2018年07月03日公開
2024年07月22日更新
浅草の天ぷらのおすすめ店は?人気有名店から老舗まで紹介!
浅草で天ぷらを、と言えば、浅草で蕎麦をと言うのと、同じように粋です。そんな粋な浅草の、天ぷら屋さんを探索してみました。いま、一番の人気天ぷら屋、永く続いた風情いっぱいの老舗天ぷら屋、天ぷらが評判の有名店などを紹介します。それにしても、浅草には何軒の天ぷら屋があるのかと、妙なところに今回は感動してしまいました。江戸っ子の好きな蕎麦と天ぷら、その両方ともに旨い店もありました。天ぷらを、丼で食べるか、定食で食べるかでも悩みました。
目次
浅草で食べる天ぷらとは?
天ぷらは江戸っ子の三味のひとつ
「江戸っ子だってね、鮨食いねぇ」と、森の石松に言われるまでもなく、鮨と蕎麦と天ぷらは江戸の三味です。江戸っ子は、この三味が好きです。むろん、浅草っ子も例外ではありません。江戸っ子も、三味も、徳川幕府による江戸時代という、長い太平の世がなければ成立していなかったでしょう。鮨と蕎麦と天ぷらいずれもが、江戸時代になって始められた食べ物です。幕末になるまでは、三味は屋台という形態の店で売られていました。
天ぷら屋のルーツ浅草
鮨、蕎麦、天ぷらの三味のほか鰻も、屋台で庶民に対して売られるのが主流でした。天ぷらなどは、串に刺した、揚げたての熱いものを、立ち食いしていたようです。天保八年(1837年)には、浅草雷門の隣に今もある、天ぷら屋「三定」が創業しました。現存する店では、日本最古の天ぷら屋と言えます。そんな浅草だから、天ぷら屋という店の数も半端じゃないし、浅草という街に、天ぷら屋の風情も似合うわけです。
天ぷらとは?
浅草で天ぷらと蕎麦
三味のなかでも天ぷらは、蕎麦と相性の良い出会いの仲になります。蕎麦屋さんで旨い天ぷらにお目にかかったりすることも、よくある話です。蕎麦と天ぷらが別々に出てくれば、「天せいろ蕎麦」と呼ばれ、一緒になって出てくれば、「天ぷら蕎麦」と呼ばれます。これから紹介する浅草の天ぷら屋も、天ぷら専門店であったり、元は蕎麦屋の天ぷらであったりするわけです。旨くて人気の、浅草の有名店を紹介していきます。
浅草で「天ぷら定食」と「「天丼」
一口に天ぷら料理と言っても、ご飯と天ぷらが別々に出てくれば「天ぷら定食」で、ご飯と天ぷらが一緒になって出てくれば「天丼」と、呼ばれます。味噌汁とか香の物は別にして、「天ぷら定食」と「天丼」を比べると、何か別物の料理に思えます。天ぷらを塩や薄い天ツユで食べて、ご飯をかきこむ。この場合に、天ぷらはサクサクしてたほうが良いでしょう。一方、「天丼」は、ほぼ一体となってかきこむわけです。
浅草で美味しく天ぷらを食べるなら「立ち食い」
「天丼」の場合には、濃いツユがしみて、わずかにシットリしてたほうが良いはずです。少なくとも、それが浅草の江戸風天丼です。また、天ぷらを一番美味しく食べる方法は、立ち食いでしょう。江戸の昔に浅草の、屋台で立ち食いしたように、カウンターで熱々を即座に食べるのがベストです。天ぷらの油は、酸化する足がはやいため、時間経過とともに味が落ちます。立ち食いの鮨同様、サッと食べて長居しないのが、江戸流の作法です。
浅草の蕎麦屋の天丼
浅草の蕎麦屋「尾張屋本店」の天丼
出典: https://retty.me
浅草の尾張屋本店は、れっきとした蕎麦の有名店です。営業時間は、11:30~20:30で、定休日は、金曜日になっています。なぜだか、蕎麦屋の丼物を評価する人は、少なくないです。もちろん、蕎麦屋が常に用意している「返し」で、容易に丼物はできるのが、最大の理由でしょう。それにしても、すべての店ではないけれど、たしかに蕎麦屋の丼物は旨いのです。ここ、浅草の尾張屋もそんな店のひとつです。
1840年創業ですから、この浅草の尾張屋も老舗です。いや、この記事で扱う店のなかでは、一、二の老舗かもしれません。浅草は、奥が深いです。海老は、一日に凄い数が出ます。仕入れたその海老は、多少の大小がありますが、仕込みの際のテクニックで、どれもを均等な大きさに仕上げていくのだそうです。その海老天丼はといえば、江戸風の仕上がりですが、海老の身もタレの味も、残念ながら、特筆すべきものではありませんでした。
