ピンバイスは100均で買える！使用方法は？ピンバイスを使った作品例も紹介

100均のダイソーやセリアで工具類を購入して使ったことはありますか？業務用として使うには耐久性などで劣るものもありますが、家庭でハンドメイドや趣味の作品作りに使うのであれば、十分な働きをしてくれるものが揃っています。

ドライバーセットなどが定番の工具ですが、より細い作業に向いているのがピンバイスです。細長い鉛筆のような形で先端にはドリルが付いています。目的の用途によってドリルの太さを変えることができ、研磨するための砥石をセットできるものもあります。

100均商品ですが本体は数百円というものもありますが、2本で100円というパーツもありとてもお買い得です。正しい使い方をすれば故障や折れてしまうこともなく使うことができます。初めてピンバイスを使う人にも分かりやすい使い方と作品作りに活かせる道具などをチェックしましょう。

初めてピンバイスを手にする人は、どのような使い方が正しいのか分からないかも知れません。ここではそんなピンバイスの正しい使い方をチェックしていきます。

ピンバイスは細い工具なので鉛筆を持つように持ちたくなりますが、それでは上手く使うことができません。スムーズに回転させてぶれないように支える使い方があります。

ピンバイスの頭の丸くなっている部分を、手のひらに当てるようにし軽く食い込ませるようにします。こうすると頭の部分を手のひらに当たり固定されることで先端部分も安定して、狙った場所からずれることがなく作業を進められます。

ピンバイスの頭部分を手のひらで固定したら、細い軸部分を親指と人差指でつまむようにして持ちます。ピンバイスは軸の部分を回すことで、先端部分が回転するようになっています。

細い道具で最初はなかなかうまく扱えないかもしれません。指を何本も添えて力を入れて回すよりも、手のひらで固定をして指2本くらいでつまみ優しく回すことを意識してみてください。何度か練習すれば、先端が狙った部分からずれることもなく作業スピードも上がるでしょう。

ピンバイスで少し大きめの穴を開ける時には、下穴を開けておくと失敗しにくくなります。アクセサリー作りなどで細く小さな穴を開けるのであれば、最初から細い先端のドリルを使って回していけば穴があきますが、大きなもの穴は一度ではきれいに開きません。

先ず細めのピンバイスを穴を開けたい部分の中心に差します。貫通させるかしないくらいの小さな穴を先ずあけて、その後少し太い軸に変え小さな穴を大きくしていくようにしましょう。

ピンバイスで穴を開けていくと削りカスが出てきます。穴を開け貫通させた後、爪楊枝や針などを通して、穴の中の削りカスも取り除くと仕上がりがきれいになります。表面のカスも軟らかいブラシや布で拭き取っておきましょう。

穴を貫通させるのではなくパーツを組み合わせるための穴を掘るようにする場合も、できる限り削りカスを除いた方がパーツ同士の接合がきれいにできます。開けた穴に削りカスが残っていると、別のパーツと組み合わせた時に、ぐらつきの原因や接着剤を使った時に接着不良にもなるので仕上げまで丁寧に行ってください。

100均ダイソーには手動で回すピンバイスだけでなく、乾電池で動かす電動ピンバイスも用意されています。この電動ピンバイスは使い方も簡単で非常に便利な工具なのですが、安全に操作するためには正しい使い方を覚える必要があり、また守らなければ成らない注意点もあります。

100均ダイソーで販売されている電動のミニルーターを使うと、穴開け作業で手の疲れを軽減することができます。硬い素材に穴を開けるには力が必要なので、いくつものパーツに穴を開けていると手のひらも指先も疲れてきます。電動ミニルーターであれば電気の力で軸が回転してくれるので手が疲れにくくなります。

電動ルーターのメリットの2つ目は、ある程度の厚さのある素材でも穴を簡単に開けられることです。ピンバイスでも穴を開けることはできますが、厚みのあるものや固い素材に穴を開けようとすると弱い力では上手くできません。その点電動ルーターなら一気に穴を開けることができます。

