バル(Bar)の意味とは?バーや居酒屋と何が違う?スペインの飲食スタイルを調査!

バルは最近見かける事が多くなっている飲食店の形態ですが、その意味を知っていますか?バルはスペイン発祥の飲食店で、日本によくあるバーや居酒屋に近いものとして認識されています。今回はバーや居酒屋と比較をしバルとの違いをしっかり学んでいきましょう。またバルと一言で言っても色々な種類があり、食事の用途に合わせて選ぶことが重要です。種類を把握できれば、より一層バルを楽しむ事ができるのではないでしょうか?提供される料理やおすすめのお店も紹介しているので、お店の意味と共に参考にして下さい。

バル(Bar)の意味とは?バーや居酒屋と何が違う?スペインの飲食スタイルを調査!のイメージ

目次

  1. 1日本のバルとスペインのバルは意味が違う?
  2. 2バルの意味と種類
  3. 3スペインバルの定番メニュー
  4. 4スペインバルの代表的なタパス
  5. 5東京のおすすめバル
  6. 6バルの意味を知って気軽に楽しもう

日本のバルとスペインのバルは意味が違う?

歴史や文化、生活習慣の違いから同じバルでも、日本とスペインでは若干の違いがあります。近年では海外から日本に進出している飲食店も増え共通する点はありますが、実際海外に行くと「あれ?違う。」と感じることが多いでしょう。

このような違いは利用する目的や存在する意味合いが、違うといった点から生まれるのではないでしょうか?もちろん日本のバルでスペイン料理を食べることはできます。しかし実際本場のスペインと似ているようで、完全に同じというわけではありません。今回はそんな違いを分かりやすく説明していきます。

バルの意味と種類

バルは大まかに言えばお酒が楽しめるレストランです。しかし日本とスペインでは意味合いが違うので、そこを詳しく見ていきましょう。またよく間違われるバーや居酒屋との違いも紹介しているので、そちらも参考にして下さい。

日本のバルとスペインのバルの意味

日本のバルというと大衆酒場という意味で使うことが多いです。日本はビール文化圏ということもあり、バルでもメインの飲み物はワインなどではなくビールである事がほとんどでしょう。スペインではあまりビールを飲む習慣が無いので、そこは日本とスペインの違いになります。

スペインではお酒を提供するレストランのことを指します。飲み物はワインがメインで、料理もワインに合わせた味付けのものが多いです。食事は居酒屋との違いが少なく一品料理中心のメニューが揃っています。海洋国家であるスペインの料理は、他の内陸部の国の料理とは違い船で移動するために日持ちする食品を使っている事が多いです。

バーや居酒屋との違い

バーはバルと同じくヨーロッパ発祥の飲食形態になります。しかしバルのように一品料理を提供する所は少なく、インとなるのはお酒です。またお酒を作る専門のバーテンダーがいたりと、お酒に特化した場所と思って頂くのが良いでしょう。

そしてバルとバーで、一番違うのが料金設定です。バルは家族でも楽しめるレストランなので、値段がリーズナブルになっています。しかしバーではチャージというものが最初にかかり、さらに飲み物はカクテルが多くその値段も高いです。バーとバルではかなり違うといった印象です。

居酒屋はレストラン寄りの飲食形態なので、バーよりもバルに近いかもしれません。しかし居酒屋は通常のレストランよりお酒の種類が多かったりと、料理をあまり食べない人でも楽しむ事ができます。日本の居酒屋ではビールや酎ハイ・焼酎・ハイボールがメインになっています。

また居酒屋はバルよりおつまみの種類が多いという特徴もあります。お酒に合うリーズナブルなおつまみメニューが多く、バルよりも料理の種類は多いかもしれません。

バルの種類

バルにはいくつか種類があり、それぞれ利用の目的や意味の違いがあるので詳しく見ていきます。その中で今回は大きく分けて3種類のバルを紹介します。

リストランテバル

リストランテの意味はレストランで、食事を中心に楽しむバルのことを指します。ヨーロッパでは一番一般的なバルで、家族連れなどで賑わっています。ただヨーロッパは夜が遅く長いので、日本の居酒屋やレストランより開店時間や閉店時間が遅く、営業時間も長い店舗が多いです。お酒だけでもなく子供用の食事や飲み物もメニューには豊富にあります。

大皿料理や一品料理などバラエティに飛んだラインナップが揃えてあります。料理、お酒の価格帯も比較的低めで設定してある店が多いです。日本ではヨーロッパの文化である、甘い果実のソースに合鴨などのジビエと合わせた料理が楽しめることでも人気を集めているバルの形態の一つです。

カフェバル

コーヒーや紅茶などの簡単な飲み物がメインの意味を持つバルです。気楽に訪れやすいバルでどちらかと言うと午前から夕方にかけて賑わうバルです。

オープンカフェで仕事をする、日本でいうとスタバにお酒の提供が加わった様な形でサービスを提供しています。おつまみもサンドイッチの様な軽食が提供されており、食事がメインではないのが特徴です。

