「ナイアガラ」ぶどうの特徴や味は?香り高いマスカットを紹介!

ぶどうの品種の一つである「ナイアガラ」。特に皮の部分には、私たちにとって欠かせない栄養がたくさん詰まっています。そして、味は糖度が高く甘みが強いのが特徴で、香りも芳醇なことから白ワインの原料に使われています。今回はナイアガラの産地や旬を迎える時期、保存方法を紹介しつつ、ナイアガラの食べ方として参考にできるぶどうを使ったデザートレシピもお届けしています。合わせてお楽しみください。

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目次

  1. 1ナイアガラというブドウとは?
  2. 2白ぶどうのナイアガラに含まれる栄養
  3. 3ナイアガラの見分け方や保存方法
  4. 4ナイアガラの食べ方やアレンジレシピ
  5. 5ナイアガラの白ぶどうの魅力を楽しもう!

ナイアガラというブドウとは?

ナイアガラはアメリカで誕生した白ブドウ

ナイアガラは芳醇な香りと甘みがたくさん詰まった美味しいぶどうです。コンコードという品種のぶどうとキャサディという品種のぶどうをかけ合わせたのが「ナイアガラ」。元の産地はアメリカのニューヨーク州・ナイアガラの地で、1893年明治の頃に日本に伝えられ国内でも生産されるようになりました。ナイアガラは生食用の他に、加工用に生産されることが多く、白ワインやジュースの原料として使われていることが多いぶどうです。

ナイアガラはどんな特徴や味わいのブドウ?

ナイアガラの糖度は20度を超えるものもあり、芳醇な香りと強い甘みが特徴のぶどう。口に含めばぶどうのフレッシュな香りと甘みが楽しめることから別名芳香ぶどうとも呼ばれ人々を魅了しています。大きさは4~7グラム程度の中粒で、熟したナイアガラの皮は鮮やかなエメラルドグリーン。果肉は柔らかく皮もはがれやすいのでとても食べやすいぶどうで、国内でよく出荷されているデラウェアというぶどうに似ているとされています。

ナイアガラの主な産地や旬の時期は?

ナイアガラは寒さに強いぶどうのなので、日本国内での主な産地は北海道で全体の45%を占めています。次に多いのは長野県で北海道と合わせると全体の75%となります。その他、山形県や秋田県、岩手県など寒さが厳しい土地での栽培が主流とです。またナイアガラは8月中ごろから10月にかけて収穫され、旬の時期を迎えます。そして市場に最も出回るのは9月から10月中ごろまでと大変短く貴重なぶどうとも言えます。

また、ナイアガラは皮が非常に薄いため残念ながら、長距離の輸送には適していません。その為産地以外の市場に出回ることはなく、おもにナイアガラの産地でのみ加工したり消費されることが多いぶどうです。

白ぶどうのナイアガラに含まれる栄養

脳のエネルギー源「ブドウ糖」

優れた栄養がたくさん詰まったぶどうには、私たちが朝元気に目覚めたり仕事をスピーディーに進める為に欠かせない「ブドウ糖」が含まれています。ブドウ糖は糖質ですが、脳を動かす唯一のエネルギー源として必要不可欠な栄養素です。ブドウ糖が足りないと集中力が低下したり、イライラしたりといいことはありません。ぶどうを食べて集中力を増やしましょう!

疲労回復が期待できる「ビタミンB1」

ぶどうには疲労回復に繋がるビタミンB1が含まれています。私たちの体はビタミンB1が不足するとブドウ糖を分解することができません。やっかいなことにその分解されないブドウ糖は、疲労物質となって体内に残ってしまうためすぐに疲れてしまうのです。疲労回復を目指すにはビタミンB1を積極的に補給しましょう!忙しい人や朝食を食べる習慣がない人でもぶどうなら手軽に食べることが出来るのでおすすめです。

むくみを解消する「カリウム」

むくみが気になる!そんな時もぶどうの栄養のおかげで解消することができます。ぶどうにはカリウムというミネラルも含まれていて利尿作用があり、体内の水分代謝をスムーズにしてくれます。その為、ぶどうが旬を迎え美味しい時期には積極的に食べ、体の水分代謝を整えるのがおすすめです。立ちっぱなしの仕事や足のだるさが気になるときはぜひお試しください。

貧血対策に効果的「銅」

ぶどうに含まれている栄養のうち、意外に思われがちな成分が銅です。微量ながらもぶどうには貧血対策に効果的な銅が含まれているのも大きな特徴です。貧血と言えば鉄分というイメージですが、銅をとることで鉄の吸収を助けてくれます。摂り過ぎはよくありませんが、ぶどうには女性に嬉しい栄養がたくさん詰まっています。旬の時期にはぜひぶどうを食べて健康つくりに役立ててください。

皮に含まれる「アントシアン」

みなさんが思い浮かべるぶどうの栄養と言えば、ポリフェノールではないでしょうか?その通りぶどうにはたくさんのポリフェノールが含まれているのが特徴で、その多くは皮にあります。ポリフェノールは動脈硬化やガンの予防になると注目されていますが、その中のアントシアンは色素成分で強力な抗酸化作用と目の健康維持に効くとされています。普段から目の疲れが気になる人はぶどの皮まで食べてみることをおすすめまします。

ナイアガラの見分け方や保存方法

粒のハリや色を確認する

9月から10月にかけて旬の時期をむかえ、市場に多く出回るぶどうのナイアガラ。せっかくなら美味しく食べたいと思いませんか?ナイアガラの産地に住んでいる方の中では近所の方からお裾分けの機会があることでしょう。そんな時にぜひ知って欲しい美味しいナイアガラの見分け方や、保存方法を紹介します。

