焼き鳥のちょうちんとはどこの部位?食べ方は?味や栄養も詳しく解説

焼き鳥には色んな部位がありますが、「ちょうちん」という部位を知っていますか?希少部位であるちょうちんは、鶏1羽につきわずかしか取れません。そんなちょうちんを知っていれば、焼き鳥通の仲間入りと言えます!今回はそんな希少部位であるちょうちんについて紹介します。そもそもちょうちんとはどこの部位なのか、味や食感、さらには栄養まで詳しく解説します!また美味しく食べるための食べ方も紹介するので、焼き鳥屋に行った際は是非ちょうちんを味わってみてください。

焼き鳥のちょうちんとはどこの部位?食べ方は?味や栄養も詳しく解説のイメージ

目次

  1. 1実は奥が深い焼き鳥
  2. 2焼き鳥の希少部位を紹介
  3. 3焼き鳥の希少部位ちょうちんはどこの部位?
  4. 4ちょうちんと呼ばれる理由
  5. 5焼き鳥のちょうちんの味は?
  6. 6ちょうちんの食べ方がある?
  7. 7ちょうちんの栄養素
  8. 8ちょうちんは疲労回復効果がある?
  9. 9美味しいちょうちんの見分け方
  10. 10ちょうちんの価格は?
  11. 11お家でのちょうちんの食べ方
  12. 12焼き鳥でちょちんを一度味わってみよう!

実は奥が深い焼き鳥

焼き鳥の部位は40種類以上

皆さんも一度は食べたことがある焼き鳥ですが、焼き鳥屋さんに行くと分かるように、焼き鳥には実に多くの種類があります。定番の部位だとももや皮、ささみ、つくね、レバー、せせり、ぼんじりなどがありますが、他にも様々な部位があり40種類以上あるとも言われています。

焼き鳥のメニューは、その部位の特徴や見た目から名前が付けられていることもあります。例えば、「とさか」はその名の通り、鶏の頭のとさかの部分です。また「もみじ」は鶏の足先の部位になります。その由来は鶏の足の形がもみじに似ていることから来ています。このように、部位の特徴や見た目から名前の由来が来ているものもあります。

今回は数ある焼き鳥の部位の中でも「ちょうちん」と呼ばれる部位を紹介します。皆さんは「ちょうちん」はどこの部位だと思いますか?名前だけでは想像がつかないちょうちんの部位はどこの部位なのか、食べ方や味、さらにちょうちんに含まれる栄養素も詳しく紹介します!

焼き鳥の希少部位を紹介

普段焼き鳥屋さんで注文する定番のメニューといえばもも、皮、ぼんじりなどが多いと思います。色んなメニューがある焼き鳥ですが、実は1羽につき少量しか取れない、希少な部位もあります。そんな希少部位を少し紹介します。

おたふく・さえずり

おたふくは人間で言うと胸筋やリンパ腺に当たります。表面は脂が多く、中の身はしっかりと歯ごたえがあり2つの食感を楽しめる部位です。さえずりは鶏の気管と食道に当たる部分です。管状なのでホルモンのような弾力のある食感ですが、ホルモンのようなクセはなく食べやすい部位です。

べら・銀皮

べらは人間でいると十二指腸に当たります。砂肝に近い香りですが、砂肝よりもさらに弾力がありプリプリとした食感が特徴です。砂肝のような食感が好きな方はおススメの部位です。銀皮(ぎんぴ)はなんと砂肝を包んでいる銀色の皮の部分を焼いています。クセがなくコリコリとした食感が特徴です。

希少部位と言われているように、これらの部位は鶏1羽から小量しか取れない部位もあります。ただ鶏はあらゆる部位を余すことなく食べることが出来、「そんなとこまで!」という部位まで美味しく食べられます。ではちょうちんはどの部位なのでしょうか?

焼き鳥の希少部位ちょうちんはどこの部位?

焼き鳥のちょうちんの実態

焼き鳥のちょうちんは、実は2つの部位から出来ています。その2つの部位は「きんかん」と「ひも」と呼ばれ、このきんかんとひもを一緒に串に刺して焼くものがちょうちんと呼ばれます。

「きんかん」と「ひも」とは?

きんかんとは、卵巣の中で卵になる前の卵黄のことを指します。見た目はスーパーなどで販売されている卵の卵黄のような見た目をしています。そして、鶏の卵が産卵される際に、きんかんが通ってくる輸卵管(ゆらんかん)や卵巣そのもののことをひもと呼ばれます。

雌鳥の輸卵管の中には卵になる前のきんかんがたくさん連なっている状態になっています。そのきんかんが1日に1個卵殻を形成して卵が産まれます。通常であれば、きんかんは小さいものも含めて5~10個程連なっていますが、ひもは鶏1羽に1本しか存在しません。また当然ですが、このきんかんとひもは、雄の鶏にはなく雌の鶏からしかとることが出来ません。ちょうちんは1本が1羽分という希少部位です。

ちょうちんと呼ばれる理由

焼き鳥の名前は見た目から来ている

先述した通り、焼き鳥の名前の由来はその見た目や部位の特徴から来ることがあると説明しました。ではちょうちんの名前の由来はどこから来ているのでしょうか?ちょうちんの名前の由来は、その見た目から来ていると言われています。卵黄であるきんかんを下にして持った時の感じが紐に吊るされている「提灯」のように見えることから、その見た目通り「ちょうちん」と呼ばれる理由と言われています。

焼き鳥のちょうちんの味は?