浅草の蕎麦屋「雷門満留賀」の天丼
これも浅草の蕎麦屋「雷門満留賀」です。営業時間は、11:00~20:30で、定休日が、火曜と第三水曜です。予算は、1,000円~2,000円になります。満留賀も、明治28年創業の、浅草の老舗蕎麦屋です。丼物は扱っていなさそうな店の雰囲気でしたが、この有名店にも天丼がありました。けれども、さすがにその天丼の様子が違いました。
見るからに、薄味の天ツユをまとった、海老天が2本のった天丼です。これは天ぷら屋での、天丼用のタレとは別ものでしょう。まして、江戸風天丼とはほど遠い趣です。けれども、天丼は色ではありません。旨ければ、色白でも色黒でもかまわないのです。その味は?となると、肩透かしをくらったようなと申せばよろしいのか、味気なさがあります。これは、天丼にせずに、海老天として、塩か何かで食べるほうが美味しいでしょう。
浅草の老舗天ぷら屋
浅草の老舗中の老舗天ぷら「三定」
浅草の天ぷら屋、いや日本の天ぷら屋を語るのに、この「三定」を外すわけにはいきません。現役で営業中の店として、日本最古の歴史を誇る天ぷら屋です。1837年創業です。気が遠くなります。徳川ゆかりの「三」河出身の真田「定」吉さんが、浅草に創業しました。営業時間は、11:30~22:00で、年中無休です。店に入ると、創業以来使用しているという、江戸風天ぷら特有の胡麻油の、芳香が漂ってきます。
浅草の老舗天ぷら屋「天麩羅中清」
この浅草の中清も、元は屋台の天ぷら屋でした。初代中川鐵蔵が、明治3年に浅草で創業しました。その際に、息子の名前であり、二代目となった「中」川「清」五郎から取って、「中清」としたようです。明治、大正、昭和、平成と歴史を重ねた風格が、六代目となった、現在の店にも感じられます。仏文学者辰野隆が名付け親の、有名な「雷神揚げ」は、現在も一番人気です。
浅草の老舗天ぷら屋「大黒家天麩羅」
明治20年に浅草に蕎麦屋として創業したものの、営業不振から、明治末になって蕎麦屋から天ぷら屋となり、屋号も「大黒屋」から「大黒家」に改称しました。大黒家が揚げる天ぷらは、四代目となった今も変わらず、胡麻油のみで揚げた、色黒の天ぷらを出し続けています。浅草で、古民家風の店同様、レトロな持ち味を現代に継続しているところが魅力です。
以上、浅草の老舗天ぷら屋を紹介しました。ここに挙げた浅草の3店は、この後のおすすめ店にも登場します。歴史があるばかりではなく、味も人気もある浅草の有名店なのです。江戸の天ぷら文化は、イキで情が厚く深いのです。なお、以下に紹介する予算というのは、すべて昼食時での口コミ集計です。
浅草で少しおすすめの天ぷら屋「下町天丼秋光」
浅草で人気の天ぷら屋「下町天丼秋光」です。営業時間は、10:30~21:00で、定休日はありません。予算は、2,000円~3,000円になります。名物らしい「五代目天丼」を紹介すると、値段は、2,500円です、安くはありません。味噌汁もついていないです。見た目は豪華ですが、それぞれのネタに、素材も揚げ具合もバラつきがあります。ご飯も柔らかすぎて、天丼向きの炊き上がりではありません。
どうやら揚げ方も、店のご主人ではなそうです。チェーン店とは聞いていましたが、これは、イケません。いま、人気の有名店だけに、惜しい気がします。
浅草で少しおすすめの天ぷら屋「葵丸進」
浅草で少しおすすめの「葵丸進」は、雷門通にある有名店です。営業時間は、11:00~21:00で、年中無休です。予算は、2,000円~3,000円と、なっています。天丼は、エビ2本、イカ、キス、シシトウが、のっていて、1,750円です。ネタの構成は並みですが、丼が小さめなのが気になります。ツユの濃さは、甘すぎずしょっぱすぎず、というところです。ご飯の炊き加減も含めて、可もなく不可もなし、といえます。
