にんにくの切り方をメニュー別に!切り方ごとの香りや保存用の切り方も解説

にんにくを料理に使うとき、どのような切り方をしていますか?今回はにんにくの切り方を、スープやパスタ、ステーキなどメニュー別に紹介していきます。にんにくは様々な料理に使え、風味付けや味のアクセントにもなる万能な食材1つで、スライスやみじん切り、にんにくの芽など切り方によって料理をさらに美味しくすることが出来ます。また、切り方ごとの香りや保存用の切り方も解説していきます。この機会に是非にんにくの切り方を覚えてにんにくを使ったいろいろな料理を作ってみて下さい。

にんにくの切り方をメニュー別に!切り方ごとの香りや保存用の切り方も解説のイメージ

目次

  1. 1にんにくの切り方が知りたい!
  2. 2にんにくの切り方《下準備》
  3. 3にんにくの切り方と香り《メニュー別》
  4. 4にんにくの保存用の切り方と保存方法
  5. 5にんにくの切り方で料理をさらに美味しく

にんにくの切り方が知りたい!

手のひらに2かけのったにんにく

炒め物やパスタ、スープなど様々な料理に使うのに万能なにんにくには、スライスやみじん切り、すりおろしなどと切り方があり、作る料理によって切り方を変えると料理の味も変わってくることを知っていますか?料理ごとに、にんにくの切り方を覚えておくと格段に美味しくなること間違いなしです。

ですが、にんにくの切り方によっては強くにんにく独特のにおいがする場合があり、そのにおいが苦手な方もいるのではないでしょうか?そんな方にもおすすめな、手やまな板に付いたにんにくのにおいを取る方法も一緒に紹介していきます。にんにくの下準備の仕方もしっかりと覚えて料理に使っていきましょう。

また、料理をする都度にんにくを切っていては手間がかかってしまい大変なので、簡単で便利に使えるように保存するときの切り方と保存方法も合わせて紹介します。にんにくの切り方のコツを掴んで美味しい料理を作りましょう。

にんにくの切り方《下準備》

にんにくの切り方でまずは、下準備の方法を紹介していきます。きれいに剥くのが難しく面倒に感じるにんにくの皮の剥き方やにおいの元となる1片の中央にあるにんにくの芯の取り方のコツを覚えておくと、簡単ににんにくの下処理ができます。

皮の剥き方

にんにくの皮をむく様子

面倒に感じるときもあるにんにくの皮の剥き方ですが、簡単に剥く方法の1つとして電子レンジを使って剥く方法があります。まず、にんにく1片を下側(根本側)を切ります。切ったら耐熱皿に乗せてレンジに入れ500Wで10秒~20秒ほど温めます。レンジから取り出し、にんにくの端の方をつまんで押し出すようにすれば簡単に皮が剥けます。

レンジで温めたにんにくは熱いので、やけどに注意しましょう。他にも、ボウルを2つ使って剥く方法もあります。この場合はにんにくを房ごと1つのボウルに入れ、もう1つのボウルで蓋をしてひたすら振りましょう。この皮の剥き方なら手やまな板においが付くこともありません。

また、にんにくを1片ずつ皮が付いたまま冷凍保存して置き、使うときになったら1分ほど水につけておくだけでスルッとにんにくの皮が剥けます。にんにくを大量にまとめ買いしたときなどはこの方法がおすすめです。

芯の取り方

皮がついた沢山のにんにく

にんにくの下ごしらえをするときに、にんにくの芯を取るのが大変に感じますが、基本的な芯の取り方は、包丁の刃を使って取る方法です。にんにくの端を2mmほどカットし、縦半分に切ります。縦半分に切ったら包丁の刃もとで芯を押し上げるようにして取り除きます

また、電子レンジを使い温めることで、芯が飛び出してきてその部分をつまんでゆっくり引き出せば抜き取ることもできます。温める前に1片の根元の部分をカットしておきす。芯の部分だけ食べると苦みやえぐみがあるので美味しく食べるためにも取り除いた方が良いでしょう。

