【花見】団子の由来と色が三色の意味!色の順番の決まりとは?
花見団子とはどのような団子のことなのでしょうか?花見団子の名前の由来や三色団子の順番や色の意味、「花より団子」ということわざについてや気になる三色団子の味などについても紹介します。また、三色団子に似た、すあまや求肥、ういろうなどとの違いなどについても詳しく紹介します。今まで、知らずに食べていた花見団子の意味を詳しく知ることで、食べる楽しさが増えます。ぜひ、お花見の時に意味を感じながら味わいましょう。
花見団子について
花見団子とはどういう団子のことなのでしょうか?花見団子の名前の由来や花見団子を考案した豊臣秀吉とのことについて、そして、「花より団子」ということわざが出たことについてなどを詳しく紹介します。今まで知らずに食べていた花見団子のことを詳しく知ることで、味わう楽しさが増えます。
花見団子とは?
花見団子とはどういう団子になるのでしょうか?花見団子とは三色団子と言われることもあり、ピンク色に近いですが赤色が一番上になり、続いて二番目に白色、三番目に緑色の団子が串に刺さっているものになります。見た目もとても綺麗で、春を感じさせる彩りになっているのが特徴の団子です。作られている地域によっては、三色ではなく、四色になっていたり、串に刺さっていなかったり、丸い形ではなく平べったいお団子だったりとそれぞれ特徴があります。
由来は?
お花見の習慣はかなり昔からあったようですが、お花見に団子を食べるようになったのはいつごろになるのでしょうか?花見団子の由来にも関係してきますが、昔は貴族が花を見ながら和歌を作る会でした。そこから、花見をしながらのお茶会へと変わり、お茶会でのお口直しにお菓子を食べるのが習慣をなり、庶民にもその風習が広がり、お花見の季節に団子屋さんが団子を売り出したことが由来とされています。
花より団子だった秀吉が考案した三色団子
お花見に団子を食べるという風習のきっかけを作ったのは、豊臣秀吉と言われています。豊臣秀吉が主催で行われたお茶会で振るまわれたお団子が、白一色のお団子でした。味は甘くなくて、醤油などを付けて食べるお団子でしたが、お茶会の席を華やかにするののとおいしさにこだわり、豊臣秀吉の考案で見た目も綺麗で甘みのある団子を作るように命じたことから三色団子が誕生しました。
「花より団子」ということわざが出たのも豊臣秀吉の、三色団子を考案するところからきていて、お花を見て楽しむことよりも、華やかな団子を食べて食を満たすと言うことになります。豊臣秀吉は花より団子だったのかもしれません。
花見団子の三色の意味
花見団子の三色にはどんな意味があるのでしょうか?赤、白、緑の色にはきれいに見せるためだけではなく、季節を表していたり、春というものを表現していたり、邪気を払ったり縁起物としての意味があると言われています。三色の色一つ一つに込められた意味を詳しく紹介していきます。色の意味を知ることで、花見団子の色一つ一つを食べるときの楽しさが増えます。
季節を表している
花見団子の三色にはどんな意味があるのでしょうか?色によって季節を表しているともいわれています。上から順番に、赤色は桜の色のイメージから春を表し、白色は雪の色のイメージから冬を表し、緑色は新緑の色のイメージから夏を表していると言われています。秋の季節は団子にはありませんが、秋がないのは、飽きないや商いと言った言葉をかけて、たくさん食べても飽きないので団子屋の商売が繁盛するという由来のようです。
春を表している
花見団子の三色の意味として、季節を表している以外にも、春と言うことを表している意味もあります。上から順番に赤色は桜や太陽を表していて、白色は白酒や雪残を表していて、緑はよもぎを表しています。お団子全体で春を表現していて、温かい太陽が雪を溶かし、桜が咲き、緑の芽が出始める様子になっています。春を表す団子の由来も素敵な表現方法です。
邪気を払う
花見団子の三色の意味として、邪気を払う意味もあります。赤色、白色は紅白として魔除けや邪気払い、縁起物として、そして、緑色に使われているよもぎにも邪気払いの意味があります。花見団子を食べることで、邪気払いができて縁起物としてもご利益を得られる食べ物と言うことで、ぜひ、お花見の時には、花見団子を食べましょう。
花見団子の材料や味は?