天ぷらもサクサクと揚がっている時と、観光客名でいっぱいの際などは、少しベチャっとした時とがあります。団体客を受け入れるような大型店にありがちな、懸念もありますし、全体的にコストパフォーマンスが弱い感じがしました。
浅草でおすすめの天ぷら屋「天麩羅屋晴光」
浅草でおすすめの、人気の天ぷら屋「天麩羅屋晴光」です。営業時間は、月~金が、昼12:30~14:30で、夜17:30~19:30です。土、日、祝日は、昼12:00~15:00で、夜18:00~19:30です。定休日は、木曜です。予算は、1,000円円~2,000円になります。カウンター7席とテーブルが1の、こじんまりとした店です。浅草で創業100年を越える老舗ですが、出される天ぷらは江戸前風ではなく、現代風と言ってよいでしょう。
サクサクに揚げられた天ぷらは、海老、キス、白魚のかき揚げ、スナップえんどう、茄子、ウズラの卵、カリフラワー、鶏ささみ、です。どれも色白で上品に揚がっています。問題は、天ツユなるものはなく、塩で食べることを強制されることです。意見の分かれるところですが、これはこれで良いのかもしれません。5種類ある塩も、すべて天然の手造りで、「海老塩」「柚子塩」「カレー塩」「チーズ塩」「瀬戸内の塩」です。
良い素材がきれいに揚げられている、旨そうな天ぷらです。その天ぷらの、魚介類などは特に塩で食べると、美味しいことまでは分かります。けれども、敢えて味をつけた塩でいただくのは、ちょいと首をひねりたくなります、が、どうでしょうか?
浅草でおすすめの天ぷら屋「天藤」
浅草でおすすめの、天ぷら屋「天藤」は有名店です。営業時間は、10:30~17:00で、定休日が、月曜です。予算は、2,000円~3,000円になります。天丼は、濃いめの色がついて、浅草は江戸の天丼にまちがいありません。これに、味噌汁と漬物がついて、2,000円です。天丼には、海老2本、キス、かき揚げ、茄子がのっかっています。色の濃さから想像する、タレのくどさはまったくなくて、江戸の天丼を満喫できます。
衣も厚めで、現代風の天ぷらからすると、少し暑苦しい感じもしますが、揚げ油も良質なのでしょう、あっさりと食べられます。タレが天ぷらとご飯にうまくからみあって、その一体感が浅草の天丼だと、思い知らせてくれます。ふと見ると、大将が海老の皮むきなどの、下ごしらえをしています。誤解してはなりません。下準備に手を抜いたのではなく、天ぷらの素材は、すべて直前に下ごしらえをするのが理想で、良い仕事をしています。
浅草でおすすめの天ぷら屋「三定」
出典: https://retty.me
浅草でおすすめの、超有名店である老舗の「三定」です。営業時間は、11:30~23:00で、年中無休です。予算は1,000円~2,000円です。胡麻油の香ばしさとともに「上天丼」が来ました。海老と白身魚、かき揚げがのっていて、すべて大きめです。あっさりめの味付けで、ネタは柔らかいです。タレとご飯との相性もよいです。ただ、この三定も人気の有名店だけに、観光客が押し寄せる昼時は、仕事が少し雑になる危惧はあります。
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上天丼が、1735円です。正直言って、見た目はそんなに美味しくは思えません。丼の蓋から海老やキスがはみ出ているのも、心憎い演出です。かき揚げは、芝海老、小柱、イカなどです。魚介が中心の、まぎれもない江戸は浅草のの天丼です。熱々のご飯にかかったタレはえも言われません。浅草の、老舗の歴史と人気と有名店のイキが、この丼にぜんぶ詰まっています。
浅草でおすすめの天ぷら屋「大黒家天麩羅本店」
