鯉の料理と料理方法を詳しく解説!あらい・甘煮・こくなど紹介!

鯉は良く池や川で見かけることのできる魚です。そんな鯉は観賞用のイメージが強いですが、食べることもできます。鯉を使った料理も美味しく人気があるものです。鯉はこりこりとした食感があり、料理次第では淡水魚の臭みも気になることはありません。今回は鯉の美味しい代表的な料理を紹介していきます。鯉を食べることのできる地域は限られていますが、東京でも食べられるお店も紹介しますので参考にしてみてください。

鯉の料理と料理方法を詳しく解説!あらい・甘煮・こくなど紹介!のイメージ

目次

  1. 1鯉は立派な食材
  2. 2鯉の料理と料理方法
  3. 3鯉料理を食べられる地域は限られている?
  4. 4一度は鯉料理を食べてみよう!

鯉は立派な食材

鯉という魚を知っていますか?知らないという方はほとんどいないのではないかと思います。しかし、鯉と言えば観賞用であったり、お出かけスポットなどでエサをあげたりできる場所があったりします。また日本の中でも多くの場所で見ることのできる魚でもあります。しかし、どちらかと言えばマグロやアジなどと違い食べるという発想にはなりにくいのではないでしょうか?

実際には鯉は食べることもできますし、鯉の料理を出すお店ももちろん存在します。今回は観賞用だけではない鯉に注目していきましょう。鯉のお美味しい料理や鯉の料理方法、鯉を食べる地域はどこになるのか、東京でも鯉を食べる地域はあるのか、東京でも鯉料理が食べられるのかなど紹介していきます。

鯉は「川の王」と呼ばれる高級食材

鯉は、エサをあげたり観賞用として楽しんだりというイメージが強い魚です。観賞用で楽しむ高級魚として錦鯉が有名なのではないでしょうか?鯉は色鮮やかなイメージがある魚でもありますが実際には黒っぽい色をした鯉がほとんどでしょう。そんな鯉ですが、食用としての歴史は意外に長いものです。

その歴史は石器時代までにさかのぼります。すでに石器時代には鯉が食用として食べられていたという歴史があるようです。また高級食材でもあり、歴史の中では将軍の家である将軍家の御前料理としても出されていた高級魚になるようです。日本の各地で見かけることのある鯉ですので、高級食材というイメージを持っていないという方が多いのではないでしょうか?

鯉は優れた健康食品

そんな高級食材として扱われている鯉ですが、実は体にとって非常にいい健康食品でもあるのを知っているでしょうか?鯉には体に嬉しい栄養がたくさん詰まっているのです。その栄養は魚の中でもトップクラスとも言われています。魚が体にいいということはぼんやりとはわかってるかと思いますが、鯉が魚の中でもトップクラスの栄養があるというのは意外ではないでしょうか?

鯉は薬用魚とも呼ばれていて、中国の古い薬のことを記した本にも登場します。疲れた目や、肝臓、胃腸に対して嬉しい効果を発揮するということで重宝されてきた魚でもあります。またコラーゲンが非常に豊富な魚でもあり、高タンパクです。ビタミンB群や、ビタミンD、ビタミンEも含まれています。魚の中では非常に薬効もあると言える魚が鯉です。

鯉は肝臓病にもっともいい食品とも言われているようです。動物実験にて、料理した鯉を毎日食べさせた結果新しい幹細胞がどんどんと増えていったという実験結果があるようです。また、鯉を食べることで食欲が湧き、胃炎が治ったり、便秘が解消するといった効果もあります。胃腸にもいいとされる魚で、胃潰瘍が鯉を食べ始めて良くなり手術が不要になったという話もあるようです。

鯉にこんなに栄養や薬効があるということは意外と知らなかった人が多いのではないでしょうか?このように嬉しい効果がたくさんあると鯉を食べてみたいと思う方もいるかもしれません。

鯉には毒がある?

料理をする前や食べる前に、鯉に毒があるのかということも気になるところです。魚には毒を持っている魚も多くおり、料理する際の料理方法には注意が必要な魚も多くいます。健康食品としても優れているので早速料理してみたいという方もいるかもしれませんが鯉の取り扱いには注意が必要です。

しっかりとした知識を持っている方が料理をすればいいのですが、知識のない方が何も知らずに料理をすると毒にあたる危険性もあり、寄生虫にあたる可能性もあります。そうならないためには、しっかりとした知識を持った人にお願いするか、自分でもしっかりとした知識を身につける必要があります。しかし、どんなに知識を身につけても危険性とは隣り合わせですので、お店などで食べることが気持ち的には一番安心なのではないでしょうか?