花見団子にはどんな材料が使われているのでしょうか?花見団子の三色が使われている食べ物として、求肥やすあま、ういろうなども似た食べ物になりますが、どんな違いがあるのでしょうか?気になる味や三色を着色している材料についてなども含めて詳しく紹介します。今まで花見団子を食べたことがなかった人もますます食べたくなるお団子です。また、似た食べ物と食べ比べて違いを感じるのも良いかもしれません。
すあまと求肥/ういろうの違い
すあまと求肥、ういろいの違いとはどんな違いでしょうか?すあまの材料は上新粉、砂糖で作り方は上新粉にぬるま湯を入れて練った後にせいろで蒸してから臼で突き、砂糖と少量の塩を加えて突きあがったら、再び蒸して色を付けて形を整えて作ります。ういろうはすあまと作り方は同じで、そこに白玉粉が入る違いがあります。求肥の材料は白玉粉又は餅粉になり水を加えて練り蒸したものに砂糖を入れてさらに練り作るものになります。
すあまより、ういろうの方が、白玉粉が入るのでもちもちの食感になります。求肥も白玉粉が主な材料なので、もちに近い食感になります。
他の色の着色は?
花見団子はきれいな三色団子になりますが、団子の着色はどのようにしているのでしょうか?赤色の部分は、赤しそやクチナシを使っていることが多いです。緑色の部分は、よもぎを使って着色しているようです。最近では、食材からの色素を使うのではなく、食紅や天然色素で着色している花見団子もあるようです。食品から取れた物を使ってつける着色と、人工的な食紅や天然色素を使って作る三色団子は色身も少し異なってきます。
どんな味?
花見団子は色が3色ありますがどんな味なのでしょうか?3色ともそれぞれ味が違い、すあまの甘味と赤色には梅味がついていて、白色はすあまの味の甘味そのものが、緑色にはよもぎ風味の草団子のような味になっています。ただ、食紅や天然色素などで着色している花見団子には味の違いはなく、三色全てすあまの甘味の味だけになっています。
三色団子の色の順番と決まり
三色団子には色の順番に決まりがあるそうです。では、どのような決まりがありのでしょうか?三色の団子の順番としては赤、白、緑の順になっていますが、色一つ一つに意味が込められていて、食べる際にも、色の順番の意味を感じながら食べるとますます味わい深くなる食べ物です。三色団子の順番の決まりについて詳しく紹介します。
色の順番
花見団子の三色団子には順番の決まりがあります。1番上に赤色のとしてピンクの団子、2番目に白色、3番目に緑色になっています。この順番以外では花見団子は見かけることはないかと思いますが、花見団子が三色の順番に並んでいるのには、お団子の色の順番にちゃんとした意味があるからなのです。
桜が咲く順番
花見団子の三色の順番には意味があります。その一つに、桜の花が咲く順番と言われています。桜の花が咲く順番というのは、はじめに桜の赤いつぼみから膨らんで、白い桜の花が咲き、桜の花が散った後に出てくる緑の葉と言うことで赤、白、緑の団子の順番で、桜の咲く順番をきれいに表現しています。花を見るよりも団子の見て美しさを感じられるのは花より団子になってしまうかもしれません。
大地や花などを表す説もある
花見団子の三色の順番には、もう一つ意味があります。それは大地や花などを表す意味もあると言われています。1番上にある赤色のお団子は太陽や桜を表し、2番目の白色のお団子には大地に雪が残ったところを表し、3番目の緑色のお団子は大地の雪から緑色の新芽が少し見えるところを表している表現になっているそうです。食べ物を情景に表現するのは日本ならではではないで、お団子が情景に例えられいているのはなかなかないです。
花見団子の意味を知って本物の三色団子を持って行こう!
花見団子について詳しく紹介しましたがお役に立てたでしょうか?花見団子の意味には奥深い物がたくさんあり、三色の順番の意味、色一つ一つの意味に込められた表現が、日本ならではの物になります。「花より団子」ということわざの誕生も花見団子からきています。豊臣秀吉が考案したと言われている花見団子ですが、始まりが花を見ることよりも団子のことを考えた豊臣秀吉からの由来でもあります。
豊臣秀吉は花より団子だったのかもしれません。今まで知らずに食べていた三色団子の意味を知ることで、食べるときには意味を感じながら味わうこともできますので、ぜひお花見をしながら、花見団子を味わいましょう。