100均ダイソー・セリア・キャンドゥの彫刻刀！消しゴムハンコなどの活用術も解説

小学校の図工の授業で彫刻刀を使い色々な作品を作ったことを覚えていますか？木材を彫刻刀で削り版画の原板を作ったり、自分の名前の表札などを作ったりしたと思います。小学校以来、見ていない方もいると思いますが、ダイソーなどの100均でも色々な彫刻刀を販売しています。

この記事では100均のダイソー、セリア、キャンドゥでどんな彫刻刀が販売しているのか調査しました。さらに、工作好きにはたまらない彫刻刀を使った活用術を紹介します。

ダイソーの5本セットの彫刻刀は、ホームセンターなど一般的なお店で販売されている彫刻刀セットと同じようなセットになっています。平刀、印刀、丸刀（小）、丸刀（中）、三角刀の5本がセットになった彫刻刀で、切れ味もまずまずです。

彫刻刀1本当たりわずか20円という驚異の価格設定で、彫る場所を使い分けて作業できます。裏面には使用箇所の例が表記されていて、平刀は不要な箇所をさらったりするとき。印刀はアウトラインや形を切り出すとき。丸刀（小）は細く浅い彫りに、丸刀（中）は広く深く彫りに、三角刀は細く鋭い彫りに向いています。

ダイソーの4本セットの彫刻刀は、ダイソーのの5本セットの彫刻刀の丸刀（小）が入っていない4本組のセットです。平刀、印刀、丸刀（中）、三角刀の4本がセットで、彫刻刀の刃の形が少し異なり改良されているようです。

ダイソーには平刀と小平刀の彫刻刀2本セットもあります。平刀は刃先が平らになっている彫刻刀で、主に木の表面を平らに削りたいときや溝を滑らかにするときに使います。平刀と小平刀の2本セットは、太く削りたいときに使う平刀と細く削るときに使用する小平刀の2本組です。

平刀は他のセットにも入っていますが、小平刀はこのセットでしか買えないので人気があります。溝の幅を使い分けしたい方におすすめです。

ダイソーには丸刀の大と中の彫刻刀2本セットもあります。彫刻刀5本セットや4本セットのものとは異なり、持ち手の部分が手に馴染むようにデザインされています。丸刀は刃が半円になっている彫刻刀で、色々な深さや大きさの溝を彫ることができます。

丸刀の大は一度に大きく削り取ることができるので作業効率が良く、たくさん削る場合におすすめです。また、ダイソーでは丸刀の小とミニの2本セットも販売されていて、どちらもセットの商品には入っていないので人気があります。

ダイソーには三角刀と切出刀の彫刻刀2本セットもあります。刃が三角形になっている三角刀と、カッターのように刃先が尖っている切出刀の2本がセットになっています。

三角刀は鋭い溝を彫ることができる彫刻刀で、輪郭をはっきりさせたいときに向いています。切出刀は印刀とも呼ばれ、アウトラインを付けたり彫る位置の印を付けるのに向いています。さらに、ダイソーでは三角刀と切出刀の小さいサイズの小の2本組も販売されています。

セリアの彫刻刀は3本入りのセット商品があります。セリアの彫刻刀3本組は使用頻度の高い3つの形状の角刀、平刀、丸刀のセットです。刃には焼き入れ鋼を使用し、刃の取り付け部分はクロームメッキ、持ち手の部分は天然木を使用しています。

角刀は一般的に切出刀は印刀とも呼ばれいるタイプで、カッターのように刃先が尖っています。平刀は一般的なセット同じ幅のサイズで、丸刀は中サイズに当たります。

セリアの彫刻刀セットには他の100均ではないキャップが付いています。それぞれに1つずつキャップが付いているので、使用しないときは取り付けることができ安全性が考慮されています。

セリアのデザインナイフは彫刻刀と一緒に購入する方が多い商品です。一番人気があるのが替刃が3枚付いている商品で、切れ味が悪くなったら新しい替刃に交換して使います。替刃の交換は金属の固定部品を回して取り外し、持ち手にある切れ込みに替刃をセットするだけの簡単4設計です。

