2018年11月26日公開
2024年08月19日更新
スペイン料理のおすすめレシピを紹介!代表的なデザートも簡単にお家で作れる?
スペイン料理といったら何を思い浮かべますか?パエリア、トルティージャ、生ハム、他にもいろいろあって迷いますが、レシピを参考に自宅で簡単に作ってみませんか?スペイン料理は、米や魚を使うものが多く日本人の味覚にとても合います。また、デザートに至るまで味付けもシンプルで素材の味を活かしたものが多いです。今回は皆さんのお口に合うように改良したおすすめレシピも紹介します。今夜の献立や、おもてなしの一品にお役立てください。
目次
スペイン料理のレシピを参考に自宅で簡単に作ってみたい
魅力的なスペイン料理が自宅で簡単に作れたらいいのに、と思うことはありませんか?でも難しそう、と尻込みされる方もいるかもしれません。でも、そんなときにおすすめできるスペイン料理はたくさんあります。スープからごはんもの、デザートまで、思い立った時にさっとつくれるスペイン料理を紹介します。
スペイン料理の簡単スープ・サラダのレシピ
飲むサラダとも言われる「完熟トマトで作るガスパッチョ」
スペイン料理を代表する、飲むサラダにふさわしい体が喜ぶ簡単スープです。特に暑い夏に冷やして飲むのがおすすめですが、ビタミンを取りたいときなどはいつでもおすすめです。できればレシピ通り完熟トマトで味わってほしいですが、缶詰のカットトマトでも作れます。そのときは、砂糖を小さじ1加えます。レシピは4人分です。
- 完熟トマト(皮をむいてざく切り)600g
- きゅうり(皮をむいてざく切り)1本
- 赤パプリカ(1cm角に刻んで)1個
- 玉ねぎ(1cm角に刻んで)1/6個
- バケットの白い部分(1cm角に刻んで)2切れ
- すりおろしにんにく2片
- オリーブオイル大さじ2
- レモン汁大さじ2
- 水(濃度調整用)100cc
- 塩・こしょう適量
- 全てミキサーで混ぜます。
- 水で濃さを調整し、塩、こしょうで味を調えます。
チーズ入りニンニクスープ「ソパ・デ・ケソ」
寒い冬にはおすすめのあつあつスープです。スペイン料理のソパ・デ・アホ(スペイン風ニンニクスープ)をベースにフランスパンとチーズをのせて焼きます。見た目は玉ねぎをじっくり炒めるオニオングラタンスープと似てます。風味は異なりますが、とても手軽にできるスープです。レシピは4人分です。
- にんにく(薄切り)4片
- 唐辛子1本
- オリーブオイル大さじ2
- とろけるチーズ120g
- フランスパン薄切り(カリカリに焼く)8枚
- コンソメ顆粒小さじ2
- 塩・こしょう少々
- 水700cc
- オリーブオイルでにんにくと唐辛子を香りが立つまで炒めます。苦くなるので焦がさないでください。
- 唐辛子を取り出し、水、コンソメ顆粒をいれ、沸騰したら塩、こしょうで味を調えます。
- 焼いたフランスパンを載せ、チーズを載せます。250度のオーブンで8分から10分、チーズに焼き色がつくまで焼きます。
おつまみにおすすめのタパス「スペインタパスタコのガリシア風」
ガリシア地方のスペイン料理です。地元では「祭りだこ」と呼ばれているそうです。ゆでて、切って、調味料と和えるだけの温かな簡単スペイン料理です。忙しいときにもおすすめです。冷凍のタコを使うと繊維が壊れて柔らかくゆであがります。また、ガリシア地方ではメークインと一緒にゆでるそうです。レシピは4人分です。
- 冷凍ゆでタコ400g
- たまねぎ1個
- ローリエリーフ1枚
- 塩2g
- 水(タコがかぶるくらい)
- オリーブオイル適量
- 岩塩少々
- パプリカパウダー小さじ2
- タコがかぶるくらいの水をわかし、沸騰したら塩、ローリエリーフ、玉ねぎ、タコを切らずにゆでます。30分から60分、柔らかくなるまでゆでます。
