干し柿の効果・効能や栄養素、カロリーを調査!便秘解消に期待大!
干し柿は栄養が高く、その効能も身体によいものばかりです。味も甘くとてもおいしい干し柿は便秘や肝臓にも良いとされ、健康のために食べている人も多いのではないでしょうか?干し柿は柿を干して作られているため、干されていない生の柿よりも栄養素がぎゅっと詰まっているのが特徴です。今回は干し柿の持っている効果や効能、1日何個まで食べて良いか、ビタミンやミネラルなどの栄養素や気になるカロリーなど、干し柿について詳しく解説します。
目次
干し柿の効果や効能とはどんなものがあるの?
甘くておいしい干し柿は、ひとくち食べるともうひとつ食べたくなってしまうほどおいしい果実です。干し柿の濃厚な甘味は生の柿とは一味違ったおいしさを味わうことができます。また、長期保存できるところも魅力のひとつです。どの年代にも人気がある干し柿ですが、干し柿が持っている効果や効能について詳しく知らない人も多いのではないでしょうか?
せっかくおいしく食べるのなら、その効果や効能についても詳しく知っておきたいものです。また、干し柿はとても甘いので、カロリーや1日何個食べていいのか気になるものです。今回は干し柿について詳しい栄養やカロリー、干し柿の持つ効能や効果について詳しく解説します。
干し柿について栄養やカロリーを紹介
干し柿は身近ある果物のひとつですが、干し柿の持つ栄養素やカロリーや1日何個食べて良いかなど詳しいところを知らない人も多いのではないでしょうか?また、干し柿自体の作りかたも詳しく知ることのできる機会はなかなかないものです。ここでは、干し柿の作り方や、栄養素や効能、カロリー、1日何個食べて大丈夫かなど干し柿について詳しく解説します。
干し柿は生柿と生産地が違う?
干し柿を作る時、柿の種類は渋柿を使うことがほとんどです。実は、干し柿と生柿は柿の種類がちがうため、主な生産地が異なります。干し柿の生産地は主に長野県、福島県、山梨県が有名です。干し柿にも旬なあり、毎年10月頃から市場に出まわり始めるものです。
干し柿の出回る期間の最も多い月は12月です。その後3月頃まで出回るのが通常です。最近では、パック詰めに工夫を凝らして真空パックに梱包した干し柿も販売されており、普通に梱包された干し柿よりも期限が長いのが特徴です。そのため、干し柿は多くの地域で食べることができるようになりました。
干し柿は水分を抜いて作られているため、いわば日本古来からあるドライフルーツといえます。そのため、比較的賞味期限は長いものですが、旬の時期を過ぎてしまうとどうしても出荷量は落ちてしまうものです。しかし、真空パックの技術が向上しているため、近年では旬の時期以外にも干し柿を見かけることが多くなりました。
一年を通して食べることができるようになり、干し柿が食べたいときに手に入れることができるのはとても嬉しいものです。また、保存の質が良いため、品質の劣化か防げることもおいしい干し柿を長い期間好きな時に食べることができるメリットでもあります。
一方、生で食べることの出来る柿は、和歌山県、奈良県、福岡県が主な産地です。渋柿とは種類が違うため、産地も違うものです。生で食べることのできる柿は、早いものですと8月上旬から収穫が始まります。10月頃に収穫のピークを迎えるのが生の柿です。
渋柿と違い、生でおいしく食べられるのが生柿の特徴です。熟れてくると果肉が柔らかくなり、ねっとりとした食感を楽しむことができます。歯ごたえのある食感のうちに食べたい場合は熟れ始めの時に食べるのが良いでしょう。
干し柿の作り方とは?