また淡水魚だと寄生虫の心配があったり臭みが強かったりと食用にも適しているわけではないのです。鯉の毒に、コイ毒というものが胆のうにあるのですが、万が一食べてしまうと嘔吐や下痢や麻痺や痙攣をおこすこともあり、最悪死んでしまう場合もあるのです。そんなリスクを冒してまでご自身で調理したいという方は、まずいないのでしょう。

鯉の料理と料理方法

鯉の料理方法にはどのようなものがあるのでしょうか?鯉の代表的な料理方法はどのようなものがあるのかを見ていきましょう。鯉の料理方法には注意が必要なこともありますので、鯉の料理方法が心配な方は是非ともお店で食べてみることをおすすめします。

なかなか食べられない「鯉のあらい」

鯉の洗あらいはなかなか食べることのできない料理です。なぜ食べられないのかと言うと、生きた鯉が必要なためです。仕入れや購入したりした死んでしまっている鯉ではだめなのです。生きた鯉をすぐに調理する必要がありますので、食べられる場所も非常に限られています。

鯉のあらいがどのような料理かというと簡単にいうとお刺身のことです。その料理方法は、お刺身を氷水にくぐらせて身を引き締めさせます。この氷水にくぐらせる料理方法をあらい(洗い)といい、あらいを行った鯉料理が、鯉のあらいというわけです。鯉のあらいは身がぷりっと引き締まっていて、コリコリとした食感があります。

鯉のあらいを食べるには、鯉の養殖を行っている地域や専門店などでしか食べることはできないでしょう。鯉のあらいを食べることのできる有名なお店では、長野県佐久市にある佐久鯉が有名なようです。昭和初期に宮内省でも食べられていたようで、鯉のあらいの美味しさは言うまでもありません。鯉の料理として一度は食べてみた料理方法が鯉のあらいです。

煮物料理もはずせない「鯉の甘煮」

魚の煮物は美味しいです。またご飯も進む一品が煮物でもあります。そんな煮物を鯉を使って作ることもできます。鯉の甘煮の材料は5人分で、鯉の筒切りの切り身が5切れ・水200cc・しょうゆ200cc・砂糖350g・日本酒100cc・みりん100cc・水あめも少しあるといいです。
 

作り方は、まず鍋に鯉の切り身・水・醤油・砂糖・日本酒・みりん・水あめを適量入れます。最初の段階で全ての材料を入れて煮込んでいきます。煮込むときには強火で煮込んでいきます。煮立ってきたら火を弱めましょう。そして落し蓋をして1時間くらい煮ていきます。煮込んでいるいるタレにとろみがつき、鯉の切り身にもいい感じに煮汁の色がつけば完成となります。

鯉料理の代表格の「鯉こく」

鯉の洗いと並び代表的な鯉料理ともいえるのが、鯉こくです。鯉こくは鯉を角切りにして、味噌汁のような汁で煮込んでいくのですが、鯉のコラーゲンなどの栄養をしっかりと摂ることのできる調理方法でもあります。

料理方法で、鯉を輪切りにしてもいいです。鯉を味噌室で煮込んだのが鯉こくになりますので、味噌煮込みに近い料理になるでしょう。古くは江戸時代によく食べられていた料理になるようです。淡水魚は臭みが強いので、臭みのある鯉の臭いも気にならず最適な料理方法でもあります。

鯉の食感はコリっとしているので、食感の楽しめる料理が鯉こくです。鯉は主張の強い味ではないので、もしご自身で料理する場合には、味付けには気を付けましょう。味噌の味が強くなる可能性があります。

ご家庭でも作れる鯉こく

鯉こくは鯉で作ったお味噌汁に近いですが、家庭でも作ってみたいものです。鯉こくの材料は2人分で、筒切りされている活鯉が3切れ・大根は半月切りにして4つ程・赤みそ・砂糖か三温糖・水・酒です。作り方は、まずは大根を下ゆでしていきますので10分くらい茹ででいきましょう。下ゆでが終わりましたら、茹で汁は捨て大根、赤みそ、砂糖大さじ1を入れます。その上に鯉を乗せて、水5カップ、酒1/2カップを入れます。

15分から20分くらいアクを取りつつ煮込んでいきましょう。大根に串が通るかを目安に煮込むといいでしょう。煮込み終わったら完成となります。アクはこまめに取っていきましょう。砂糖は隠し味として少しいれてみるといいでしょう。

鯉料理を食べられる地域は限られている?