持ち手の部分はプラスチックでできていて滑り止めカットのデザインが施されています。手にフィットし滑ることなく作業ができるので疲れることがありません。刃の部分が彫刻刀よりも長く色々な個所に使用でき、細かい作業にも向いています。

キャンドゥには5本セットの彫刻刀があります。一般的に販売されている彫刻刀のセットと同じように、角刀、小丸刀、切出刀、平刀、丸刀の5種類がセットになった商品です。角刀は三角刀のことで、丸刀は中サイズと小サイズの2本が入っています。平刀と切出刀は一般的な彫刻刀と同じサイズです。

キャンドゥには他の100均では販売していない左利き用の彫刻刀があります。しかも5本セットの商品で角刀、小丸刀、切出刀、平刀、丸刀の5種類が入っています。左利き用のものはカッターの先のように尖っている切出刀で、刃の向きが右利き用とは異なります。

彫刻刀の刃は片刃になっているので、左用と右用とでは片刃の向きが逆になります。ハサミにも左利き用があるように、左利きの方にはとても使いやすくなっています。

平刀は刃先が横方向に真っ直ぐで平らになっている彫刻刀で、木などの表面を平らに削りたいときに使用します。丸刀など他の彫刻刀で削った場合にできる不要な部分を滑らかにしたり平らに仕上げることができ、広い面を柔らかく表現できます。

また、版面を浅く斜めに彫る板ぼかしと呼ばれる技法を行う場合に使用したり、輪郭をぼかす効果を出すことができます。版画の原板や消しゴムはんこなど色々な作業に使用できます。

切出刀は印刀とも呼ばれてるもので、刃先が三角の形をしていてカッターのように尖っています。切り出したいところに印を付けることに用いられ、鋭い線を入れる場合にも使用されます。

切出刀で切り込みを入れることで、彫りたい場所からはみ出さないようにできます。荒彫りの段階から仕上げ掘りまで色々な用途で使用でき、輪郭や細部を加工するときにもむいています。切出刀には右利き用と左利き用があるので使いやすいものを選ぶことができます。

丸刀は刃先が半円になっている彫刻刀で、色々な深さや大きさの円形の溝を彫ることができます。最も使いやすい彫刻刀で広い部分を彫り進むときに向いていて、滑らかな凹凸や柔らかさを表現したいときに適しています。

100均では大丸刀、中丸刀、小丸刀、ミニ丸刀の4種類が販売されていて、彫りたい溝の幅に合わせて使用します。太く深い線や広い面を彫るときには大丸刀、細かい部分は小丸刀などを選び効率を上げることができます。

三角刀は刃先がV字形になっている彫刻刀で、鋭い溝を彫ることができます。輪郭をはっきりさせたいときに使用し、協調させたい場所は深く鋭い線を彫ることができます。浅く彫ることで細く鋭い線を描け、曲線や点などの細かい模様を彫ることができます。

彫刻刀と一緒に100均で合わせて買いたい便利グッズは、切れなくなった刃先を研ぐ砥石です。100均には家庭用砥石が販売されていて、表面が中目で裏面が滑り止めになっているものや、片方が粗目でもう一方が中目の両面タイプもあります。

彫刻刀を研ぐ場所におすすめなのは、片方が中目でもう一方が仕上げ用砥石になっているものが最適です。砥石で研げるのは平刀、切出刀、三角刀で、刃が片刃になっているので裏面は研がないようにしましょう。

丸刀は砥石で研ぐのが難しいので慎重に少しずつ回しながら作業します。どの彫刻刀も研いでも切れが復活しない場合は諦めて新しい彫刻刀を購入しましょう。

彫刻刀は刃物ですので手元が狂ったりするとケガをする危険がある道具です。消しゴムのように手に持って作業する場合以外は置いて彫るのが一般的な方法で、その場合には滑り止めシート使いましょう。

木材、消しゴム、石鹸、キャンドルなど色々な材料を彫り作品を作りますが、彫る材料が安定しないと非常に危険です。下に滑り止めシートを敷くことで彫る材料が安定し、力がダイレクトに伝わり思い通りに彫り進めることができます。

