薄口醤油の代用に濃口醬油は使えるのか調査!白だし・めんつゆは?

薄口醤油がないとなった事はありませんか?そんな時みなさんは何で代用していますか?同じ醤油である濃口醤油を薄口醤油の代用品として使う方もいらっしゃると思います。しかし、煮物の持つ素材特有の色を綺麗に見せたい時は濃口醤油だと少し茶色く濁ってしまいます。そんな時に何を代用に使えばいいかと迷ってしまいますよね。今の社会ならコンビニで簡単に買う方も少なくないとは思いますが今回は薄口醤油の代用品として使える調味料をみていきたいと思います。

薄口醤油の代用に濃口醬油は使えるのか調査!白だし・めんつゆは?のイメージ

目次

  1. 1そもそも醤油っていったい何?
  2. 2醤油の歴史
  3. 3薄口醤油と濃口醤油の違いは?
  4. 4薄口醤油の代用品
  5. 5薄口醤油の代用品を使った醤油レシピ:肉じゃが
  6. 6薄口醤油の代用品を使った醤油レシピ:筑前煮
  7. 7薄口醤油の代用品を使った醤油レシピ:炊き込みご飯
  8. 8薄口醤油の代用品を使った醤油レシピ:さっぱり長芋の薄切りわさび和え
  9. 9薄口醤油の代用品を使った醤油レシピ:牛肉のたたき
  10. 10醤油の賞味期限
  11. 11醤油と付き合う美味しい関係
  12. 12使いやすい薄口醤油

そもそも醤油っていったい何?

そもそも醤油とは一体何でしょう。辞書を引くと穀物を発行させて作られる液体の調味料と書かれてあります。つまり大豆と小麦粉と塩から作られた茶色い液体の調味料の事を一般的に醤油というらしいです。

醤油のうまみ成分は塩分だけではなく有機分解されたアミノ酸の旨味です。そこに甘みなどが混ざって醤油の味を醸し出しています。発酵調味料であり、糀を使って作ります。仕込みから熟成まで3年近くかけて作るものがあり、手間暇込めて作られた分味と香りのよいものに仕上がっています。

醤油の歴史

広くアジア圏で使われている調味料です。日本では弥生時代から使われていた調味料とされています。また日本では秋田県の一部で魚から作った魚醤を使う所もあります。東南アジア圏でニョクマムという名前で使われている調味料も魚醤です。

日本以外にも韓国や中国でも広く使われています。また、様々な味噌類もアジア圏では多く使われていますが味噌は製造方法に大きな違いがあるのに対し、醤油はある程度作り方の形が決まっています。また醤油は広く用途で使われていて、炒め物、煮物、などに使われています。以前は醤油をヨーロッパ圏に輸出してたこともあります。

薄口醤油と濃口醤油の違いは?

薄口醤油と濃口醤油の名前だけ聞いただけでは、薄口醤油は味が薄くて濃口醤油は塩分が濃いようなイメージを持つ人もいると思いますが、実は塩分濃度が高いのは薄口醤油の方なんです。濃口醤油が塩分濃度16%に対し薄口醤油が塩分濃度18%です。では何が薄いのかというと、一番はその色です。薄口醤油の方が色が薄いのです。また濃口醤油の方が熟成期間が長い為色と味自体は濃くなっています。

また西日本、特に関西圏では多く薄口醤油が使われ、関東圏では主に濃口醤油が使われてきた歴史があります。使い方の違いとしては煮物をこってりとさせたい場合、濃口醤油をつかいます。逆に素材の持つ本来の色合いを活かして料理したい場合は薄口醤油を使うようです。さらに薄い色合いで煮たい場合は白醤油というものもあります。ちなみに日本で作られている醤油の8割は濃口醤油です。