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浅草で、天ぷら屋として人気かつ有名店の「大黒家天麩羅本店」です。営業時間は、月~金、日曜が、11:10~20:30で、土、祝日は、11:10~21:00です。年中無休です。予算は、1,000円~2,000円になります。浅草の老舗のところで述べたように、この大黒家の天ぷらは、胡麻油のみで揚げた色黒なものです。揚げた天ぷらをくぐらせるタレも、味付けは濃いめです。江戸は浅草の、天丼の王道を行きます。
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天ぷらをサクサク、カラっとでなくちゃ、と考えている人には向きません。秘伝のタレにくぐらせた天ぷらは、しっとりとしています。タレのからまった天ぷらはもちろん、そのタレがしみたご飯は、日本人のソールフードと呼ぶにふさわしい味です。だれも、これに異をとなえられないでしょう。浅草の老舗の頑固も良し、です。
浅草で強くおすすめの天ぷら屋「天健」
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浅草の「天健」は、人気の天ぷら屋として有名店です。営業時間は、火~金が、11:30~18:30で、土、日、祝日は、11:00~18:30です。定休日は、月曜になっています。予算は、2,000円~3,000円です。天健の一番人気は、「かき揚げ丼」です。値段は、2,200円で、味噌汁はついていません。評判の味噌汁はなめこと豆腐の入った赤出汁で、別売りになっていて、200円します。
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かき揚げは、とにかくデカいです。当然、丼からはみ出てしまいます。海老、イカ、小柱、三つ葉の、かき揚げは、魚介のどれもがプリプリしていて、三つ葉がアクセントになっています。甘じょっぱいタレが、浅草は江戸前風のかき揚げ天丼だと、教えてくれます。ご飯も絶妙な炊き加減です。かき揚げ、ご飯、タレが三位一体となって、人を飽きさせることがありません。
浅草で強くおすすめの天ぷら屋「あかし」
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浅草の天ぷら屋としては、新しい1975年の創業になる「あかし」です。営業時間は、11:30~13:00と、17:00~23:00です。ただし、ネタがなくなり次第閉店とあります。これが、良いですね。定休日は、日曜になります。予算は、1,000円~2,000円です。親子二人だけで切り盛りする都合からも、ウンター席のみになり、これも天ぷら屋としては、うれしく望ましい形態です。
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「あかし中食膳上お定食」が、1,600円というのがあります。ちょっと、このメニューの命名にはセンスが感じられませんが、この定食はうれしいです。どなたも、天ぷら屋さんに足を踏み入れた時に、経験されたことがありませんか?天丼にすべきか、天ぷら定食にすべきかという、ハムレット的命題が立ちはだかったことが。この定食が優れモノなのは、そんな悩みを一気に解消してくれることです。
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定食には、海老、キスがそれぞれ2本に、野菜が3種類が出ます。それらを塩なり天ツユでいただいて、締めに出されるのが、小海老がたっぷりのかき揚げです。これを天丼に仕立ててくれるのです。サクッと揚げたかき揚げを、濃いめのツユにくぐらせていただく江戸風の天丼です。カウンター形式ということもあって、この浅草の「あかし」には、夜に再訪して、天ぷらの立ち食いとアルコールを、楽しむ必要がありそうです。
浅草で一押しおすすめの天ぷら屋「まさる」
