ポップコーンのカロリーと糖質は?塩・キャラメルなど味付け別に紹介!
ポップコーンは原料がトウモロコシなので、カロリーや糖質は少なく感じますが、ここに塩味やバター味、キャラメル味など、さまざまな種類の味付けを加えると糖質や脂質はどう変化するのか気になります。そこで今回は、ポップコーンのカロリーと糖質は?塩・キャラメルなど味付け別に紹介しています。ポップコーンの味付けで栄養やカロリーが変化し、糖質制限ダイエットとしてポップコーンは適しているのか、種類別に詳しく解説しています。
目次
ポップコーンのカロリーと糖質が気になる!
映画館で食べるスナックと言えば、ポップコーンです。最近では、専門店も見かけるようになりました。軽い食感のポップコーンは味付け前であれば、低カロリーなイメージがありますが、実際のカロリーや糖質、脂質に加え原料や種類、栄養素はどうなのか気になります。そこで今回は、ポップコーンのカロリーと糖質は?塩・キャラメルなど味付け別に紹介します。
ポップコーンの原料は何?
現代でも身近なお菓子であるポップコーンは栄養面も良く、子供から大人まで好まれていますが、歴史はとても古いです。原料を説明するにあたってはその歴史から説明しなくてはなりません。これまで発見されたポップコーンの痕跡の中で、最も古い痕跡は紀元前3600年前の遺跡にありました。この発見から分かったことは、ネイティブアメリカンの人たちがトウモロコシを利用して食べ物を作っていたことがポップコーンの始まりです。
当時の作り方は現代のものより危険なもので、乾燥させた原料の種を焚き火の中に投げ込んで飛び出てきたものを食べていたと言われています。ポップコーンはトウモロコシからできたお菓子という認識は広くあると思いますが、トウモロコシであれば何でも作ることができるわけではありません。ポップコーンを作ることができるトウモロコシはポップ種と呼ばれるもので、種を包む皮が硬い上に小粒といった原料の特徴を持っています。
このポップ種の原料を乾燥させてから加熱すると種皮が弾けます。弾ける理由は、原料の粒の中に存在している水分が加熱によって沸騰した結果膨張が始まり、その膨張による圧力に種皮が耐え切れなくなったからです。耐えられなくなった時に原料の種皮が弾け、中で膨張した部分が飛び出てきます。その状態があの栄養の詰まった美味しいポップコーンの誕生です。
ポップコーンでカロリーと糖質が高い味付けは?
ポップコーンは原料のトウモロコシを大きく膨らませた物なので、10倍や20倍に膨らめば糖質を減らすことができます。ポップコーンは食べても50gくらいなので、糖質はそれほど高くないと言えます。ただし、ポップコーンの糖質やカロリーは塩味やキャラメル味など、付けられた味によって大きく変わっていきます。では、一番カロリーが高いポップコーンは何味になると思いますか?結論から先に言うと断トツでキャラメル味です。
キャラメル味のカロリーは272kcalです。そして紹介にはありませんが一番低いと言われている塩味211kcalとの差は、同じように1袋食べても61kcalも違うことになります。キャラメル味はとても美味しいので人気がありますが、カロリーを考えるとダイエット中の方にはおすすめできません。特に甘い味は次から次へと欲しくなるので、つい食べ過ぎてしまう危険性があります。ダイエット中の方はカロリー低めの塩味をおすすめします。
キャラメル味
キャラメル味では、セブンプレミアムの「キャラメル&メイプルポップコーン50g」を紹介します。カロリーは272kcalで、脂質は15.1g、炭水化物は32.3g、たんぱく質は1.8g、糖質は32.3gと高めです。キャラメルはその8割が糖質と言われていて、カロリーが高いイメージがあります。市販で売られているミルクキャラメルは1粒22kcalあるので高カロリーなのは間違いなく、他の種類と比べて断トツに高く糖質制限には向きません。
塩バター味