ジェラテリアバル

ジュラテリアは日本で言うスイーツ、デザート関連のものを多く扱うといった意味を持つバルです。ヨーロッパではお酒に合わせてチョコレートなどを食べる文化があります。ウイスキーボンボンなどを想像してもらえば分かりやすいでしょう。香りの高いお酒に香りの強いチョコレートや、柑橘類などを合わせていることが多いです。

冷たいアイス類やケーキのスポンジにもお酒が入っている事があるように、お酒と甘味類は非常に相性がいいです。ヨーロッパならではのデザート関連のメニューは、今若い世代を中心に人気を集めているジャンルです。

スペインバルの定番メニュー

スペインはヨーロッパでも三方が海に囲まれている珍しい地政学のある国で、この特徴が海洋国家となった一番の大きな理由です。そんなスペインの定番料理を、一品料理から絶対に欠かせないメニューまで幅広く紹介します。

パンは必須の定番

スペインはヨーロッパでも南西部に位置し、ドイツなどと比べて比較的暖かな気候の特徴があります。スペインでは小麦の生育が良いので主食はパンで、料理もパンに合うものが中心です。パンは一度作ってしまえば、ある程度の日持ちがするのと、加工しなくても食べられるので船旅には便利な食材でした。

料理もパン食がメインのもので構成されています。煮込み料理などで残ったルーやソースをパンにつけて食べることも想定されて作られています。

たっぷりと具材の味が滲み出たルーやソースはパンの味を豊かに膨らませてくれるので、子どもたちからお年寄りまで人気が高い食べ方です。バルでも必ずと言っていいほど、パンが付いてきてその店ごとに味も様々です。

タパス

タパスは日本語に直すと一品料理や小皿料理に近いニュアンスです。お酒を飲む為のおつまみという感覚に近く、代表的なものとしてチーズ・生ハム・オリーブ・エスカルゴなどを使ったものが多いです。

スペインの食文化はワインと会話にあります。会話の邪魔にならないように、一品料理や小皿料理の文化が根付いたとされているのです。合わせてタパスは立食パーティーなどでよく見られる食事の形式でもあります。さっと食べられて会話もはずむように作られているので社交の場にはぴったりです。

バルではお酒と一緒に提供される事が多く、気分次第で色々なタパスを注文してみて下さい。

ピンチョス

小さく切ったパンやクラッカーの上に食材を置き、爪楊枝などで固定したタパスの一種です。気軽に食べられて、お皿も使わない料理でパーティーなどの際に多く見られる食事形態になっています。クシは自分で抜いて食べるのが基本的なスタイルです。串の数や種類で会計ができるので、ある種おでんの串の様な意味の使い方をされています。

上に乗せる料理や食材に決まりはなく、海産物から生ハムやチーズのようなヨーロパの伝統的な食材まで幅広く使われます。パンやクラッカーは食材だけでなくディップなどの簡単な味付けでも提供されることが多くあります。スペインでお酒といえば基本的にはワインで、それにあった料理が多いのも特徴です。

あわせてヨーロッパの小皿料理は一品を一皿にきれいに盛り付ける食文化があります。見た目の綺麗さや優雅さを重視するのもヨーロッパの食文化の特徴です。バルのようにカジュアルなレストランでも、見た目にこだわるのがヨーロッパ文化と言えます。

スペインバルの代表的なタパス

タパスにはいくつも種類があり紹介はできないので、今回は5つに焦点を絞って解説します。バルに行った際の参考にしても良いですし、家でも簡単に作る事ができる料理が多いので、今晩のおかずに後一品欲しいときなどに是非作ってみて下さい。

カナッペ

カナッペは元々フランス語で前菜の意味があり、簡単な料理が多く日本の居酒屋では突き出しやお通しと呼ばれるモノが近いニュアンスです。簡単なものは焼いたパンにオリーブオイルを垂らしたものなどがあります。

美味しく作るポイントは使う素材の水分量です。カナッペの多くがパンと一緒に提供されますから、湿っていては美味しさが半減してしまいます。食材同士の相性が良くても、水分が多いものは避けておきましょう。

後は一口で食べられることも意識して、盛り付けを華美にしないことにも気を使ってください。単純なバランスで味を考えると、美味しいカナッペを作ることが出来ます。

またバルなど飲みに行ってもあまり料理は食べないという人は、カナッペのような手軽に食べられる物を注文すると良いでしょう。

アドボ

アドボはスペインの代表的な煮込み料理です。とはいっても具材が決まっているわけではありません。フランス料理のポトフのように、それぞれの家庭で具材や味付けがあります。

