赤茄子とはどんな野菜?美味しい食べ方は?簡単に作れるレシピも紹介!

赤茄子とは一体どのような野菜なのかを解説していきます。全国的にあまり知られていない赤茄子の産地や特徴、美味しい食べ方などを詳しく説明します。また、赤茄子とトマトの違いや、赤茄子を使った美味しくて簡単なレシピもいくつか紹介します。

赤茄子とはどんな野菜?美味しい食べ方は?簡単に作れるレシピも紹介!のイメージ

目次

  1. 1赤茄子を徹底解説!
  2. 2赤茄子とは?
  3. 3赤茄子の美味しい食べ方
  4. 4赤茄子を使った簡単に作れるレシピ
  5. 5赤茄子の選び方・保存方法
  6. 6赤茄子まとめ

赤茄子を徹底解説!

赤茄子と聞いてもどんなものか、ピンとこない人も多いのではないでしょうか?赤茄子とは熊本県で作られている特産品ですが、出荷量もあまり多くないため、熊本以外に住んでいる人にはあまりなじみのない野菜です。

本記事では、そんな赤茄子とはどんな野菜なのかを詳しく解説していきます。また、美味しい食べ方やレシピも紹介しているので、赤茄子が手に入った時にはぜひ試してみてください。

赤茄子とは?

赤茄子は熊本を代表する野菜

赤茄子とは、熊本県で大正時代から作られている伝統野菜のひとつです。最近では食べやすいように品種改良も進み、別名ヒゴムラサキとも呼ばれています。一般的によく見る茄子よりも長く大きく、先がとがっているのが特徴です。

元々は宮崎県の在来種である「佐土原なす」に由来しているとも言われており、熊本長なすと呼ばれることもあります。最近では熊本県以外のスーパーや百貨店などで、くまもんシールが貼られたものが売られるようになっており、徐々にその人気を高めつつあります。

赤茄子はトマトの旧称でもある

赤茄子とはトマトの旧称でもあり、トマトと同じ意味で使われることもあります。しかし熊本の赤茄子とはトマトとは別の野菜になるので、混同しないように気を付けましょう。

トマトはナス化ナス属の植物で、トマトの呼び名のひとつとして「赤茄子」という異称があるんです。また、トマトの旧称でもあります。

赤茄子の主な特徴

赤茄子はキレイな赤紫の皮で、とても長くて太いのが特徴です。他の茄子に比べるとその大きさは一目瞭然で、長さは30cmほどもあり重さも300g以上になるので、一本だけでもかなり食べ応えのある茄子です。

皮目が薄くて果肉が柔らかいので、加熱するととろっとした食感を味わうことができます。アクと種が少ないのも大きな特徴のひとつで、軽く塩もみしたりそのままサラダとしてもおいしくいただけます。見た目の迫力とは裏腹に繊細な味なので、様々なレシピに活躍してくれる野菜です。

赤茄子の収穫時期と旬

赤茄子は夏野菜と呼ばれていますが、収穫は真夏の暑い時期を避けた時期に行われます。収穫時期は年に2回あり、2月から6月にかけての間と、9月から11月にかけての間になります。

赤茄子の産地

赤茄子は日本でも熊本県内でのみ生産されている野菜です。中でも阿蘇の高森町では品種改良したヒゴムラサキの生産量が県内一で、低農薬・低化学肥料の高品質なヒゴムラサキが作られています。

赤茄子の美味しい食べ方

定番は焼き物

赤茄子の定番レシピはやはり焼き物です。一般的な茄子でも美味しい焼き茄子ですが、赤茄子で作る焼き茄子はとろけるような食感とほのかな甘みでまさに絶品です。バーベキューの時に、丸ごと一本アルミホイルに包んで焼いてしまうのもおすすめです。

他にも輪切りにして両面を焼いて田楽にしても美味しいですし、焼いたものにトマトソースとチーズをかけてグラタンにしてもあいます。

塩もみする

薄くスライスした赤茄子を水にさらし、水気をきってから塩を振り、出てきた水分をしぼれば簡単に浅漬けが出来上がります。アクが少ないので、これだけでも十分美味しい一品が出来上がります。塩の代わりに塩昆布を加えても美味しく仕上がります

そのまま食べても美味しい

一般的な茄子はアクが強いため生のままだとあまり美味しくありませんが、アクや種の少ない赤茄子はそのまま食べても十分に美味しくいただけます。また皮が薄いため、皮をむかずに食べても食感が悪くなることもありません。刺身やサラダ、カルパッチョなど、様々なレシピに活用できます。

赤茄子を使った簡単に作れるレシピ

赤茄子の刺身

材料

  • 赤茄子 好きなだけ
  • わさび
  • 醤油

作り方
  1. 赤茄子を薄くスライスする
  2. わざび醤油につけてそのまま食べる

アクが少なく皮が薄い赤茄子だからこそできるレシピです。新鮮なもので作るとみずみずしくさらに美味しいです。お酒のおつまみとしてもぴったりな一品です。

赤茄子のソテー

材料

  • 赤茄子 8cmほど
  • オリーブオイル 大さじ2杯
  • 塩 少々
  • パルメザンチーズ 適量
  • 黒コショウ 少々

作り方
  1. 2cmほどの厚みに輪切りにした赤茄子を並べ、オリーブオイルと塩を全体的にまぶします。
  2. フライパンで片面につき3~4分ほど焼き、両面をしっかりと焼きます。
  3. パルメザンチーズと黒コショウをかけて完成です。

