ニジマスの料理と味を調査!旬の時期と料理別のさばき方も!

ニジマスの料理はさまざまなタイプのものがありどれも簡単に美味しいものを作れると話題になっています。そんなニジマスの旬はいつでありどのような味で楽しめるのかは実に気になるところですが、ニジマスのさばき方を知っておけば色々の料理で楽しめること間違いありません。今回は、そんなニジマスに関して気になるさばき方や具体的なレシピ、サーモンとの違いなども含めて詳しく掘り下げていきます。

ニジマスの料理と味を調査!旬の時期と料理別のさばき方も!のイメージ

目次

  1. 1ニジマスは、なじみ深い淡水魚
  2. 2ニジマスは外来魚で日本の魚ではない
  3. 3ニジマスの旬の時期と味は?
  4. 4ニジマスのさばき方
  5. 5ニジマスを捌いて出てきた卵は醤油漬けにしよう
  6. 6ニジマスを大量に釣った時の保存方法
  7. 7ニジマスを美味しく食べるおすすめレシピ
  8. 8ニジマスを料理して堪能してみよう

ニジマスは、なじみ深い淡水魚

ニジマスはその名前をよく耳にする日本人にとってはなじみ深い淡水魚のひとつです。現在では日本各地で養殖が行われていますが、その原産地は日本ではないとされています。また、ニジマスはさまざまなサーモンのハイブリッドのための母胎として活躍することもありますが、ニジマス自体もかなり食味がよくさまざまな楽しみ方があるようです。

淡水魚の中では特に味がよいとも言われるニジマスですが、特に河口湖や芦ノ湖などで釣り上げられることも多く、各地で塩焼きやムニエルなどにした食べられているようです。そんなニジマスとサーモンを混同してしまうという人も多いと思いますが、ニジマスの生態や特徴、サーモンとの違いなどについても具体的にみていきましょう。

ニジマスは外来魚で日本の魚ではない

ニジマスは日本人にとってもなじみ深い魚ではありますが、実は外来魚の一種であり日本原産の魚ではないようです。そんなニジマスは外来種としての問題も抱えており、生態系に与える影響についても実に気になるところではあります。海外から持ち込まれたというニジマスですが、その生命力の強さから、各地で容易に養殖されるようになったのです。

ニジマスの原産地と日本に来た由来

ニジマスは日本にも現在かなりの数が生息しており、日本人にとっても釣りや食用としてかなり馴染み深いものです。そんなニジマスは実は日本原産の魚ではなく、実は北アメリカ東部が原産だと言われています。そして日本に流入されたのは明治時代だとされており、一説によると1877年にカリフォルニア州からニジマスが移入されたようです。

カリフォルニア州から芦ノ湖などに運ばれ、その後時代の変遷とともに養殖技術も発達したことで各地でニジマスが育てられるようになりました。サケ類の中でも特に生命力が強く水温の変化などにも対応できる上に成長もかなり早いため、明治時代に移入されてからかなり早いスピードで日本各地に広まり、全国的に生息するようになったようです。

特に北海道などでは知床半島や摩周湖などの自然豊かな土地にて定着したことでも知られており、かなり大型のドナルドソンニジマスと呼ばれる種類も養殖されるようになりました。また、全国的にみると現在では静岡県富士宮市での養殖が最も盛んとなっていますが、日本だけでなく現在では世界各地に流入してそれぞれの形で楽しまれています。

そんなニジマスはあくまで外来種の一種であり、生態系における在来種を脅かす可能性のある存在としても認識されています。例えば知床半島などではニジマスの流入によって一部の河川で同じくサケ科のオショロコマの生存が確認できなくなったなど、サケ科の競争の中でニジマスが生き残ることで他の種に影響を与えることがあるようです。

ニジマスの特徴と生息地は?

