2019年10月15日公開
2024年09月30日更新
粉飴で太ることができる?メリット&デメリットや筋トレ時の効果的な飲み方は?
粉飴で太るメリットとデメリットを解説し、筋トレに効果的な飲み方から粉飴のおすすめ商品まで紹介します。カロリーの高い粉飴は筋トレの糖質補給には欠かせないアイテムです。粉飴を使いこなして効果的に太る方法を身に付けましょう!
目次
粉飴とは?
粉飴という言葉を聞いたことがあるでしょうか?粉飴はスポーツ選手を中心に、真剣に筋トレをして太る目的のある方にとって最適なエネルギー補給食として使用されています。また糖尿病の方など食事制限している方にも適した栄養補助食品です。
それでは粉飴とは一体どんなものでどんな働きをし、どんな時に摂取するものなのでしょうか?粉飴について詳しく知って、太るために筋トレをしている方だけでなく栄養補給として毎日の生活に効果的に活用してみましょう。
植物の澱粉が原料の甘味料
粉飴とはじゃがいもやとうもろこし、白米などの澱粉を原料として、澱粉をさらに粉末状にしたものをいいます。主成分はマルトデキストリンという多糖で、ブドウ糖を結合させた物質です。タンパク質やナトリウム、リンなどの成分はほとんど含まれていません。
粉飴はサラサラとした白い砂のような見た目をしていて、ほんのり甘みがあります。砂糖と似ているように見えますが、砂糖とは違います。粉飴はブドウ糖が結合した多糖から出来ていますが、砂糖はブドウ糖と果糖から構成されています。
果糖は体脂肪をつけやすいという特性を持っているので太る原因になりやすく、筋トレで筋肉を増やしたい方にはあまり向いていません。ブドウ糖は脳や体を動かすための必要なエネルギー源であり、ブドウ糖から構成された粉飴は太ることなくエネルギーを補給したい方に適しています。
素早くエネルギーに変わる
体や脳のエネルギー源であるブドウ糖から構成された粉飴は、サラサラとした粉末状なので水に溶けやすい性質を持っています。体への吸収が早く、素早くエネルギーに変換できると同時に胃腸にも優しい補助食品です。
カロリーは砂糖とあまり変わりがありませんが、砂糖より甘みが控えめなので一度に多く摂取することができます。筋トレを行うスポーツ選手だけでなく、太ることなく効率的にエネルギー源を補給する必要がある食事制限をしている方にも適した食品です。
食事制限がある人のエネルギー源
太ることなく効率的に素早くエネルギー源を補給できる粉飴は、食事制限がある方にも適しています。糖尿病や腎不全の方だけでなく、術後で食欲がないために食欲がなくて体力が落ちている方、腸炎や膵炎などで油類の摂取を控えないといけない方など、うまく栄養が取れないけど太る必要のある方にも幅広く使用されています。
またうまく栄養が取れずに低栄養状態になりがちな高齢者の方にも、病気の治療と並行して効率よく太るためにも役立ちます。体内に取り込んだタンパク質をきちんと筋肉に変えるためにも、バランスの良い食事を取りながら粉飴でエネルギーを補充していくのがおすすめです。
粉飴で太る?〜メリット編〜
粉飴のメリット①消化吸収に優れている
体の主なエネルギー源である糖分は3大栄養素の一つであり、体を作り保持するのに必要不可欠な成分です。白くてサラサラしていて臭いのない粉飴の主成分であるマルトデキストリンは、消化吸収が素早くて摂取した後にすぐにエネルギーに転換されます。
そのため体力の回復や瞬発力の維持に即座につながります。また筋トレの最中に適度な粉飴を摂取することで、トレーニング中の疲労回復や集中力の維持にも役立つことでしょう。
粉飴のメリット②甘味が少なく摂取しやすい
粉飴は砂糖よりも甘さが控えめなので摂取しやすいという大きな特徴があります。砂糖を大量に摂取しようとすると甘みがきつく、また果糖も摂取することになるので体脂肪になり太る要因にもなります。粉飴なら甘さが少ないので脂肪を付けずに太ることができそうです。また消化吸収が早いので胃への負担も軽くなります。
粉飴のメリット③バルクアップに向いている
出典: https://oggi.jp