干し柿を自宅で手作りしたことのある経験がある人は少ないものです。干し柿といえばすでに出来上がっているものを食べることが多いのではないでしょうか?ですが、干し柿がどのように作られているのかを知りたいものです。ここでは、干し柿の作る工程を紹介します。
干し柿を作る時は、枝を残したまま収穫するのがポイントです。そして、枝とヘタを残した状態で皮を剥いていきます。皮を剥き終わった後に、後ほど吊るすために柿をひとつひとつ紐で結んでいきます。次にお湯を沸かし、クエン酸を適量入れて、柿を紐ごと15秒煮ます。このとき使うお湯は柿の頭が出ないようにたっぷりと用意しましょう。
煮終わったら外に吊るして干します。軒先で柿を干している人が多いようです。この時、4~5日は晴れの日が続くことが望ましいです。そのため、天候に注意しましょう。事前に週間天気予報をみておくことをおすすめします。1週間から10日ほど干したら出来上がりです。干している最中乾燥してきた段階で実を少し揉むとできあがりが早いです。
干し柿に含まれる栄養素
干し柿には栄養が豊富に含まれていると思う人も多いのではないでしょうか?干し柿は生の柿よりも栄養が凝縮していて健康に良い効能がある印象が強いです。ここでは、干し柿に含まれる栄養素や効果・効能について詳しく解説します。
干し柿にはビタミンAとビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンAには免疫力を高める効果・効能や、皮膚や粘膜を強化する効能があります。そのため、がん予防や風邪に対しての抵抗力を上げる効果・効能が期待できます。また、皮膚・肌の潤いを保ってくれる効能もあるため、肌のカサつきが気になる時は積極的に食べたいものです。
ビタミンCは、コラーゲンを作るのに欠かせないビタミンのひとつです。また、美白効果やシミ・ソバカスなどを作る元であるメラニンの生成を抑える効能があるため、美容に気を付けている人に干し柿はおすすめすることのできる食品です。
干し柿には食物繊維も豊富に含まれています。そのため、便秘解消や腸をキレイにする効能が期待できます。また、多くの食物繊維を摂ることで、急激な血糖値の上昇を抑えることができるため、糖尿病の予防効果もあると言われています。
貴重なミネラル成分であるカリウムも干し柿には含まれています。カリウムには利尿作用があるため、身体の毒素を外に出してくれる効能や働きを期待できます。また、身体に溜まった余計な水分を排出する手助けにもなるため、むくみが気になる人にはおすすめできる食材です。
干し柿には渋みの成分でもあるタンニンも含まれています。渋柿に多く含まれているタンニンですが、干し柿はとても甘く感じるものです。このタンニンという成分は、干すことで渋みが抜けてしまってもその効能はなくなることがありません。タンニンは肝臓に優しい効能があり二日酔い防止のほか、抗酸化作用があるため、肌の老化を防ぐ効能が期待できます。
干し柿のカロリーや糖質は高め!
干し柿は濃厚な甘さや食感が魅力のドライフルーツです。生の柿を干して作られているため、成分が凝縮しているのもうれしいポイントです。しかし、その分カロリーや糖質は高めです。1日何個もたくさん食べてしまうと糖質過多になる恐れもあります。おいしくてつい1日何個も食べてしまいたくなる干し柿ですが、個数は考えながら食べたいものです。
干し柿の1個あたりのカロリーは100gあたり約276キロカロリー、糖質は約57gです。ちなみに生の柿は100gあたり約60キロカロリー、糖質は約13gほどです。比べてみると干し柿の方がカロリーがとても高いことが分かります。干し柿は水分を抜いているため、その分凝縮されているというのが特徴です。生の柿は水分が失われていない分、100gあたりのカロリーが低いのです。
干し柿の効果や効能を紹介
干し柿はただ成分が凝縮されているだけでなく、持っている効果や効能も便秘解消や肺機能向上など魅力的なものばかりです。ここでは、干し柿に含まれている身体に嬉しい効果や効能について詳しく解説します。干し柿の持つ効果や効能について詳しく知り、日々の生活に役立ててください。
干し柿の効果効能:肺の機能向上
干し柿には肺の機能を向上させるはたらきが期待できます。干し柿の表面には白く粉がふいていますが、その粉は気管支や肺などの粘膜を保護してくれる効能があります。そのため、干し柿は気管支が弱かったり、風邪をひきやすい人におすすめです。
忙しい日々が続いていたり、季節の変わり目などは風邪をひきやすく、空気が乾燥しているときは特に気管支や喉、肺に負担がかかってしまうものです。干し柿を食べることでその機能を向上させることでできるので、干し柿は積極的に摂り入れていきたい食材です。
干し柿の効果効能:抵抗力を上げる
干し柿にはビタミンAが豊富に含まれているため、免疫力を向上させ、身体の抵抗力を上げる効能が期待できます。また、粘膜を保護する役割もあるため、風邪のひき始めや、季節の変わり目など、抵抗力が落ちてくるタイミングで干し柿を食べることがおすすめです。
干し柿は便秘解消にも役立つ?