鯉を食べる地域

鯉を食べることのできる地域は数少ないです。鯉を食べられる地域としては、はやり有名なのは長野県の佐久市でしょう。長野県佐久市には220年以上の鯉のれ式があり、宮内省にも提供しているほど質が確かなものがあります。伝統もある鯉の養殖を行っている地域です。

その他にも有名なのが、山形県米沢市です。米沢市よ聞くと米沢牛を思い浮かべる方もいるのではないでしょうか?米沢牛も名産品として有名なのですが、米沢の鯉も米沢鯉として有名です。山形県米沢市にも200年程の鯉の養殖の歴史を持っています。

鯉自体は全国でみることができる

鯉は環境の適用力高い魚です。また繁殖力もあります。そのため日本でも様々なところで見かけることがあるでしょう。釣りをしている方は釣りの最中に連れたという経験がある方もいるのではないでしょうか?釣りをしているときに釣れることもあるくらい身近な魚でもあるのが鯉です。しかし釣れたからと言って知識もなしに料理することは非常に危険です。

釣れたからといって料理したりすると最悪の場合コイ毒にあたり死んでしまう可能性もあります。お目当てではなかったのならそのまま逃がすというのも選択肢とも言えます。

東京でも鯉料理は食べられる?

養殖を行っている地域などでしか鯉料理が食べられないということでしたが東京でも鯉料理を食べることはできるのでしょうか?東京でも栄養満点の鯉が食べられるということなら、是非とも東京にある鯉料理のお店に行ってみたいものです。調べてみたところ東京でも鯉料理を食べられる東京のお店があるようです。

鯉料理が食べられる東京のお店:尾花

東京都荒川区にあるのが尾花(おばな)です。なんと、この雄花は2017年・2018年とタベログにて賞を受けているお店でもあります。魚料理にこだわっているお店でもあり、メインの料理はうなぎ料理となっています。しかし、鯉料理も食べることができます。やはりウナギをメインとしているお店というだけあってウナギを注文する方が多いようです。

尾花で食べることのできる鯉こくは、甘い白味噌仕立てとなっています。もちろん鯉の臭さはなく、鯉こくのイメージが変わってしまうほど味がいいです。小骨は少し多いですが、美味しいので一気に食べてしまいます。

お店の定休日は月曜となっており、それ以外の日は日曜も祝日もやっています。営業時間はウナギがなくなってしまったら終了してしまいます。営業時間は前半の営業が11;30~13:30で、後半が16:00~19:30のようです。残念ながら予約がすることができません。とても評価がいいお店ですので、立ち寄れる場合には是非とも行ってみてはいかがでしょうか?

鯉料理が食べられる東京のお店:うかい鳥山

東京都八王子市にあるのが、うかい鳥山です。このお店でも鯉の料理を食べることができます。うかい鳥山ではコース料理があり、佐久鯉の洗いを食べることができます。身がプリッと締まっていて美味しいです。うかい鳥山に訪れたら佐久鯉の洗いを食べないとという程名物でもあります。

うかい鳥山の定休日は季節によって変動があるようではありますが、火曜日となっています。年末年始や冬の時期にもお休みの日があります。行ったけども休みだったということがないようにするには事前に営業しているか確認してから行くようにするといいでしょう。

うかい鳥山の営業時間は曜日によって異なります。平日と土曜日の営業時間は、11:30~19:30となっています。19時半がラストオーダーです。平日のお昼のコースのラストオーダーは15:00となっています。日曜日も営業しており、日曜と祝日の営業時間は、11:30~19:00となっています。ラストオーダーは19時となっています。

一度は鯉料理を食べてみよう!

いかがだったでしょうか?今回は鯉に注目して紹介してきました。鯉には魚の中でトップクラスの栄養があり薬効のある魚としても歴史があること、鯉にはコイ毒と呼ばれる毒があるので知識がない方の調理は行わないこと、鯉の美味しい代表的な料理である鯉の洗い、鯉こくなども紹介しました。鯉の料理が食べられる地域は限られており、鯉の洗いに至っては生きた鯉を素早く調理する必要があるため養殖をしている地域などで食べることができます。

東京でも美味しい鯉料理を食べることのできるお店は多くあるようです。ご自身で調理するには不安な点も多く、濃い毒や寄生虫にあたると最悪の場合には死んでしまう場合もあります。安心安全で食べるためにも、しっかりとした知識を持った方が作った鯉料理は一度は食べてみてはいかがでしょうか?

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