ニジマスは外来種の一種であり、アメリカから明治時代に持ち込まれて以来瞬く間に食用としても釣りの対象魚としてもかなり人気となったようです。そんなニジマスは現在北海道の一部で自然に定着した状態となっているようですが、静岡県や長野県などでは放流による養殖などが盛んになっており、主に河川や湖沼などで育つと言われています。

そんなニジマスは管理釣り場における人気の魚のひとつともなっていますが、食性としては肉食であり水生昆虫や他の小魚、あるいは魚の卵なども食べるようです。また、その生息域としては比較的水温が低い河川などを好む傾向にありますが、サケ類の中では珍しく22度くらいの水温の河川・湖沼でも生き延びることができるようです。

サケ類の中でも特にタフだと言えるのがこのニジマスですが、ニジマスという名前の由来はどうやら繁殖期における雄の婚姻色に由来しているようです。平均的な体長は40センチメートルほどだとされていますが、時折1メートルを超えるサイズにまで成長することもありますし、現在ではそのような巨体のニジマスを意図的に養殖する場合もあります。

また、基本的に肉食で魚や昆虫などを食べるというニジマスですが、養殖場においては穀物などを状況に応じて与えて育てることもあります。また、ニジマスは基本的に河川や湖沼などで生息するタイプのサケ科の魚となっていますが、一部には降海するタイプもいるようです。そんなニジマスは、サーモンとの違いも実に気にになるものです。

ニジマスとサーモンは違う魚?トラウトサーモンとの関係は?

ニジマスとよく比較されがちなのはサーモンですが、ニジマスとサーモンの区別はなかなか難しいようです。ニジマスとサーモンの違いを理解するためにはまず英語では「サーモン」と「トラウト」を降海するものと一生を河川などで過ごすものとして区別していますが、必ずしもこの違いが「鮭」と「鱒」の違いに当てはまるわけではありません。

特に元々は降海しない種類のサケ科の魚であっても、環境への適応のために降海するようになる種もあるものです。特にニジマスの中でも降海するタイプのものはスチールヘッドと呼ばれる種類のようですが、食用として人気のトラウトサーモンはニジマスを海面で養殖したタイプのものであり、人工的なスチールヘッドと言い換えることもできます。

降海するかいなかなどを含めて育つ環境が違えばその見た目や味などにも違いが出ることに加え、養殖などであれば与える餌などによっても生体の特徴が変わるようです。特に鮭に比べるとニジマスは身が柔らかいという特徴があるようですが、外食などではサーモンとして提供されるものが鮭ではなくニジマスであることも多いようです。

ややこしいことにニジマスを海面で養殖したものにトラウトサーモンという名称が与えられているため、サーモンと一口に言っても英語を日本語に直訳した鮭であるとは限らないようです。ただし、単なるサーモンではなくトラウトサーモンという呼び名が与えられているものに関しては、大抵の場合がニジマスであると言えるでしょう。

ニジマスの旬の時期と味は?

ニジマスとサーモンは混同しがちなものですが、ニジマスは厳密には日本の鮭や大西洋のアトランティックサーモンなどとは異なる種類の魚ではあるものの、ニジマスを海面で養殖したものはトラウトサーモンとして広く食用で親しまれています。そんなニジマスは旬の時期には特に美味となるようですから、その旬と味を知っておきたいものです。

ニジマスの旬の時期は?

ニジマスは刺身などにしても美味しく楽しむことができるため、ぜひそのさばき方なども覚えた上で美味しく新鮮な刺身を堪能したいものです。そんなニジマスはできるだけ旬の時期に特に質の高いものを刺身で楽しみたいですが、果たしてニジマスの旬とはいつなのでしょうか?ニジマスは実は、一年を通して出回っている魚のようです。

特に養殖ものを食べる機会は多く、トラウトサーモンという名前で出回っている刺身用の切り身なども日本人にとっても馴染み深いですが、養殖されているものは国産・海外産含めて多種多様なので、ニジマスは通年楽しめるようです。そのため、ニジマスの旬を特定するのは難しいですが、よく釣れる時期や産卵期を考慮すると、夏になることでしょう。