塩バター味では、セブンプレミアムの「ポップコーン濃厚風味の塩バター味」を紹介します。こちらは1袋90gとなっているので、90gあたりの成分を紹介します。カロリーは440kcal、脂質は20.1g、炭水化物は56.6g、たんぱく質は8.2g、糖質は24.1gです。塩バター味を50gで計算すると、約244kcalでした。
塩は0kcalですが、バターのカロリーが大さじ1杯で89kcalあるので、全体のカロリーは高めです。それでもバターしょうゆ味よりは塩が0カロリーな分、塩バター味の方がカロリーは低いという結果になりました。
しょうゆ味
しょうゆ味では、種類豊富な市販のフリトレーから「マイクポップコーン九州しょうゆ味50g」を紹介します。カロリーは240kcal、脂質は12.5g、糖質は24.7g、たんぱく質は4.7gとなっています。カロリーも糖質も同じメーカーのバターしょうゆ味よりも若干少な目です。どちらを食べてもカロリーはあまり変わりません。
バターしょうゆ味
バターしょうゆ味では、種類豊富なフリトレーから「マイクポップコーンバターしょうゆ味50g」を紹介します。カロリーは247kcal、脂質は13.1g、炭水化物は30.3g、糖質は25.4g、たんぱく質は4.3gになっています。糖質は25.4gと一般的な塩味と変わりませんでした。
次にカロリーがどのくらいなのかを比べてみましょう。カロリーはバターしょうゆ味になると247kcalと、塩味の211kcalと比べてかなり高くなります。バターは大さじ1杯(120g)で89kcalあるので、バターがどのくらい使われるかでカロリーが高くなる可能性があります。
ポップコーンに含まれる栄養素と効果効能
ビタミンE(トコフェノール)
ポップコーンに含まれている栄養素は、一般にトコフェノールと表示されるビタミンEがあります。これは黄色~黄褐色の粘り気のある液体で水にはほとんど溶けず、アルコールやオイルによく溶ける性質を持っています。主な効果は、脂質の抗酸化作用により、肌荒れの原因による過剰化脂質の発生を防ぎます。また、皮膚の角化を促進する働きを持ち、肌荒れ防止効果があると言われています。
ビタミンB群
出典: https://mofmo.jp
ビタミンB2は脂肪の代謝を助ける重要な栄養素です。ダイエットは、摂取した食べ物の代謝を効果的に行うことが大切です。運動時に筋肉を動かすためには、ATP(アデノシン3リン酸)というエネルギー源物資が必要です。ビタミンB群はそのATP生成し、糖質や脂質を分解し代謝を助けてくれます。そのおかげで、代謝が効率的に行われることからビタミンB2はダイエットに効果的な栄養素と言われています。
カルシウム以外のミネラル分
ポップコーンには、カルシウム以外にもミネラルが多く含まれています。体内のミネラルの中で、カルシウムの次に多いミネラルはリンという栄養素です。体内のリンはその80%がカルシウムやマグネシウムと共に骨や歯をつくる成分になり、残りの20%は筋肉、脳、神経などさまざまな組織に含まれ、エネルギー代謝や脂質代謝などにおいて重要な役割を担っています。
カリウム
ポップコーン100gにはカリウムの栄養素が300mgと豊富に含まれています。カリウムは、体内のほとんどの細胞の中に存在しナトリウムとバランスをとりながら高血圧を防ぎます。ナトリウムは体に必要なミネラルですが、摂り過ぎは高血圧になる危険が高まります。しかしながら、多少ナトリウムの摂取量が増えたとしても、適切な食事で必要なカリウムが摂取できればカリウムと共に汗や尿として排出され、高血圧を防いでくれます。
食物繊維
ポップコーン(1袋50gあたり)の食物繊維の栄養素は4.65gになります。ポップコーンは食物繊維が種類豊富で栄養バランスの優れた食品です。食物繊維の効用として、便秘予防や肥満予防、糖尿病や動脈硬化の予防、大腸がんの予防などが確認されています。食物繊維はお腹の調子だけでなく、コレステロール値や血糖値の正常化に役立つとされています。
ポップコーンは高糖質だがダイエット向き?