爪楊枝を使った芯の取り方

木の器に入った沢山のにんにく

料理にまるごとにんにくを使いたい場合は、縦半分に切らずに爪楊枝を使って芯を取りだすこともできます。この方法だとにんにくの断面に触れなくて済むので手ににおいが付くことも防げます。

まず、にんにくの皮を剥き1片の両端を芯が見える程度切り落としたら爪楊枝の尖っていない方で、にんにくの芯の細い方から太い方に向かって芯を押し出します。新鮮なにんにくほど身がしまっていて押し出しづらいので、芯の輪郭をなぞってから押し出すようにするとやりやすくなります。

また、1片まるごとだと押し出しにくい場合は、にんにくを半分に切ってから押し出すと1片まるごとよりもやりやすくなります。

手やまな板に付いたにおいを取る方法

3つ並んだにんにく

にんにくをみじん切りやすりおろしなどにすると、手やまな板に付いてしまうにんにくのにおいですがどのような方法を使ったら取れるのか、いくつかの方法がありますが、1番手軽なステンレスを使った方法が良く知られています。ステンレスに触れながら手を洗う方法がベストです。

にんにくのにおいの原因となるアリシンと言う成分がステンレスの金属イオンと反応し、においが消えます。にんにくを切ったステンレスの包丁を洗う時、その包丁のステンレス部分を触りながら洗うだけの簡単な方法です。他にも、お酢やレモンであらったり、歯磨き粉を使うなどの方法もあります。

にんにくを切ったまな板に付いたにおいですが、酢水を使って洗うことでにおいが取ることができます。一度、洗剤でまな板を洗い、キッチンペーパーに酢水を含ませてまな板の上に乗せ拭きましょう。こうすることでまな板に付いたにんにくのにおいを取ることができます。
 

にんにくの切り方と香り《メニュー別》

先ほども少しふれましたが、にんにくの切り方によって料理の味も変わりさらに美味しく、また、切り方で香りも変わってくるのです

にんにくの切り方にも様々な方法があるので、にんにくの風味を生かす料理にするためにも、パスタなどメニュー別に、にんにくの切り方を覚えておきましょう。切り方ひとつ変えるだけでより美味しいにんにく料理になるでしょう。

煮込み料理やスープは「つぶす」

ケールとじゃがいものスープ

煮込み料理やスープに、にんにくを使う場合の切り方ですが、にんにくを切るのではなく潰しましょう1番マイルドで柔らかな風味が出る方法になります。潰すことによって切る手間もかからないので少しの時短にもなり手軽な方法です。

まず、まな板の上に皮ごとにんにくを置き根元の硬い部分を切りますにんにくに包丁の腹を当てて体重をかけて押し潰します。潰れたらにんにくの皮を剥きましょう。潰してから皮を剥いた方が皮が剥きやすくなります。また、潰す前に皮を剥いておくとすべる場合があって危ないので潰す場合は皮付きのままの方が良いでしょう。

また、潰れにくい場合は、包丁の腹で数回叩いたり瓶の裏を使ってみて下さい。包丁の替わりに木べらを使っても滑らずに安全にできます。この潰す方法は、少し香りを出したいときや早く素材やオイルに香りを移したいときにおすすめです。
 

炒め料理は「2つ割り」

にんにくの芽の炒め料理

炒め料理に、にんにくを使う場合の切り方は、にんにくを2つ割りにしましょう。油に、にんにくの香りを移す時や香りをほんのりつけたい時に使われる切り方になります。まず、にんにくを潰してから半分に切ります。にんにくの芯は焦げやすくてアクが強く、また、苦くなりやすいので取り除きましょう。

基本的に、にんにくの切り方を2つ割りにして使う料理のにんにくは、口に入らず香りづけの為に使っているので取り出します。野菜炒めやパスタ、クリームソースなどの料理に最適です。オリーブオイルを入れたフライパンに、にんにくを入れて焦がさないように弱火から加熱していくのがポイントです。