- タコは熱いうちに輪切りにします。玉ねぎは食べやすい大きさに切ります。
- オリーブオイル、岩塩、パプリカパウダーでさっと和えます。
ブルーチーズと洋梨の相性がぴったり「洋梨とチーズとクルミのサラダ」
ブルーチーズと洋梨はスペイン料理ではよく知られるアレンジです。生ハムを添えてもおいしいです。ルッコラのほろ苦さと、くるみの香ばしさがよく合います。レシピのブルーチーズはクリームチーズやカッテージチーズに変えてもよいです。レシピは4人分です。
- 洋梨(いちょう切り)2個
- ブルーチーズ(小さめにちぎる)60から70g
- ルッコラ適量
- くるみ40g
- Aオリーブオイル大さじ4
- Aワインビネガー大さじ1.5
- A塩、こしょう少々
- クルミは乾煎りした後、細かくくだきます。
- Aの調味料を混ぜ、食べる直前に洋梨とルッコラとクルミの半量を混ぜます。
- 皿に盛り、ブルーチーズをバランス良く散らします。残りのくるみもふりかけます。
スぺイン料理の簡単煮込み・炒め物のレシピ
スペイン風ラタトゥイユ「ピスト・カステリャーノ」
夏野菜を楽しむためのトマト煮込みともいうべき「ピスト・カステリャーノ」は、スペイン料理版おふくろの味です。冷めてもおいしいです。作り置きしておけば、付け合わせにしたり、肉や魚と煮込んだりと、いつでもワンランク上のスペイン料理が楽しめます。今回のレシピは生のトマトをおすすめしましたが、トマトの缶詰でも作れます。レシピは4人分です。
- 玉ねぎ(1cm角に刻む)1個
- ニンニク(みじん切り)2片
- ズッキーニ(1cm角に刻む)2本
- ピーマン(1cm角に刻む)2個
- 赤パプリカ(1cm角に刻む)1個
- なす(1cm角に刻む)2本
- トマト(湯むきしてすりおろす)2個
- オリーブオイル大さじ4
- コンソメ顆粒小さじ2
- パプリカパウダー小さじ1
- 塩・こしょう適量
- ローリエリーフ1枚
- オリーブオイルでにんにくと玉ねぎを炒めます。玉ねぎが半透明になるまでが目安です。
- トマト以外の残りの野菜も入れ炒めます。
- 野菜に油がまわってしんなりしたら、トマトのすりおろし、コンソメ顆粒、パプリカパウダー、ローリエリーフを加え蓋をして15分ほど蒸し煮にします。
- 塩、こしょうで味を調えます。
ジャガイモの入ったスペイン風オムレツ「トルティージャ」
日本でもなじみの深いスペイン料理です。スペインでは家庭の味のひとつだそうです。炒めたジャガイモをつぶして卵に混ぜる方法もあります。でも、今回おすすめするレシピは少し手間はかかりますが、またひとあじ違ったトルティージャが楽しめます。レシピは4人分です。
- 卵5個
- ジャガイモ(5mm程度に薄切り)3個
- 玉ねぎ(薄切り)1/2個
- 塩小さじ1/2
- オリーブオイル適量
- 玉ねぎとジャガイモに塩をふって混ぜ、味をなじませます。
- 1の水気をふき取り、オリーブオイルでじっくり揚げます。時々かき混ぜながら、弱火で13から15分程度です。油を切っておきます。
- ボウルに卵を割り入れ、軽く塩をふります。
- 3に2の玉ねぎとジャガイモを入れ、全体をよく混ぜます。
- フライパンにオリーブオイルをなじませ4を入れます。2から3回全体を大きく混ぜます。皿に移せるくらい固まってきたら、いったん移しフライパンに裏返します。
- 2回裏返します。全体に火をいきわたらせるためです。
トマト色した「タコとジャガイモのスペイン風煮込み」
タコとジャガイモとトマト、とてもスペイン料理らしいレシピです。ジャガイモにタコのうま味がしみ込んでいます。レシピにはありませんが、パスタを添えてもよいと思います。タコは煮すぎると硬くなるので気をつけてください。レシピは4人分です。
