2019年04月06日公開
2024年09月10日更新
キムチ鍋のカロリーは?ちゃんこ鍋は?ダイエット向きの具材はコレ!
キムチ鍋のカロリーは、ちゃんこ鍋に比べて高いのか低いのか知っていますか?実は中に入れる具材によってキムチ鍋はカロリーが全く変わってしまうのです。また、キムチ鍋は辛いので発汗作用があり、ダイエット中の人の食事に効果的な反面、食べ過ぎると糖質を多く摂ってしまうため太る原因にもなるのです。今回はキムチ鍋とちゃんこ鍋のカロリーを検証し、どのような具材がダイエット向きなのか考えていきます。また、キムチ鍋の驚くべきダイエット効果も一緒に紹介していきます!
目次
キムチ鍋のカロリーはダイエット中でも大丈夫?
キムチ鍋とは、韓国の漬物のキムチを使う鍋料理です。キムチチゲと呼ぶこともあり、チゲ=鍋のことなので、キムチ鍋とキムチチゲは同じ料理のことを言います。キムチ鍋は、豚肉や白菜を煮込んでそこにキムチや調味料を入れて食べる辛口料理で、具材は家庭によって様々です。
このキムチ鍋は、1980年代の激辛ブームが起源と言われています。また、日本で一般に食べるキムチ鍋は韓国のキムチチゲとは料理方法が違うので、日本が独自にアレンジして今のキムチ鍋ができました。このキムチ鍋、カロリーが気になると思うので、詳しく掘り下げていきましょう。
キムチ鍋の気になるカロリーと糖質
鍋料理は多くの野菜を入れるのでヘルシーだと思われがちです。しかし、キムチ鍋は他の鍋より味も濃く、調味料も沢山入っています。ダイエット中に人にはカロリーや糖質が気になると思うので、詳しく検証していきます。
キムチ鍋のカロリー
まずは、キムチ鍋の1人前のカロリーを調べてみます。具材によってカロリーは変わりますが、だいたい350kcal~570kcalです。他の鍋料理と比べてみると、しゃぶしゃぶは約570kcal、すき焼きは約897kcalなので、カロリーはそれほど高くはありません。
ちなみに夕食に摂るカロリーの目安は500kcalなので、よっぽど食べ過ぎない限りは、通常の範囲内のカロリーです。ただ、ダイエット中の人は、キムチ鍋の中の具材を工夫することによって、もっとカロリーを抑えることが出来ると思います。
キムチ鍋の糖質量
キムチ鍋の糖質量は4.6gとかなり低い数値です。理由としては、糖質の少ない豚肉を使ったり、白菜や豆腐、キノコ類はほとんど糖質がないためだと思います。
しかし、注意しなければいけないのは、キムチです。キムチスープの素は意外と糖質が高く、1本約14.6gです。4人前で1本のスープの素を使うのですが、これ以外に市販の漬物のキムチなどを使うとカロリーとともに糖質量も高くなるので、太る原因になります。
ご飯やうどんを足すと高カロリーに
キムチ鍋を食べるときに一番気を付けなければいけないのは、しめのご飯やうどんです。辛い料理を食べると、どうしても最後にご飯やうどんをキムチ鍋に入れてキムチのエキスを存分に味わいたくなります。これが太るもとになります。
ご飯1杯のカロリーは約230kcal、うどん1杯のカロリーも約270kcalと単純にこのカロリーがプラスされます。いくらキムチ鍋のカロリーが低いからと言ってしめのご飯やうどんを食べてしまうと台無しになってしまいます。
肉なしのキムチ鍋のカロリー
キムチ鍋の具材では豚バラ肉が定番です。しかし、ダイエット中は豚バラ肉を入れずに食べると、かなりカロリーを抑えることが出来ます。豚バラ肉のカロリーは100gで約350kcalなので、しめのご飯やうどんを食べても肉なしなら高カロリーにはなりません。肉がないと少し物足りなさを感じるかもしれませんが、ダイエットにはおすすめです。
ちゃんこ鍋のカロリーは?
