パプリカは冷凍保存できる?賞味期限や日持ちさせる正しい方法を紹介

パプリカと言えば、肉厚で甘みがあり生でも熱を加えても良し、色んな調理法で美味しく頂けて重宝する食材です。それに彩りも鮮やかなので、本格的なお料理はもちろんお弁当にちょっとだけ入れたりと日々の料理に使えるので買い置きしておくと便利ですが、使い切る前に傷んでしまう事も度々あります。そんな時便利なのが冷凍保存、しかし冷凍でパプリカの味が落ちてしまったり、いつまで美味しく食べられるかも気になります。ここでは冷凍保存の手順や日持ちさせる正しい方法を紹介します。

パプリカは冷凍保存できる?賞味期限や日持ちさせる正しい方法を紹介のイメージ

目次

  1. 1パプリカをかしこく使うには冷凍保存
  2. 2パプリカってどんな野菜?
  3. 3パプリカの冷凍保存の方法
  4. 4冷凍パプリカの解凍の仕方
  5. 5パプリカを調理後に冷凍保存する
  6. 6パプリカの通常の保存方法
  7. 7パプリカの選び方はここを見る
  8. 8市販のパプリカの冷凍食品
  9. 9パプリカの種類と効用
  10. 10冷凍パプリカを使ったレシピ
  11. 11パプリカの冷凍保存で日々の料理を彩る

パプリカをかしこく使うには冷凍保存

みなさんはパプリカをどんなお料理で使っていますか?そのまま生で色んなサラダに入れたり、またはマリネやソテー、焼いたりおひたしにしたりお弁当の彩りに加えたりと、献立にとても便利です。また、パプリカの色も黄色・赤・オレンジ色と食卓も華やかになり、栄養もピーマンよりも優秀でビタミンCも加熱しても壊れにくいという良いとこづくしで、買い置きしておきたい食材です。

しかし、気がついたら賞味期限を過ぎていて冷蔵庫でシワシワになっていたり、カビていてがっかりという経験も多いのではないかと思います。そこで食材を無駄にしない為に便利な方法は、冷凍保存です。生で食べた時の食感はそのまま使った時より多少劣るものの、小分けに冷凍保存していればいつでも手間いらずで、しかも美味しさは変わらず献立に活用できます。

 

でも、保存の仕方が間違っていたり、冷凍だからと安心して長い期間放置してしまって風味が損なわれたりするので、やはり正しい方法と賞味期限を知っておく事が必要です。

パプリカってどんな野菜?

パプリカはナス科の多年草のトウガラシの栽培品種でハンガリー生まれ、旬は6~8月です。ピーマンより大きめで形はベル型、皮は固めですが肉厚で甘みがあるのが特徴です。同じナス科トウガラシ属のピーマンは熟す前の状態ですが、パプリカは熟した状態でとてもカラフルです。香辛料としてもよく使われますが辛味は無く、苦味がないので子供も食べやすく彩りも食卓をとても華やかにします。

パプリカの冷凍保存の方法

生からの冷凍保存の仕方

パプリカの冷凍保存の仕方は、まずパプリカを洗って半分に切り、中の種やワタを取って好きな形にカットしておきます。水分をキッチンペーパーなどでよく拭き取り冷凍用の保存袋に入れて、よく空気を抜いてから冷凍します。この時、保存袋を金属トレイに乗せて冷凍庫へいれると急速冷凍出来るので、より美味しさを保てます。保存袋はジッパー付きが便利、賞味期限を忘れないように袋に日付も書き込んでおきます。

また、パプリカの水気はよく拭き取らないと霜が付きやすく解凍時に味が落ちるので注意しましょう。野菜室で保存する時の賞味期限は1週間から10日ほどですが、冷凍保存だと一ヶ月間は大丈夫です。千切りや角切りなどの形別・大きさ別・パプリカの色別に分けての保存の仕方なら使い勝手もよく、調理する時に時短できます。パプリカを入れた保存袋の中に空気が多く残っていると、冷えるのに時間がかかってしまうので注意が必要です。