薄口醤油の代用品

薄口醤油を切らしてしまった経験みなさんもありませんか?そんなとき何で代用していますか?今日は各種醤油を中心に薄口醤油の代役を探してみたいと思います。

薄口醤油の代用品としての濃口醤油の使い方

一番簡単に薄口醤油の代用として使えそうなのがこの濃口醤油です。塩分濃度は食塩なり出汁を加えて出し醤油で旨みを追加するとかの方法で補えそうです。食塩を加えた場合に気になるのは味よりも色の濃さじゃないでしょうか?煮物に使うには向いているとはいいがたいかもしれません。が、またそれはそれで味のある煮物に仕上がるかもしれません。旨みは濃口醤油の方が豊富です。

食塩を加える際には、濃口醤油を小さじ半分ぐらいに食塩を少々加えればいいみたいです。塩分濃度の違いは2%ですが実は人間の感じる感覚で言うと2%というのは結構濃い味です。海の水の塩分濃度が3%ですが海の水は飲めませんし、また飲んでしまうと確実に塩分過多になってしまうでしょう。ちなみに話は全然変わってしまいますが、塩分過多にならないためにイルカは水を飲めないらしいです。

では、出汁で割る場合ですが、色合い的にはこちらの方が薄口醤油に近い色になるでしょう、ただこちらを煮ものに使うと出汁が濃すぎるといった事が起こるかもしれません。用は使い方なので、しかし何かにかけるなら出汁で割る方が塩分も少なく済むので健康にはいいのかもしれません。用は何に使うかによって使い分けるという事です。好みでやるよりは用途によって使い分けることが肝心です。

薄口醤油の代用品としてのたまり醤油の使い方

味噌の製造過程で味噌の上にたまった液体がたまり醤油です。江戸時代中期までは醤油と言えばたまり醤油の事を指していました。色も味も濃厚でお刺身などに向いている醤油です。こちらも薄口醤油の代用品としてはなかなか使いにくいのですが、出汁で薄めるのが一番いい方法だと思います。旨みは豊富なので、出汁でさらに旨みを増幅させてやれば、様々な場面で使えます。

薄口醤油の代用品としての白醤油の使い方

琥珀色をした醤油で、主に小麦粉を原材料として使っています。白い素材を、その色を活かして調理したい場合によく使われます。例えばウドや大根、冬瓜などです。薄口醤油の代用品としてはそのままでも使えるこの白醤油が一番いいのかもしれません。ただやはり色合いが薄いのと、料亭などでしか使っている所も少なく、生産量も少ないためあまり市場には出回っていないという事があります。

薄口醤油の代用品としての再仕込醤油の使い方

一度出来上がった醤油を再度発酵させて仕込むことからこの名前がついた醤油です。山口県柳井市発祥の醤油で、濃口醤油より濃厚で、刺身や寿司のときによく使われる醤油ですが流通量は醤油全体のわずか1%と少ない醤油です。薄口醤油の代用として使うにはちょっと濃厚すぎるので、やはり出汁で割るのが一番良いでしょう。手間暇をかけた醤油が2年~3年かかる事を考えると5年~6年の手間暇をかけて作られた醤油だという事です。

薄口醤油の代用品としての白だしの使い方

白醤油や薄口醤油に出汁を合わせたものにみりんなどで風味付けしたものが白だしです。なので薄口醤油の代用品と考えると希釈を少し濃いめにしてやれば代用できるのではないでしょうか。煮物やスープ、みそ汁などを作るときによく使われる白だしですので、料理に合わせての使いやすさは抜群であると言えるでしょう。塩分を旨みで代用できるので、薄口醤油の代用品としては非常に使いやすいです。

白だしは茶碗蒸しのように卵の色を活かした、つまり素材本来の色合いを活かしたい時によく使われる調味料です。白だしを使って色が生きるものは、淡い色合いのものが多いです。同じように卵を使った親子丼なんかも白だしの方が色味が良く見えるでしょう。

薄口醤油の代用品としてのめんつゆの使い方

めんつゆも白だしと似ているので代用う品として使えそうです。ただ、やはり気になるのは色じゃないでしょうか。また濃口醤油を使っているために色は白だしよりも濃いめの黒っぽい茶色です。味の点でも白だしの方が塩分濃度は高めですので、めんつゆを使う場合は希釈を少な目にしてやれば、代用できそうです。が問題は色合いが濃いという点でしょうか。