そこで、キムチ鍋と同じくらい人気の高いちゃんこ鍋のカロリーを調べてみます。日本では、力士が相撲部屋で作る鍋料理として知られており、ちゃんこ鍋のちゃんこは、「ちゃん=親方+こ=子」が由来だとも言われています。
ちゃんこ鍋もキムチ鍋と同様、具材が人によって様々ですが、キムチ鍋とのカロリーを比較してダイエットに役立ててみるのが良いと思います。
具材によってカロリーが大幅に変わる
あっさりめな味付けですが、カロリーは約395kcal~500kcalと低くはありません。ちゃんこ鍋と言えば、鶏団子や豚肉もいれたり、塩味のスープもカロリーが高い要素だと思います。また、魚がメインだと、白身よりも鮭などの赤身の魚だとカロリーが高くなります。入れる具材によってカロリーが変化するのはキムチ鍋と一緒だと思います。
カロリーが気になるならあっさりした味付けに
ダイエット中でカロリーを気にししている場合は、具材を野菜やキノコ中心にする他に、味付けにも気を付けるのが良いと思います。市販で売っているちゃんこ鍋のスープの素はかなり濃いめで作られているので、家庭で作る時は出汁と鶏ガラをベースに醤油や塩麴などで味付けするとあっさりに仕上がります。
また家族で食べるときはベースをあっさりにして、好みによってポン酢や醤油を自分で足してもらうと、自分だけダイエットをしていても家族全員が美味しくちゃんこ鍋を食べられると思います。
キムチ鍋のダイエット向きの具材とは?
キムチ鍋は、鍋ダイエットが流行ったときによく食べられました。カロリーや糖質を気にして中の具材を工夫して食べた人も多かったと思います。実際、ダイエット中にキムチ鍋を食べる場合、どうすればカロリーや糖質を抑えられるか紹介します。
肉は脂身の少ないものを選ぶ
キムチ鍋に使う肉は豚バラ肉が多いです。しかし、豚バラ肉は脂肪が多いのでカロリーが高くなります。もし、豚肉を使ってカロリーを抑えるなら、脂肪の少ないもも肉やヒレ肉を使うことをおすすめします。肉の中でも牛肉のバラ肉が一番カロリーが高いのでダイエット中は控えてください。
また、鶏肉は脂肪が少ないですが、鶏肉の甘さがキムチ鍋にピッタリです。皮付きより皮なしの方が脂肪が少ないので、煮込んでもやわらかい鶏むね肉を選びましょう。
魚介は脂質が少ないのでおすすめ
キムチ鍋で肉を使わないなら、魚介をたっぷり入れてカロリーを抑えます。魚だと鮭、ブリ、白身魚、貝類ならあさり、ほたて、牡蠣などが鍋料理にぴったりです。
詳しい内訳は、鮭は約132kcal、ブリは約257kcal、白身魚は約170kcal、あさりは100gあたり約30kcal、ほたては3切れで約44kcal、牡蠣は100gあたり60kcalと色々な種類を入れても豚肉のカロリーより断然抑えることが出来ます。
いろいろな野菜で栄養アップ
ダイエット中に鍋料理を食べる最大のメリットは野菜を多く摂れることです。生野菜では食べられない量が、鍋に入れることによって沢山摂ることが出来るからです。また、生野菜では少し苦手だと感じている野菜でも、鍋で他の具材と煮込むことによって食べやすくなり、偏った食べ方も解消できます。
また、葉物野菜は水に溶けても栄養素を逃がさないので、キムチ鍋のスープと一緒に栄養も残すことなく摂れるのがダイエット中には嬉しいと思います。
豆腐やきのこでかさ増しに
カロリーや糖質が多く太る原因にもなる肉類を減らしたら、タンパク質や食物繊維が豊富な豆腐やきのこを入れてかさ増しすることによって腹持ちが良くなり、満腹感が得られます。豆腐は脂質が少なくタンパク質が多いので、体を作る栄養素としてはダイエットにおすすめの食材です。
キノコは複数の種類を入れると味わいが深くなり、味の相乗効果になります。シイタケやエノキ、しめじやエリンギなど色々な食感も楽しめて飽きのこないキムチ鍋になると思います。
春雨よりしらたきがおすすめ
キムチ鍋の具材として、春雨やしらたきもかかせません。緑豆などのデンプンから作られた春雨とこんにゃく芋から作られたしらたきとでは、カロリーが全然違います。春雨は、主成分がでんぷんなので、100gあたり342kcalです。一方しらたきは、97%水分のこんにゃく芋から作られているためカロリーが6kcalです。
しらたきの栄養成分はほとんどが食物繊維ですが、カルシウムも豊富にあります。外国では、小麦粉などで作られる麺類をしらたきに変えて食べるグルテンフリーダイエットもさかんに行われています。
鍋のスープは薄味にする
キムチ鍋は美味しいとスープまできれいに飲み干してしまいます。市販のスープの素だとかなり濃いめの味付けになっているので、スープが太る原因になってしまうこともあると思います。カロリーを気にするなら、簡単にキムチ鍋のスープは作れるので、そこで味の調整をしましょう。