ニジマスは特に初春から秋頃にかけて漁獲された楽しめる魚のようですが、夏頃にはちょうどキャンプやバーベーキューなどを行う人も多いでしょうから、ぜひ旬のニジマスをビールとともに堪能したいものです。河川の気温が上がることで水生昆虫などが増えることはニジマスの餌が増えることを意味するので、それだけニジマスも美味しくなります。

特に養殖のものは寄生虫などの心配が少ないために安全に楽しめるとされていますが、夏の時期のキャンプなどであれば刺身だけでなく塩焼きなどにしても美味しいでしょう。旬の時期のニジマスは餌を豊富に取り込むことで脂が適度にのり美味しいとされていますから、ぜひ後述するさばき方なども覚えて色々な形で楽しみたいものです。

ニジマスの刺身の味は?

ニジマスのさばき方を知っておけば旬の時期に美味しいニジマスの刺身を楽しめるので、ぜひサケ類の魚が好きだという人ほどニジマスの刺身のさばき方もマスターしたいものです。そんなニジマスの刺身はかなり美味しいとされており日本でも多くの人に広く親しまれているようですが、サーモンピンクの柔らかい身が特徴となっています。

ニジマスの身はかなり柔らかく、加熱調理した場合でもそこまで硬く引き締まるということがないため加熱調理もおすすめですが、刺身の場合にはとろけるような柔らかさを味わうことができるでしょう。ニジマスの刺身はかなり上質で奥深い味わいとなっており、クセがない上に甘みが強く、品のある味わいを舌の上でとろけるように感じ取れます。

そんなニジマスの刺身は、わさびなどの薬味をつけてさっぱりめに楽しむのももちろんおすすめとなります。もちろんポン酢など醤油以外の味付けで食べても美味しいですが、オリーブオイルでおしゃれにカルパッチョに仕上げてもかなり美味しいと評判になっています。このように刺身としてもニジマスは実に多様な方法で楽しむことができそうです。

また、ニジマスの刺身と比較されがちなもには大西洋に生息するサケであるアトランティックサーモンが挙げられますが、アトランティックサーモンに比べるとニジマスであるトラウトサーモンはやや脂身に欠けるとも言われてます。しかし、アトランティックラーモンに比べてさっぱりめで食べやすくもあり、白米との相性も抜群でしょう。

また、養殖のトラウトサーモンは天然物のアトランティックサーモンなどに比べてかなり安く手に入ることが多いです。その上トラウトサーモンも上質な味わいのものが多く旬の時期であれば比較的脂がのっていてとろけるような甘みを感じとれるので、そんなニジマスはぜひ旬のうちにさばき方をマスターして刺身を堪能してみましょう。

ニジマスのおすすめの料理

お伝えしたようにニジマスはかなり上品な味わいを刺身では楽しめるようですが、ニジマスは刺身以外の食べ方でも楽しむことができます。ニジマスは実にさまざまな方法で楽しまれている魚のひとつですが、加熱調理してもあまり身が硬くならないというメリットもあります。そのため、ぜひ塩焼きやムニエルなどでも楽しみたいものです。

鮭やアトランティックサーモンなどもムニエルにすることが多いですが、それらに比べてやや淡白だと言われることもあるニジマスであっても、バターとオリーブオイルの風味を加え、小麦粉をまぶして丁寧にソテーにするとかなり絶品のようです。また、シンプルなニジマスの塩焼きはキャンプやバーベキューなどでも活躍すること間違いなしです。

ニジマスや焼いてもあまり身が硬くなって食べづらくなるということが少ないため、塩焼きにしてシンプルな味付けにすることで刺身とはまた異なる風味を引き出すことができそうです。もちろんお伝えしたように刺身で楽しむ場合でも、さばき方や使用する薬味や調味料によって感じ方は異なりますし、カルパッチョにするのもおすすめです。