電動ルーターのメリット3つ目は作業時間の短縮にあります。ピンバイスを使うと手が疲れたり、素材によってはうまく穴が開けられなかったりしてロスする時間もあるものです。たくさんの作品を作るのであれば、作業効率アップのためにも電動ルーターは欠かせない道具となります。

ダイソーのミニルーターを使う際には、先端にドリル刃などを取り付ける必要があります。これは指先でつまんでも取り付けはできますが、細いパーツなので力が入り過ぎると刃が折れてしまうことがあります。そうならないためにも、ペンチでドリル刃をつまんで本体に取り付けるようにしてください。

取り外す時にも同様にペンチでドリルをつまんで外してください。ペンチも100均ダイソーで販売されているので、初めて電動ドリルを使う時に合わせて購入しておきましょう。

ダイソーの電動ルーターを使って穴を開ける時はゆっくりと穴を開けていきます。電動で疲れないからとルーターを持つ手に力を加えてギュッと押し込むようにすると、ドリル刃が折れてしまうこともあります。

初めの内は電動ルーターの扱い方とドリル刃の作業加減が分からず、力加減を調整していくことが難しいですが、何回か練習で穴を開けているうちに適度な力加減やスピードも分かるようになります。

電動ルーターを使って穴を開ける時の注意点は、途中でミニルーターを動かさないことです。ルーターを握る手が左右に動いてしまうようであれば、机に肘から手首あたりまで着けて固定するようにして手が大きくぶれないようにしてみましょう。

穴を開け始めてから電動ルーターが上下左右に動いてしまうと、穴そのものが斜めに開いてしまうこともあります。アクセサリーやキーホルダーパーツをまっすぐに飾るためにも穴が貫通するまでは、素材に対してドリル刃が垂直になるように差し込みそれを動かさないことを意識して穴を開けてください。

100均ダイソーには、ピンバイスの種類が豊富にあります。種類が多くてどれを購入してよいか迷うこともあるかもしれませんが、先ずは基本の2本組を試して実際の使用感を把握し、それから太いものや細いものと揃えていくと良いでしょう。

100均ダイソーでおすすめのピンバイス1種類目は精密ハンドドリルです。先ずは1.0mmと1.5mmのセットになったものがあれば、アクセサリー作りなどの小さな作品に穴を開けることができます。

ピンバイスの扱いに慣れてきたら、太目の2.0mmと2.5mmセットやより細い0.5mmと0.8mmセットも使ってみてください。木工作品などで少し大きめの穴を開けたい時には1本入りになりますが3mmというものもあります。

先端が細いハンドドリルは丁寧な使い方をしてください。力を入れて回したり、雑にペン立てなどに差し込むと先端が折れてしまうこともあるので注意しましょう。

100均ダイソーでおすすめのピンバイス2種類目も先程と同じ精密ハンドドリルですが、こちらは1本入りのものです。サイズは2本入りのものと同じものもありますが、より先端のドリル部分が鋭くなっていて、0.6mm・0.7mm・0.9mmといったサイズもあります。

2本組のものの中間サイズになるので、プラモデルなど緻密な作品作りの作業をする時におすすめです。先端部分の扱いに注意が必要な点は2本組と同様で、丁寧な扱いをして長く使ってください。

100均ダイソーのおすすめピンバイス3種類目はミニルーター3Vタイプです。こちらは600円で販売されている商品で、使用の際はアルカリ単4乾電池が2本必要となります。

電池をセットしてスイッチを入れると電動で先端が回転します。砥石パーツが1本付属しているので、これを使えば細かなパーツの研磨作業がスムーズにできます。別売りのドリルなどもダイソーにあるので、希望の太さのドリルを取り付ければ手動で穴を開けるよりも手早く穴あけ作業ができておすすめです。

100均ダイソーのおすすめ4種類目は、ミニルーターバッテリボックス付き6Vタイプです。こちらは3Vよりも出力が大きく、価格も800円とダイソーの中では高めになっています。別売りのアルカリ単3乾電池が4本必要ですが、それをセットするとガラスなどに文字やイラストを描くためなどの長い時間稼働させることができます。