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一押しおすすめは、浅草で人気の「まさる」で、天ぷらの有名店です。営業時間は、11:00~15:00です。ネタが終わり次第の閉店になります。良ネタが入らなければ、臨時休業です。定休日は、水、日、祝日です。この定休日をみても分かるとおり、ネタの仕入れにこだわっているのが理解できます。この定休日3日間は、魚市場が休みなのです。この点は、一般の方には分かりずらいでしょうが、関係者としては常識の部類に入ります。
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そんな「まさる」の方針に、異を唱える方もいるにちがいありません。けれども、「まさる」が新鮮な素材にこだわっているのだけは、確かです。浅草「まさる」の名物は、「江戸前天丼」です。3,500円で、けっして安くはありません。けれども、十分に元のとれる味です。車海老、穴子、キス、メゴチいずれも江戸前天ぷらの花形素材です。野菜のないのがいかにも江戸前です。フォトをご覧ように、インスタ映えもします。
かかっているタレは、けっして濃いめではありませんが、しっかりとくぐらせています。つまり、急いで食べることを、天丼の素材たちが催促しているのです。これは、美味しいでしょう。サクッとジュワの間くらいの、食感が襲ってくるはずです。江戸風タレとは少し異なりますが、浅草の天丼ここにあり、という旨さです。
浅草で一押しおすすめの天ぷら屋「天麩羅中清」
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味も、人気も、そして幕末以来の老舗の有名店としても、一押しのおすすめは、「天麩羅中清」でしょう。営業時間は、月~金が、昼11:30~15:00、夜17:00~22:00です。土、日、祝日は、11:30~20:00です。定休日は、火曜と第二、四月曜になります。予算は、3,000円~4,000円です。老舗中の老舗なのに、この中清は、ご主人も女将さんも腰が低くて、かえってそれが老舗の奥ゆかしさを感じさせてくれます。
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この中清には、有名な「雷神揚げ」があります。雷さんが持つ、でんでん太鼓のような、大きなかき揚げのことです。胡麻油と他の油をブレンドして揚げてあるのでしょうが、クセもなくあっさりとした食感です。胡麻油も、太白油を使用しているのかもしれません。いずれにしても、芝海老や青柳などの魚介類のみを揚げる、江戸前風のかき揚げです。天ツユで食べますが、大きくても飽きがきません。浅草を代表する天ぷらです。
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「雷神揚げ丼」も「雷神揚げ定食」も、同じく3,000円です。これこそ、丼で食べるか、定食で天ツユにひたしながら食べるか、迷うところです。実は、一押しにする店を、「まさる」にするか「中清」にするかで迷いました。甲乙つけがたいとは、このことです。結果、どちらも一押しにしたわけです。同じくらい、雷神揚げを丼で食べるか、定食で食べるか迷ったままです。あなたなら、どうしますか?
浅草の天ぷら屋まとめ
天ぷらが、ここまで浅草や江戸の、いや日本の歴史や文化を、背負っているとは思いませんでした。天ぷらばかりじゃなく、江戸っ子というのは、鮨や蕎麦や鰻が好きな人々と、漫然と思っていましたが、そうなる理由も必然性もあったことが、分かりました。天ぷらを100年以上にわたって、作り続けた人と、食べ続けた人とのイキな人間関係も、垣間見えました。
出典: https://kaumo.jp
江戸時代に、浅草は一番の繁華街であったことでしょう。その浅草がたどってきた道と、天ぷらがたどってきた道とは、幾度も交差しているように思えます。いま、浅草は外国人観光客をも巻き込んで、たいへんな賑わいをみせています。そんな国際都市としての浅草で、天ぷらもまた、日本人のみならず、外国人にも愛されるフードとして、美味しく、深く、したたかに進化していってほしいものです。