甘鯛レシピでおすすめは?簡単で美味しいおすすめ人気レシピを紹介!

甘鯛という魚を見たことがありますが?目と頭が大きくおでこが出っ張っている赤い魚です。関西では「ぐじ」という呼び名の方がしっくりくるでしょう。京料理などではよく使われているので食べたことはあるかもしれませんが、そのままの魚を見たことはない場合も多いでしょう。名前の通り甘みがあり、柔らかく上品な美味しさの魚です。今回は人気の塩焼きや煮付け、刺身など甘鯛の味を生かしたレシピやさばき方、更に簡単にできるレシピを調査しました。甘鯛を知って食べてみてください。

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目次

  1. 1甘鯛ってどんな魚?
  2. 2甘鯛の選び方
  3. 3甘鯛のレシピ・ウロコの処理
  4. 4甘鯛のレシピ・さばき方
  5. 5甘鯛の人気レシピ・焼き物
  6. 6甘鯛の人気レシピ・煮付け
  7. 7甘鯛の人気レシピ・刺身
  8. 8甘鯛の人気レシピ・揚げ物
  9. 9甘鯛の人気レシピ・蒸し物
  10. 10甘鯛を美味しく食べよう

甘鯛ってどんな魚?

甘鯛は身体は細く、おでこの部分が目立つ特徴的な赤い魚です。「甘鯛」と名前に鯛が使われていますが、タイ科の魚ではなくスズキ目キツネアマダイ科に分類されています。日本近郊で釣れ、よく出回るのは赤い体の「アカアマダイ」という種類です。京都など関西地方では「ぐじ」と呼ばれていて、京料理などの料理屋店でよく使われる高級魚です。若狭湾で取れる若狭ぐじはとても人気があり、高値で取引されています。

甘鯛は一年を通して出回っている魚ですが、秋から冬が旬になります。甘鯛は水分が多く、身が柔らかいのが特徴です。白身で淡泊ですが、甘みがあり上品な味なので料亭で好まれる魚です。甘鯛の身は水分が多く傷みやすいので、​​​​​​市販されているのものは、塩焼きにぴったりの背中から開いて塩でしめた状態の一汐というものや、干物にしたものが多いです。切り身にして味噌漬けや粕漬けにしている物も人気が高いです。

甘鯛の選び方

お店で販売されている物は、水揚げされてから素早く内臓を出したり、痛みにくいように下処理されている物が多いですが、水揚げ港近くの鮮魚店なら、そのままの状態で販売されていることが多くあります。更に、最近の流通の発展で海の近くでなくても刺身など生の甘鯛を食べることもできるようになりました。シンプルな仕掛けで釣れることから釣りをする人にも人気の甘鯛なので、趣味で釣った甘鯛が手に入る場合もあります。

甘鯛が切り身の状態でなく一匹で買う場合には、目をポイントに選んでください。目が黒く澄んでいて、しっかりと張りのあるものがいいでしょう。鮮度が落ちてくると色が落ちてきて水分が抜け、乾いてきます。体は赤みが鮮やかなものを選びましょう。お腹の部分が白くつやのあるもの、押して固さがあるものがおすすめです。甘鯛は大きなものほど甘みがあり美味しい魚です。

甘鯛は身が柔らかいのに、骨が固いためさばくのは難しい魚です。鮮魚店などで購入する場合は、使う用途を伝えて下ろしてもらった方がよさそうです。三枚に下ろしてもらいアラも一緒に持ち帰ることもできます。特に頭の骨は特に固く、尾頭付きで開く場合はお店で下ろしてもらうことをおすすめします。ウロコ取りも難しいのでウロコを生かした松笠揚げなどに使う場合以外はお願いする方がいいでしょう。

甘鯛のレシピ・ウロコの処理

釣り人から甘鯛をもらったり、対面式の鮮魚店以外で購入した場合などは自宅で甘鯛をさばくことになります。まずウロコ取りですが、プロは包丁でウロコを取る、スキ引きという方法で処理しますが、初心者には難しいのでウロコ取り器で丁寧に取って行きましょう。強く圧をかけると身が崩れるので気を付けましょう。甘鯛はウロコが美味しい魚なので、あえてウロコを取らず、ウロコを生かしたレシピで楽しむこともできます。

