霜柱のお菓子「霜ばしら」とは?サクッと溶ける冬季限定の仙台銘菓
霜柱に似たお菓子、霜ばしらについて調べました。仙台で限定販売されている銘菓、霜ばしらは季節限定、仙台限定ということもあり中々手に入らない大人気のお菓子です。見た目は霜柱にそっくりで、全国のファンが毎年販売開始を心待ちにしています。熟練した飴職人だけが作ることのできる霜ばしらは、一体どんなお菓子なのでしょうか?味や食感の口コミや、買える場所などをまとめました。仙台に行った時のお土産選びの際など、参考にしてみてください。
目次
霜柱そっくり!人気の仙台銘菓「霜ばしら」とは?
皆さんは霜柱にそっくりな「霜ばしら」というお菓子を知っていますか?冬季限定の仙台銘菓で、予約は2ヶ月待ちの入手困難なお菓子ということで今話題になっているのが霜ばしらという商品です。「九重本舗 玉澤」という老舗菓子店の職人が一つ一つ全て手作業で作っている晒し飴の一種、それが霜ばしらというお菓子です。
入手困難、予約2ヶ月待ちのお菓子、と聞いたら気になる方も多いのではないでしょうか?仙台に行かなくても買えるのか、本当に2ヶ月待つのかなど、詳しく調べてまとめました。霜柱そっくりの見た目で冬の訪れを感じさせてくれるのが霜ばしらというお菓子です。今年の冬は手土産としても大人気の霜ばしらを自分へのご褒美に、お世話になった方への挨拶に、購入してみたくなるかもしれません。
冬だけあえるやさしいくちどけが売りの霜ばしら
そもそも霜ばしらという商品名の由来はなにかというと、もちろんあの冬になると地面に立ち上がる霜柱からきています。この霜ばしらというお菓子は、霜柱に見た目がそっくりなお菓子なのです。細い糸のような飴を何十にも何百にも重ね、光沢のある見た目はまるで本物の霜柱のようです。口に入れると、舌に乗った瞬間から溶けていきます。この口どけが、本当に夢のような口どけだ、と口コミで話題になっているのです。
光沢のある飴を割ってみると、縦に100本以上の穴が空いています。これが口どけの秘密となっています。熟練された飴職人達が一つ一つ丁寧に仕上げた飴が織り成す食感は、霜ばしらでしか味わえません。この口どけにやみつきになり、冬季限定の仙台銘菓として霜ばしらは絶対的な人気を誇っています。
その為、毎年リピーターが後を絶えません。沢山のファンが冬が訪れ、霜柱が立ち始める頃の霜ばしらの販売開始を心待ちにしているのです。こうして毎年冬になると、「九重本舗 玉澤」には霜ばしらを買い求めにやってくる人たちが沢山訪れます。こうして予約2ヶ月待ち、という程の人気が成り立っているのです。
霜柱にそっくり!なお菓子霜ばしらの口コミはネットにも沢山
TwitterなどのSNSで仙台銘菓や霜ばしらで検索すると、霜ばしらの虜になった方々の感想や口コミが沢山出てきます。最初は人から頂いて、というのも多いです。手土産としても上品かつ美味しいと評判の霜ばしらというお菓子は、お土産に持って行ったりSNSで拡散したりと、つい人に勧めたくなってしまうお菓子なのです。
その理由に老舗「九重本舗 玉澤」の菓子職人達が作っているお菓子だということがあります。やはり老舗の店の職人手作りとなれば、胸を張って人に勧めることができるからです。そして先ほど紹介した他では味わえない口どけ、また霜柱に似た冬の訪れを感じさせる美しい見た目が人々を虜にしていると言えます。
口コミを見ていくと、どこか懐かしいその味を”わたあめ”のようと例える人もいます。そしてやはり一瞬で口の中で消えてしまう口どけに感動して口コミを掲載している方が多く見られます。そのどれにも共通しているのが、初めて食べた食感に感動したということでした。
出張先で見つけた銘菓 霜ばしら。
— Chami (@asami_Chami) April 19, 2018
冬しか売ってない幻のお菓子らしい。
口に入れたら一瞬で消える!
