2019年04月19日公開
2024年09月12日更新
フレンチドレッシングの基本の作り方と3種類のレシピ!使い方も紹介
フレンチドレッシングの作り方は、油や酢などの材料を使うのが基本ですが、マヨネーズなどの材料を加えることによって3種類のフレンチドレッシングを作ることが出来ます。そこで、それぞれのレシピを紹介することによって、どんな料理に合うのかを検証していきます。また、フレンチドレッシングとよく間違われる、イタリアンドレッシングの違いを材料や作り方から掘り下げて調べてみます。フレンチドレッシングの基本やレシピを知って美味しい食生活を作るお手伝いをします。
目次
フレンチドレッシングの基本の作り方
まずは、フレンチドレッシングの基本的な材料と作り方を紹介します。フレンチドレッシングは人によって色や味が若干違うかもしれません。それは、誰かが間違っているわけではなく、大きくわけて3種類のフレンチドレッシングがあるからです。
実際お店に行ってもフレンチドレッシングと書いてありますが、中身が全く違った3種類の商品がならんでいると思います。しかし、3種類のフレンチドレッシングにも共通に使用している材料があるので、作り方と一緒に覚えましょう。
砂糖を酢で溶かす
フレンチドレッシングを美味しく作るためには、ベースとなる砂糖と酢をよく混ぜ合わせることが大切です。砂糖は液体には溶けにくいので、混ぜるときは少し根気が必要かもしれません。しかし、この材料をきちんと混ぜることによって、食感の他に風味や味わいに差が出るので、しっかりベースを作りましょう。
また、酢は健康や美容にも効果的で、度々ダイエットレシピなどにも登場します。血糖値の上昇を緩やかにする働きの他にも便秘改善や内臓脂肪の減少など、酢にはたくさんの栄養パワーが含まれています。フレンチドレッシングを手作りすることによって、知らないうちに体調改善にも役立っています。
油とオリーブオイルを少量ずつ入れ混ぜる
砂糖と酢が完全に混ざり合ったら、オリーブオイルと油を少しずつ加えて混ぜます。手間はかかりますが、油は分離してしまうため、少量入れて混ぜる作業を繰り返します。フレンチドレッシングの材料ではオリーブオイルしか使わないレシピもありますが、オリーブオイル独特の風味が出てしまうので、油を使うことで味わいがまろやかになります。
オリーブオイルは特に美容効果が注目されています。ダイエット効果はもちろん、アンチエイジング効果や皮膚への保湿美容効果、便秘の改善や動脈硬化の予防まで、沢山の効果が期待されています。フレンチドレッシングはこのオリーブオイルも材料として使うため、実は健康調味料としても高い評価があります。
乳化の応用でマヨネーズが作れる
フレンチドレッシングは油やオリーブオイルを少しずつ入れて混ぜると乳化し白くなります。あとはお好みでマスタードやワインビネガーなど入れて味を整えると、トロっとした白いフレンチドレッシングが出来上がります。実はこの中に卵黄を材料として加えるだけで、マヨネーズが出来ます。
砂糖と酢を混ぜ合わせた後に卵黄を加えます。ここで、しっかり混ぜ合わさったら、油やオリーブオイルを混ぜるだけです。お好みで塩やワインビネガー、塩コショウを加えると、市販で売っているようなマヨネーズとは違い、クリーミーですが全くくどくなく、野菜スティックにピッタリなマヨネーズが出来上がります。
フレンチドレッシングのレシピ①透明
次に、白いフレンチドレッシング以外の材料とレシピを紹介します。フレンチドレッシングの語源の由来は、アメリカ合衆国で生まれたサラダドレッシングのことを指します。フランスでは、透明のフレンチドレッシングしかなく、赤や白いフレンチドレッシングはありません。
日本ではキューピーが1958年(昭和33年)に赤いフレンチドレッシングを発売し、翌年に白いフレンチドレッシングを発売しています。このドレッシングが、日本で初めて販売した商品とされています。
材料
「ヴィネグレットソース」とフランスで呼ばれているフレンチドレッシングはセパレート(分離)タイプのドレッシングと呼ぶこともあります。材料はとてもシンプルで、酢と油、塩コショウがあれば出来ます。酢と油の割合は1:3もしくは1:4で混ぜ合わせるのが一般的です。
ヴィネクレットソースにも色々種類があり、すりおろした西洋わさびを加えた「ソース・ヴィネグレット・レフォール」やすりおろしたショウガを加えた「ソース・ヴィネグレット・ジャンジャンブル」、裏ごししたトマトを使った「ソース・ヴィネグレット・トマート」などフランス料理に合うソースがあります。
用意するもの
酢と油、塩コショウだけではドレッシングとして少し物足りなさを感じてのであれば、ワインビネガーを加えると、風味が増します。ワインビネガーとはブドウ果汁をアルコール発酵させた後、酢酸菌で発酵させた「食酢」のことを言います。
白ワインビネガーはレモンのようなフルーティな香り、赤ワインビネガーは白ワインビネガーより果実感が味わえるので、フレンチドレッシングに合います。