甘鯛のレシピ・さばき方

ウロコを取った甘鯛はまず最初にえらを取ります。その後カマ下から腹を開き内臓を取り、水でしっかりと血を洗い流した後、頭を落とします。ひれが頭側に付くように下側から斜めに包丁を入れ切っていき、背骨に包丁をぐっと立て切り、裏返して同じように切ったら頭が外せます。向きを戻して腹側から中骨に包丁を当て開いたら背中側からも開き、しっぽ側から包丁を入れ繋がっている腹骨を切り身を外します。

しっぽ側の繋がっている部分を切れば、片身が下ろせます。反対側の身も同じように下ろします。三枚に分かれたら、腹側に付いている腹骨を切り取ります。ここで三枚下ろしは完成です。その後皮を使わないレシピなら皮引きします。しっぽ側から包丁を入れ、包丁を寝かした状態で上下にスライドしながらゆっくり皮を引いていきます。皮をぐっとつかみ軽く引くと、皮引きしやすくなります。

身に付いた骨の部分は骨抜きで取り去るか、切り取ります。中骨の少し上にまっすぐ包丁を入れ切り、腹側も同じように切ります。中骨を取った時の身の部分や頭は甘辛く煮付けてアラ炊きにしてもいいですし、大きい甘鯛の頭ならかぶと煮にしても美味しいです。骨でだしをとり椀物にすると上品な味に仕上がります。シンプルなレシピで充分美味しい魚です。

甘鯛の人気レシピ・焼き物

甘鯛は身が柔らかく、焼き物にする場合は塩をして水分を抜くことが多い魚です。そのまま塩焼きにしたり、ウロコを取らずに焼くレシピもあります。干物にすると保存が効くようになり旨味が凝縮されとても美味しいので、甘鯛ではよく見かけるレシピです。塩が効いて水分が程よく抜けた甘鯛の塩焼きは上品な甘さで身を口に入れるとホロホロっと溶けるようです。

甘鯛のレシピ・塩焼き

身の柔らかい甘鯛は、普通に塩焼きにすると身が崩れやすいために「一汐」という、塩を振って水分を抜く処理をしたものを塩焼きにします。甘鯛を背中側から開いて内臓を出します。しっかり水で洗って、キッチンペーパーで水を取ったら、まんべんなく全体に塩を振ります。もしくは、3%濃度の塩水に漬けます。1時間から1時間半程度経ったら、キッチンペーパーで水気をふき取ります。旨味が凝縮してとても美味しくなります。

甘鯛を一汐にしたものはちょうどいい塩加減になっているので、そのまま焼くことで塩焼きになります。開きや片身なら余熱しておいた魚焼きグリルで5~6分程度で焼けます。ひっくり返す時に身が崩れやすいので、出来るだけ触らないようにしましょう。両面焼きで塩焼きするなら取り出すまで触らない方がいいでしょう。魚焼きホイルを使ってフライパンで塩焼きにする場合も気を付けて焼いてください。

甘鯛のレシピ・若狭焼き

甘鯛はウロコを落とさず焼いた若狭焼きというレシピもあります。新鮮な甘鯛はウロコが柔らかく落としてしまうと、ウロコ近くのゼラチン質が剥がれてしまうために、そのまま焼いた方が美味しく焼きあがります。焼くとウロコが浮き上がり、見た目も美しいものになります。甘鯛の若狭焼は、ウロコに日本酒を塗りながら焼くレシピです。パリパリとした食感が美味しく、ウロコがない塩焼きとは違って美味しいレシピです。