ステーキなどには「スライス」

まな板の上の肉とボールの中のにんにくとトマト

ステーキなどの料理に、にんにくを使う場合の切り方は、にんにくをスライスにしましょう。この切り方は、丸のまま潰すよりもさらに香りが出ます。スライスは、肉に香りを付けるのに適している切り方です。繊維と垂直に、繊維を断ち切るような切り方をすることでより、香りが出やすくなります。

また、切り方をスライスにした場合、均一に加熱されるように、にんにくの厚みを同じにしておきましょう。先ほども紹介しましたが芯は焦げやすいので抜き取っておきます。フライパンに油を入れて、火をつける前ににんにくを入れ弱火で加熱していきます。

きつね色にカリッとなりスライスされたにんにくチップは、サラダやパスタのトッピング、薬味など様々な料理にも使えます。また、にんにくそのものを食べるときもあります。

オイル系パスタやアヒージョには「みじん切り」

瓶に入ったオリーブオイルとにんにく

オイル系パスタやアヒージョなどの料理に、にんにくを使う場合の切り方は、みじん切りにしましょう。にんにくの香りの調整は切り方によって違ってくるのですが、みじん切りは香りを強く出したい時に使う切り方になります。また、にんにく風味をつけたい時などの料理に向いている切り方です。

まず、にんにくを半分に切ります芯を取り、根元を切り落とさないように細かく切り込みを入れ、横にも同じように切り込みを入れていきます。最後に細かく刻んだらみじん切りの完成です。みじん切りは、にんにくの味や香りが強く感じられる切り方になります。

オイル系のパスタなどで、切り方をみじん切りにしてにんにくを使う場合は、焦がさないように弱火で加熱していきます。焦がしてしまうとにんにくの風味が損なわれてしまい、台無しになってしまうので注意しましょう。

料理のアクセントに「すりおろし」

お皿の上のすりおろしにんにく

料理のアクセントに、にんにくを使う場合の切り方は、切るのではなくすりおろしにして使いましょう。すりおろしたにんにくは、味にピリッとアクセントが欲しい時に向いています。にんにくはすりおろすと細胞が細分化され、有効成分がたくさん生まれるそうです。

すりおろす場合は、皮を剥き、両端を切り落としておろし金を使ってすりおろしましょう。おろし金に残ってしまうにんにくを無駄なく使えるように、おろし金にアルミホイルを巻き付けてすりおろすと良いでしょう。そうすることで後片付けも楽になります。すりおろしにんにくは、みじん切りと同じで香りを強く出したい時に使います。

また、すりおろしにんにくは、焼き肉のタレに入れたりジェノベーゼソース、肉系のお刺身のアクセントに使ったり料理の下味やドレッシング、シーフード系パスタなどにもおすすめです。食べたときの風味も良くなります。

にんにく「ひとかけ」の切り方

木のまな板の上にあるにんにく

にんにくは外の皮を剥くと大体7個~8個の実が入っていて、その実を小房に分けた1つひとかけとなります。小房に分けるには、両手の親指の腹を使ってこするようにし外皮を剥いていきます。小房に分けた切り方は、根の部分を切り離さないように数ミリ切り皮をひっかけて剥いていきます。また、反対の尖った部分を折るようにすると綺麗に剥けます。

にんにくひとかけの大きさは、親指の第一関節より上程の大きさで、チューブにんにくで言うと約小さじ1杯(約2cm~3cm)が目安となっているようです。これは、にんにくをすりおろし、ひとかけを約5gとしている場合です。

にんにくですが、調理の過程で傷つけられることによって酵素の作用によってアリシンが生成され、にんにく独特のにおいが生じます。なので、にんにくまるごとの状態ではにおいはありません

にんにくの芽の切り方

木のまな板の上のにんにくの芽

にんにくの芽は、にんにくが花をつける為に伸ばす花茎(かけい)と呼ばれている部分がにんにくの芽になります。実際は芽の部分を食べているというわけではないのです。にんにくは、春になると花茎が成長して花を咲かせるのですが、にんにく球に栄養が行き届くように花が咲く前に芽積みを行います。