- 真ダコ(1から2cmのぶつ切り)200g
- じゃがいも(皮をむいて一口大に切る)400g
- にんにく(みじん切り)4g
- 玉ねぎ(薄切り)200g
- エリンギ(短冊切り)1/2本
- オリーブオイル大さじ1と1/2
- パセリ(みじん切り)少々
- A:水2カップ
- A:トマト水煮200gトマトケチャップ大さじ2
- A:白ワイン大さじ4
- A:コンソメ顆粒小さじ1
- A:塩小さじ1こしょう少々
- A:ローリエリーフ1枚
- フライパンにオリーブオイルを入れて、ニンニク、玉ねぎ、エリンギ、ジャガイモを油が回ってしんなりするまで炒めます。
- 1に調味料Aを入れ煮ます。
- ジャガイモに火が通ったら、タコを加え2から3分ゆで、味を調えます。
- 器に盛り、パセリを散らします。
スペイン料理のご飯・パン・パスタの簡単レシピ
スペイン料理と言えばコレ「ミックスパエリア」
スペイン料理と言えば誰もが真っ先に思い浮かべるパエリアの紹介です。魚介と鶏肉を入れたスペイン風炊き込みごはんです。スペイン料理の店では専用のフライパンを使っていますが、家庭用のフライパンでもできます。サフランがない場合は、ターメリックでも代用できます。お好みでレモンを振り掛けていただきます。レシピは3から4人分です。
- 米(研がない)2合
- 玉ねぎ(みじん切り)1/2個
- にんにく(みじん切り)2片
- 手羽元8本
- 赤黄パプリカ(短冊切り)1/2個
- あさり(塩水に浸け砂抜き)12から16個
- エビ6尾
- レモン1/2個
- 塩・こしょう適量
- A水350cc白ワイン50cc
- Aチキンコンソメ1個
- Aサフランひとつまみ(ターメリックの時は適量)
- パプリカと手羽元とエビは塩、こしょうでしっかり下味をつけます。
- Aの調味液を合わせるとき、サフランはすりつぶして入れます。色だしのためです。
- フライパンにオリーブオイルを入れてニンニク、玉ねぎをじっくり炒めます。
- 手羽元とパプリカもいれさらに炒めます。火が通ったら一旦取り出します。
- フライパンは洗わず、2の調味液をフライパンに入れ、沸騰したら米を振り入れます。少し煮たら手羽元、エビ、アサリを並べ入れ、蓋をして弱火で15分程度煮ます。
- パプリカを並べたら、再び蓋をして15分蒸らします。
- 強火でおこげを作ります。
バスク風オープンサンド「ツナのピンチョス」
タパスとは、スペイン料理の前菜。小皿料理です。そのタパスをパンの上にのせたり、串や楊枝にさしたものをピンチョスといいます。ピンチョスはどんな具材でも作れますが、今回はツナのピンチョスの作り方をご紹介します。レシピは4人分です。
- 細いバゲットパン(1cmの厚さに切る)1本
- サニーレタス4枚
- ツナフレーク(オイル漬け)2缶(160g)
- アンチョビフィレ(粗く刻む)6片
- スタッフドオリーブ12個
- おろしにんにく少々
- プチトマト6個
- 卵2個
- 焼きパプリカ1/2個
- マヨネーズ小さじ2
- 白こしょう少々
- フードプロセッサーに、アンチョビ、オリーブ、おろしにんにく、ツナフレーク(オイルごと)を入れ、粘りがでるまでよくまぜます。
- 1/2に分け、残りは卵を混ぜる分にします。
- バゲットパンにサニーレタスを敷き、ツナペーストを盛ります。その上から、オリーブ、アンチョビフィレ、ミニトマトを積み楊枝をさします。
- 残り1/2のツナペーストに、炒り卵、マヨネーズ、白こしょうを合わせて、よく混ぜます。
- バゲットパンに3と同様に4を盛り、オリーブ等を積み楊枝でさします。
スペイン料理の代表的なデザートレシピ
見た目が真っ黒なデザート「バスク風チーズケーキ」