また、酢と一緒にレモン果汁を混ぜたり、酸っぱいのが苦手な人は砂糖やハチミツを少し加えたりと、アレンジレシピは色々あります。フレンチドレッシングは作り方次第で、自分好みの味に出会える調味料と言えると思います。
作り方
作り方はいたって簡単です。酢と油をボールに入れ泡だて器で混ぜ合わせ、塩コショウを加えれば出来上がりです。ワインビネガーやレモン果汁も合わせて混ぜれば出来ますが、砂糖を混ぜるときは溶けるまできちんと混ぜ合わせなければ、食感に出てしまうので気を付けなければいけません。
また、蓋つきの容器にすべての材料を入れシェイクすればそのまま保存することが出来ます。冷蔵庫で保存する場合は、1か月くらい持ちますが、油は酸化するので新鮮なうちに使うなら、2~3日くらいで使い切る量を保存しておくのが良いと思います。
フレンチドレッシングのレシピ②白色
フレンチドレッシングと言えば、白いトロっとしたドレッシングを想像する人が多いと思います。主に野菜サラダにかけることが多く、酸味の強い味は食欲をそそります。ただ、酸味が苦手な人は、あまり使わないかもしれませんが、手作りレシピを覚えておくと、酸味を少なくことも出来るので、気軽に野菜サラダにかけられると思います。
材料
透明のフレンチドレッシングで使った材料とマヨネーズがあればすぐできます。少し大人向けのフレンチドレッシングを作るのであれば、酢の代わりに香りの高い赤ワインビネガーや黒コショウ、オリーブオイルを使うと、お肉料理にも合うフレンチドレッシングが完成します。
用意するもの
マヨネーズは市販のものを使います。酸味がどうしても気になる人は砂糖やハチミツを入れたり市販で売っている味の素や少し味噌を足すと、味がまろやかになり、子供でも食べやすいドレッシングになると思います。
作り方
作り方は入れて混ぜるだけで簡単に出来ますが、注意しなければいけません。マヨネーズや砂糖などの顆粒状のものは油やオリーブオイルに溶けにくいです。まずは、酢と一緒に混ぜ合わせ、この時点で固形物が十分溶けたことを確認して、油を加えて混ぜてください。
そして、油やオリーブオイルは必ず少量ずつ入れてかき混ぜます。そうすると、乳化し白いフレンチドレッシングができます。密閉式の容器に入れてシェイクするときも、出来れば分離していないか中身を確認しながら作りましょう。
フレンチドレッシングのレシピ③赤色
赤いフレンチドレッシングは、白いフレンチドレッシングと同じようにクリーミーな液体状です。これを別名「カタリーナ・ドレッシング」と呼ばれています。赤いフレンチドレッシングは、日本でいう「オーロラソース」と色合いや味わいが似ていますが、フレンチドレッシングの方が少しスパイシーで大人の味かもしれません。
材料
材料は、透明なフレンチドレッシングの材料ににマヨネーズとケチャップを使うだけです。分量も全く一緒で酢が1に対し油が4の割合で使います。例えばワインビネガーを25cc用意したら、油、もしくはオリーブオイルを100cc混ぜます。もし砂糖やはちみつを加えるなら小さじ1杯を入れて味を調整してください。
用意するもの
子供にも人気の高い調味料として、マヨネーズやケチャップが真っ先に上がるので、赤いフレンチドレッシングは野菜嫌いな子供につけてあげると、案外食べてくれるかもしれません。また、マヨネーズやケチャップを使うので、カロリーが高くなると思われがちですが、実は透明なフレンチドレッシングよりカロリーは低いのです。
透明なフレンチドレッシングは約280kcal、白いフレンチドレッシングはマヨネーズを加えて約248kcal、赤いフレンチドレッシングは約260kcalです。ただ、油をオリーブオイルなどに変えるとカロリーは変わってくるので注意してください。
なぜこのようなカロリーになるかと言うと、単純に透明なフレンチドレッシングにマヨネーズやケチャップを入れることによってかさ増しになり、量が増えるからだと思います。マヨネーズとケチャップの量の目安は、透明なフレンチドレッシングの材料プラス、大さじ1杯ずつ入れます。
作り方
作り方も混ぜ合わせるだけで良いのですが、油と分離する恐れがあるので、酢とマヨネーズ、ケチャップを混ぜた後は、油を少量ずつ入れてください。そうすると、乳化してトロっとしたクリーミーなフレンチドレッシングが出来上がります。
蓋つきの容器でシェイクしてもよいですが、しっかり振らないとマヨネーズ類と油がきちんと混ざらない状態で保存されることになります。赤いフレンチドレッシングは一番手間がかかりますが、一番くせのないオールマイティなフレンチドレッシングなので、一度作ると色々な料理にかけたくなるくらいやみつきになる調味料だと思います。
フレンチドレッシングの使い方
フレンチドレッシングのレシピ分かったところで、異なる3種類のフレンチドレッシングを料理に使う際、どのような料理に合うのか紹介します。ベースは殆ど同じなので、野菜サラダにはどのフレンチドレッシングも向いていると思います。
しかし、生野菜以外の食材だと使い分けることによって、より一層美味しく食べられることが出来ると思います。ぜひ、試してみてください!