アドボを美味しく作る時に牛肉や豚肉を使うのも美味しいのですが、ベーコンやソーセージなど加工肉を使っても美味しく出来上がります。

またアドボを美味しく作るポイントは、過剰な味付けを避けることです。素材の味を中心にしたものが基本的なレシピです。甘みが欲しい時は玉ねぎを入れるなどして、調味料以外のもので味を調節しましょう。

他にも隠し味にワインビネガーなどを入れると美味しいです。ワインビネガーはワインを発行させて作った酢で、お酒にワインを飲む際は非常に相性のいい味に仕上がります。

ガリシア風タコ料理

スペインやイタリアはヨーロッパでは珍しく、日本のように海産物でもタコを食す文化があります。タコのグロテスクな見た目で食べるのを避けているヨーロッパの人は多いです。単純に茹でたタコをぶつ切りにしてワインビネガーやオリーブオイルをかけてスパイスで味を調整したものが一般的です。

タコは見た目と違いとても繊細な味と噛むほどに味わい深いので、日本では多く食べられています。前菜としては爽やかに食べられるのが人気です。タコの弾力は噛むことで食欲が刺激され、これからの料理が美味しく食べられるので食前酒と共に食べるのをおすすめします。是非バルに行った際は最初に頼んで、お酒と一緒に嗜んでみて下さい。

スペイン風オムレツ

イタリア風のふわりとしたオムレツと違う意味や作り方で、じっくりと火を通すことで卵の持つ旨味を引き出したオムレツです。スペインではじゃがいも、人参、玉ねぎ、ソーセージやベーコンといった具材を入れることも多くあります。それらをフライパンで火を通して最後に卵を入れて固めれば出来上がりです。

高級なフランス料理は、積極的に手を加えて味付けをしたものが多いですが、スペイン料理はどちらかといえば素材の味を引き出したものが多くみられます。お店によって具材が違うので、色々なバルに行って自分好みのオムレツを探してみて下さい。

パタタス・ブラバスとパタタス・アリオリ

パタタス・ブラバスとパタタス・アリオリの、パタタはじゃがいものことを意味しています。そして、ブラバスはトマトをメインにした辛めのソースで、アリオリはニンニク風味のマヨネーズソースになっています。

ブラバスはじゃがいもを一度揚げてソースに絡めており、アリオリは揚げたり湯がいたりとお店や家庭によって違います。何処のバルにもある定番メニューとなっているので、是非食べてみてください。

東京のおすすめバル

東京を中心にバルのスタイルでサービスを提供するお店が増えています。今人気の東京のバルを3店舗紹介していきます。

下町バル ながおか屋

最初に台東区上野にある、下町バルながおか屋を紹介します。お食事のクオリティは高く、スタイリッシュな店舗と合わせて料理が美味しいと評判です。値段は比較的低めの設定ですのでおすすめします。

おすすめメニューのラムチョップは人気が高く月間一万本以上も注文があるようです。羊肉は臭いと言われがちですが、それはマトンの話。子羊のラムを使うことで味わい深く柔らかに仕上がっています。営業時間は平日が17:00~23:30となっていて、土・日・祝が16:00~23:30です。

恵比寿18番

恵比寿にあるお酒がメインのバルで、バルブームの火付け役とも言われています。タパスは300円台から有り非常にリーズナブルな価格設定です。気軽に一杯飲むことも、食事をメインにすることもできるので仕事帰りのサラリーマンやOLさんに人気です。

特に人気なのがマッシュルーム陶板焼きとなっています。本場マドリードの味を恵比寿でたのしめます。ビール、ワインといったお酒のラインナップも充実。最後に残ったガーリックオイルをパンに染み込ませて食べるのも味わい深く人気です。

営業時間は平日18:00~翌日4:00、土・日曜・祝日は17:00~翌日4:00となっています。ヨーロッパのように夜がメインの営業時間となっています。

シブヤバル209

ランチも充実しているお店で、680円から提供しています。リーズナブル価格設定の中でも、室・量共に満足いくような内容です。夜の営業ではオープンキッチンで、カウンター席やテーブル席が設けてあります。さらに半個室掘りごたつの席まであって、使い方に合わせて利用できる他のバルとちょっと違った形態をとっています。

海洋国家のスペインらしく美味しい魚介のたっぷり入った海鮮パエリアが非常に人気を集めています。ヨーロッパならではの海の幸を存分に味わえます。

営業時間は、平日がランチの時間帯が11:30~15:30の営業で、ディナーの時間帯は17:30~翌5:00まで。土はディナーだけで15:00~翌5:00までの営業、日曜はディナーのみ15:00~24:00までの営業です。

バルの意味を知って気軽に楽しもう

ここまでバルについて、詳しく紹介させて頂きました。色々な特徴や他のお店との違いがあり、バルに行った事がある人でもスペインと日本のバルの意味や違いについて再度確認できたのではないでしょうか?

おすすめのお店も紹介したので、是非本場スペインバルのようなお店や日本風にアレンジされたバルなど、色々なバルに足を運んでみてください。

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