ちょうちんは歯ごたえがあって濃厚

見た目は少し異質なちょうちんですが、どんな味がするのでしょうか?まず卵黄の部分であるきんかんは、その見た目通り卵黄に近い味をしています。外側は意外としっかりとしていて口の中に入れて噛むと、プチっと弾けて濃厚な旨味が口いっぱいに広がります。良いちょうちんは箸でつついたとしても簡単には破けず、破けても黄身がドロリとしていて濃厚さが視覚でも分かるそうです。

ひもの部分はホルモンのような食感でしっかりと歯ごたえがあるのが特徴です。ひも自体の味は淡泊ですが、コリっとした食感がクセになります。きんかんのトロッと濃厚な旨味とひものしっかりとした食感が合わさったちょうちんの味はやみつきになります!ホルモン好きの方にはたまらない一品です。

ちょうちんの食べ方がある?

焼き鳥ではタレで

きんかんとひもの2つの部位があるちょうちんには、美味しく頂く食べ方があります。焼き鳥ではよく味付けをタレか塩か選べますが、ちょうちんはタレで食べることをおススメします。その理由は、きんかんの濃厚なとろみと甘辛いタレが絡み美味しいので食べる時の味はタレがオススメです。

ちょうちんを美味しい食べ方

またもう一つこのちょうちんを美味しく食べる食べ方があります。それはきんかんとひもを一気に食べることです!ひも独特の食感と、きんかんの濃厚な味わい、そして甘辛いタレが口の中で絶妙にマッチしてより一層美味しく食べることが出来ます。食べ方によって味わいも変わってくるので、ちょうちんを食べる際は是非この食べ方を試してみてください!

ちょうちんの栄養素

ちょうちんにはどのような栄養素が含まれているか知っていますか?卵黄のような見た目のきんかんや、そのきんかんを繋いでいる輸卵管であるひもにはどのような栄養素が隠されているのかを紹介します!

ちょうちんは実は栄養が豊富

きんかんは卵殻が形成されて産卵されるまでの卵なので、卵黄と栄養素はほとんど同じです。カロリーは100g当たり340キロカロリーと意外と卵と同様にカロリーは高めです。ダイエット中の方は食べすぎには注意です。ひもの部分はビタミンやたんぱく質などが豊富で、栄養価は豚肉や牛肉などの他の肉よりも高めといえます。ちなみに、このひもの部分にはほとんどカロリーはないので、ひもだけ食べる分には特に問題はありません。

卵黄の栄養素

きんかんは卵黄と同様の栄養が含まれると説明しましたが、改めて卵黄の栄養素をみていきましょう。卵黄には良質なたんぱく質が含まれています。一口にたんぱく質といってもその種類は実は20種類以上もあります。また必須アミノ酸も多く含まれています。この必須アミノ酸は人の体内では作ることが出来ず、食べ物から摂取するしかありません。その必須アミノ酸が卵黄には豊富に含まれているため卵黄は体にいいと言われています。

また卵黄には体を元気に保つための栄養素が豊富に含まれています。疲労回復効果のあるビタミンB群や新陳代謝を促進し美しい肌を生成する為に必要なビタミンA、体の免疫力を高めると言われているビタミンDなども卵黄には含まれています。

卵黄に含まれるコリンと呼ばれる成分は脳の健康を保つと言われています。コリンは記憶力や認知症などにも効果があると言われてるため、認知症の予防や脳の活性化に繋がります。卵黄は老若男女問わず体にいい食材といえます。

ちょうちんは疲労回復効果がある?

疲労回復の秘密はアミノ酸

実はちょうちんには疲労回復効果があると言われています。なぜそのように言われているのかというと、その秘密はきんかんにあります。先ほどもお伝えした通り、卵ときんかんの成分はほとんど同じです。そして卵にはアミノ酸が豊富に含まれていると説明しました。

そのアミノ酸の中にはメチオニンとカロチノイドという強い抗酸化作用のあるアミノ酸が含まれており、免疫力をアップさせてくれる効果があります。この効果によって疲労回復や筋肉を強化する効果、体力が落ちにくく免疫力もアップし風邪の予防にも効果が期待されると言われています。

美味しいちょうちんの見分け方

焼き鳥屋によってちょうちんの味は全然違う

美味しいちょうちんは、見た目や味、食感などとその違いがはっきりとあります!その違いを知っておくことで、お店を選ぶときやスーパーで買う際でもより美味しいちょうちんを選ぶことが出来ます。