また、ニジマスは塩焼きだけでなくアクアパッツァなどにしても美味しいでしょう。アクアパッツァはトマトと白ワインの風味でニジマスを楽しむことができますが、ニジマスのアクアパッツァを一度口にしたらニジマスの汎用性の高さを実感せずにはいられません。ニジマスは、和風の味付けだけでなくイタリアンとしても活用できるのです。

また、ニジマスは南蛮あんかけ風などの味付けにして煮込んでも美味しいようです。酢の酸味と片栗粉のとろみで楽しむ中華風のニジマスは、格別の味わいとなりますからぜひこちらも楽しみたいものです。このように実に色々なジャンルの料理に早変わりするニジマスですが、美味しい料理を作るためにもそのさばき方をチェックしましょう。

ニジマスのさばき方

ニジマスは養殖ものなどを食べることもできますが、旬の時期は主に夏のようです。そんな旬の期間のニジマスはキャンプなどでも重宝すること間違いなしなのでぜひ刺身以外にも塩焼きなどにして楽しみたいものですが、旬のニジマスを塩焼きにする場合にせよ刺身にする場合にせよそのさばき方・調理方法というのが実に重要となります。

ニジマスは大きさによって料理方法が違う

ニジマスは旬の時期の特にサイズが大きく脂が乗ったものであれば、刺身にして楽しむのが特におすすめとなります。ニジマスはアトランティックサーモンなどに比べるとやや脂身が乏しく風味に欠けるとも言われていますが、そんなニジマスでも旬の時期のものであればやはり刺身にしても身の柔らかさとニジマス特有の甘さを感じることができます。

しかしサイズがやや低めのニジマスや旬の時期を少し外れたニジマスの場合でも、塩焼きやソテーなどにして楽しむことが可能です。塩焼きはニジマスを丸々一匹そのまま焼いて食べるのも主流となっていますが、そんなニジマスの塩焼きはシンプルに塩だけでニジマスの旨味を引き出せるのでおすすめです。

また、ニジマスを塩焼きなどにして丸ごと調理する場合には壺抜きなどの方法で内臓を取り出すのがよいとされていますが、刺身などにする場合にはまずそのさばき方として3枚おろしをマスターしたいものです。このようにニジマス料理と一口に言ってもその料理ごとにそれぞれ下準備の方法や調理方法が異なるので、注意したいものです。

ニジマスを丸ごと料理する場合は壺抜き

ニジマスを調理する上でまず覚えたいさばき方の下準備としては、壺抜きが挙げられます。壺抜きは腹を包丁で切らずに割り箸などを用いて内臓を摘出する方法であり、ニジマスをまるごと一匹焼き魚として楽しむ場合の下準備として広く活用されています。ニジマスの形を崩さずに調理できるので、出来栄えをよくするために欠かせない下処理です。

そんなニジマスの壺抜きをする場合にはまず、割り箸を用意します。割り箸を2本に割った上で、エラの両はしから一本ずつ箸を入れます。奥までしっかりと割り箸を入れ、エラを両側から挟む形にしましょう。この際、サイズが大きなニジマスを使用する場合にはエラの根元だけでもあらかじめ包丁でカットしておくと、壺抜きがやりやすくなります。

それから割り箸をねじって回していき、手前に引っ張っていきます。そうすることで内臓とエラを同時に摘出することができますが、ポイントとしては奥までしっかりと割り箸を挿入しておくことが重要となります。そうすることであとは捻っておくだけであとは引っ張ることで簡単に内臓やエラを取り出すことができますから、簡単でしょう。

また、しっかりとねじるためには何回も割り箸を回すのが望ましいでしょう。ただし、差し込みが甘かったり、乱暴に割り箸をねじったりすると内臓がぐちゃぐちゃになって中途半端に取り除かれる形となるので、注意が必要です。ニジマスのさばき方の下処理の一段階として、このような壺抜きの方法を覚えておけば、かなり役立つことでしょう。