ナイアガラは熟してくると皮がマスカットのようにきれいな黄緑色になりますが、美味しいナイアガラを選ぶ時は緑よりも黄色が濃いものを選ぶのがポイントです。そしてぶどうの粒が房から落ちているものは鮮度が落ちている為避けましょう。ぶどうの粒が隙間なくしっかりと付いていてハリのあるぶどうを選ぶようにしましょう。

ブドウの皮の白い粉で鮮度を見分ける

美味しいナイアガラには皮の部分にブルームと呼ばれる白い粉が付いています。このブルームが付いているかどうかもチェックしましょう!そして枝の切り口が新しい物で青々としたものを選ぶようにします。枝が茶色くなっていたり、皮がテカってしたものは収穫してから日が経っているので鮮度が落ちてしまっています。

ナイアガラは冷蔵庫か涼しい所で保存

ナイアガラを買ってきたら冷蔵庫か涼しい所で保存しましょう。ナイアガラは日持ちしないのですぐ食べるのがおすすめですが一度に食べきらない時は、実に負担をかけないようにしながら一房ずつジップロックやポリ袋に入れ、冷蔵庫又は野菜庫で保存します。また、長期で保存する時は実の部分から枝を2~3ミリほど残して、一粒ずつ切り離し保存用の袋に入れるなどして冷凍庫に入れます。これで約1か月ほど保存できます。

ナイアガラを冷凍保存した場合は、食べる分だけを取り出し、水洗いすると皮の部分だけが溶け皮が剥きやすくシャーベットのような感覚で楽しむことができます。ナイアガラの旬の時期はまだまだ暑い9月です。冷凍保存して冷たく食べてみてはいかがでしょうか?

ナイアガラの食べ方やアレンジレシピ

ナイアガラは種ごと飲み込む!?

ナイアガラの食べ方はそのまま生食、加熱してジャムなどさまざまな食べ方がありどれも美味しくいただけます。その中でもナイアガラをそのまま食べる時はちょっとしたコツがいるのでここで紹介します。ナイアガラは食べる直前に水洗いし、皮から実を押し出して噛まずに飲み込むようにして食べるのが特徴です。そして一番甘みが強いのは皮の内側。皮に果汁や果肉が残った時はチュッと吸い出すようにして食べるといいでしょう。

ナイアガラは種の部分に酸味があり、噛んでしまうと酸味が強く感じられるため種ごと飲み込むように食べるのですが、小さな子供やお年寄り、飲み込むことに自信のない方はナイアガラを加熱調理したり加工調理して楽しむのがおすすめの食べ方です。

ナイアガラを加工調理する

ナイアガラは香りが強く甘みもしっかりあるぶどうなのでジャムやゼリー、ジュースやタルトなどのデザートとして楽しむことができます。加工調理するときはレモンを使って変色を防ぐことができるし、皮の内側の特に甘い部分も惜しみなく使えてとても贅沢なデザートが出来上がります。そしてナイアガラの特徴でもある芳醇な香りは加工しても楽しめるし、生食が苦手な人には、ナイアガラの加工調理はおすすめの食べ方です。

ナイアガラの香りを閉じ込めた「ブドウのジャム」

ナイアガラの旬の時期を迎えたらぜひチャレンジしたいジャムのレシピをお届けします。ジャムにすると保存もきいて、ナイアガラの香りや味をいつでも楽しめるのでおすすめです。ジャム大瓶1つ分が目安のレシピとなっています。材料と作り方は以下を参考にしてください。

  • ナイアガラ2房
  • 砂糖ぶどうの量の20パーセント
  • レモン汁小さじ1

  1. ナイアガラの実を1粒ずつ取り、ボウルに入れてよく洗う
  2. 洗った実に軽く包丁で切り込みを入れ種を取る
  3. フライパンに砂糖を入れ中火でかき混ぜながら煮る
  4. 皮がめくれたら箸などで取り除き、鍋の底が見える程度のとろみがついたらレモン汁を加え火を止める
  5. ジャムの瓶を煮沸消毒し、熱いうちに瓶に詰めて蓋をしたら出来上がり

涼しげなデザート「ブドウゼリー」

ナイアガラの収穫の時期は8月の中頃から始まります。涼しげなナイアガラで作るぶどうのゼリーは暑い夏を乗り切るおすすめの食べ方です。ナイアガラの甘みが詰まった贅沢なレシピ、材料と作り方は以下のようにします。

  • ナイアガラ150g
  • グラニュー糖45g
  • 白ワイン50ml
  • 板ゼラチン4g
  • 生クリーム適量、ミント(飾り)適量

  1. ナイアガラは皮と種を取り除く
  2. 白ワインと砂糖を合わせシロップを作り、1時間以上漬け込む
  3. ナイアガラの実をお好みの数だけ取り出し、残りの実をミキサーにかける
  4. ミキサーにかけたぶどうをこす
  5. こしたぶどうに250mlになるように水を加え、そのうちの50mlを取り出しゼラチンを温める

  1. 温めたゼリー液と残りを混ぜ合わせ良く混ぜる
  2. 容器に取り除いておいたぶどうを入れ、ゼリー液を流し込む
  3. 冷蔵庫で冷やして、お好みで生クリームやミントを飾って出来上がり

ナイアガラの白ぶどうの魅力を楽しもう!

ナイアガラは食べ方にコツがいるけれど、ジャムやゼリーに加工しても強い甘みや芳醇な香りが楽しめるぶどうです。産地も国内では北海道が圧倒的でぜひナイアガラの収穫時期には北海道を訪れてナイアガラの魅力を楽しんでみてはいかがでしょうか?

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