2022年08月17日公開
2024年05月25日更新
人参にはどんな種類があるの?違いや特徴をそれぞれ詳しく紹介
人参には様々な種類があります。大きく分けると西洋種と東洋種の2種類に分類される人参ですが、本記事ではさらに細かい種類の特徴を紹介します。見た目や味の違い、使い方や産地にも触れているためぜひ参考にしてみてください。人参を選ぶときの参考にもなるでしょう。
「人参にはどんな種類があるの?」
「人参の臭みが苦手」
「種類によって味は違うの?」
店頭に並んでいる人参を見て、このような疑問・印象を抱く人もいるでしょう。
本記事では種類豊富な人参の種類を特徴別に紹介します。西洋種と東洋種の違いと、日本で多く栽培されている種類についても紹介しているため、人参についてより詳しく知ることができるでしょう。
人参の種類によっては海外で収穫されているものや、国内でも一部地域で収穫されているものがあります。最後に人参臭くない人参についても紹介しています。人参特有の臭みが苦手な人にもおすすめの種類を記載しています。
人参の種類について知りたい人、料理別に人参を使い分けたい人もチェックしてみてください。
人参にはどんな種類があるの?
緑黄色野菜の代表格とも言える人参には様々な種類があります。最近では苦味の少ない品種も増えてきました。五寸人参や金時人参など、日本の食生活に根付いているものも多くありますが、原産はアフガニスタンです。
西洋種・東洋種の違いや細かい種類などについて紹介します。種類を知ることで、それぞれの人参の食べ方の参考になるでしょう。
まずは西洋種と東洋種の違いについて説明していきます。日本では現在、西洋種の人参が多く出回っています。種類を知ることで、店頭で人参の選ぶときにも役立ちます。
「西洋種」と「東洋種」の違い
前述しているように、人参は西洋種と東洋種に分かれます。西洋種は表面がなめらかで丸みがあり、濃いオレンジ色をした見た目が特徴的です。
その西洋種に対して、細長く表面がゴツゴツしているのが東洋種の特徴となっています。おせち料理などに使われる金時人参は西洋種にあてはまります。2種類の違いはとても判りやすいでしょう。
栽培しやすいなどの理由から日本で多く出回っているのは、西洋種の人参です。見た目や食感なども変わってくるため、料理や行事などに合わせて選択すると良いでしょう。
【種類別】人参の特徴
次に人参の特徴を種類別に紹介します。西洋種と東洋種にわかれる人参は、細かく分類するとさらに種類が豊富です。
スーパーで見かける五寸人参や、おせちなどで活躍する金時人参の他に、甘みの強いものや家庭菜園向きのものなど幅広いラインナップで紹介します。次に紹介する種類の中には、人参特有の臭みがなく、フルーティなものもあるため新しい発見ができることでしょう。
人参があまり好きではない人、料理に合わせて使い分けたい人にも参考になるように、それぞれの特徴も紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
「五寸人参」スーパーで見かける人参
店頭で見かけることが多い種類が「五寸人参」です。約15~20cmほどの大きさに成長するため、五寸人参と名付けられました。丸みがあり、なめらかな表面をしているのが特徴です。
味にクセが少なくバランスも良いため、蒸し料理や炒めものなど幅広い料理に使われています。
また数ある人参の種類の中でも、価格変動の影響を受けづらい点においては家計の強い味方となるでしょう。寒冷地から暖地まで幅広い地域で育ち、収穫できることが安定した供給ができる理由のひとつです。
「金時人参」おせちで登場!紅色の鮮やかな人参
おめでとうございます。
— 亀屋良長 吉村由依子 (@YuikoYoshimura) January 1, 2022
京都(吉村家)では、お雑煮に金時人参と祝い大根を輪切りで入れます。
日の出を表し、円満に過ごせるようと願いが込められているそうです。
お嫁に来た時、知らずに半月切りにしてしまった事をいつも思い出します。 pic.twitter.com/oY43ES28ej
日本の食文化のひとつであるおせち料理で使われているのが、金時人参です。前述しているように、金時人参は東洋種の代表格となります。
煮崩れしにくいことから煮物に取り入れられる金時人参は、赤みが強く細長い形をしているのが特徴です。食感が柔らかい点も、煮物に適している理由といえるでしょう。発色が良いため、料理の彩りにも活躍します。
金時人参は寒冷地での栽培は向いていません。温暖地や暖地での収穫に向いているため、栽培される地域は五寸人参に比べると限られてきます。
「ミニキャロット」家庭菜園向きの小ぶりな人参
こんにちは🌈
— ひろパパ🌽/家庭菜園/貸し農園の運営/野菜栽培士🔰/みかん園🍊/養蜂🐝/ネット直売 (@U3rDAmo2CjLqSAB) December 3, 2021
ミニキャロットを収穫しました☺️
収穫期は特に楽しい家庭菜園🎵✨ pic.twitter.com/JELX2RPTGj
家庭菜園向きの人参として知られているのが、ミニキャロットです。ミニキャロットはプランターで収穫できる小型サイズが特徴となります。
甘みがあるため、グラッセにしたりスープに丸ごと入れたりと様々な料理に使えるのが特徴です。皮ごと食べられるので、調理しやすいのも嬉しいポイントとなります。
プランターで育てられる手軽さだけではなく、種まきしてから収穫するまで短期間で済むのもミニキャロットが家庭菜園に向いている理由のひとつです。家庭菜園を考えているときにも、ぜひチャレンジしてみてください。
「甘美人」ひと味違う!フルーティーな甘みの人参
