2019年03月13日公開
2024年09月08日更新
塩蔵わかめの戻し方!塩抜きの方法や食べ方/レシピを紹介
塩蔵わかめはたっぷりの塩がまぶしてあり保存が効くわかめで、いろいろな料理に使える万能なわかめです。ですが生わかめや乾燥わかめとどう違いがあるのか、知っているでしょうか?それぞれで保存方法や賞味期限、戻し方、食感にも違いがあります。今回は塩蔵わかめの真水を使った正しい塩抜きの下処理の仕方や、より美味しく頂ける食べ方、塩蔵わかめを使ったおすすめレシピまで詳しく紹介していきます。
塩蔵わかめは必ず塩抜きが必要!
スーパーでよく見かける塩蔵わかめですが、保存が効くようにたっぷりの塩でまぶしてあるので、必ず塩抜きが必要となります。きちんと塩を抜けば、旬の時期と同じくらい美味しい生わかめを食べることができる便利な塩蔵わかめですが、どんな特徴があってどのような戻し方で戻せば、美味しく食べることができるのでしょうか?
塩蔵わかめとは?
塩蔵わかめとは、旬の生わかめを塩にまぶして昔ながらの製法で保存したわかめのことをいいます。この保存方法のおかげでいつでも旬の美味しいわかめを楽しむことができます。では塩蔵わかめの詳しい製法や食感、保存性、生わかめや乾燥わかめとの違いを見ていきましょう。
製法
塩蔵わかめの製法は、まず鍋にお湯を沸騰させて生わかめを入れます。鮮やかな緑色になったら冷水で冷まし、ざるにあけて水切りします。生わかめに塩をたっぷりとまぶします。漬物容器などで圧力をかけて、冷暗所で一晩漬け置きします。
翌日水を切って、もう一度塩をまぶしさらにもう一晩漬けこみます。前日同様水を捨てて塩をまぶすと、水分がすっかり抜けて弾力のあるわかめになります。密封袋に入れて空気を抜いたら完成です。
食感
塩蔵わかめは生わかめから作られているので、生わかめに限りなく近く弾力があり、シャキシャキとして食感を味わうことができます。しっかりとした歯ごたえがあり、磯のいい香りが漂います。わかめが主役となる味噌汁やわかめスープにもおすすめです。
保存性が高い
塩蔵わかめは塩でまぶしてあるため、保存性が高いことでも知られています。塩蔵わかめは冷蔵庫で保存するのが基本です。冷蔵保存なら3か月は保存することができます。パックにいれたままか、あるいは保存袋に入れて空気を抜いて保管します。
3か月以上経った塩蔵わかめは、水が出ていないかどうかチェックして、水が出ていたら捨てるようにしておきましょう。
一般的な賞味期限
塩蔵わかめは冷蔵保存すると、3か月は美味しく食べることができますが、メーカーによっても違いがあり、6~12か月と賞味期限が表記されているものもあります。
また塩を抜いて戻したわかめは、小分けにラップに包んで冷凍保存すると半年以上保存することができます。料理に使いたいときにさっと使えるのでおすすめの保存方法です。
生わかめと乾燥わかめとの違い
生わかめは、本来のわかめの新鮮なシャキシャキとした食感や豊かな風味を最も味わうことができます。しかしほとんど加工されていないため、賞味期限が2~3日ととても早いです。基本的に冷蔵庫で保存し、食べきれない場合は小分けにして冷凍保存すると、半年ほど保存できるようです。
乾燥わかめは、乾燥させてあるので風味は少ないものの、生わかめや塩蔵わかめよりも圧倒的に保存性が高く、半年から1年ほど賞味期限があるものが多いです。乾燥わかめは水で10分ほどつけるだけで戻すことができます。また乾燥わかめは常温保存も可能で、使い勝手が良くさまざまな料理に使用されています。
塩蔵わかめの塩抜きの下処理/戻し方
塩蔵わかめはたくさんの塩がまぶしてあるので、塩抜きをする必要があります。塩蔵わかめの下処理方法は簡単ですが、より美味しくシャキシャキとした食感で食べるために、しっかりとした手順で塩抜きしましょう。塩蔵わかめの下処理・戻し方を紹介します。
使う分量をカット
まず塩抜きしたい分の塩蔵わかめを用意し、食べやすい大きさにカットします。塩抜きした後わかめは3倍にふくらむので、その点を考慮して分量を用意するようにしましょう。
真水で戻す
大きめのボウルに塩蔵わかめを入れて、たっぷりの真水を入れたら3分間浸しておきます。塩蔵わかめは少し塩気が残るくらいが丁度良い塩加減になります。
しっかりとした食感を楽しみたい方は時間を短めに、柔らかめの食感にしたい方は少し長めに水に浸けておきます。塩蔵わかめの戻し方は、浸けておく時間でお好みの固さに調整できるのがポイントです。
2~3回水を変えるのがコツ
途中で1分置きくらいに2~3回水を交換します。または流水をつけておく方法もあり、交換の必要もなくそのまま置いておけば大丈夫です。3分経ったら水を切ります。しっかりと水を切ったほうが美味しくなるので、ざるで切ったり手でぎゅっと絞って切ってもよいです。
戻しすぎには要注意
水に長く浸けておくと、わかめからぬめりが出たり、食感が悪くなったりすることがあります。できるだけ手早く行うことが大切です。よりしっかりと水を切りたい場合は、高いところに5分くらい吊るして置くと、しっかり水切りすることができます。