わたあめが固形になった感じで永遠に食べられるくらい美味しい。そしてキレイ。#霜ばしら #仙台 pic.twitter.com/MWlpS0Rxp3
霜柱にそっくりな霜ばしらは冬季限定のお菓子
霜ばしらが入手困難となっている理由の一つに、冬季限定販売というのがあります。宮城県にそびえ立つ蔵王山の麓に霜柱が立ち始める頃、菓子職人たちによる霜ばしらの製造が始まります。高度かつ繊細な技術を用いて一つ一つ手作業で作っていく霜ばしらは、本格的な春の訪れと共に製造を終了するのです。
その間、日々天候を見極めながら丁寧に作られていく霜ばしらは、職人たちの手によって本物の霜柱と同じようにすっと溶ける繊細なお菓子です。その為大量生産することが難しく、冬季限定販売かつ宮城限定の仙台銘菓となっています。
霜柱にそっくりな見た目はどこからきているのか
あの霜柱にそっくりな見た目は、糸状の飴が連なってあの霜柱に見せています。割った時に沢山の穴が空いているのはその為です。口の中ですっと溶けてなくなるところも、どこか本物の霜柱を思わせます。
霜ばしらは缶に入って売られているお菓子
霜ばしらは、青と白の冬を思わせるパッケージの缶に入って売られています。その丸い缶の蓋を開けると、さらさらとした白い粉が詰まっており、その中に霜ばしらは埋まっています。この白い粉はらくがん粉といって、餅米を原料とした粉です。何故らくがん粉の中に埋まっているのかというと、霜ばしらが衝撃や熱気、湿気に弱い繊細なお菓子だからです。
霜ばしらをそのまま置いておくと湿気を含んで味が落ちてしまったり、そのまま缶に入れれば破損してしまいます。防湿や破損防止の為に缶の中にらくがん粉を充填させているのです。また、このらくがん粉は食べることもできます。乾いたフライパンにらくがん粉を入れ、軽く色がつくまで炒った後器に写し、少量の砂糖と塩をよく混ぜると、香ばしいお茶請け菓子となってくれます。
霜柱にそっくりだから繊細
繊細な霜ばしらは缶に入れる時も、職人たちが箸で一つ一つ移していきます。破損防止のため、揺れないようにしっかり詰め込んでいる為、最初の一つが取り出しにくいこともあるので爪楊枝などでそっと取り出す必要があります。また、最初に霜ばしらを取り出す時は、霜ばしらの頭が見えるくらいまでらくがん粉を缶の蓋に移してから取り出すのがコツです。
霜柱に似たお菓子の霜ばしらはどこで買える?
仙台限定の銘菓ということもあり、霜ばしらを販売している店舗は多いとは言えません。ですが、宮城県内であれば店舗は多数あります。九重本舗 玉澤の各店舗(計7店)、また百貨店やデパートなどでも取り扱いがあります。他には仙台空港や、東京ですと池袋にある宮城ふるさとプラザというアンテナショップで取り扱っています。
霜柱そっくりのお菓子を東京で買う時は
東京でも買えるという霜ばしらですが、東京の店舗では予約販売は行っていません。月初めに入荷しますが、入荷したその日になくなってしまうことが多いです。どうしても東京の店舗で買いたいという場合は、公式サイトから入荷日をチェックし、早めに店舗へ足を運ぶしかないので注意が必要です。
霜ばしらというお菓子の販売開始の時期は霜柱が立つ頃
霜ばしらは、霜柱が立ち始める頃に販売開始とされています。具体的な販売開始時期はというと、10月〜翌4月となっています。これを逃すと次のシーズンまでお預け、ということになってしまうので注意が必要です。話題の冬季限定のお菓子なら是非食べてみたいという方も多いのではないでしょうか?
平成29年度までの販売を見てみると、10月1日に販売を開始し、大体5月10日頃に製造終了しています。ただし販売終了時期は多少前後しているので、確実に購入したい方は販売時期を見逃さないようにしましょう。賞味期限は3ヶ月です。日持ちはするので、欲しい日付に対して早めに購入してしまうのが得策です。
霜柱に似たお菓子の通販は?
とっても人気の霜ばしらですが、仙台の店舗まで行って買うのは大変です。実は九重本舗 玉澤では通信販売も行っています。公式通販サイトから購入はできますが、人気の為商品が手元に届くまでに2ヶ月程かかるので、なるべく早めに注文する必要があります。また、代金は代引きのみとなっているので届くまでに代金を手元に用意しておくようにしましょう。
霜柱に似た人気のお菓子の値段は?
霜ばしらの値段ですが、こちらは平成27年度に一度改訂されています。単品で1巻2052円(税込)となっています。他にも複数巻セットで箱詰めされたものや、他のお菓子との詰め合わせも用意されているので、予算に合わせて選ぶことができます。また、通販の場合は品物の代金の他に送料と代引き手数料がかかるのでそちらも用意しておくようにしましょう。
霜柱に似たお菓子は繊細!食べ方は?