甘美人収穫🥕#家庭菜園#ナント種苗 pic.twitter.com/EKz3kGqiIB
— 🥬も🧄 (@NB37797577) November 8, 2020
人参特有の臭みが苦手な人におすすめしたいのが、甘美人です。人参の臭みが少ないだけではなく、糖度も高いためしっかりと甘みを感じられます。
ゆっくりと成長する甘美人は旨味が凝縮するうえに裂根しにくいのも特徴です。夏~秋と越冬の2回収穫時期があります。種類豊富な人参の中でも、年に2回収穫時期があるのは多くないです。
旨味や甘みをしっかりと感じられる高品質にもかかわらず、育てやすい点で重宝されている品種です。収穫時期が幅広いため、さっぱりした酢の物や温かいスープまで、様々な料理に重宝します。
「スウィートキャロット リリィ」ジュースにおすすめの人参
鈴盛農園です!この時期の人参は冬のスウィートキャロットリリィに比べて細く、さっぱりとした甘さが特徴です。軽くソテーすると甘さが深くなるのでおススメ。スティックサラダなら人参だけでポリポリいくのではなくお好みのドレッシングをかけた方が断然美味しく食べていただけます^_^ pic.twitter.com/F98tFrM2iG
— 鈴盛農園🥕 (@suzumorifarm) August 1, 2018
スウィートキャロットリリィは、愛知県碧南市鈴盛農園で栽培されている品種です。人参特有の臭みが少なく、甘みが強いためジュースにしても飲みやすいのが特徴となっています。
スティックにしてもフレッシュジュースにしても堪能できる甘みは、スウィートキャロットリリィの魅力と言えるでしょう。希釈した三河湾の「饗庭塩(あいばいじお)」を散布して育てたことが、糖度の高い理由です。
草取りから収穫まで、1つ1つの工程手作業で行っているのも鈴盛農園のこだわりです。大切に育てられた人参を堪能できます。
「ゴールドラビット」黄人参だけど黄金色の人参
本日の横浜地場野菜❗
— GrassRootsYokohama (@GrassRootsSama) February 4, 2017
ゴールドラビット(黄人参)、チェリーゴールド(黄プチトマト)、紅芯大根、紫白菜
紫白菜は火を通さず生で食べれちゃいます‼ pic.twitter.com/htK1hsYaLt
オレンジ色をしている人参が多い中、ゴールドラビットは黄色い見た目をしています。様々な種類がある黃人参ですが、黄金色に近い鮮やかな色をしているのがゴールドラビットです。
表面は黄金色をしていますが、中心部は白色をしているのも特徴のひとつと言えるでしょう。日本では栽培されておらず、海外で収穫されているものがほとんどです。他の人参と比べると価格も高いため、高級人参に該当します。
ゴールドラビットも強い甘みを感じられる人参なため、スープなどにもおすすめです。
「大塚人参」長く太い!幻の人参
大塚人参が届きました。
— 肉まん。 (@Bagel02692857) November 30, 2021
やっぱり長ーい。
今日も人参ご飯にしよう(*´꒳`*)
#大塚人参 #市川三郷町 pic.twitter.com/T7voJGDYI6
まるでゴボウのように長く太く成長するのが、大塚人参です。山梨県西八代郡市川三郷町大塚地区で栽培されています。火山灰が積もりできた細かい土壌で育つ大塚人参は栄養価が高いのも特徴的です。
見た目のインパクトはもちろんですが、甘みや香りが強い点も大塚人参の魅力と言えます。大塚人参の個性的な味わいの虜になり、リピートする人も少なくありません。
大塚地区では大塚人参の収穫祭も行われています。収穫祭は品評会や販売、試食会などがあり、観光・お出かけスポットとしても人気です。
「金美人参」果肉が柔らかい人参
🥕金美人参
— mom (@mi93782742) February 4, 2022
ジュースに最適って売りだったけど
どうしようかな、美味しそう😊 pic.twitter.com/gydpk9WePj
最後に紹介するのが黄人参のひとつ、金美人参です。果肉が柔らかいため、炒めものにしてもサラダにしても美味しく食べられます。また人参特有の臭みが少ないだけではなく、上品な甘みがあるのも特徴です。
五寸人参と同じくらいのサイズをしていますが、見た目は鮮やかな黄色をしています。カットしても鮮やかな黄色をしているため、サラダの彩りにも重宝します。黄人参の中でも見かける機会が多いため、購入しやすい種類です。
香りが強い島人参を改良して作られ、より食べやすくなったのが金美人参です。
人参臭くない人参はある?
人参特有の臭みやエグミなどを苦手と感じる人もいるでしょう。人参が苦手な人におすすめしたいのが、甘みをしっかりと感じられ人参臭さが少ないベーターリッチです。糖度が高い人参ですが、甘さはスッキリしています。
βカロテンの含有量が高いのも、ベーターリッチの特徴のひとつです。種をまいてから100日ほどで収穫でき、病気に強いことから家庭菜園でも注目されています。
肉質が硬く、濃く鮮やかな紅色をしているベーターリッチは、煮物だけではなくサラダでもジュースでも使えると評判です。
人参の種類を知ろう
本記事で紹介したように、人参には様々な種類があります。見た目だけではなく、肉質、甘みなども変わるため料理に合わせて人参を選ぶのも楽しいでしょう。
スーパーで購入しやすい人参だけではなく、一部地域だけで収穫されている種類も多くあります。オンラインショップで販売しているものもあるため、気になる人はぜひチェックしてみてください。
また観光先の道の駅や地元のスーパーなどで、珍しい種類の人参を探してみるのもおすすめです。ぜひ本記事で紹介した人参の種類の特徴を参考にしてみてください。