めんつゆにはストレートタイプの麺つゆと2倍希釈用のめんつゆ、3杯希釈用めんつゆなどがあります。やはりめんつゆの味は希釈濃度が高い方が濃いので使い方もそのめんつゆに合わせて使い方を変えてやる必要があります。例えばそばを食べる時は濃いめに味付けためんつゆの方が合いますし、逆に天麩羅などには薄味にしためんつゆの方が合います。味が繊細なものを食べるときは薄めのめんつゆで食べると良いでしょう。

そのほかの薄口醤油の代用品になるもの

薄口醤油の代用品として、煎り酒というものがあります。作り方は簡単、日本酒に梅肉を入れて沸騰させてアルコールを飛ばし、火を弱めてかつお節を入れ、煮立たせないよう注意しながら半分程度の量になるまで煮込むという製造方法で作れるものです。醤油が出回る以前に使われてた調味料のようです。一度作れば賞味期限は2週間程です。今醤油の代替調味料として注目を集めている調味料ですので是非一度試してみてください。

薄口醤油の代用品を使った醤油レシピ:肉じゃが

肉じゃがと言えば日本の家庭料理の基礎中の基礎です。でも美味しい肉じゃがを作るのはなかなかむつかしいものです。ではどうすれば簡単においしく作れるのかを見ていきましょう。まず豚のバラ肉を用意します。これはバラ肉の方が油が出るので、それが野菜にしみてさらにおいしさを増すためです。ジャガイモと人参は皮をむいてお好みのサイズに切っておきます。できればサイズが小さい方が味が染みやすいのでおすすめです。

続いて糸こんにゃくを下茹でしておきます。またその際に臭みを取るために塩をフルのもいいのですが包丁の裏か何かでたたいた方が、手間はかかりますが味がしみこみやすくなります。インゲン豆も下茹でしておきましょう。また、ジャガイモと人参はレンジを使って火を通すと手間が省け、また煮崩れしにくくなります。ついでに玉ねぎもお好みの大きさに切って、レンジで火を通しておくといいでしょう。

そこまで下準備が出来たら調理開始です。まずは豚バラ肉を炒めます。火が通ってきたらいったん豚バラ肉を取り出します。そこに玉ねぎを入れて炒めます。この際焦げないように注意しましょう。続いて人参じゃがいもを入れて水と白だしをお好みの濃さで入れてやります。そこに先程取り出した豚バラ肉と糸こんにゃくを入れて出汁が少なくなるまで煮込みます。最後にインゲン豆を入れて火が通ったら出来上がりです。

ちなみにこの肉じゃが、実は失敗料理だったのです。明治期に東郷平八郎が日本人にビーフシチューを再現させようと口頭で伝えたところから出来あがったのがこの肉じゃがです。今から思うとよくぞ失敗してくれたと思うわけです。今では人気家庭料理ですから、当のシェフは東郷平八郎には嫌われたでしょうが新しい料理を生み出したわけです。

逆にいえばこのレシピを使えばビーフシチューも作れるわけです。あまり合いそうにないインゲン豆と糸こんにゃくは外しておけば、具材をルーで煮込むだけでビーフシチューにもなりますし、カレーだってできちゃいます。同じ手までいくつもの料理が出来る事は、忙しい主婦の方にとってはありがたいことだと思います。お手軽アレンジレシピがあったら色々試してみましょう。

薄口醤油の代用品を使った醤油レシピ:筑前煮

里芋、竹の子、レンコン、ニンジン、などを皮をむいて切っておきます。できれば一口サイズに。時短のためにレンジで火を通すします。この際火を通し過ぎないように注意しましょう。こんにゃくをたたいて臭みを取ります。めんどくさい方は塩でもんでやっても良いです。臭みを取ったこんにゃくを一口大に切ります。同じように一口大ニトリもも肉を切ってやります。

