モリンガオイルの効果的な使い方!スキンケア・ヘアケアなどの活用法は?
モリンガオイルは、栄養素が豊富に含まれていることで注目されている植物オイルです。「生命の木」や「奇跡の木」とも呼ばれる美容効果にも優れたモリンガオイルの効果や使い方、スキンケアやヘアケアなどさまざまな活用法など気になる情報をまとめてみました。
目次
モリンガオイルとは?
モリンガオイルとは、亜熱帯性植物「モリンガの木」の種子から抽出されたオイルのことです。モリンガの木の正式名称はmoringa oleifera(モリンガオレイフェラ)といい、和名ではワサビの木と呼ばれています。
モリンガオイルは世界三大美女の一人「クレオパトラ」も愛用していたそうなので、美容効果の高いオイルということでしょうか。スキンケアとしても期待が持てそうなモリンガオイルの効果を紹介する前に、モリンガオイルの素となるモリンガの木とはどのような木なのか、なぜ注目されているのかを先に紹介したいと思います。
モリンガオイルが抽出されるモリンガの木とはどんな木?
モリンガオイルの素となるモリンガの木は、インド・アフリカ・フィリピンなどの高温で乾燥した地域に自生しているため、雨水だけでも1年で4〜5m以上も伸びる生命力の強い木です。モリンガの木には、人が生きていくために必要な栄養素が全て入っていると言われるていて、葉・花・幹・根・実・種の全てが利用できる、無駄なところが全くない素晴らしい木です。
モリンガの木は300の病気を防ぐことができる薬箱の木
モリンガの木はインドやスリランカの伝統医学「アーユルヴァーダ」では5千年前から生薬として使われていて、300の病気を防ぐことができると記載されていることから、「300の病気を予防する薬箱の木」とも呼ばれているそうです。解明されているだけで90種類以上の栄養素が含まれていて、栄養素のバランスもいいのだそうです。
栄養素は「カルシウムとマグネシウム」や「ビタミンCとビタミンE」のように、バランスよく一緒に摂取することで吸収力がよくなる組み合わせがあり、モリンガの木はそのバランスも優れているそうです。モリンガの木は地球上で食べられる植物の中で、栄養成分が最も多く含まれていると言われています。
モリンガの木が注目されているわけとは?
モリンガの木がなぜ注目されているのかというと、荒れた土地でも温暖な地域であれば、1年で種から立派に成長します。さらに、人が生きていくために必要な栄養成分も豊富に含まれているからです。発展途上国の栄養失調や貧困問題、種には水を浄化する作用もあるため環境問題の解決策として期待されていいるんです。そんなモリンガの木の種から抽出するモリンガオイルに含まれる栄養素については、次の章から詳しく紹介していきます。
モリンガオイルの特徴とは?
モリンガシードオイルとも呼ばれるモリンガオイルは、サラッとしていて木の香りのするオイルです。抗酸化作用と保湿効果が高い、良質な美容オイルでもあります。モリンガオイルは乾燥肌や敏感肌、赤ちゃんから高齢者まで安心して使え、痩せた髪を強化する作用があります。切れ毛や枝毛の改善や傷んだ爪の補修、肌の老化を抑制する効果も含まれているモリンガオイルは、アンチエイジングの効果も期待されているオイルです。
モリンガオイルは他のオイルとどこが違うの?
モリンガオイルが他のオイルと違うのは、脂肪酸の種類が多く含まれていることもそうですが、他のオイルにほとんど含まれていないベヘン酸が含まれていることです。そのためモリンガオイルは、ベンオイルとも呼ばれています。次の章ではモリンガオイルに含まれている脂肪酸の種類と、その働きについて詳しく紹介していきます。
モリンガオイルの主成分とは?
モリンガの木には人が生きていくために必要な栄養成分「食物繊維・アミノ酸・ビタミン」など全てが含まれているといわれていますが、オイルを作る過程で水溶性のビタミンB群、水や熱に弱い栄養成分はほぼ失われてしまいます。そのためモリンガオイルの効果を知るためには、どんな脂肪酸がどれだけ含まれているかが重要です。ここでは、モリンガオイルに含まれている美容効果の高い脂肪酸と、その効果について紹介していきます。
モリンガオイルにも含まれている脂肪酸とはどういうもの?