壺抜きが難しい場合の内蔵の出し方

お伝えしたような方法で壺抜きを行えば、ニジマスの旬の時期である夏にキャンプなどで塩焼きを楽しむのが簡単になることでしょう。そんな壺抜きはニジマスの形を崩さずに内臓を摘出する方法として主流になっていますが、ニジマスのサイズや形状、あるいはレシピによっては壺抜きが最適とは言えない場合もあり、その時は他の方法を実践します。

壺抜きができない場合でもニジマスの内臓は取り出す必要がありますが、刺身などにするときには魚自体の形状は必ずしも保っておく必要はないため、すぐに腹を割いてしまっても問題ないでしょう。肛門のところから包丁を入れて、エラの根元まで包丁を走らせます。ただし、エラの手前で包丁を止め、あとでエラと内臓を一緒に引き抜きます。

それから包丁を喉の部分に突き刺して横方向に貫通させ、喉を切ります。その切った部分に指を差し入れてエラを掴み、肛門の方向に引っ張りましょう。こうすることでエラと内臓が一緒に一気に除去できるので、時短にもなります。刺身などのさばき方における下準備としては、まずこの内臓のとり方をマスターし、実践するようにしましょう。

干物にしておく場合は背開き

内臓を摘出したものは、干物にする場合と刺身にする場合とではその後のさばき方が異なりますが、干物にしておく場合には背開きを行いましょう。ニジマスの背開きの方法を覚えておけば、他の川魚にも簡単に応用できるので、かなりおすすめだと言えます。まずは背びれに沿って頭の方からゆっくりと包丁を入れ、中骨に当たるのを確認します。

初心者の場合は中骨に包丁が当たるまで急いで動かす必要はなく、あくまで丁寧にゆっくりと包丁を動かして中骨まで滑らせるとよいでしょう。それから頭を下側において包丁を立てて突き刺し、テコの原理を利用するようにして手前に引けば、ニジマスの背開きが簡単に完了します。あとは、開いた表面の血合いなどを包丁で取り除いていきましょう。

それから内部をしっかりと洗い流せば干物用の下準備が完了することでしょう。ニジマスは一夜干しなどにするとより旨味が強くなって奥深い味わいとなるのでおすすめですが、背開きしたものを塩水などに漬け込んだ上で一晩乾かせば、あとは塩焼きなどにするだけで干していないニジマスに比べてより深い味わいの料理を堪能できるでしょう。

刺身などにする場合は3枚おろし

お伝えしたようにニジマスは一夜干しなどにするとより濃厚な味わいを楽しめますが、そのためには背開きを既述のような手順で的確に行うようにしましょう。そんなニジマスは旬の時期であればやはり刺身にして楽しむのもおすすめですが、ニジマスを刺身にするときには内臓などを摘出した上で3枚おろしにする必要があるようです。

ニジマスを3枚おろしにする際のさばき方は基本的に他の魚とあまり変わらないようですが、3枚おろしにした状態にしておいて冷凍保存すれば、比較的長期間楽しむことも可能となるでしょう。3枚おろしにする前には腹を割いて内臓とエラ、血合いなどを取り除いておきます。その上でまず前ビレのところから背骨に包丁が当たるまで刃を入れます。

それから尾びれの方向に包丁を傾けて、あとは背骨に沿って包丁を走らせます。それと同じ要領で反対側も頭側から尾びれの方向まで切ると、身が2枚と背骨つきの身が1枚という状態の3枚おろしが完成します。ここまでくればあとは適当な大きさにカットするだけで美味しいニジマスの刺身を楽しめるので、このさばき方を確実にマスターしましょう。

ニジマスを捌いて出てきた卵は醤油漬けにしよう

お伝えしたような方法でニジマスは3枚おろしにすることができますが、3枚おろしにした状態であれば冷凍保存しておくことも可能ですし、カットしてそのまま食べることも可能です。そのようにしてニジマスをさばいていく中で注意しなくてはならないのがニジマスが卵もちであった場合であり、その場合にはややさばき方が異なるものです。