まず皮を下にして鶏モモ肉を軽く炒めます。そうしたらほかの具材も鍋に入れひたひたになるぐらいまで水を入れます。白出汁とみりん、日本酒などで味を調え水分が少なくなるまで煮込みます。この際灰汁が出たら取ってやります。最後に照りが出たら出来上がりです。味が薄いと感じる方ら塩などで味を加えましょう。

薄口醤油の代用品を使った醤油レシピ:炊き込みご飯

竹の子、油揚げ、椎茸、ニンジン、ゴボウ、シメジ、舞茸、鶏モモ肉などお好みの具材を薄切り、またはみじん切りにします。普段ご飯炊く時よりも水を多めにして具材を入れ、白出汁で味を調えます。この時お好みでみりんを入れても胃のですがみりんが多いと焦げやすくなる点に注意してください。最近の電子ジャーは炊き込みご飯用のタイマーがあるので、そちらを使って炊き込むだけ。

具材によって味が変わるので、お好みで何度でもどんなふうにでも作れるのがこの炊き込みご飯の強みです。しかも具材は切って下処理をするだけでOKです。これなら野菜の苦手な方もご飯と一緒で食べやすくいただけますので、子供達にも大人気です。

薄口醤油の代用品を使った醤油レシピ:さっぱり長芋の薄切りわさび和え

皮をむいた長芋を、スライサーなどを使って薄切りにします。それを短冊切りにしてやって、白だし、日本酒、塩などで味を調えてすりおろしたわさびを加えて混ぜてやります。後はお好みの分量を小皿に取れば出来上がりです。さっぱりとした中にピリッとわさびのアクセントが効いて、山芋のシャクシャクした食感ととろみが美味しい逸品です。ご飯にも、日本酒や焼酎などのお酒の供にもあいます。もちろんビールもOKです。

薄口醤油の代用品を使った醤油レシピ:牛肉のたたき

まずブロックの大きめの牛肉を用意します。モモ肉などの赤身の部位が美味しくいただけます。火を通さないので霜降りなどは油がボソボソとしてしまいあまりおいしくありません。牛のブロックにちょっと多めになるくらいに、塩を刷り込み、こしょうで味を調えます。フライパンに油を多めにしいて、強火で表面を少し焦げ目がつくぐらいに焼きます。焼き上がったら氷水で冷すとともに表面の脂を取り除きます。

それを食べやすい厚さに薄く切って調理は終了です。食べる際のソースはポン酢にニンニクでもいいのですが今回は白だしにわさびで食べてみてはいかがでしょうか。牛とわさびはすごく相性が良いので美味しくいただけると思います。

醤油の賞味期限

何気なく使って毎日の食卓には欠かせない醤油ですが、実は賞味期限があります。味噌には実は賞味激減がないのですが(減塩味噌やだし入りみそには賞味期限があるので注意してください)醤油にはあるのです。未開封の醤油であれば、2年ほど持つそうですが、開封後は1月ほどで使い切るようにすると良いでしょう。発酵調味料なので雑菌は発生しにくいのですが、目安を守って安全においしくいただくようにしましょう。

醤油と付き合う美味しい関係

醤油には様々な種類があり、それぞれ目的用途が違うものの、その醤油を上手に使い分けることが大切です。ただ、醤油の種類によっては、その時に欠品していてないという事もあり得る話です。その際に上手に代用品を使う為には、それぞれの醤油の特性を知っていなければなりません。自分が普段使っている醤油の特性をきちんと理解していて尚且つ、上手に付き合うことが大切です。

使いやすい薄口醤油

薄口醤油は塩分こそ濃いものの、様々な食材の引き立たせるには使いやすい調味料です。関東圏ではあまり見ない薄口醤油ですが、関西圏では主流ですし、懐石料理にも多く使われています。そんな薄口醤油を上手に食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。色鮮やかな料理についつい箸も進んでしまう事もあります。料理は見て買いで味わって五感全てを使って食べるものです。美味しく鮮やかな料理はいかがでしょうか。

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