フレンチドレッシング【透明】
透明なフレンチドレッシングはフランスの代表的なドレッシングなので、このフレンチドレッシングに合う料理はやはりフランス料理やイタリア料理だと思います。生の魚介を薄く切ってソースをかけるカルパッチョにもよく合います。
ただ、透明なフレンチドレッシングはサラサラなので、かけるサラダや生の魚介はきちんと水気をとらなければ、味が薄まるので注意してください。
フレンチドレッシング【赤】
アメリカではピザソースに使ったり、パスタに和えたりすることが多い赤いフレンチドレッシングは、どんな料理にも使われます。魚のソテーを作る時に上から赤いフレンチドレッシングをかけたり、肉炒めの最後の仕上げに加えたりもします。
また、ボイルしたエビや貝にもよく合うので、少しこってりした料理を作る時に、ケチャップの甘さと酢の酸味が食欲をそそると思います。
フレンチドレッシング【白】
透明のフレンチドレッシングや赤いフレンチドレッシングより酸味が際立つ白いフレンチドレッシングは、粉チーズを振りかけると酸味が和らぎます。また、乳化してクリーミーなので、時間がたってもフレンチドレッシングが沈殿することはなく、最後まで食材と絡み合って食べることが出来ます。
フレンチドレッシングとイタリアンドレッシングの違い
最後にフレンチドレッシングとイタリアンドレッシングの違いについて紹介します。どちらも国の名前がついてるので、発祥元のがその国だと思われがちですが、フレンチドレッシングもイタリアンドレッシングも発祥はアメリカです。
イタリアンドレッシングも本場イタリアにはなく、基本的には酢と油、塩コショウを使ったいわゆる「ヴィネグレットソース」がどの家庭にもあるだけです。では、イタリアンドレッシングには何が入っているのでしょうか?材料や作り方を覚えて、アレンジレシピを増やすと料理の幅が広がるので、ぜひ試してみてください。
イタリアンドレッシングとは?
イタリアンドレッシングとフレンチドレッシングの大きな違いは、中に野菜などが入っていることです。マヨネーズやケチャップのみで味付けしているフレンチドレッシングに比べて、野菜や香草などを入れて香り高い風味を楽しむのがイタリアンドレッシングの特徴です。
どちらかと言えば、大人のドレッシングですが、はちみつや玉ねぎを入れたり、日本なら醤油を入れて和風にするなど、アレンジすれば子供でも美味しく食べられると思います。
材料の違い
また、フレンチドレッシングはサラダオイルやオリーブオイルを使いますが、イタリアンドレッシングは、オリーブオイルのみを使用します。そして、ハーブやオレガノなどの香味野菜を入れてさらに風味を豊かにします。
また、玉ねぎやピーマンのみじん切りを入れるイタリアンドレッシングもあり、野菜不足と感じた時に手作りすることによって気軽に摂取できると思います。パスタなどにもピッタリなので、食欲がない時も、バルサミコなどの酸味をを加えると食べやすくなります。
作り方の違い
そして、イタリアンドレッシングの作り方ですが、酢とオリーブオイルを入れるのは同じでそこにニンニクや砂糖を混ぜ合わせることがあります。オリーブオイルは分離しやすいので、溶けにくい砂糖やニンニクを入れるときは十分に混ぜ合わせなければいけません。
このように、イタリアンドレッシングは香り高いドレッシングなので、肉料理との相性が抜群です。また、マリネのように漬けダレとしての活用方法もあり、ワインビネガーとオリーブオイルに乾燥バジルやニンニクチップなどを混ぜたイタリアンドレッシングをサーモンなどに漬けると、お酒に合う料理がすぐできます。
フレンチドレッシングの作り方をマスターしよう!
フレンチドレッシングは、ベースになるヴィネグレットソースの作り方をマスター出来れば、料理に合った自分好みのフレンチドレッシングがいつでも楽しめるようになります。そして、酢と油の比率が1:4と覚えておけば、それだけでも自然素材を生かした野菜サラダを堪能できると思います。
市販されているフレンチドレッシングを極力使わずに、手作りのフレンチドレッシングを使って、本格的なフランス料理やイタリア料理の味わいを家庭で是非楽しんでください!