甘鯛を背開きにし、塩を振っておくか、だし醤油に漬けておきます。1~2時間程度で水分が抜け身が締まってきたら、キッチンペーパーで水気を切り余熱しておいた魚焼きグリルで焼きます。ウロコに酒を塗って、皮側から火が当たるよう焼くと徐々に開いたようになってきます。両面焼きグリルなら皮側が火力が強くなるように調整してください。3,4度酒を塗って焼くを繰り返せばウロコがパリパリになり美味しく仕上がります。

甘鯛の人気レシピ・煮付け

大きい甘鯛が手に入れば、さばいて切り身にした状態で煮付けにしてもいいですが、できれば内臓を取っただけのそのままの状態で煮付けにすると美味しいです。そのまま煮付ける場合は骨からも旨味が出るので美味しいレシピです。水、日本酒各200ml、醤油大さじ5、みりん大さじ2、砂糖大さじ1を沸いてきたところで、甘鯛を入れます。弱火にしてコトコト煮込めば、甘辛くご飯やお酒が進む美味しさのレシピです。

丸ごと煮付けにするレシピでは、両側から軽く切れ目を入れておきましょう。飾り包丁の意味と、味を染み込みやすくする意味があります。あまり深く切れ目を入れると、煮付けにした時に身が崩れてしまうので浅く切り込みを入れます。切り身で煮付けるレシピでも浅く飾り包丁を入れておくときれいです。切り身だと崩れやすいので煮付けのたれの鍋に入れたら、弱火にしそのまま触らないようにします。

薄味に仕上げて生姜を効かせたレシピも美味しいです。水200ml、日本酒50ml、醤油大さじ2、砂糖大さじ1を沸騰直前まで沸かします。弱火にしたら、内臓とウロコを取った甘鯛を入れて上から千切りにしたショウガ1かけ分を入れ、身崩れしないようにクッキングシートかアルミホイルなどの軽いもので落し蓋をして5分程度煮ます。更に甘鯛を取り出し煮汁に水溶き片栗粉でとろみをつけ甘鯛にかけます。一味違う煮付けになります。

甘鯛の人気レシピ・刺身

水分が多いため日持ちがしにくく、甘鯛の刺身は漁港近くの家庭やお店などでは見かけますが、全国的にはあまりで出回ってはいません。代わりに、長持ちするように昆布でしめて水分を抜いた昆布〆が良く食べられます。真空パックになっている昆布〆などは少しは日持ちが長くなるので、通信販売などで売られていたりもします。

甘鯛のレシピ・新鮮な刺身

とても新鮮な甘鯛なら刺身で食べることもできます。鮮度が落ちやすい魚なので、全国的にはあまり出回っていません。もし、新鮮な甘鯛が手に入れば、ぜひ刺身で食べて貰いたいものです。皮を引いて五枚に下ろした身を薄造りの刺身にします。甘鯛は柔らかいので少し厚めに切っても美味しく味わえます。前後にスライドすると身が崩れるので、まっすぐ上から包丁を当てすっと引いて一度に切りましょう。

甘鯛のレシピ・刺身の昆布〆

甘鯛の昆布〆は刺身の美味しさに昆布の旨味が抜けたところで、キッチンペーパーで水気をふき取り、ラップの上に昆布を置きその上に甘鯛を乗せて更に上から昆布を乗せます。昆布と甘鯛をぴったりと包んで一晩冷蔵庫で寝かせます。普通の刺身よりも、歯ごたえもあり美味しいレシピです。

甘鯛の人気レシピ・揚げ物

甘鯛は揚げ物レシピなら、外側はサクッと中の身はふわっとした食感になります。高温の油で短時間で揚げると、香ばしい香りもして食欲の進むおすすめのレシピです。ウロコを生かしたレシピなら、じっくりと揚げてウロコのパリパリ食感を楽しみましょう。どちらにしてもシンプルな味付けが美味しいレシピです。

甘鯛の人気レシピ・松笠揚げ

甘鯛のウロコを生かした若狭焼きと同じように、ウロコ付きのまま揚げることでウロコが持ち上がりパリパリとした美味しさのレシピです。油でしっかり揚げることで、ウロコが開き松笠のようなので「松笠揚げ」という名前が付いたレシピです。三枚に下ろした甘鯛を一口大に切り、身の方に塩を軽く振ります。30分ほど置いて水分をキッチンペーパーでふき取ったらそのままウロコ側を下にして180℃の油で揚げていきます。

