古代米「ひえ」とは?うるち・もちの特徴と栄養がもたらす効果6選!

ひえは栄養成分が多く含まれていて、アレルギー対策として注目されていたり、その成分が私たちの体に良い効果や効能が多くあると人気の雑穀です。ひえにはうるちともちがあり、それぞれの特徴について紹介します。また、ひえの食べ方として炊き方から細かく紹介していきますので、ぜひ参考にしてみて下さい。体に良いことばかりの古代米ひえを、家庭の食卓に取り入れてみてはいかかでしょうか?

古代米「ひえ」とは?うるち・もちの特徴と栄養がもたらす効果6選!のイメージ

目次

  1. 1古代米の「ひえ」とはどんな穀物?
  2. 2ひえにも「うるち」と「もち」がある
  3. 3ひえの栄養成分と効果効能6選
  4. 4ひえの食べ方
  5. 5ひえなどの雑穀を食べてデトックスしよう!

古代米の「ひえ」とはどんな穀物?

日本で最古のイネ科の雑穀

ひえというのは、日本最古のイネ科の雑穀で、縄文時代から食べられていると言われています。あわやきびなどと並び、昔からある穀物です。かなり古くから今まで、長らく古代米として親しまれています。聞いたことはもちろんあるけれど、実際には食べたことがなかったり、食べ方を知らない人は多いでしょう。後程詳しく紹介しますが、身体に良い成分がたくさん詰まっている雑穀です。

環境が悪くても育つ

古代米ひえの良いところは、縄文時代からある雑穀だからか、どんなに環境が悪い土地でも、よく育つという点です。土地がやせてしまっていたり、とても寒い気温の中でも、ひえは育ちます。あまり雑穀を育てるのに適していないような場所でも強く育ちます。そんなイメージだからか、ひえというと貧しいイメージが少しある方もいるかもしれません。名前の由来も、冷えに耐えられるというところからそのまま、ひえとなったそうです。

アレルギー対策として注目されている

ひえはアレルギー対策の一つとして、とても注目されています。最近、小麦アレルギーや食物アレルギーをもっている方は多いのですが、アレルギーで小麦を食べることができない人でも、ひえは食べることができるので注目されています。アレルギーに苦しむ方に嬉しい、新たな主食の一つと、古代米ひえが見直され始めています。普通の米と比べても、ひえは栄養成分が多いのも今人気になっている理由の一つです。

ひえにも「うるち」と「もち」がある

もち(糯)とは?

ひえには、もちうるちの2種類があります。まず、もちについて紹介します。お米では、もちというともち米を想像しますが、ひえの場合だと、粘り気が比較的強くなる程度です。細かく言うと、もちはデンプン等に含まれているアミロースというものをほとんど含んでいないものを言います。アミロースではなく、水に溶けないデンプンのアミロペクチンを多く含んでいます。

うるち(粳)とは?

次にうるちについて紹介します。うるちは、もちに比べて、粘り気が少ないと言われています。そして、もちには無いアミロースを多く含む種類を言います。水に溶けるアミロースを多く含むと、水をしっかり吸い込んでくれるので、うるちはふっくらした炊き上がりになります。もちとうるちの区別はそこまで明瞭ではないですが、日本ではどちらかというとうるちのほうが多いとされています。

もちひえは突然変異

もちとうるちについて紹介しましたが、もちひえというのもあります。様々な雑穀にもちは存在するのですが、以前、ひえにはもち化が不可能とされていました。しかし、ひえの中でも特に粘り気が強い種類でもある「のげひえ」にガンマ線というのを照射すると、なんと突然変異して、もちひえが誕生し突然変異によって、出来上がったものをもちひえと言います。

ひえの栄養成分と効果効能6選

食物繊維で腸内環境の改善

ひえには、栄養成分や良い効果や効能が多くありますので、紹介していきます。ま、食物繊維です。ひえには、食物繊維が白米の8倍ほども含まれていると言われています。ひえに含まれている食物繊維は、不溶性食物繊維で、消化吸収をされることなく直接腸まで届きます。よって、素早く腸内環境を整えてくれる効果があります。

ミネラル豊富で新陳代謝を活発に

ひえには栄養が詰まっていて、マグネシウムや鉄分やカリウムなどのミネラルが多くあります。ひえの特徴として、白米よりも色がくすんだグレーのようで、その色が栄養がたっぷり詰まっているのを表しているのでしょう。このミネラルは、細胞の機能を維持する効果があり、皮膚や骨の細胞の再生化を活発にする効能があります。ミネラルが不足してしまうと、逆に体の調子が悪くなっていまうので、積極的に摂取するべき栄養です。