バルクアップとは筋肉量を増量して体を大きくすることです。普通に体重を増やすのなら摂取カロリーを増やして太ることができますが、バルクアップは体脂肪を増やすことなく筋肉だけを増やしていきます。ボディビルダーだけでなく、格闘技やラグビーなどの筋肉が太る必要があるスポーツ選手の方にもおすすめです。
筋肉を増やすためにはタンパク質をしっかりと摂取することが大事ですが、タンパク質や脂肪を分解するために糖分は欠かせない栄養素です。粉飴で素早く糖分を吸収することでタンパク質を分解し、筋肉に変換するスピードも早くなることでしょう。プロテインなどの補助食品と一緒に摂取することでより太る効果がアップします。
粉飴のメリット④コスパがいい
粉飴は他のサプリやプロテインなどと比べてコスパが優れています。kg単位で袋に入って販売されており、だいたい1kgあたり1000円程度で購入することができるものが多いようです。プロテインを毎日飲んでいると1か月5000円ほどかかることと比べれば、粉飴は安くてコスパが良いので初心者でも気軽に始めることができそうです。
コスパが良ければ毎日の筋トレのエネルギー源として取り入れやすく、少量でもしっかり糖分とカロリーを確保できます。各メーカーから販売されている粉飴から選ぶ際にも、メーカーに関係なくコスパで選ぶのがおすすめです。
粉飴のメリット⑤シンプルで使いやすい
粉飴は白くてサラサラとしたとても細かい粉で味や匂いなどもありません。シンプルな粉末なので水やジュースに混ぜて手軽に飲むことができます。ゼリー状やペースト状にしたり、またほんのりとした甘さなのでお好みのフレーバーを加えて飲みやすいドリンクを作るという使い方もおすすめです。
ランニングの休憩の時にいつも飲むドリンクに粉飴を入れたり、自転車なら前もって粉飴を溶かして置いたドリンクを自転車に取り付けておいたりと、日々のトレーニングの形を変えることなくスムーズに導入できます。トレーニングの内容や状況に合わせて様々な使い方ができるのもおすすめです。
粉飴で太る?〜デメリット編〜
粉飴のデメリット①GI値が高い
粉飴は糖分の塊なのでGI値が高く、血糖値が上がって太る要因になりやすいというデメリットがあります。GI値とは炭水化物が分解されて糖に変わるまでのスピードを表した数値のことをいいます。GI値が高いほど血糖値が上がりやすく、特にブドウ糖からできている粉飴は消化吸収に優れている反面、血糖値が急上昇します。
血糖値が急上昇するとインスリンが大量に分泌されます。インスリンの分泌が正常でなかったり、うまく作用しなかった場合は血糖値が下がらず太る原因になり、糖尿病のリスクも高まる可能性があります。インスリンの分泌を正常に働かせるには、血糖値を急激に上げないように気を付ける必要があるでしょう。
粉飴のデメリット②高カロリー
粉飴のカロリーは、商品にもよりますが100gあたり384kcalものカロリーがあります。大さじ1あたりなら34kcalです。砂糖より甘さは控えめですがカロリーはほぼ砂糖と同じくらいあります。他の成分はほぼ入っておらず炭水化物の塊なので、筋トレなどトレーニングをしていない時に摂取していると太る可能性があります。
粉末で何にでも混ぜて飲みやすいため、カロリーを摂取しているように思えないかもしれませんが、思っている以上に高カロリーのものを摂取していて油断すると太ると意識することを忘れないようにしましょう。
粉飴のデメリット③大量摂取は脂肪を増やす
粉飴を大量に摂取すると、血糖値が上昇してGI値高くなるだけでなく、それによってインスリンの分泌が増加します。インスリンは脂肪の合成を促進して脂肪分解を抑制する働きがあります。そのためインスリンが大量に増加すると体脂肪も増えて太る要因になる可能性が高いです。
筋トレをして筋肉量を増やしたいにも関わらず、脂肪が増えて太るのは好ましくありません。粉飴は一度に大量に摂取しないよう、またトレーニングをしていない時には摂取を控えめにするよう心がけるのが良さそうです。
粉飴で効果的に太るための筋トレ時の飲み方
このようにメリットだけでなくデメリットもある粉飴ですが、ではそれらを踏まえた上でどんな飲み方をすれば効率よく太ることができるのでしょうか?筋トレなどのトレーニングの際に効果的に太る粉飴の飲み方を紹介します。
適切な摂取量
