です。お家でレバーなどの内臓系を食べる時は、しっかりと火を通すようにしてください。

鮭・まぐろ

タンパク質補給のために魚を食べるのはおすすめですが、マグロ・カジキと名前がついている魚などは胎児に悪影響がある水銀が多く含まれているため控えるようにしてください。

他にも鮭などは栄養バランスもよくおすすめですが、充分に加熱しないとアニサキス菌などがいる可能性もあります。魚類は生では食べず、週に1度80g程度に抑えておきましょう。

ひじき

食物繊維が多くミネラルも多いひじきは、健康維持のために取り入れたい食材です。ですがひじきには発がん性のリスクもある無機ヒ素が含まれており、摂り過ぎてしまうと危険です。

一度にたくさん食べると、胎児に影響がある可能性もあります。週に2度ほどひじきの小鉢を食べるのは、まったく問題はないので適度に取り入れるようにしてください。

妊婦のケーキの食べ方・注意点まとめ

ホルモンバランスや体の変化によってストレスが溜まりやすくなっている妊婦さんは、適度な気分転換が必要です。ケーキは食べ過ぎや選び方に注意が必要な食べ物ですが、絶対に食べてはいけないものではありません。

アルコールが多いブランデーケーキや脂質・糖質が多い生クリームなどは食べ過ぎに注意して、適量を食べるようにすると良い気分転換になるためおすすめです。ストレスを溜め過ぎないように、美味しいケーキと上手く付き合っていきましょう!

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