にんにくの芽は、初めによく洗って根元の方の固い部分を切り捨てましょう。切り方ですが、適当な長さに切るだけの簡単な切り方になります。また、にんにくの芽を斜めに間隔を短くして切っていくと筋が切れて歯触りも柔らかくなり食べやすくなります

この摘み取った花茎の部分が一般的に売られているにんにくの芽になります。にんにくの芽の栄養価はにんにくとほぼ同じです。にんにくの芽にもにんにくと同じアリシンと言うにおい成分を作り出しているので独特のにおいが感じられるのですが、アリシンの生産量がにんにくの芽は少ないので生にんにくほどにおいが強く感じることはありません

にんにくの保存用の切り方と保存方法

料理をする際に、にんにくがあると料理の味や風味など引き立ててくれる欠かせない食材ですがその都度、料理に合わせる切り方をするのも手間がかかり、また少量ずつ使う場合が多いので余ってしまうこともあるのではないでしょうか?そんな時に便利なにんにくの保存用の切り方と保存方法を紹介していきます。

にんにくは長期的に保存できるので、保存用の切り方と保存方法を覚えてにんにくを使いやすく便利に保存しておきましょう。

スライス

スライスしたにんにく

にんにくの切り方をスライスにした場合の保存方法は、ラップやジップロックなど密閉できるものに入れ、空気に触れないようにして保存しましょう。この時、スライスしたにんにくが重ならないようにすることがポイントです。スライスしたにんにくの断面は、水分が多く含まれているので重なったまま保存するとスライス同士がくっついてしまいます。

また、スライスすることでにおいが強くなる為、なるべく密閉性の高い保存容器などを使った方が良いでしょう。冷凍保存する場合も、ラップに包み、しっかりと密閉できる袋や容器に入れて保存します。保存期間の目安ですが、冷凍した場合なら1か月から数か月保存できます。

みじん切り

みじん切りにしたにんにく

にんにくの切り方をみじん切りにした場合の保存方法は、少量ずつ使いきれる分量をラップにしっかりと包んで保存袋に密閉し保存しておきましょう。ラップに包むとき、なるべく空気を抜いておきます。上記で紹介したスライスの切り方よりもにおいが強くなるので少しづつの保存がおすすめです。

また、少しづつ包むことによって使いたい分だけ取り出して使えるので手軽で便利になります。他にもラップに包み薄く平らに伸ばして保存袋に入れることでパキッと割って使うこともできます。保存期間の目安はスライスした切り方と同じで、冷凍した場合なら1か月から数か月保存できます。

 

すりおろし

お皿の上のすりおろしにんにく

にんにくの切り方をすりおろしにした場合の保存方法は、切り方をみじん切りの場合と同じ方法で、少量ずつ使いきれる分量を小分けして保存容器などに入れるかラップに包み薄く平たく伸ばして保存袋に入れるようにしましょう。薄く平たく伸ばした場合、箸などを使っていたチョコのような線をつけておくと、より割りやすくなります。

すりおろしたにんにくの保存期間の目安は、冷凍した場合1か月程度です。切り方によって保存方法を覚え、冷凍しておき長期保存をすると便利です。また、切り方別に冷凍しておくことによって、パスタなど様々なにんにく料理にそれぞれ冷凍したものを、そのまま使えるので手軽に美味しく作れます。

にんにくの切り方で料理をさらに美味しく

美味しそうなペペロンチーノ

にんにくの切り方や香り、切り方によっての保存方法を紹介してきましたがどうでしたか?にんにくは切り方によって香りが変わってきます。ほんのり香るくらいなら大きいままで使い、強く香りづけしたい場合には切り方を細かくして刻んだり、すりおろしたりと切り方を変えてみましょう

また、万能食材の1つでもあるにんにくを、切り方別に保存方法を覚えて冷凍しておけば、パスタなどにも簡単に風味付けができ、便利で手軽に使うこともできます

にんにくを使ったパスタやスープ、ステーキなどの料理に合わせて切り方を変え、より美味しいにんにく料理にチャレンジしてみて下さい。切り方を変えるだけで格段に味や風味がアップすること間違いなしです。

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