植物油に含まれる脂肪酸は、大きく分けると飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の2つです。脂肪酸は「炭素・水素・酸素」の組み合わせでできていて、分子式の中に二重結合があるか無いかで分けられます。二重結合が1つも無いものは飽和脂肪酸といい、酸化しにくく常温で固まる性質があります。粘性が高いため肌に使用すると塗りにくいだけでなく、質感はベタッと重たい感じです。
二重結合が有るものは不飽和脂肪酸といい、粘性が低くくサラッとしているので肌に使用しても軽くさっぱりとした質感で、肌への浸透も早いのが特徴です。他の物質と結合しやすく、体内でいろいろな物質とともに働く重要な栄養素ですが、酸化の原因となる酸素とも簡単に結合するため酸化しやすいという欠点があります。熱にも弱く、熱を加えると体に有害な過酸化脂質への変化を加速させてしまいます。
不飽和脂肪酸はさらに一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸の2つに分けられ、二重結合が1つのものは一価不飽和脂肪酸、2つ以上のものが多価不飽和脂肪酸です。一価不飽和脂肪酸には善玉コレステロールを減らさず、悪玉コレステロールや血中中性脂肪を増やさないと言う性質があります。
多価不飽和脂肪酸は二重結合がどの位置にあるかで、よく耳にする「オメガ3・オメガ6・オメガ9」などに分類されます。体内に入ると結合していた脂肪酸がバラバラに分解され、体内の酵素で他の脂肪酸へ合成されますが、オメガ6系脂肪酸の代表といわれる「リノール酸」と、オメガ3系脂肪酸の代表といわれる「α-リノレン酸」の2種類は、体内で合成されない脂肪酸で必須脂肪酸と呼ばれています。
モリンガオイルには肌成分に近いオレイン酸が豊富で保湿効果が高い!
モリンガオイルに最も多く含まれている脂肪酸は「オレイン酸」で、70〜75%も含まれています。最も皮脂に近いといわれている一価不飽和脂肪酸のオレイン酸は、サラッとした質感で肌によくなじむ保湿効果の高いオイルです。モリンガオイルは美容や健康にいいと知られているオリーブオイルと同じ、オメガ9系の植物油です。
「肌への刺激が少ない・肌なじみがいい・保湿効果が高い・角質を柔らかくする」など美容効果の高いオレイン酸は、化粧品の原料にも多く利用されています。酸化されにくい特徴もあり、癌の原因とも言われている過酸化脂質を作りにくくするため、モリンガオイルはスキンケアとして使える安全なオイルだといいうことがわかります。
モリンガオイルには酸化されにくい飽和脂肪酸が豊富!ベヘン酸の効果とは?
モリンガオイルには飽和脂肪酸が20%以上も含まれていて、その中でも一番多く含まれているのがベヘン酸です。ベヘン酸は他のオイルにはほとんど含まれていませんが、モリンガオイルには6〜7%前後も含まれていて、天然の乳化成分が含まれているので水分と栄養素をしっかり肌に浸透させる効果があります。
モリンガオイルにはベヘン酸の他にも「しわの抑制や皮脂分泌をコントロール」するパルミチン酸、「ハリをアップ」させるアラキジン酸や、抗菌作用や肌の潤いを保つステアリン酸などの飽和脂肪酸も含まれています。
モリンガオイルにはアンチエイジングの効果がある!
モリンガオイルには若い人の皮膚に多く含まれ年齢とともに減少する、一価不飽和脂肪酸のパルミトレイン酸も含まれています。パルミトレイン酸には肌の老化を抑制する効果があるので、スキンケアにモリンガオイルを継続的に使用することでアンチエイジングの効果も期待できます。
モリンガオイルはモリンガの木の産地にも注目!
日本で販売されているモリンガオイルの主な産地は「インド・フィリピン北部のイロコス地域・日本」で、モリンガの木の産地によって特徴も異なります。ここではそれぞれの産地の種から抽出した、モリンガオイルの違いについて紹介します。
インド産のモリンガオイルは遺伝子組み換えのモリンガの木から抽出されたものが多く、大量に生産されています。厚生労働省では「遺伝子組み換え作物に危険性はない」と言っていますが、安全性について解明されているわけではないため、インド産のモリンガオイルは必ずしも安全とはいえません。
それでは日本産モリンガの種から抽出しているモリンガオイルは安全なのでしょうか。それがそうとも限らないそうです。栽培地は日本ですが、モリンガの種はインドやアフリカから輸入したものが使われているそうです。日本産のモリンガオイルの中にも遺伝子組み換えの可能性があるので、安全とはいいきれません。
ほとんど人の手が加えられていないフィリピン北部イロコス地域産のモリンガオイルが安全で、モリンガの木本来の栄養素を豊富に含んでいるるそうです。肌に直接つけるだけで、モリンガオイルの栄養素が肌に浸透されるそうです。
インド産や日本産の全てが危険で、フィリピン北部イロコス地域のモリンガオイル全てが安全というわけではありません。直接肌につけるモリンガオイルは安いから危険、高いから安全ではなく、モリンガオイルを選ぶときの参考にしてみてください。
モリンガオイルの使い方!スキンケア活用法!