干し柿には食物繊維が多く含まれているため、便秘解消の効能も期待できます。便秘は続くとなかなか辛いものです。できることなら早く解消したいと考える人も多いのではないでしょうか?食物繊維を多く摂ることで腸内が刺激され、お通じを促します。
また、食物繊維には便秘解消ばかりでなくお腹を整えるはたらきもあるため、整腸作用も期待することができます。干し柿は生柿よりも成分が凝縮されているため、便秘に悩んでいる人にとって、つらい便秘を解消するために手軽に食物繊維を摂ることのできる、おすすめの食材のひとつといえるでしょう。
干し柿を食べる福井県の人は肝臓が元気!
干し柿は福井県の名産品でもあります。そのため、福井県では干し柿が多く食べられています。干し柿には渋み成分のタンニンが豊富にふくまれています。干すことによってその渋みだけが失われ、栄養素はそのままの状態になっているのが干し柿の特徴です。
このタンニンという成分には、アルコールの吸収を抑える効能があります。そのため、アルコールを飲んだときに渋柿を食べると肝臓への負担を軽減することができるといわれています。アルコールを摂取すると肝臓への負担が大きいものです。福井県の人は渋柿を食べる人が多いため、比較的肝臓が健康な人が多いのです。
肝臓の調子が気になる人や、肝臓をいたわりたい人、飲み会続きで肝臓の調子が少し気になる人など、肝臓のケアをしたいと考えている人に干し柿はおすすめです。お酒を飲んだ後に干し柿を食べることで、肝臓の負担を減らし、二日酔いを防止することができます。
干し柿の食べ過ぎはダメ?注意点も知っておこう!
干し柿はおいしくて1日何個でも食べることができてしまいますが、たくさん食べてしまうと身体に不調をきたしてしまう恐れもあります。干し柿を1日何個まで食べて良いのか知っておきたいものです。ここでは、干し柿を食べるときに気を付けたいポイントを詳しく紹介します。
干し柿は一日何個が適量?
干し柿は生の柿と違い水分が抜けているため小ぶりですべての栄養素が凝縮しているのが特徴です。おいしくて甘い干し柿ですが、1日何個まで食べて良いのか気になるものです。ここでは、1日何個まで食べても大丈夫なのか解説します。
干し柿には食物繊維やビタミン、ミネラルやタンニンなど栄養成分が豊富に凝縮されています。そのため、1日何個もたくさん食べてしまうと栄養素の摂り過ぎでかえって身体に不調をきたしてしまう場合があります。
便秘を解消したいからといってたくさん干し柿を食べてしまうと、腸内の水分が足りなくなり逆に便秘を悪化させてしまうこともあります。また、カロリーも高いためカロリーオーバーで肥満を招いてしまう可能性もあります。干し柿は適切な量を食べることが大切です。
大人ですと1日あたり10個が目安です。子供なら大人の半分の5個が目安となります。それ以上多く食べてしまうと具合が悪くなってしまう恐れがありますので、おいしくてもたくさん食べすぎてしまうのは避けましょう。また、柿には鉄分や葉酸のはたらきを阻害する性質や、身体を冷やす性質があります。そのため、妊婦の場合は1~2個に留めておくのが無難でしょう。
貧血気味の人は悪化する恐れもある!
柿には鉄分を阻害する成分が含まれています。そのため、貧血症状があったり、日々貧血気味の人は、その症状が悪化してしまう恐れがあります。干し柿を食べるときは少量にするか、症状が酷い時は干し柿を食べないことをおすすめします。
食べ過ぎるとカロリーや糖質の過剰摂取になる!
干し柿は柿の水分を抜いて作られるため、量が少なくても、そのカロリーは高いものです。また、糖質も高く、ダイエット中は食べ方に注意が必要な食材です。干し柿100gあたりのカロリーは276キロカロリーと高めです。
美容効果の高いビタミンAやビタミンCなどのビタミンや便秘解消効果のある食物繊維など、身体に嬉しい栄養素がたくさんつまった干し柿ですが、カロリーや糖質もあわせて高いため、食べるときには食べすぎに気を付けて食べることが重要です。食べすぎてしまうと、カロリーオーバーになり肥満を招く恐れがあります。
干し柿の効果や効能を上手に取り入れよう!
干し柿はおいしいだけでなく、美容や健康に良いビタミンやミネラル、便秘解消に役立つ食物繊維やアルコールの吸収を抑える肝臓に優しい効果など、身体に嬉しい効果がたくさん凝縮されています。手軽に食べることができるのも干し柿の魅力のひとつです。
ですが、カロリーや糖質が高いため食べすぎてしまうとカロリーオーバーになり、肥満や糖尿病を招いてしまう可能性もあるので、1日何個食べるかをきちんと決めて食べることが大切です。干し柿を適切な量食べることで健康や美容の効果を上手に取り入れましょう!