湯豆腐はカロリーが低いのに太る?食べ方次第でダイエット効果が期待できる!
湯豆腐のカロリーについて解説します。カロリーが低めの湯豆腐で、ダイエットに失敗しやすい理由は何なのかを解説します!一丁分のカロリーや個別の糖質についても詳しく説明!湯豆腐に含まれる栄養成分や野菜を使った食べ方についても紹介します。
湯豆腐は低カロリーなのに太る?
湯豆腐と聞くと、「ヘルシー」「身体が温まりそう」「カロリーが低そう」と考える方が多いでしょう。しかし、意外にも湯豆腐はダイエットに不向きだったりします。その理由は、湯豆腐だけで満足することができないからです。では、どのように湯豆腐を活用すれば、ダイエットに役立つのかを説明します。
湯豆腐のカロリーと糖質量
木綿豆腐一丁
1人分の量は豆腐一丁だと多すぎるので、だいたい半丁位を使用することが多いでしょう。木綿豆腐で作った湯豆腐のカロリーは1人前を半丁として、およそ125kcalです。一丁分だとすると約250kcalとなります。
木綿豆腐は絹豆腐に比べて水分量が少ないため、原料である大豆が少々多くなります。そのためカロリーは絹豆腐に比べ、わずかに高くなります。
木綿豆腐の糖質については100gあたり約1.2gです。豆腐一丁約300gを摂取したとしても糖質は約3.6gですので、かなり低糖質でダイエットに向いています。木綿豆腐は大豆の量が多い分タンパク質も豊富に含まれ、その上型崩れもしにくいので、煮込む料理におすすめです。
絹ごし豆腐一丁
絹ごし豆腐で調理した湯豆腐について、カロリーと糖質量を見てみましょう。絹ごし豆腐で調理した湯豆腐のカロリーは、木綿豆腐同様1人前を半丁とすると約98kcalです。一丁分で作ったとしても、およそ約200kcal程度です。カロリー面で見ると、木綿豆腐よりも絹豆腐が低めで、おすすめです。
絹ごし豆腐の糖質は100gで約1.7gです。一丁で考えると、糖質は約5.1gになります。つまり、糖質を重視する場合は木綿豆腐の方が絹ごし豆腐よりもおすすめです。絹ごし豆腐は煮込んでいると、少し崩れやすいのですが、最近では崩れにくい絹ごし豆腐も売られています。
崩れにくい絹ごし豆腐は非常に便利ですが、通常の絹ごし豆腐よりもカロリーが高めになっているので、使用する際はご注意ください。このように、ダイエットで使用する湯豆腐は、カロリー面を重視するか、それとも糖質を重視するかで選ぶのがおすすめです。
ただ、そこまで差がある訳ではありません。好きな食感で選ぶのも、長く続けられるので、良いかもしれません。
他の食材と比較
食材 | カロリー | 糖質 |
---|---|---|
木綿豆腐(半丁) | 125kcal | 1.8g |
絹豆腐(半丁) | 98kcal | 2.55g |
ご飯茶碗1杯(150g) | 222kcal | 55.2g |
食パン1枚(6枚切り) | 158kcal | 26.6g |
カロリーに大きな差はありませんが、糖質の差が大きいのが分かります。普段当たり前のように食しているご飯やパンの糖質がいかに高いか、そして湯豆腐の糖質がいかに低いかが一目瞭然です。ダイエットに効果的な糖質の量はだいたい80g~120gといわれています。
最初は、普段食べている主食を全部変えるのではなく、夜一食、主食を湯豆腐に置き換えるのがおすすめです。全食置き換えてしまうと、痩せるでしょうが、糖質が低くなりすぎです。ストレスがかかって、長く続けられるかが微妙になってきます。ダイエットはご自身の体調とよく考慮しながら、進めていくことが大切です。
湯豆腐にはダイエット効果がある?