ポップコーンダイエットの失敗談
ポップコーンの糖質は、100gあたり50g前後、1袋(50g)あたり25gとかなり高くなっています。それは原料であるトウモロコシの糖質(14g)そのものも高いからです。映画館での定番フードであり、最近ではリッチフレーバーブランドも登場して世間からの扱いも変わってきているポップコーンですが、糖質制限には向かないようです。では、ポップコーンは高糖質だからダイエットに向かないのか、実践した人の失敗談を紹介します。
ポップコーンの糖質制限を考慮してもダイエットに失敗してしまった理由は、ポップコーンは糖質が高いので代わりに野菜スティックなどを選んでも、腹持ちが悪いからです。野菜スティックには人参(糖質量100gあたり1.8g)やきゅうり(2g)などの種類を選びました。しかし、食べてもすぐにお腹が空いてしまい他の物を食べないと我慢できないでいました。満足度が低いのでついには過食に走ってしまい、見事に失敗で終わったのです。
ポップコーンを避けても、代わりに食べるものによってはダイエットできないということを、身をもって痛感したそうです。その経験からポップコーンの取り入れ方を改めるようにしたそうです。ダイエットのためには腹持ちの良い食べ方をすることで、食べる量を自然とコントロールすることが重要です。そのため、揚げ物やステーキの肉料理など、脂質の多い食事をしてからデザート感覚でポップコーンを食べる工夫をしています。
また、映画館などでポップコーンを食べたい時は、味付けはチーズやバター多めなフレーバーを選んでいます。ポップコーンのフレーバーによっては腹持ちを上げることができ、ダイエット中にも悪影響を減らすことができます。このポイントに気づいてからは、食べたい時にポップコーンを食べられるようになったそうです。映画館のLサイズなど食べ過ぎはカロリーや糖質過多になるリスクがあるので、適切な量で食べましょう。
ポップコーンのGI値
ポップコーンのGI値は85と非常に高めです。白米(80)や食パン(90)と同じレベルの数値ということになります。GI値が高いということは、食べると体内でインシュリンを分泌しやすく、結果体脂肪として蓄積しやすくなるということです。つまり、ダイエットには向かないのです。前述の失敗談ではポップコーンは食べて良い感じで説明しましたが、あくまでも量をコントロールした上でということを忘れないようにしましょう。
ダイエットにおすすめの味付け
ポップコーンのダイエットにおすすめな味付けの種類を紹介します。自宅の電子レンジで作る場合にもぜひ参考にして下さい。おすすめな味付けは、塩よりもバターやチェダーチーズなどのフレーバーを選ぶようにしましょう。その方が脂質が増えて腹持ちが良くなります。ただし、メープルやキャラメルフレーバーになると糖質制限は期待できず、カロリーや糖質が増えて、よりGI値が上がりますので気を付けましょう。
食物繊維で便秘改善
ポップコーンには種類豊富な食物繊維が含まれています。食物繊維は腸内の善玉菌が増え、腸内環境を整えてくれるので、便秘解消に最適とされています。便秘に悩まれている方はポップコーンを食べて便秘も解消しましょう。
満腹感が得られる
ポップコーンは大きく膨らんでいるので、食べると満腹感を感じられます。また食物繊維の種類が多いと腹持ちも良いので、空腹感も抑えてくれます。まさにダイエット中の方にはもってこいの食べ物です。また便秘が解消されることで更なるダイエット効果も期待できます。
ポリフェノールでアンチエイジング
ポップコーンにはポリフェノールという栄養素も種類多く含まれていますが、ポリフェノールは細胞のダメージを抑え、老化現象を抑える働きがあります。そのためポップコーンはアンチエイジング効果があると言われています。女性の方にはダイエットしながらアンチエイジングができるので、まさに一石二鳥と言えます。
ポップコーンをダイエット中に食べる時の注意点
糖質制限ダイエットには基本的にはNG
糖質制限ダイエットは基本的にNGとなっています。糖質は高めで、米や小麦粉などと同じように炭水化物も多く含まれています。他のお菓子比べると栄養素もあり、ヘルシーで健康的だと言えますが、糖質だけを考えると高い数値になっているので、厳しく糖質制限している場合はあまり食べない方が良いとされています。また、市販のものは人工的に甘い味をつけるブドウ糖、果糖などの種類も入っていることが多くあります。
こちらも向いていないと言えます。油は制限されていないのであまり関係ないかもしれませんが、市販のものには脂質が多く使われていることもあり、カロリーも気になります。一方、食事の代わりに少量をゆっくりと、よく噛んで食べることでダイエットになるという方法もあります。良い面を活かして適量をゆっくり食べれば効果があるかもしれません。その際は、味が薄いものを選ぶようにしましょう。
濃い味付けや甘い味付けを食べ過ぎない