粉飴は量をきちんと決めないとうっかり大量に摂取してしまいがちです。適切な摂取量を前もって決めてから、きちんと量って毎日飲むようにしましょう。粉飴の1日あたりの適切な摂取量は、自分の体重×1gとされています。体重が60kgなら60gを摂取すればよいことになります。
水分補給をする際には水分に対して10%、エネルギー補給時には水分に対して20~30%程度が目安になります。これは普段から定期的に筋トレなどのトレーニングをしている方向けの量なので、普段あまり運動をしていない方は半量以下に抑えておくなど、運動量に合わせて粉飴の量を増減するのがおすすめです。
初心者の方でも効果を発揮するので、ぜひ適度な摂取量を守りつつ飲んでみましょう。またその日の体調やトレーニング効果を見ながら、無理せず摂取するのが良さそうです。
飲むタイミング
粉飴を飲むのに適したタイミングは、筋トレ中及び筋トレ終了後の3時間以内が良いとされています。トレーニング中にエネルギーが枯渇しているタイミングが良く、エネルギー切れを起こさないようにするのがポイントです。このタイミングで摂取することで、素早く吸収された粉飴が効果を最大に発揮してくれることでしょう。
筋肉を大きくしたい場合はプロテインと粉飴を一緒に混ぜて飲む使い方が手軽でおすすめです。筋トレをしている間は筋肉の糖質を消費している状態なので、消費しすぎると筋肉量を減らしてしまいます。筋トレ後には筋肉回復のためにも粉飴とプロテインを飲むのが良さそうです。
減量期の飲み方
減量期に粉飴を制限する必要はありません。減量をしているかといって筋トレをしている最中に糖分を減らしてしまうと、トレーニングの効果が上手く出なかったり体力の回復があまり得られなかったりします。減量期には食事でカロリーを減らすようにし、粉飴は今までと変わらず摂取するようにしましょう。
ただし粉飴はもともとカロリーが高いので、食事と合わせて全体のカロリー摂取が増えてしまった時には粉飴をある程度減らすのも良いでしょう。
増量期の飲み方
増量期には粉飴だけでなくタンパク質を摂取するのはもちろんですが、バランスの取れた栄養を摂ることが大切になります。増量期にはカロリーを摂取する必要があるので、粉飴や食事でカロリーを摂ることで体を作り筋肉を増加することができます。粉飴は体脂肪を付けて太る心配がないので増量期にはおすすめです。
ハードなトレーニングを行うスポーツ選手だけでなく、少食の方も粉飴を使うことでカロリーを摂取して増量することができます。その際にはタンパク質も積極的に摂取し、脂肪は不足分を補う程度に留めておきましょう。
粉飴で太ることに関する口コミ
粉飴を摂取すると確実に太るという口コミが多く見られました。粉飴を摂取している方は、筋トレ中で太りたい方や痩せているので太らせたい方などが多いようです。ドリンクやスープなどに入れて飲みながら、ささみなどでタンパク質を摂りつつきちんと食事で栄養を摂るのが良いようです。
摂取カロリーが大幅に増えて確実に太ることから、粉飴を摂取したら必ず筋トレなどのトレーニングをしないと効果がありすぎて太り過ぎてしまうようです。もともと痩せている方や食事制限中の方の場合は、タンパク質の多く食事を取りながら粉飴を摂取するのがおすすめです。
本当に太るだけでいいならマルトデキストリンをガンガン飲めばあっという間に太るよ
— ソエジー (@SOEZY_ii) October 1, 2019
「粉飴」て名前でアマゾンとかで売ってるこれを飲料に溶かして常飲してれば確実に太れる
ただし効果ありすぎるので飲みすぎ注意だ pic.twitter.com/JxZieT9bka
体重増加なら粉飴おすすめです。マルトデキストリンってやつですね。プロテインに混ぜて飲むと糖質とタンパク質を手軽に補給できるので筋力増強に効果的かと思います。常用するとブクブク太るので、トレーニング後や筋肉痛がある間に摂取するといいかもしれません。
— 椎名@ぢる (@sheenaYAMA) February 15, 2019
太る為に必死。一食1000kcalオーバーに間食含め系6食+BCAAにカーボ(粉飴)加えたので合間に水分取ってデブ活なう。主食が冷凍ささみとブロッコリー(°_°)中一食は好きなものを食べる。でも絶食に比べれば固形物食えて形のある便の出る幸せ!