腸内環境が整うことで美肌やダイエット効果

ひえには、腸内環境を整える効果や効能があることによって、それが美肌効果やダイエット効果に結びつきます。肌は外側からアプローチするのも必要ですが、内側からもアプローチをするのとしないのとでは、かなり結果が異なります。ひえは、ダイエットや美肌の維持に、高い効能を持っています。

善玉コレステロールを増やして冷え性の改善

ひえには、冷え性への効果もあります。ひえには、善玉コレステロールを増やす働きが含まれていて、血液の材料になるとされるミネラルが多く入っています。そのため、血行を良くする効能や、冷え性の改善に効果抜群だと言われています。最近、女性だけでなく、男性や子供など冷え性になる人が増えてしまっているようなので、ひえを食べて冷え性を改善しましょう。

アトピーの改善

さらに、ひえにはアトピーにも効果や効能があると言われています。2014年に行われた調査では、16歳以下の子供のうち約10パーセントの方が、アトピーだという調査結果があります。アトピーで悩んでいる人も多いのではないでしょうか?そんな方におすすめなのが、ひえです。ひえは、アトピーの方に有益な雑穀となっています。

ひえにたくさん含まれている食物繊維が、腸を掃除して腸内環境を改善し、免疫力を向上させる効能があります。アトピー肌の人は、特に腸内環境が悪い方が多いので、ひえは効果抜群です。腸内環境を良くしていけばいくほど、肌の調子が良くなるといったメカニズムです。その際は、急に変えるのではなく、白米からひえ等の雑穀に徐々に変えて慣れていくと、腸内への負担を減らすことができ、アトピーが軽くなるでしょう。

アレルギーの改善

アレルギーで悩む方や、お子さんがアレルギーで辛い思いをしている方は多いことでしょう。アレルギー症状の中でも一番多いのが花粉症ですが、今では幼い子供も花粉症になる人が多いようです。子供の3人に1人は花粉症の時代なので、アレルギー対策をしっかりするべきでしょう。他にもアレルギーによって、食事が偏ってしまっている方も多くいるでしょうが、ひえはアレルギー持ちの方に嬉しい食品です。

ひえはその他の雑穀や穀物の中でも、一番アレルギーになりにくい食品だとなされています。ひえは、アレルギーになりにくいだけでなく、免疫力を向上させる効果もあるので、アレルギー対策には最も適した雑穀でしょう。免疫力を高くして、アレルギー症状を出しづらくしてくれる働きもあります。効果は人それぞれでもあるので、アレルギーに困っている方は、少しずつひえを試してみてはいかがでしょうか?

ひえの食べ方

基本の炊き方

ひえの食べ方を紹介します。ひえは、白米と同じような炊き方で食べるか、白米に少し混ぜる炊き方で食べるのが一般的です。ひえだけで炊く食べ方は、炊きたての温かいうちはクセがなくかろうじて食べることが出来るものの、冷めてしまうと一気にパサパサになり、あまり美味しく頂けません。今は、美味しい食べ方が様々なところで紹介されています。まず次に、白米と混ぜて炊く食べ方を紹介します。
 

白米と混ぜる炊き方

白米と混ぜる炊き方を紹介します。ごはんを炊くときに、少しひえを混ぜて炊きましょう。水加減は、ひえ1/2カップに、水120ミリリットルを加えましょう。パッと簡単でできる炊き方としては、電子レンジで作る炊き方があります。こちらは、先程紹介した分量で、ひえと水を耐熱容器に入れて、ラップをします。そのまま、600ワットで5分ほど加熱して、出来上がりです。

最後に、ひえをより美味しくするためのポイントを紹介します。ひえを加熱する前に1時間くらい水を吸水させたり、加熱した後に10分くらい蒸らすことができれば、より美味しくいただくことができるでしょう。時間がある方は、美味しく食べるために是非試してみて下さい。

フライにすると白身魚の食感

さらに普通に炊く食べ方だけでなく、ほかの食べ方も紹介します。ひえを調理する食べ方です。普通に炊いた後のひえは、白身魚の食感に少し似ているとされています。揚げ物にすると、白身魚のフライのようでとても新食感で美味しいでしょう。冷めると水気がなくなりパサパサになると言いましたが、このパラパラな古代米が、白身魚風になるのだから驚きです。

ひえなどの雑穀を食べてデトックスしよう!

ここまでひえについて紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?古代米のひえにはかなり多くの栄養成分があり、その成分による効果や効能は抜群です。ひえを食べて、デトックスしたり、身体の調子を良くしましょう。ひえはかなり古くからある割に、あまり広く浸透してはいませんが、知れば知るほど身体にとって良いことづくしの雑穀です。おすすめの炊き方や美味しい食べ方も紹介したので、食卓でぜひ実際に試してみてください。

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