ニジマスの腹を割いて内臓を取り出そうと思ったときに卵が入っていると驚くものですが、冷静になって的確な手順で対処するようにしましょう。ニジマスの卵は集合体になってニジマスの腹の中にあるので、手で優しくまな板の上に取り出すようにしましょう。奥の方に数個取り残してしまった部分は、つぶさないようにスプーンで取り出します。

それからザルや容器などに卵だけを取り出しておき、あとは既述のような方法でニジマスをさばいてしまいましょう。そして卵は卵だけで醤油漬けにするのがおすすめとなりますが、醤油漬けを作るときにはまず卵を湯通しします。10秒ほど湯通ししたら冷まし、その間に漬け汁を作りましょう。調味料は醤油・酒・みりんの3つが望ましいです。

醤油・酒・みりんは2:2:1の割合で混ぜ合わせて、ニジマスの卵に満遍なくかけます。かき混ぜてしまうと卵を割ってしまうこともあるので、優しく全体になじませるようにしましょう。あとはそれを冷蔵庫で1日ほど熟成させて完成となりますが、ニジマスの卵も鮭のいくら同様に醤油漬けにしたものであれば白米との相性が抜群となります。

ニジマスを大量に釣った時の保存方法

ここまでニジマスの具体的なさばき方や卵の醤油漬けの方法などをチェックしてきました。ニジマスのさばき方は料理によっても異なり、干物にしてから料理に活用する場合には背開きを、刺身にしてシンプルな料理で楽しむ場合には3枚おろしを確実に覚えておきたいものです。そんなさばき方とともに、ニジマスは保存方法もチェックしましょう。

ニジマスは釣りなどで大量に釣れることもあり、すぐには料理に使わない分が余ってしまうということもあることでしょう。ただし、そのように余ったニジマスを捨てるのはもったいないですから、適切な方法で保存しておきましょう。ニジマスは途中までさばいた状態で冷凍保存しておくと、鮮度を保てる上に料理するときに時短にもなります。

大量に釣れて余った分のニジマスは、まず内臓を取り出して3枚おろしにしましょう。3枚おろしにしておけばソテーや塩焼き、さらには汁物のおかずなどにするときにもすぐに活用できます。冷凍する際には3枚おろしにしたニジマスのぬめり・水分をしっかりととり、あとはジップロックなどのフリーザーバッグに入れて密閉した状態にします。

ニジマスを冷凍する際には塩味をつけておいたりしっかりと密閉したりしておけば、3週間〜1ヶ月ほど保存しておけるとされています。そのようにして保存しておいたニジマスであれば好きなタイミングで好きな料理に活用することができるでしょう。これから紹介する各料理の具体的なレシピも参考に、好きな方法でニジマスを楽しみましょう。

ニジマスを美味しく食べるおすすめレシピ

お伝えしてきたようにニジマスは実にさまざまな料理で楽しむことができますが、そのためにも紹介したさばき方や冷凍保存の仕方などは、しっかりと把握しておきたいものです。下処理や保存の仕方がしっかりとしていればニジマスの鮮度を保つことができますが、そのように準備をしたニジマスは下記のような料理にして楽しみましょう。

ニジマスの塩焼き

ニジマスは3枚おろしにしてから適当な大きさに切り、皿に盛り付けた上で刺身として醤油とわさびでシンプルに食べるのも美味しいです。しかし、そんな刺身とはまた異なる滋味深さを味わえるのがニジマスの真骨頂とも言える塩焼きであり、ニジマスの塩焼きはアウトドアで大活躍すること間違いなしの人気料理だと言えます。