とても繊細な仙台銘菓、霜ばしらの上手な食べ方を紹介します。まず缶のふたを開けるとらくがん粉が充填されています。最初はその粉しか見えない為、そのまま霜ばしらを取り出すのは難しいです。まずは霜ばしらの頭が見えるくらいまで、上蓋に粉を移します。この粉は保存の時に必要になるので取っておきましょう。
霜ばしらの頭が出てきたら、幅の広い方をそっと指先でつまんで取り出します。ただし、破損防止の為霜ばしらは隙間なくびっしりと詰め込まれている為、最初の一つが取り出しにくかったり破損したりすることがあります。その場合は爪楊枝などを使って静かに取り出します。ここでやっと霜柱にそっくりな見た目に出会うことができます。
そしてそのまま口に入れて、すっと口の中でなくなっていく食感を楽しみます。残った霜ばしらを保存する時は、上蓋に出しておいたらくがん粉を缶の中に戻します。こうしないと残った霜ばしらが湿気を吸ってしまい食感が損なわれしまうので気をつけましょう。
霜ばしらの原型となったお菓子”晒よし飴”
九重本舗 玉澤では霜ばしらに似たお菓子、晒よし飴というのがあります。実はこの晒よし飴というのは霜ばしらよりもずっと昔からあるお菓子なのです。霜ばしらと比べると2回り程大きく、食感も霜ばしらよりはしっかりとした印象を受けます。こちらも缶に入っており、同じようにらくがん粉に埋まった状態で販売されています。
霜ばしらという銘菓は、晒よし飴を時代趣向の移り変わりに合わせて「口どけ」と「大きさ」を製造過程で見直し、作られたお菓子となっています。晒よし飴も霜ばしら同様、冬季限定販売です。こちらも霜柱にそっくりな見た目の冬のお菓子なので、是非一度霜ばしらと食べ比べをしてみたい一品です。
「九重本舗 玉澤」は老舗のお菓子の店
霜ばしらを製造している「九重本舗 玉澤」は老舗の菓子店です。1675年に初代玉澤伝蔵が仙台の国分町に「御用菓子司」として店を構えて以来、300年余りの歴史を刻み続けています。「お客様に喜ばれる御菓子」作りを代々受け継いでいき、伝統を守り続けています。
元々は九重というあられの入った粉末のジュースを販売したのが始まりでした。そしてその長い歴史の間、老舗菓子店として数々の銘菓を産み出しています。今では地元の方々の普段のお菓子から、観光の方のお土産として、幅広い層から根強い人気を得ています。
霜ばしら以外の人気のお菓子「九重」
お店の屋号にもなっている「九重」という商品は、お湯や水を注いで飲んで楽しむ商品です。明治天皇に献上したこともあるという歴史のある商品です。正しく仙台の銘菓と呼べる一品です。ホットミルクを注いだり、アルコールを入れてカクテルにしたりと幅広い楽しみ方のできる銘菓となっています。
霜ばしら以外の人気のお菓子「琥珀物語」
「琥珀物語」は霜ばしらとは対照に、夏季限定商品となっています。寒天と砂糖を琥珀色になるまで煮詰めてから冷やし固めたこのお菓子は、まるで宝石のような可愛らしい見た目です。5種類の味で色とりどりの琥珀物語は、仙台の印象的な美しい四季風景を表しているのです。
霜ばしら以外の人気のお菓子「お手づくりもなか」
一般的に売られているもなかというのは、どうしても皮の部分に餡の水分が移ってしまいしっとりとしてしまいます。しかし、この「お手づくりもなか」はいつでもできたての香ばしさと美味しさを味わってもらうために、皮と餡が別々に包装されています。食べる時に自分で皮と餡を合わせて食べることにより、最中本来の香ばしい美味しさを味わうことができます。
霜ばしら以外の人気のお菓子「三つの幸せ」
透明感のあるゼリーの中に3種類の果物餡を封じ込んだ水まんじゅうが、「三つの幸せ」です。果物餡はりんご、桃、いちごの3種類が入っています。この果物餡一つ一つを幸せに見立て、食べる時に「3度訪れる幸せ」を楽しむことのできる夏にぴったりの涼しげなお菓子です。
霜ばしら以外の人気のお菓子「純米吟醸 酒ゼリー」
1716年に宮城県の塩釜神社の神酒御用酒屋として創業された阿部勘酒造という蔵元が、宮城県塩釜市にあります。その阿部勘酒造自慢の純米吟醸「於茂多加」を原料に使用している日本酒ゼリーです。日本酒の香りと、ほのかな甘さが嬉しい日本酒好きにはたまらないお菓子です。
九重本舗 玉澤の霜ばしら以外の商品を紹介していきました。気になる商品はあったでしょうか?他にもたくさんの種類の商品があるので、宮城に行った際には是非店舗にも足を運んでいただきたいです。冬季限定の霜ばしら以外にも一年通して職人こだわりの味わいが皆さんを待っています。
今年の冬は霜柱にそっくりなお菓子「霜ばしら」を手に入れよう!
ここまで冬季限定の霜柱に似た仙台銘菓「霜ばしら」について紹介してきました。霜ばしらでしか味わえない口どけや見た目の美しさ、気になっていただけたでしょうか?老舗ならではの熟練の技で作られる仙台限定の銘菓を是非味わってみてください。これから毎年冬が待ち遠しくなるかもしれません。
平成30年度も10月1日に販売開始予定なので、公式サイトなどをチェックしていただけたら嬉しいです。仙台に行った際のお土産や、お世話になった方への挨拶、お友達のお宅に伺う手土産など幅広いシーンで活躍してくれる九重本舗 玉澤の霜ばしらの技を是非皆さんも体感してみてください。