湯豆腐自体にはダイエットに効果はあるのでしょうか?豆腐は低糖質で低カロリー、高タンパクで、ダイエットにうってつけの食材です。さらに、ひと手間加えて湯豆腐にすると、嬉しい効果が多くあります。
体が温まり血行が良くなる
湯豆腐は胃の中に入っても冷えにくく、身体を内側から温めてくれます。身体を温めることは血行を良くします。代謝も上がるので、湯豆腐ダイエットを続けることで脂肪を燃えやすくなります。湯豆腐は温かいので、胃腸が温まり満腹感を得ることができるでしょう。
また、野菜や大根おろしを添えることで、温める効果も倍増します。冬場や冷え性の方にも湯豆腐はおすすめです。
大豆レシチンでコレステロールを抑制
大豆にはレシチンが含まれています。レシチンはリン脂質とも呼ばれています。肉体の再生や遺伝子情報を覆う細胞膜を構成している成分です。このレシチンには水溶性と脂溶性の栄養素を仲立ちする作用があり、これを乳化作用と呼びます。水に溶けにくい脂肪であるコレステロールや中性脂肪と一緒になり、それらを溶けやすくします。
また、細胞の中からコレステロールを除外するときの酵素の働きを活性化します。その他、血液中の悪玉コレステロールを減らし、動脈硬化の予防や血行促進にも役立ちます。まさに基礎代謝を高め、脂肪が燃えやすい身体を作るのにレスチンは必要不可欠なのです。
大豆イソフラボンで新陳代謝を促進
女性に多いのですが、「歳をとると太りやすくなる」とよく聞きます。その理由は女性ホルモンの減少、といわれています。女性ホルモンの一つであるエストロゲンは脂肪を燃焼させたり満腹中枢を刺激する作用があります。更年期や加齢に伴い、エストロゲンの量が減少し、それに比例してその作用も弱まるためです。
そこで、おすすめしたいのが大豆イソフラボンです。湯豆腐に含まれる大豆イソフラボンはエストロゲンと似た働きを持っています。摂取することでエストロゲンと同じ効果を得られます。
湯豆腐のダイエットに効く食べ方
湯豆腐には様々な効果があるので、食べ方次第ではダイエットにうってつけの食材といえます。では、どのように食べれば、湯豆腐としての効果をあげることができ、ダイエットに効くようになるのでしょうか?量や添え物が大切になってくるので、いくつか食べ方を紹介します。
適した量を食べる
湯豆腐が、いくらダイエットに向いているといっても、食べ過ぎてしまってはカロリーオーバーになり、逆効果を招いてしまいます。では、どれくらい摂取するのが理想でしょうか?目安は200g位です。豆腐200gのカロリーは木綿豆腐だと144kcal、絹ごし豆腐で112kcalです。
豆腐は1丁という単位で売られているので、200gの見極めは難しいです。パックで売られているものなら、g数は記載されているので、そちらを参考にしてください。また、都市部よりも地方の方が一丁は大きいといわれています。
腹持ちのいい食材と一緒に食べる
湯豆腐はダイエットにうってつけのメニューですが、湯豆腐だけではお腹がすきやすいです。腹持ちの良い食材と一緒に食べるのが良いでしょう。そのときに選ぶポイントとして、高タンパクで低カロリーを意識しましょう。豆腐を若干少なめにして、その分と白身魚や鶏ささみなどを合わせると、美味しく腹持ちを維持することができます。
豚肉は脂身の少ないものがベストです。例えば、白菜と合わせて水炊き風にすれば、簡単で、いつもとは一味違った味を楽しめるでしょう。
野菜やキノコ類を多めに入れる
湯豆腐と野菜やきのこを一緒に摂取することで、より健康的で栄養成分も高まります。葉物野菜は煮込まれることでカサが減ります。そのままサラダで食べるよりも多くの量を摂取出来ますし、味も変わりますので、野菜嫌いな方にもおすすめです。
何より食物繊維が多めで満腹感も得られます。野菜を加えてもカロリーはそんなに変わらないので、ダイエットに適しています。また、キノコは低カロリーで食物繊維も豊富です。
人間に必要不可欠なビタミンも豊富で、骨や歯の成分にもなるリンやナトリウムを体外に排出するカリウムも多く含まれています。お好みの野菜やきのこをプラスして、オリジナルの湯豆腐を食べ方を見つけてみてください。
大根おろしを添えて食べる
湯豆腐に大根おろしを添えて食べると、簡単で、かつダイエットの効果を高めることができます。大根おろしには、ジアスターゼと言う消化酵素が含まれています。よく胃腸薬にも多く使われている成分です。胃腸の働きを活性化し、消化不良の改善、食欲増進作用もあるので、一緒に食べることで、代謝を促進することが可能です。
また、大根には抗酸化作用やビタミンも多く含まれているので、アンチエイジングにも効果的です。まさに良いことずくめです。ただひとつ注意ポイントがあります。大根おろしに含まれるジアスターゼは、すりおろしてから時間が経つと消滅してしまうので、食べる直前にすりおろしましょう。
湯豆腐は低カロリーだが食べ方を工夫してダイエット!
湯豆腐は低カロリーでダイエットに向いていますが、腹持ちはあまり良くありません。工夫をして調理することが大切です。野菜を添えてみたり、大根おろしと一緒に摂取したり、食べ方次第でダイエットの効果を高められるのが、湯豆腐です。美味しく楽しみながら、湯豆腐ダイエットを始めましょう。