加熱してからの冷凍保存の仕方

実はパプリカに腐敗させる酵素も含まれていて、加熱する事で酵素を壊せます。その後、冷凍保存すればより安心です。この場合の保存の仕方は生の時と同じくパプリカを好きな形にカットし、1分ほど茹でてザルになどに入れ、水を切りながら冷まします。冷めたら冷凍用の保存袋に入れて冷凍保存します。この場合も賞味期限は1ヶ月です。

冷凍パプリカの解凍の仕方

次に冷凍保存したパプリカの解凍の仕方ですが、常温でしばらく置く・レンジで温める・凍ったまま料理に使う・前日の夜などに冷蔵庫へ移し7~8時間で自然解凍させる、などの方法があります。加熱するものは冷凍のまま、そのまま生で食べるものは自然解凍という風に、使う料理によって方法を変えるといいと思います。

ですが、冷凍パプリカがいくら長く保存できる方法と言っても賞味期限があります。だんだんしおれて黒ずみが進み栄養素もなくなってくるので、使いかけの冷凍パプリカは迅速に空気を抜いて冷凍庫にしまい、傷んで来る前に使い切ってしまいましょう。

パプリカを調理後に冷凍保存する

もうひとつ、生や加熱しての冷凍保存の仕方の他にパプリカをサッと調理して冷凍するという方法もあります。この冷凍保存の仕方なら、ちょっとしたおかずやお弁当に何か1品加えたい時に便利です。調理後の冷凍保存も同じく、賞味期限は1ヶ月を目安に食べきるようにします。

例1:パプリカのヘタとワタや種を取って適当な大きさの千切りにしたものをオリーブオイルで炒め、味付はお好みですが例として塩コショウ、バルサミコ酢を加えて炒めます。充分に冷ましたら冷凍用保存袋に入れて空気を抜いて冷凍保存します。

例2:パプリカとピーマンを大きめの千切りにして、ごま油をしいたフライパンで強火で炒め、酒・しょうゆ・砂糖を加えてきんぴら風にして塩少々で味を整えます。こんな風に簡単に味付したものなら、そのまま解凍して温めて出すも良し、他の料理に加えてもよさそうです。

パプリカの通常の保存方法

常温で保存

パプリカの冷凍保存以外の保存の仕方も知っておくといいと思います。冬場などは常温で保存が可能です。その場合、一個ずつ新聞紙やキッチンペーパーでくるんで冷暗所で一週間ほど保存できますが、通常は7~10度が適温なので、冷蔵庫の野菜室での保存の仕方が向いています。

野菜室に保存する時は、まるのままパプリカを1個ずつ新聞紙で包みポリ袋にいれて保存し、だいたいの賞味期限は10日ほどです。この時ポリ袋は口をゆるく結ぶか、つまようじなどでポリ袋に穴をあけて、中でパプリカがムレないようにしておきます。

乾燥させて保存

乾燥させて保存する方法もあります。千切りにしたパプリカをざるに並べて2日ほど天日干しをし、保存袋に入れて冷蔵庫で保存します。この保存の方法も賞味期限は1ヶ月ほどです。

パプリカの選び方はここを見る

ここまでパプリカの冷凍保存が良いとわかりましたが、冷凍する前から傷んでいては元も子もありません。なるべく鮮度の良いパプリカを使う事が大切です。見分け方としては、ヘタが黒ずんでいないもの、且つ、ヘタの切り口が水々しく新しくて、果柄(かへい)が緑色をしていること、パプリカの表面もつやと張りがあり色にムラがないこと、弾力もあって重みがあるものを選びます。

市販のパプリカの冷凍食品

時短はいいけど、少し面倒…という方もいらっしゃるかもしれません。そういう時は、市販の冷凍パプリカを使えば自分で下処理をする必要もなく更に時短できます。ざっとネットで見た所、いくつか見つかりました。「業務用スーパーの冷凍パプリカ」は内容量500gで税込192円、スライスされた緑・赤・黄色の3色が入ってボリューム感があります。