これから紹介するスペイン料理の代表的デザートは、見た目が真っ黒なチーズケーキです。でも苦さはあまり感じません。ほろ苦さとクリームチーズのまろやかさがベストマッチのデザートです。作り方は混ぜるだけで簡単です。地元バスク地方では、デザート以外にもワインのお供にもしたりするそうです。温かいのも冷たいのも食べ時はどちらもおすすめです。
少し加えるパルメザンチーズはコクを出すためです。あれば加えてみてください。レシピは直径18cmのケーキ型1台分です。
- クリームチーズ300g
- 砂糖85g
- 卵3個
- 生クリーム(脂肪分が45%以上のもの)200cc
- 薄力粉(茶こしで振るいながら混ぜる)大さじ1.5
- パルメザンチーズ大さじ1/2
- 常温に戻しておいたクリームチーズを泡だて器でクリーム状に混ぜます。
- 1に他の材料を順に混ぜていきます。卵は2回に分けて混ぜてください。
- クッキングシートは大きめに切り型に敷きます。型に2を流しいれ、250度に予熱したオーブンで25分焼いたら、180度に下げてさらに20分焼きます。
- 粗熱がとれたら冷蔵庫で一晩おきます。
混ぜるだけの簡単レシピ「くるみ入りチョコレートケーキ」
混ぜるだけ簡単なデザートをもうひとつ紹介します。このチョコレートケーキはスペイン料理らしくオリーブオイルを使うのも特徴のひとつです。オリーブオイルの香りがチョコレートにピッタリなデザートです。レシピは15cm×15cmの角型です。
- チョコレート(細かく折って80℃の湯煎)50g
- オリーブオイル50cc
- 卵(大)1個
- 三温糖(キビ砂糖でも)50g
- 薄力粉50g
- ベーキングパウダー小さじ1/4
- くるみ(ざっと砕く)50g
- 溶かしたチョコレートにオリーブオイルを少しずつ混ぜてなめらかにします。
- 別のボールで卵と三温糖を泡だて器で混ぜます。
- 2に1のチョコレートを少しずつ混ぜます。
- 3に薄力粉とベーキングパウダーを振るいながら入れ混ぜ、クルミも混ぜます。
- あらかじめ180℃に温めたオーブンで18分から30分焼きます。
揚げ牛乳という名のデザート「レチェ・フリータ」
最後におすすめするデザートは、外はカリッと、中はとろりとした揚げたカスタードクリーム「レチェ・フリータ」です。スペイン料理の伝統的デザートだそうです。カスタードを揚げるなんて、と思われるかもしれませんが、熱くても冷たくしてもおいしいデザートです。シナモンシュガーをかけていただきます。レシピは4人分です。
- 卵黄4個
- グラニュー糖大さじ4
- コーンスターチ大さじ2
- 薄力粉大さじ2
- 牛乳2カップ
- A薄力粉大さじ4
- A牛乳大さじ4
- 揚げ油適量
- シナモンシュガー適量
- 鍋に卵黄とグラニュー糖をいれ泡だて器でよく擦り混ぜます。
- 白っぽくなったら、コーンスターチと薄力粉を合わせてふるい入れます。
- 牛乳を少しずつ混ぜいれます。混ざったら木杓子に持ち替えて、弱火でかき混ぜながら練ります。
- ふつふつと沸騰し、ツヤがでてやわらかな餅状になったら火からおろします。バットに入れ形を整え、粗熱をとり冷蔵庫で冷やし固めます。少し厚めの方が揚げるとき扱いやすいです。
- 固まったら四角く切り分けます。Aを混ぜ合わせ衣をつくり揚げます。揚げ油は多めの方がきれいに揚がります。
- シナモンシュガーをかけます。
スペイン料理のレシピを参考にチャレンジしてみよう!
いかがでしたか?どのレシピも簡単で親しみのあるものばかりだったのではないでしょうか?スペイン料理は素朴で素材の味を活かしたものが多いことを実感されたと思います。今回はスペイン料理のほんの一部分しかご紹介できませんでしたので、これらのレシピを参考に、さらにスペイン料理の幅を広げていただけたらと思います。