100均ダイソーのおすすめピンバイス5種類目は超精密ドリルビットです。3種類目と4種類目で紹介したミニルーターと合わせて使うことができるドリル刃です。サイズは0.5mm・0.8mm・1.0mm・1.2mmとあり、とても小さな穴開けも可能です。

このパーツは細くて小さなドリル部分だけなので、ミニルーターに取り付けるときなど床に落としてしまうと見つけにくくなります。作業台などにフェルトやマットなどを敷いて転がりにくくしドリルビットが目立つようにしておきましょう。

100均のセリアにもピンバイスがあります。ダイソーほどのバリエーションはありませんが、アクセサリーやキーホルダーなどハンドメイドを楽しむ女性におすすめのピンバイスがあります。

100均セリアでのおすすめピンバイス1種類目は、2本セットのハンドドリルです。先端の細さが異なる2本入りで、レジンでアクセサリー作りをしたりキーホルダー作りをする際に活躍します。

ホームセンターでは1本500～1,000円くらいで売られているものですが、100均なら2本で100円です。またセリアらしく女性が手にしたくなるようなパッケージになっているのも特徴です。

100均セリアのおすすめピンバイス2種類目は、こちらのピンバイスセットです。軸となる本体部分は握りやすい太さがあり、先端のドリルは交換式で使いたいサイズのものを差し込んで穴開け作業をすることができます。使い勝手が良く、2本セットのピンバイスが使いにくいと感じていた人でもこちらなら安心して使えるでしょう。

ドリルパーツは1.3mm・1.6mm・1.9mmの3本が入っているので、目立ちにくい穴からアクセサリーチェーンが通るくらいの穴まで開けることができます。

100均セリアのおすすめピンバイス3種類目はクラフト用ピンバイスです。1種類目のものは2本で100円ですが、こちらは1本100円で1.2mmと1.7mmがあります。先ずは1本購入してみて、使い方を練習してみたい場合や2本組の中間の太さが欲しいという時におすすめです。

ピンバイスを使うようになると、より快適な操作性を求めたり作品作りに役立つ工具が欲しくなるものです。100均のダイソーやセリアには、家庭でのハンドメイドを支えてくれる工具が多数あります。ピンバイスと合わせて使えるおすすめ工具を紹介します。

ピンバイス関連100均工具でおすすめ1種類目は、ダイソーの細工用先丸ペンチミニです。ペンチの先が鋭く尖っていず丸くなっているので、アクセサリーパーツなど傷をつけたくない場合も安心して使うことができます。パーツをつまむ・曲げる・差し込むといった使える作業の幅が広く、1本手元にあると作品作りに重宝します。

ピンバイス関連100均工具でおすすめ2種類目は、セリアのプラスチックニッパーです。プラモデルのパーツの切り出しだけでなくバリ取りにも重宝し、アクセサリーパーツのワイヤーをカットしたり曲げたりするのに使えます。刃先の左右が隙間なくぴったりと閉じることができ精密に作られているので作業を進めやすくなります。

ピンバイス関連100均工具のおすすめ3種類目は、ダイソーのミニバイスです。ピンバイスで小さなパーツに穴を開けるときに、そのパーツを挟ませて固定することができます。木工製品をボンドで接着してしばらく圧力を加えて固定したい時、皮製品などに折り目を付けたい時などにも活用できます。

ピンバイス関連100均工具のおすすめ4種類目は、ダイソーのミニルーター用ドリルセットです。ドリルだけでなく、研磨するための砥石やダイヤモンドやすりといったものもダイソーには揃っていて、作品に合わせて便利な刃先を選ぶことができます。

ミニルーターの本体が1台だけでも、このドリルセットを揃えることで作業の幅が広がります。同じ磨く作業でも硬いものから軟らかいといった素材に合わせて砥石を選ぶこともできおすすめです。

100均ダイソーやセリアで販売されているピンバイスとその関連工具があれば、趣味のアクセサリー作りやプラモデル制作の作業がとてもはかどります。実際にピンバイスを使って仕上げる作品を見てみましょう。