彫刻刀は刃物ですので使用しない場合に刃先を覆うキャップが必要です。セリアの3本組セット以外はキャップ付きの商品はなく、一本一本キャップを付けるのではなく彫刻刀ケースを用意すると便利です。

使わない彫刻刀は彫刻刀ケースに入れておけば安心です。100均には彫刻刀を入れる専用の商品はないので、ペンケースなどを利用すると良いでしょう。

長さや太さが合わない場合には、スポンジを敷いたり余った部分には消しゴムを詰めたりして、なるべく固定するように工夫しましょう。刃先を保護するのが大切で、刃先に消しゴムを差し込んだりすれば刃こぼれすることなく安全に管理デザイン

のこぎりは木材を必要な大きさにカットする場合に必要な道具です。作りたいものに合わせて大きさを整えたり、彫刻刀で削ったりする場合に大変な箇所をのこぎりで切り取ります。

木製の仏像や動物など形の造形には必須の道具で、大きいのこぎりでは無く糸のこぎりを使えば簡単にカットできます。角の余分な部分や大きく取り除きたい部分を一気に切り取ることで、作業効率をアップすることができます。

消しゴムはんこは、100均の彫刻刀を使った一番簡単でおすすめのDIYです。材料の消しゴムも100均で購入できますし、失敗しても消しゴムとして使えるの無駄になりません。消しゴムはんこは削りやすく価格も手頃で、彫刻刀の初心者には最適なアイテムです。

好きな文字やキャラクターを消しゴムに書いてデザインします。消しゴムを置いて彫る方法と、手に持って彫る方法があり、デデザインにより作業しやすい方法で彫り進めます。直線が一番彫りやすく、簡単な文字や図柄からスタートすればコツを早くつかめます。

手作りキャンドルも彫刻刀を使って簡単にできる作品の一つです。100均でも販売しているロウでできたキャンドルをを彫りアート作品に仕上げます。キャンドルのロウも削りやすく価格も手頃なので初めての方にもおすすめです。

誕生日やクリスマスなど色々なイベントの飾りに最適で、名前を彫ったりキャラクターなどをデザインして楽しみましょう。

ソープカービングは石鹸を使ったアート作品として楽しむ方がたくさんいます。100均でも販売している石鹸を彫刻刀で彫り素敵なアート作品を作りましょう。石鹸も削りやすく、削りカスや使用後もそのまま使えるので無駄になりことはありません。

石鹸は色々な種類があるので作りたい作品に合わせて大きさや形を選びましょう。花やキャラクター、名前など好きなものを彫り飾って楽しみます。臭いが良い石鹸を使用すれば、また違った楽しみ方もできます。

彫刻刀の丸刀を使い野菜のキュウリを花に仕上げて料理を飾ります。キュウリを適当な大きさにカットし、外側から丸刀で上から下に向けて彫っていきます。下側は少し残し中心に向けて彫り進めていき、仕上げに花びらに見えるように開けばできあがりです

彫刻刀を使い慣れたら本格的な木製の仏像作りにチャレンジしてみましょう。小さい地蔵のようなものから初め、徐々に大きなものを作ってみましょう。大きな仏像を作ると時間が掛かりますが、芸術家になった気分でじっくりと彫り進めれば作りあげることができます。彫刻刀を使った集大成のアート作りとしておすすめです。

この記事では100均のダイソー、セリア、キャンドゥでどんな彫刻刀が販売しているのか紹介しました。100均では一般的なホームセンターでも販売しているような彫刻刀セットを購入できます。100円で良く使う彫刻刀が揃うので気軽に作品作りを楽しめます。

一番のおすすめは色々な方に人気のある消しゴムはんこ作りで、簡単に始められ技術も向上します。誕生祝いカード、クリスマスカード、年賀状などをオリジナル消しゴムはんこで作ってみましょう。

その他にはキャンドル、石鹸など削りやすい素材から練習すればどんどん上達します。慣れて腕があがったら本格的な版画や木製像などにチャレンジしてみましょう。