ニジマスを塩焼きにするときにはお伝えした方法で壺抜きを行い内臓を摘出します。その上でしっかりと表面のぬめりや水気をとり、塩をまぶします。使用する塩は岩塩が特に美味しいとも言われています。それからグリルで焼くか、またはアルミホイルを敷いてオーブンなどで焼くのがよいですが、大体片面7〜8分ほど焼くのが望ましいです。

表面にほんのりと焦げがつくくらいが適切な焼き加減だと言えますが、生焼けや焼きすぎにはくれぐれも注意しましょう。あとは皿に盛り付けた上でレモンやすだちなどを添え、それらの酸味を加えて食べたり大根おろしと醤油の定番の組み合わせで食べたりしましょう。酸味などが加わると、ニジマスをさっぱりめに楽しめます。

ニジマスのカルパッチョ

ニジマスは刺身にするだけでも十分に美味しいのですが、刺身をちょっとアレンジした料理としてやはりカルパッチョも欠かすことはできません。ニジマスのカルパッチョはニジマスを刺身にするときの要領で3枚おろしにし、その上で刺身で食べるよりもやや小さめに切って味が染み込みやすくするのがおすすめです。

カルパッチョでニジマスと一緒に食べる具材としては、玉ねぎやミニトマトが望ましいですが、ブロッコリーなどを添えて栄養たっぷりの料理にしてもよいでしょう。それから玉ねぎを使用する場合には薄くスライスしてニジマスの下に敷くようにするとよいです。それからオリーブオイルとレモン汁を混ぜ合わせ、盛り付けたニジマスにかけます。

最後にパセリまたは塩胡椒をふりかけ、好みに合わせてマヨネーズなどをかければ完成です。鮮やかな見た目にするためにはドレッシングとしてレモン果汁を使用するだけでなく、カットレモンを皿に添えるのもおすすめとなります。通常の刺身とは異なりオリーブオイルの風味が効いたイタリアン風の味わいを、家庭でもぜひ堪能しましょう。

ニジマスのアクアパッツァ

ニジマスはカルパッチョなどイタリアンとしても楽しむことができるようですが、ニジマスを使ったイタリアン料理としておすすめのものにはアクアパッツァも挙げられます。アクアパッツァは基本的に白ワインを使ってニジマスを煮込むことになりますが、一緒にアサリなどを煮込むとアサリの殻が開くタイミングまで適度に加熱することができます。

一緒に煮込む野菜としてはトマトはマストですが、好みでパプリカなどを加えてもよいですしオリーブなどを入れるのもアリでしょう。まずはオリーブオイルでにんにくを炒め、香りを出します。それからニジマスの表面を軽く焼き、ほどよく焼き目がついたらそこに水・白ワインやアサリ、トマトなどを加えて煮込んでいきます。

また、できればケッパーや胡椒などのスパイス類があると望ましいです。そしてアサリの殻が開くまで煮込んだら完成となり、皿に盛り付けた上でパセリなどをかけて食べましょう。ニジマスは刺身でも美味しいですが、加熱しても身が硬くなりにくい上にトマトの酸味や白ワインの風味ともよく合うので、かなりおすすめなのです。

ニジマスを料理して堪能してみよう

今回は、日本人にとっても馴染み深い魚であるニジマスについて、その味や生態、サーモンとの違いからさばき方まで詳しくみてきました。ニジマスは明治時代にアメリカから流入された魚であり長い歴史をもっており日本各地でも養殖が盛んですが、トラウトサーモンの名前で呼ばれることもありその刺身は柔らかく絶品のようです。

そんなニジマスは、壺抜きの方法や3枚おろしの方法、さらには大量に入手いた場合の保存方法などもチェックしておき、ぜひさまざまな食べ方で楽しみたいものです。紹介してきたようにニジマスは刺身以外にも塩焼きやアクアパッツァなど実にさまざまな方法で食べることができるので、自分なりのアレンジを加えてぜひ堪能してみてください。

関連するまとめ

関連するキーワード

新着一覧

最近公開されたまとめ