酸化されにくく、保湿成分や抗菌作用など栄養素も豊富に含まれるモリンガオイルは、スキンケアとしても高い効果を発揮します。ここではモリンガオイルのスキンケア活用法や使い方を紹介していきます。
モリンガオイルの使い方!普段のスキンケアにモリンガオイルをプラスで保湿力アップ
モリンガオイルをスキンケアに取り入れる活用法は、洗顔後に普段使用している化粧水や乳液で肌を整え、その上から数滴のモリンガオイルを顔全体になじませるだけです。保湿効果の高いモリンガオイルが水分の蒸発を抑えてくれます。水に溶けやすい性質のモリンガオイルは、化粧水や乳液に混ぜて使用することもできます。
モリンガオイルの使い方!モリンガオイルでリップケア活用法
食用油としても利用できるモリンガオイルは口に入っても安全なので、リップクリームの代わりとして使うこともできます。モリンガオイルをリップとして活用する方法は、モリンガオイルを1、2滴やさしく指で伸ばしなじませるだけと簡単です。唇の荒れがひどいときはお風呂上りのリップパックがおすすめですで、モリンガオイルを唇にたっぷり塗ってからラップをのせ、10分待つだけです。
モリンガオイルの使い方!モリンガオイルでボディケア活用法!
サラッとした感触のモリンガオイルはベタつきが少なく、肌になじみやすいオイルなので顔だけでなく全身でも使用できます。モリンガオイルは保湿などの美容成分だけでなく、炎症効果もあるのでマッサージオイルとしても効果が期待できます。ここではモリンガオイルのさまざまなボディケアや、マッサージオイルとしての活用法を紹介していきます。
モリンガオイルの使い方!モリンガオイルでマッサージ活用法
モリンガオイルは保湿だけではなく抗炎症やリラックス、痛みを緩和する作用もあるのでマッサージオイルにも最適です。モリンガオイルは刺激が少なく安眠効果もあるため、赤ちゃんや子供にも安心して使用できるマッサージオイルです。モリンガオイルは安全なオイルなので、ベビー用のマッサージオイルとしてもおすすめのです。
モリンガオイルの使い方!モリンガオイルのヘアケア活用法と使い方
モリンガオイルには肌を活性化させる作用があり、頭皮や髪などのトラブルにも効果があります。モリンガオイルはフケやかゆみを抑えたり、毛根を強くするのでこれから生えてくる髪を元気にすることから脱毛予防の効果も期待できます。ここではモリンガオイルを使った、ヘアケアとしての活用方を紹介していきます。
モリンガオイルでヘアケア活用法!モリンガオイルのヘアケアで枝毛や切れ毛を補修
モリンガオイルには乾燥により傷んだ枝毛や切れ毛を補修し、さらに補強することで髪に輝き与える作用があります。ここではヘアケアにモリンガオイルを、ヘアオイルとして活用する方法を紹介していきます。
空気に触れても固まりにくく酸化しにくいモリンガオイルは、濡れた髪にもよくなじみ水分の蒸発を防いでくれます。モリンガオイルは熱にも強いので、ドライヤー前のヘアケアとして使うこともできます。モリンガオイルは潤いを保ち、髪の「ツヤ・ハリ・コシ」も補ってくれます。
モリンガオイルをヘアオイルとして使う方法は、洗った髪をの水分をよくふき取ってからモリンガオイルを数滴手ひらでなじませます。後は毛先を中心にモリンガオイルをよくなじませて、ドライヤーで乾かすだけと簡単です。
サラッとしているモリンガオイルは、乾いた髪にもよくなじみます。使い方はモリンガオイルを数滴手のひらでなじませ、毛先を中心にもみ込むようにしっかりとなじませるだけです。モリンガオイルには傷んだ髪の修復と補強をする働きがあるので、乾いた髪のヘアケアにも取り入れてみてください。
モリンガオイルでヘアケア活用法!モリンガオイルマッサージで頭皮トラブル解消
頭皮トラブルの原因として皮脂や汚れなどで毛穴がつまっていたり、洗浄力の強いシャンプーで必要以上に頭皮の油分が失われていることが考えられます。ヘアケアとしてモリンガオイルの頭皮マッサージを加えることで余分な皮脂や汚れが落とせ、さらに適度に油分を補い皮脂のバランスを整えることができます。モリンガオイルをヘアケアとして活用する方法も簡単なので試してみてください。
モリンガオイルのヘアケアマッサージ方法は、たっぷりと手に取ったモリンガオイルをシャンプー前の頭皮にマッサージしながらよくなじませます。頭皮にしっかりとモリンガオイルがなじんだら、シャンプーでモリンガオイルをしっかり洗い流すだけです。時間があるときは蒸しタオルを頭に巻いて時間をおくと浸透力が増し、より高い効果が期待できます。
ヘアケアでモリンガオイルを頭皮マッサージに使用した後は、しっかりシャンプーでモリンガオイルを洗い流しましょう。モリンガオイルが皮膚に残っていると毛穴をふさぎ、頭皮トラブルの原因になってしまう可能性があるので気をつけてください。
モリンガオイルの効果的な使い方のまとめ
モリンガオイルの美容効果について紹介してきましたが、その効果はお分かりいただけましたか。モリンガオイルの活用法も基本は直接肌や髪になじませるだけなので、とても簡単です。モリンガオイルは肌への刺激も少なく、赤ちゃんや敏感肌の方でも安心して使えますので、スキンケアやボディケアなど自分にあう方法で活用して見てください。