キャラメルポップコーンなどは映画館やテーマパークなどでも売られていますが、糖質制限中であればあのキャラメルポップコーンは我慢した方が良さそうです。砂糖が含まれていることで糖質量が跳ね上がります。映画館で販売されているポップコーンは塩味のカロリーが450kcalで、キャラメル味のカロリーは700kcal超えるようです。700kcalだと成人男性の1食分のカロリーに相当します。7割は糖質なので気を付けましょう。
ポップコーンの味付けでスタンダードが塩です。ところがこの塩味はくせ者で、食欲を増してしまう効果があります。塩を摂ると、どんどん食べなさいと脳から指令を出します。そのため、食べ過ぎになってカロリーオーバーしてしまうのです。これは、塩味のスナック菓子全般に言えることです。濃い味付けには気を付けましょう。
腹持ちが悪く消化が良い
これもスナック菓子全般に言えることですが、ポップコーンも腹持ちが悪い食品です。食べた後消化が良いために、また何か食べたくなってしまうのです。これは、ダイエットに向きません。ポップコーンでダイエットをする場合は、腹持ちをよくし、脂質を増やすバターやチーズテイストのポップコーンを決めた分量で食べることが成功のコツです。甘いテイストは糖質制限に向かないので、控えましょう。
食べる量を決める
映画館やテーマパークで甘い香りに誘われて、つい買ってしまうのがポップコーンで、雰囲気にのせられてテンションも上がり、食べ過ぎてしまいます。映画を観ながらあっという間に全部平らげてしまう方も多いのではないでしょうか?どうしても食べたい時は小サイズを注文するなど、糖質制限中は特に気を付けましょう。自宅でのおやつの際も、1袋食べてしまわないよう、カロリーに気を付けながら小皿に量を決めて食べましょう。
食塩の食用増進効果に注意
ポップコーンには食塩が含まれていますが、前述の通りこの塩辛さが食欲を増進させます。テレビや映画を見ながら、知らぬ間に1袋食べてしまうことにもなりかねません。食べる時は50gくらいを取り分けておいて、ダラダラと食べないように気を付けることも必要です。ポップコーンは油で揚げていないので、カロリーや脂質はそれほど高くないのですが、糖質量は高めになっているので、糖質制限中の場合は量に気を付けましょう。
飲み物はジュースではなくウーロン茶
ポップコーンを食べるのであれば、飲み物はウーロン茶が良いでしょう。ウーロン茶はマイナスカロリー飲料とも言われており、飲むと消化吸収カロリーを消費する飲み物となっていますので、ポップコーンを食べながらでもカロリーを消費することが可能です。また、お水でも同様の効果があります。糖質制限中は糖質がない飲み物を選ぶようにしましょう。ウーロン茶にはカロリーの脂肪燃焼効果もあるのでダイエットにぴったりです。
ポップコーンのカロリーと糖質を手作りで抑える
手作りポップコーンの材料
- ポップコーン豆(原料)50g
- バター20g
- 塩適量
- オリーブ油お好みで
- 22cmのフライパン(2、3人分)
手作りポップコーンのカロリーと糖質
専門店やコンビニでの、種類豊富な市販のポップコーンは味付けが濃く、カロリーや糖質が高くて糖質制限が難しいです。そこで、どうしてもポップコーンを食べたくなったら、自宅で手作りするのがおすすめです。作り方は簡単で、原料となるポップコーンの豆をフライパンで炒るだけです。原料の豆は店先で手軽に購入できます。油やバター、キャラメルの量を調整できるのが栄養満点で安心な手作りならではのメリットです。
手作り塩バターポップコーン100gのカロリーや糖質は、まず市販のものは440kcalで糖質24.1gでした。手作りする際、カロリーをいかに抑えるかは、バターの量を半分に減らすことです。バター大さじ1杯で89kcalでしたので、バターの量を大さじ1/2にするとカロリーも半分の約45kcalに抑えられます。塩は0kcalなので、440kcalあったのが220kcalになり、糖質も約12gに抑えられそうです。バターの量を減らしてみて下さい。
塩バターポップコーンの作り方
- 蓋付きのフライパンに原料の豆を入れて蓋をし、中火にかけます。焦げ付きやすい場合は少量のオリーブ油を敷いて下さい。時々フライパンを揺らしながら、初めの豆が弾けたら少し火を弱くします。
- 音がしなくなるまで軽く揺すります。音の間隔が長くなって、ほとんど音がしなくなったら火を止めます。
- 注意しながらフライパンの蓋を開けて、4角から細かくしたバターを加えて蓋をし、揺すりながら余熱で溶かします。
- 更に塩を加えて揺すり混ぜます。上手く混ざらなければ、蓋を開けてこぼさないように混ぜて完成です。
ポップコーンのカロリーと糖質を抑えてダイエットしよう!
今回は、ポップコーンのカロリーと糖質は?塩・キャラメルなど種類別の味付けを紹介しました。ポップコーンは糖質制限ダイエットには向きませんが、種類豊富な栄養素があることが分かりました。味付けによって美味しさが変わるポップコーンはバターの量を減らしたり手作りにすると、カロリーや脂質を抑えられることも分かりました。原料のトウモロコシで手作りする楽しさを実感し、食べる量に気を付けながら糖質制限しましょう。