キムチ鍋のスープはベースを鶏がらスープにして、そこへ漬物のキムチを混ぜます。それだけでも十分ですが、にんにくやしょうがを入れて自分好みにすれば、薄味ですがキムチの程よい辛さが楽しめると思います。
キムチ鍋の嬉しいダイエット効果
これまで、キムチ鍋のカロリーや糖質のことを紹介しましたが、太るのを回避してくれる嬉しいダイエットの効果があることも紹介します。
キムチのカプサイシンの脂肪燃焼効果
カプサイシンというのはキムチに含まれている唐辛子の成分です。この成分は脂肪を効率よく燃焼させる作用があります。唐辛子を食べると体温が上昇し汗をかきますが、これはカプサイシンの脂肪燃焼効果によって体にでる影響です。
また脂肪を燃焼することによって代謝もアップし、美肌効果にもなります。キムチは食べ過ぎると胃の粘膜がただれてしまいますが、普通に食べれば二つも良い効果が得られる嬉しい食材です。
キムチの乳酸菌は腸内環境を整える
キムチは白菜や唐辛子、調味料などを合わせて漬け込み、発酵させた食品です。そして発酵させることによって乳酸菌が発生し、牛乳のように腸内環境を整えてくれる働きをしてくれるのです。
しかし、日本ではキムチを発酵させない「キムチ風漬物」が多く出回っており、韓国のように4、5日発酵させたキムチというのは、殆ど韓国産のキムチしかありません。乳細菌が豊富に含まれているキムチ鍋を作るのなら、キムチを発酵させた本場韓国のキムチを使いましょう。
豚肉などのビタミンB1は太りにくくする効果が
ビタミンB1は、太る原因にもなる糖質をエネルギーに変えてくれる時に必要なビタミンです。ということは、炭水化物を摂った時はビタミンB1が含まれている食材を一緒に摂るとエネルギーに変えてくれるので、太りにくくなるということです。
豚肉はビタミンB1が豊富に含まれている食材で、その中でも豚もも肉が一番効果的です。疲労回復にも効果的だと言われているので、沢山運動した時や夏バテ予防には、豚もも肉が入ったキムチ鍋はダイエットに向いている料理です。
具材からさまざま栄養が摂取できる
キムチ鍋は中に入れる具材は殆ど選びません。なので、その日その時の気分で具材を選ぶことが出来、栄養成分も色々摂取できると思います。これ以上食べたら太ると思ったときは、野菜中心のキムチ鍋にしてカロリーを抑えたり、運動し過ぎたと感じた時は、豚肉がたっぷり入ったキムチ鍋にしたりとアレンジするには最適の鍋料理です。
どうしても偏りがちな食生活になった時は、キムチ鍋で栄養を補うのも体の調子を整えるには良い近道だと思います。
鍋は水分が多いので満腹感が得やすい
鍋料理のメリットとして、水分が多いことが挙げられると思います。太る理由として、満腹になるまで食べてしまうことだと思いますが、キムチ鍋だと野菜たっぷりの食材と同時にスープも一緒に摂るので、それだけでお腹がいっぱいになることもあると思います。
また、豆腐や白菜は煮込むことでたっぷりとスープの旨味を吸い取ってくれるので、スープを全部飲み干さなくても野菜だけで腹持ちはよくなります。
ダイエット中のキムチ鍋の注意点
最後にキムチ鍋をダイエット中に食べるときにしてはいけない注意点を2つ紹介します。この注意点を守らなければ、ダイエットどころか太る可能性も出てきます。ちゃんこ鍋などの鍋料理全般にも言えることなので、ダイエットする人は覚えておいてください。
シメのご飯やうどんは太る原因に
ダイエット中は鍋料理を食べるとき、シメの○○は必要ありません。これが太る原因の最大の理由だからです。シメと言えばご飯やうどん、ラーメンが主流ですが、最近ではチーズを入れてリゾット風にするなど色々なシメのアレンジレシピがあります。
残ったスープには旨味がたっぷり入って、美味しいのは百も承知です。しかし、ダイエット中は我慢をして食べず、次の日の料理に使うなどシメの欲求を抑えましょう。
キムチの食欲増進効果で食べ過ぎに
辛い料理と言うのはどうしても食欲が増してしまいます。特に鍋料理は1人前と言う量がないため、ついつい食べ過ぎてしまうこともあるかもしれません。そういう時は、1人前の鍋でキムチ鍋を作り、食べ過ぎを防ぐのも方法の一つだと思います。
ダイエット中にたくさん運動をして食欲がないときは、キムチ鍋のような辛い料理を食べるのがよいとされますが、具材をかさ増しなどして食べ過ぎに気を付けてください。
キムチ鍋はカロリーコントロールをして楽しもう!
ちょっとした具材のアレンジで、太る原因になったりダイエット効果につながるキムチ鍋。健康な体を作るなら、太るよりもダイエット効果が期待できるキムチ鍋の方が良いと思うのは当たり前です。栄養があって美味しくキムチ鍋を食べるためにも、カロリーコントロールをして鍋料理を楽しみましょう!