焼き鳥であれば、注文して実際に食べなければわかりませんが、色んなお店で食べ比べることでどのちょうちんが良いちょうちんなのかが判断できるようになってきます。ちょうちんを判断するときは、きんかんの弾力、濃厚さ、食べたときの旨味の広がり方がポイントとなります。

あまり良いものでないちょうちんでは、きんかんの外側と内側のどちらも固く、口の中で旨味が広がらないというのが特徴です。反対に良質なちょうちんはいい卵が指でつまんでも割れないのと同じように、つついても簡単には破れません。わざと破るとそこから中の黄身がドロッと溢れだし濃厚さが見た目で分かります。良いちょうちんは、黄身を何十個も濃縮したのではというほど濃厚な味が口いっぱいに広がります。

スーパーで選ぶ際のコツ

またスーパーで売られているものは、きんかんとひもの見た目で判断します。きんかんを見る際は明るいオレンジ色のものを選ぶのがオススメです。色が鮮やかでくすみのないものを選ぶのがポイントです!ひもの部分も牛肉や豚肉などと同じように傷んでいるものは黒くくすんでくるので、色の明るいものを選ぶといいでしょう。きんかんとひもを購入する際は全体の色を見るようにしましょう。

ちょうちんの価格は?

雌鳥にしかない、さらに1羽につき1本しか取れない希少部位であるきんかんやひもを使ったちょうちんはお店で食べるとどのくらいの価格なのでしょうか?居酒屋から焼き鳥専門店、またスーパーで売られているきんかんとひもの価格を紹介します!

焼き鳥屋の場合

居酒屋焼き鳥屋さんで販売されているちょうちんの目安としては、1本200円~400円ほどです。ももや皮などと比べると、少し値段はしますが、食べる価値のある1本です。少し高級な焼き鳥専門店へ行くと5,000円からなどのコース料理の中で出てくることが多いです。良いちょうちんはクセがなく濃厚でファンになる人も多いそうです。

スーパーで買う場合

スーパーで販売されているきんかんとひもは、鶏肉の中でも比較的安く、500gあたり300~500円ほどです。またネットでも購入することが出来ます。価格はスーパーなど変わらず、500gで400円~700円ほどです。ネットの場合送料がかかってしまうので、家の近くで買えるのであればそちらで買う方が安く手に入れることが出来ます。

お家でのちょうちんの食べ方

焼き鳥屋さんで是非食べてほしいちょうちんですが、スーパーやネットでも買うことが出来るのでその味や食感をお家でも楽しむことが出来ます。お家の場合、焼き鳥にするのは難しいという方もいると思うので、焼き鳥以外でもちょうちんの味や食感を味わえる食べ方、きんかんとひもの食べ方を紹介します!

焼き鳥グリルがある場合

お家に焼き鳥グリルがある場合、お家でもちょうちん串を味わうことが出来ます。まず、買ってきたきんかんとひもを下茹でします。この時の注意点として、茹ですぎるときんかんが破けてしまうことがあるので注意が必要です。茹で上がったら水を切って、適度な大きさにカットしていきます。きんかんとカットしたひもを串に刺し、タレを塗りながら焼いたら完成です!

きんかん・ひもの甘辛煮

家で焼き鳥は難しいという方にはオススメの一品です。焼き鳥ではありませんが、手軽にきんかんとひもを楽しめるレシピを紹介します。甘辛いタレときんかんの濃厚さ、ひもの食感がたまりません!

材料はスーパーで売られているきんかんとひもを400g、砂糖大さじ4杯、醤油大さじ4杯、酒大さじ4杯、みりん大さじ2杯、水1.5カップ、本だしを小さじ2分の1杯です。まず、きんかんとひもをたっぷりのお湯で3分程下茹でします。ざるに上げて水で冷ましてからひもを3cm程の大きさに切ります。

切ったひもは流水をかけて指でもみながら中のものを流水で流します。指で洗い流すことによって、ひもの臭みを和らげることが出来ます。鍋にきんかんとひも、砂糖、醤油、酒、みりん、水、本だしを入れてアルミホイルで落し蓋をして30分煮込みます。だしが4分の1くらいになったら完成です!

焼き鳥でちょちんを一度味わってみよう!

焼き鳥のちょうちんとはいったいどこの部位なのか、味や食感、食べ方まで紹介してきましたが、いかがでしたか?焼き鳥の中でも独特な見た目をしているちょうちんですが、良いちょうちんはひもの歯ごたえ、ドロリとしたきんかんの濃厚さ、そして濃い目のタレが絡んで、一度食べるとやみつきになります!

1羽につき1本しか取れない希少部位であるちょうちんはどこの焼き鳥屋さんにもあるわけではありません。ちょうちんという部位、そしてちょうちんのお店を知っていれば、あなたは焼き鳥通と呼べるのではないでしょうか?今度、焼き鳥屋でちょうちんを見かけた際は、是非注文してちょうちんの魅力を味わってみてください!

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