「大冷三色スライスピーマン冷凍」こちらも緑・赤・黄色の3色が入って内容量500g、税込318円です。「富士通商の冷凍カット赤ピーマンスライス1kg」税込635円、赤一色ですが、南蛮漬けやピザトーストなどのトッピングと使い勝手はよさそうです。「ノースイのパプリカスライス3色ミックス500g」は、緑・赤・黄色の3色が入って税込334円です。

「ユニフーズの業務用イタリアンミックス1.5cmカット500g」税込655円、こちらは赤パプリカ・黄パプリカ・ズッキーニ・ナスのミックスで原材料にパーム油(ナスの素揚げ用)や食塩も含まれていて、角切り1.5cmにカットしてあります。それぞれ特徴があるので自分の使い勝手を考えて選ぶとよさそうです。また、市販の場合も美味しく頂く為にも記載の賞味期限を確認しましょう。

パプリカの種類と効用

パプリカは色によって特徴が違う

パプリカの色は、赤・黃・オレンジ色の3色の他にも、さらに緑色・茶色・白色・紫色・黒色と結構種類があります。そして、彩りが綺麗なだけではなくそれぞれの色によって味や栄養価に特徴があります。

赤パプリカは抗酸化力に優れている

パプリカの中で赤パプリカが一番甘みが強く、カプサイシンというトウガラシにも含まれる赤い色素が含まれています。このカプサイシンはβ-カロテンよりも抗酸化力が強く不要なコレステロールを取り除き、動脈硬化や心筋梗塞の予防などに効果が期待できます。また、新陳代謝を活発にするので、冷え性の方や疲労回復にも役に立ちます。ビタミンCは緑ピーマンの2倍、β-カロテンも緑ピーマンの約2.7倍です。

黄パプリカは美肌効果に優れている

ビタミンCは100g中150μgで緑ピーマンの1.9倍、アンチエイジング栄養素のルテインの含有量も高く、それぞれ美白と肌の老化防止に効果が期待できます。また、ルテインはカロテノイドと呼ばれる黄色の天然色成分で、体内で合成出来ないので加齢とともに失われていくのでパプリカで摂取できるのは嬉しい所です。

オレンジ色のパプリカは良いとこ取り

オレンジ色のパプリカは、ビタミンC含有量は緑ピーマンの約3倍で赤パプリカよりも多く含んでいます。また、カプサイシンと同じく抗酸化作用のあるβ-カロテンは約20倍含まれていると言われているそうで、これも黄パプリカよりも優れています。赤パプリカと黄パプリカのそれぞれの良いところを、オレンジ色のパプリカで摂取する事ができるという事です。 

パプリカのビタミンCは加熱しても壊れない

さらにパプリカの良いところは、豊富に含まれているビタミンCが加熱しても壊れにくい事です。これは、パプリカに含まれているビタミンPが、ビタミンCが熱で壊れるのを防ぐ働きがあるからです。ビタミンPとはヘスペリジンやルチンなどの総称でポルフェノールの一種です。

冷凍パプリカを使ったレシピ

冷凍パプリカでマリネ

材料は米酢(35g)・砂糖(13g)・オリーブオイル(10g)・冷凍パプリカ。冷凍パプリカをレンジに入れ(ジップロップに入れたままでも可)800Wで3~4分パプリカがしんなりするくらいに加熱します。米酢・砂糖・オリーブオイルを合わせた調味料に浸るくらいの量のパプリカを入れて一日くらい置きます。