甘鯛を揚げ始めたら、出来るだけ菜箸などで触らないようにしましょう。ウロコがしっかり開いたらひっくり返します。身を下にしてからは、スプーンなどで油をウロコにかけて揚げていきましょう。ウロコの揚がり具合が決め手のレシピです。しっかりウロコがパリパリになるように揚がったら、取り出しウロコ側に軽く塩を振ります。食べるときはそのまま味付けなしで食べてください。

甘鯛の人気レシピ・天ぷら

ウロコが苦手な人は、ウロコは取って皮を引かない状態で唐揚げにするレシピをおすすめします。甘鯛は身がふわっとしているので、揚げ物を噛んだ時のサクッ・ふわっとした食感がたまらなく美味しいです。皮を付けたままの方が崩れにくいのでいいでしょう。5枚に下ろしたものを3等分にし、小麦粉をまぶしてから天ぷらの衣をつけて180℃の油で揚げます。天つゆより、岩塩とレモンで食べるレシピなら身の甘さが引き立ちます。

甘鯛の人気レシピ・蒸し物

甘鯛はもともと、ふんわりと柔らかい魚ですが、蒸すとしっとりとした食感になって美味しく食べることができます。蒸すレシピの場合は、ウロコと内臓を取っただけの状態で使うといいでしょう。切り身にすると崩れやすいですし、丸ごと蒸すレシピなら骨の旨味も出て美味しくなりおすすめです。

甘鯛のレシピ・酒蒸し

甘鯛の内臓を取り酒を振って蒸し上げるだけのシンプルなレシピですが、ふんわり柔らかく美味しい酒蒸しになります。もともと甘鯛は身が柔らかいので、蒸すと更にホロホロと崩れる程です。内臓を取った甘鯛に軽く塩を振り15分ほど置いて、キッチンペーパーで水気をふき取ったら鍋かフライパンに並べます。1匹に付き日本酒を大さじ5程度振りふたをして中火で焼きます。15分ほど蒸し焼きにして、最後に醤油をひと回します。

身が崩れないように甘鯛を取り出し、下に溜まっている汁も一緒にお皿に盛り付けます。白髪ねぎやワカメを添えて出すとお店で食べるほどの味になるレシピです。お好みでゆずやカボスなどをのかんきつ類を振るとさわやかになります。

甘鯛のレシピ・簡単レンジで包み蒸し

レンジで蒸し焼きにする簡単なレシピもあります。クッキングシートに昆布を敷き、内臓を取り塩を振った甘鯛を乗せます。酒を振りかけクッキングシートで包んだら、深めの耐熱皿に入れて500wで3~4分レンジ加熱します。甘鯛の大きさで時間を増減してください。お好みでシメジや玉ねぎのスライスを入れると甘みが増します。

甘鯛を美味しく食べよう

甘鯛は地域によっては見かけることの少ない魚で、更に大きいものは高値で日常では手に入りにくかったり、釣りで取れる獲物としても大物はなかなか釣れない場合が多いですが、小さめのサイズのものは手に入ることも多くあります。深海魚らしい目が大きく、頭の形もかなりインパクトのある魚なので、お店などで見かけると目に付くでしょう。使いなれない魚だと手が出にくいかもしれませんが美味しいレシピがあります。

身が柔らかく甘い甘鯛はとても美味しい魚です。小さいサイズならそのまま下ろさずに煮付けにしたり、開いて一汐塩焼きにしたり、見た目も生かすレシピがあります。新鮮なものは刺身もおすすめです。上品な味の魚なので凝ったレシピでなくとも美味しく食べることができます。なかなか普段使いの魚ではないかもしれませんが、甘鯛を見かけた場合はぜひ手に取って、甘鯛のレシピも食事のレパートリーに加えてください。

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