レジンは樹脂のことです。主にアクセサリーやキーホルダーパーツ作りに使用される事が多いこのレジンは、樹脂液を型などに流し入れた後にUVライトを当てて硬化させます。最近では100均でもレジンキットが販売されていて、手軽に始められるハンドメイドとしても人気を集めている様です。

このレジンを実用性のある作品にするためには、本体に穴を開ける必要があります。その時に活躍するのがピンバイスです。パーツが細かなこともあって大きなドリルや千枚通しといったもので穴を開けようとすると、レジン全体が割れてしまうこともあります。

チェーンなどを通すためには少し大きめの穴を開ける必要がありますが、細いピンバイスで小さな穴を開けてから太めのドリルで穴を開けるのがおすすめです。またレジンパーツが小さく固定するのが難しいときには、先が丸いニッパーでレジンパーツを挟んでおくと狙いをつけやすくなります。

キーホルダーはレジンやビーズ・木工・布などあらゆる素材で手作りできる作品です。布やフェルトでマスコットを作った時には針と糸でキーに取り付ける紐を縫うように付ければよいですが、木工作品やレジンといった場合は針では糸を通すことができません。そうした素材にはピンバイスが活躍します。

プラスチックの板に好きな絵を描きトースターで焼くと縮んで固まるプラバン作品も、キーチェーンを組み合わせることで身近に使える作品になります。プラバンは加熱直後は柔らかく反っている場合もあるので、それを布などに挟んで100均のミニバイスに挟んでおくと平らに仕上げられます。

冷めたプラバンにピンバイスで穴を開けてチェーンなどをつければ、オリジナルのキーホルダーができます。プラバンだけでなく、貝殻やプラスチック製小物などにもピンバイスがあれば穴を開けて自分だけのキーホルダーを作ることができます。

趣味の一つとしてアクセサリー作りを始める人達が増えていますが、そんなハンドメイドでのアクセサリー作りの際もピンバイスが大活躍します。貝殻や花びらをあしらったオリジナルアクセサリーを作る際の、細かな穴あけ作業にはピンバイスがもってこいです。時間を掛けて穴を開ければ割れる心配もありません。

樹脂粘度を使って作る小さなフェイクスイーツも人気のハンドメイド作品ですが、このストラップパーツの先端を差し込む穴をピンバイスで空ける事が出来ます。穴を大きくしすぎないのがポイントで、接着剤を入れてストラップやホルダーの先端の金具部分を差し込んで固定します。

ネイルアートでもピンバイスは大活躍します。100均のミニルーターの先端に砥石を取り付ければ爪の表面磨きとして使用する事も可能です。素早く回転してくれるルーターを優しくゆっくりと2往復ほどするだけで、爪の輝きが増して艶が出せます。

つけ爪のネイルチップは100均セリアでも売られていますが、このネイルチップを自分の爪に合わせて形を変えたり、先端のカーブの具合を調整する際にもミニルーターと砥石の組み合わせが活躍します。さらに長めのネイルチップの先端にピンバイスで穴を空けて、小さなアクセサリーをつければ指先で揺れるネイルの出来上がりです。

ネイルチップでなく、自分の爪を伸ばしてそこにピンバイスで穴を空けることもできます。その場合は誤った使い方で爪を割ってしまうことがないよう十分注意してください。安全に使うためには爪先にマニキュアを塗って強度を高めておきましょう。ただし、ネイルチップに装飾する方がバリエーションも広がり衛生面でも取り外しが簡単でおすすめです。

今回はダイソーやセリア等で販売されている100均のピンバイスについて、種類や使い方などを紹介してきました。100均にはハンドメイドに役立つピンバイスや工具が豊富に揃っています。作品や素材に合わせてピンバイスの太さや工具を変えれば、これまで以上に様々なパーツとの組み合わせや部品の連結ができるようになります。

ピンバイスは繊細な工具なので、折ったり指先を傷つけたりする事が無い様に取扱には充分に注意し、正しい使い方を守ってハンドメイドを楽しみましょう。