とてもシンプルなソテーのレシピです。焼いただけで甘味が増すので、シンプルな味付けで十分に美味しくなります。またとてもジューシーなため、輪切りにする時は厚めに切ったほうが美味しくなります

赤茄子のイタリアン焼き茄子

材料

  • 赤茄子 6~8cm
  • オリーブオイル 大さじ1.5杯
  • トマトペースト 小さじ2杯
  • ピザ用チーズ 大さじ2杯
  • 塩 少々
  • オリーブオイル 適量
  • コショウ 少々

作り方
  1. 2cm程度の厚さに切った赤茄子の両面にオリーブオイルを塗り、フライパンで両面を焼きます。
  2. 焼いたら一度取り出し、片面にトマトペーストを塗り、その上からチーズを乗せます。
  3. 塩を振りかけ、余熱したトースターでチーズが溶けるまで焼きます。
  4. チーズが溶けたら、お好みでオリーブオイルとコショウを振りかけて完成です。

赤茄子はトマトやチーズとの相性もばっちりなので、イタリアンな料理にもよくあいます。トマトペーストはピザ用ソースでもいいですし、カットタイプのトマト缶でも代用できます。

赤茄子のステーキ

材料

  • 赤茄子 8cmくらい
  • オリーブオイル 大さじ2杯
  • 味噌 大さじ1杯
  • みりん 大さじ1杯

作り方
  1. 味噌とみりんはあわせてレンジで20秒加熱しておきます。
  2. 赤茄子は2cmほどの厚さで輪切りにし、フライパンにオリーブオイル半量をいれて方面を弱火でじっくりと焼きます。
  3. 片面が焼けたらひっくり返し、残りのオリーブオイルをいれてもう片方を焼きます。
  4. 取り出して味噌だれをかけたら完成です。

ちょっと甘めな味噌だれがとろとろな茄子に絡んだ美味しい一品です。もっと甘いタレがいい場合は砂糖を加えたり甘めの味噌を使ったりして、味を調整しましょう。味噌だれ以外にもショウガ醤油などをかけても美味しいです

赤茄子とはんぺんのポン酢和え

材料

  • 赤茄子 10cm
  • はんぺん 1枚
  • オリーブオイル 大さじ半分
  • ポン酢 大さじ1杯
  • 七味(お好みで)

作り方
  1. はんぺんは6cm角四方に切り、赤茄子ははんぺんよりも少し大きめな賽の目(さいのめ)に切ります。
  2. 赤茄子をボウルにいれ、オリーブオイルをいれてざっくり混ぜます。
  3. ボウルにはんぺんとポン酢を追加し、さらに混ぜます。
  4. 器に持って出来上がりです。

ふわふわなはんぺんとの食感が楽しいレシピです。七味をいれる場合は最後に振りかけるよりも、前もってポン酢に混ぜておいたほうが味が均等になじみます

赤茄子の選び方・保存方法

赤茄子の見た目で鮮度を確かめる

まずは皮の色をチェックします。皮の色が濃いキレイな赤紫色をしているものは、それだけ鮮度がいい証拠です。あとは全体のハリ艶(つや)を見て、つやつやと水分がしっかりあるものを選びましょう。少しハリがなくなってきているものは鮮度が落ちています。

あとはヘタの部分を見ることで鮮度がわかります。ヘタがくたっとしていたりせずに、ぴんとしっかりしているものを選びましょう。ヘタのトゲがまだしっかり立っていて、触ると痛いものはより鮮度がいい証拠です。

野菜室で保存するのがおすすめ

水分の蒸発を防ぐため、鮮度保持袋にいれるかラップに包んで野菜室で保存するのがおすすめです。ただ冷やしすぎると逆に品質が悪化してしまうため、冬場の寒い時期は冷暗所に置いておくだけでも十分です。野菜室にいれる場合は新聞紙で包んでおくといいでしょう。

ただ、赤茄子は新鮮さが命の野菜なので、できれば手に入った当日か翌日あたりに食べてしまったほうが美味しく食べられます。

火を通して保存するのもOK

赤茄子は日持ちがしないため長期保存には向いていない野菜ですが、火を通すことで長期保存できるようになります。赤茄子を焼いて皮部分を除き、ラップに包んで冷凍保存をすることでひと月ほどは保存することができるようになります

冷凍保存したものはそのまま味噌汁にいれたり、炒め物にいれたりして使いましょう。すでに加熱してあるので、すぐに調理することができて便利です。

赤茄子まとめ

赤茄子の説明や美味しい食べ方、レシピなどを紹介しました。全国的にはまだそこまで流通していない赤茄子ですが、その美味しさは他の茄子の中でもダントツです。特に生で食べても美味しいので、他の茄子ではなかなか体験できない茄子の刺身やサラダなどを味わうことができます。

最近ではその出荷量も少しずつ増えてきているため、百貨店や熊本の特産品コーナーなどでも手に入れることができます。もしお目にかかる機会があったら、ぜひ一度買ってその味を堪能してみてください。

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