— 戦国鍋奉行@ゆいとす (@yuitos) October 3, 2015
粉飴のおすすめ商品
粉飴はいろいろなメーカーから販売されており、一見どれも同じように見えるのでどの粉飴を買ったらいいか迷ってしまいがちです。粉飴の商品の中でも人気のあるおすすめ商品を紹介します。
H+Bライフサイエンス粉飴顆粒
H+Bライフサイエンスから販売されている「粉飴顆粒」1kgは発売以来40年以上の実績を持っており、人の体に良い自然なもの作りにこだわって製造されている人気商品です。他にもトレーニング中に摂取する用に作られたジェルタイプもありますが、こちらはドリンクだけでなく料理などにも使用できる一般向けなので、初心者にもおすすめです。
価格も700円台から購入できてお手頃なので広く人気があります。非遺伝子組み換え原料を使用しており、リンやカリウムの数値も測定されています。澱粉由来のマルトデキストリンを原料としたノンフレーバーの粉飴です。
マイプロテイン マルトデキストリン
マイプロテインから販売されているマルトデキストリン5kgは、大容量なので他の粉飴よりもコスパが良く長期間続けて摂取する方におすすめです。5kgで3000円くらいから購入でき、1kgや2.5kgのタイプもあります。
自社で開発から販売まで行っているためコストを削減し、ヨーロッパの最新生産ラインで作られた高品質の商品を低価格で提供しています。世界のトップアスリートも愛用していると評判の高い粉飴の商品です。
H+Bライフサイエンス 持久系アスリート専用粉飴ジェル
H+Bライフサイエンスから販売されている持久系アスリート専用粉飴ジェルは、甘さ控えめなジェルタイプなので運動中でも水に溶かす手間なく飲みやすいのが特徴です。クエン酸を配合することで疲れているときでも飲みやすく、20gと40gの個装で一度に飲み切れるサイズなので自転車やマラソン中でも手軽に糖分を補給できます。
20gで50kcal、40gで100kcalとカロリー計算もしやすいです。20gが10本入りで790円から、1本100円以下なのでコスパがよく、パッケージを簡素化することでコストも軽減しています。
粉飴は筋トレ時に太る手助けになる
粉飴は甘さ控えめでサラサラしているのでドリンクに溶かして飲みやすく、消化吸収に優れているので素早くエネルギーに変えることができます。ブドウ糖が原料なので脂肪が増えて太ることはなく、筋トレなどのトレーニング中にもタンパク質と一緒に摂ることでより太る効果を得ることができるでしょう。
一般的な栄養食品よりもコスパが良く、腎不全や糖尿病の方や栄養が不足している方にもおすすめです。ただし高カロリーなので摂り過ぎないように注意をしましょう。ぜひこちらの記事を参考に、筋トレなどで太る必要があるときなどの手助けとして、毎日のトレーニングや食事に粉飴を積極的に取り入れてみましょう!