甘酢とオリーブオイルの組み合わせだけで、あとは好みの甘さに調製で、赤パプリカや黄パプリカなど数色組み合わせると色とりどりで綺麗なマリネの出来上がりです。

冷凍パプリカとツナを乗せたトースト

一人分の材料は、冷凍パプリカ(適量)・ツナ缶(1個)・食パン(1枚)、マヨネーズ(大さじ1)・チューブにんにく(大さじ2/1)・ブラックペッパー(適量)。

冷凍パプリカは解凍せずにそのままで使います。冷凍パプリカとツナ缶、マヨネーズ・チューブにんにく・ブラックペッパーを混ぜ、トーストに乗せてオーブントースターで焼きます。家にあるものだけで簡単に作れて彩りも美味しそうで、忙しい朝に嬉しいレシピです。

冷凍パプリカで豆腐チャンプルー

一人分の材料:木綿豆腐(1/2丁)・塩、コショウ(各ひとつまみ)・冷凍パプリカ(40g)・ソーセージ(15g)・醤油(大さじ1/2)・干しアミ海老(小さじ1)・サラダ油(大さじ1)。

フライパンにサラダ油をしき、中火で一口大に切った豆腐をいれて両面こんがりするように焼きます。豆腐を端に寄せておき、小口切りにしたソーセージと凍ったままの冷凍パプリカを入れて炒め、端に寄せて置いた豆腐も合わせて炒めます。醤油を回しながらかけ、干しアミ海老も入れて合わせて炒めて出来上がりです。パプリカの色も複数合わせて彩りも綺麗なヘルシーなお弁当にもおすすめなレシピです。

冷凍パプリカとキャベツのトマト煮込み

二人分材料:キャベツ(200g)・冷凍パプリカ(120g)・ウインナー(3本)・トマト缶ダイス(1/2缶)・赤ワイン(30cc)・顆粒コンソメ(小さじ1)・ガーリックパウダー(少々)・塩、コショウ(少々)。

鍋にトマト缶ダイス・赤ワインと顆粒コンソメ・ガーリックパウダーをいれて火にかけ沸騰してきたら、ざく切りにしたキャベツと斜め切りしたウインナーを加え、蓋をして弱火にします。キャベツがしんなりしたら冷凍パプリカを入れて一煮立ち、塩・コショウで味を整え出来上がりです。簡単な上に野菜をたくさん食べられます。冬は熱々で、夏は冷しても召し上がれます。

冷凍パプリカと鶏つくねの甘酢あんかけ

二人分材料:鶏つくね(10個)・玉ねぎ(1/2個)・冷凍パプリカ(100g)・ごま油(大さじ1)・酢、トマトケチャップ、砂糖(各大さじ2)・醤油(大さじ1/2)・塩(小さじ1/4~1/2)・片栗粉(大さじ1)・水(大さじ1/2)。

中華鍋でごま油熱し、5mm幅に切った玉ねぎを炒め、透明になったら冷凍パプリカとつくねを入れて中火で炒めます。酢、トマトケチャップ、砂糖・醤油・塩を加えてさらに炒めたら、火を止めて水溶き片栗粉を入れてとろみをつけます。再度煮立ったら器に盛り付けて出来上がりです。

冷凍パプリカで作るサラダ

二人分の材料:冷凍パプリカ(60g)・冷凍ブロッコリー(小さめ6房)・しめじ(60g)・お好みのドレッシング(適量)。

すべての野菜をレンジ用容器に入れて500wで2分30秒~3分加熱します。余分な水を捨ててお皿に盛り付け、冷めたらドレッシングをかけます。手軽に作れるので、急遽もうひとつ何か欲しい時にもヘルシーで嬉しい一品です。

パプリカの冷凍保存で日々の料理を彩る

ここまでパプリカの冷凍保存に関することを紹介してみましたが、いかがでしたか?ひとくちに冷凍保存と言っても、正しい方法と手順を踏んで賞味期限も守らないとせっかくの栄養素も含め台無しになってしまいます。パプリカは食卓に彩りを添えるだけではなく、栄養面も豊富です。冷凍保存で時短もできる上に色んなお料理のレパートリーも増えそうです。

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