またサラダにする場合は熱湯で5分茹でると、色鮮やかでより歯ごたえの良いわかめに仕上げることができます。
塩蔵わかめの食べ方
紹介した塩抜き方法で真水でしっかり下処理した塩蔵わかめは、生わかめと同じくらいシャキシャキとした新鮮な食感と磯の香りを楽しむことができます。ではどのような食べ方で食べたら、塩蔵わかめをより美味しく食べることができるでしょうか?塩蔵わかめの美味しい食べ方について紹介します。
しゃぶしゃぶ
出典: http://m-now.net
塩蔵わかめのシャキシャキの歯ごたえと磯の香りを楽しむなら、鍋を使ってしゃぶしゃぶで食べる食べ方がおすすめです。塩蔵わかめを塩抜きして下処理してから、お湯にくぐらせるとわかめが一瞬で鮮やかな緑色になります。
またポン酢などで食べる場合は、一度お湯にくぐらせてから氷水で冷やす食べ方がぴったりで、より一層シャキシャキ感を感じることができます。
熱湯にくぐらせてサラダに
塩蔵わかめをサラダで食べる食べ方なら、熱湯でさっとくぐらせた後に氷水で冷やします。より一層プリプリとした歯ごたえのある塩蔵わかめを楽しむことができ、シャキシャキ感たっぷりのサラダを頂けます。
塩蔵わかめのおすすめレシピ
塩蔵わかめには他にも美味しい食べ方がいろいろあります。ではどのような料理に加えれば美味しい塩蔵わかめを食べられるのでしょうか?塩蔵わかめを美味しく食べるおすすめレシピをいくつか紹介します。
塩蔵わかめと卵の炒め物
- 卵2個
- 塩蔵わかめ一つかみ
- ごま油小さじ1
- うどんつゆ濃縮タイプ小さじ1
- こしょう適量
- 塩蔵わかめを食べやすい大きさに切り、真水で塩抜きしてザルにあげておきます。
- フライパンに油を熱し、溶いた卵を流しいれてこしょうをかけ、粗目の炒り卵を作ります。できたら一度取り出します。
- フライパンにごま油を入れ、強火でわかめを炒めます。縮れるくらいしっかりと焼いて香りを出します。
- 炒り卵を加えて軽く混ぜて、うどんつゆを入れたら完成です。
塩蔵わかめを卵と一緒に炒めるおすすめレシピです。塩蔵わかめは卵との相性が良く、わかめの塩気を抜きすぎず塩味を生かすことと、わかめをしっかりと焼いて香ばしい香りを出すことがこのレシピのポイントです。
塩蔵わかめとしじみのスープ
- しじみカップ1杯くらい
- 塩蔵わかめひとつかみ
- しょうゆカレースプーン1杯
- ごま油カレースプーン2杯
- こしょう一振り
- しじみは砂抜きをしておきます。塩蔵わかめはさっと洗って食べやすい大きさに切り、真水で塩抜きの下処理をしておきます。
- 鍋にお湯を沸騰させてしじみを入れます。アクを取って、しじみが全部空いたらわかめを入れます。
- ザルにあげ、しょうゆで味付けしてごま油とこしょうを入れたら完成です。
塩蔵わかめと一緒にしじみを入れて、海の味を満喫できるおすすめレシピです。新物のわかめとしじみを使えば、より一層磯の香り漂う美味しさを楽しむこととができます。
タコとわかめときゅうりの酢の物
- タコ130gくらい
- きゅうり1本
- 塩蔵わかめ50~60g
- 塩小さじ1弱
- 酢大さじ3
- 砂糖大さじ1
- 顆粒だしの素小さじ1/2
- (お好みで)しょうがの千切り1かけ
- きゅうりは薄い輪切りにして、塩を小さじ1弱振って置いておきます。タコを5mm程度に切ります。
- 塩蔵わかめは一口大に切って、真水で塩抜きの下処理をしておきます。
- ボウルに色のついた材料を混ぜて、きゅうりを手で絞って水を切ります。
- ボウルにきゅうり、タコ、わかめを入れて混ぜたら出来上がりです。
塩蔵わかめにタコときゅうりを加えて、新鮮でさっぱりとした酢の物のおすすめレシピです。程よい塩加減と酢が塩蔵わかめのシャキシャキ感をより引き立てて、食欲のない夏にもぴったりのレシピです。
たけのことわかめの若竹汁
- 下ゆで済のたけのこ(穂先)60gくらい
- 塩蔵わかめ
- だし汁300cc
- 薄口しょうゆ小さじ1
- みりん小さじ1/2
- 塩ひとつまみ
- 塩蔵わかめは食べやすい大きさに切って、真水で塩抜きの下処理をしておきます。たけのこは厚めにスライスします。
- だし汁と調味料、たけのこを3分ほど煮ます。味をみて塩で調節します。
- 仕上げにわかめを加えたら出来上がりです。
春の旬のたけのこの穂先を使ったお吸い物に、新物の塩蔵わかめを入れて春の味覚を楽しめるおすすめレシピです。柔らかいたけのこと塩蔵わかめの新鮮なシャキシャキ食感を楽しめます。
塩蔵わかめは長期で使える万能食材!
いかがでしたか?塩蔵わかめについて、特徴や賞味期限、生わかめや乾燥わかめとの違いから、塩蔵わかめの戻し方のポイント、食感を生かした美味しい食べ方、おすすめレシピまで紹介してきました。
塩蔵わかめは乾燥わかめと違い、戻せば生わかめのようなシャキシャキとした食感を味わうことができます。また生わかめと違い、生わかめよりもずっと長期保存ができて使いやすい、便利なわかめでした。
ぜひ簡単で美味しく戻せる塩蔵わかめの戻し方をを参考にして、塩蔵わかめを使ってしゃぶしゃぶやサラダ、スープまで豊富なレシピでいろいろな料理を作ってみましょう!