にんにくは腐るとどう変わる?変色の原因や適切な保存方法も紹介

にんにくが腐るとどう変わるかを解説します。にんにくが腐ると見た目や臭いがどのようになるか、変色はどのような原因で起こるかを詳しく説明!にんにくの適切な保存方法や賞味期限の目安も紹介しますので、腐らないように注意して食べるようにしましょう。

にんにくは腐るとどう変わる?変色の原因や適切な保存方法も紹介のイメージ

目次

  1. 1にんにくが腐るとどのような変化があるのかを解説!
  2. 2にんにくが腐るとどうなる?
  3. 3にんにくの変色は腐るときだけ?
  4. 4にんにくの保存方法と賞味期限の目安
  5. 5にんにくが腐ると見た目や臭いで判別できる

にんにくが腐るとどのような変化があるのかを解説!

腐る前のにんにく

にんにくは、和食、中華料理、イタリアンとさまざまな料理に活用され、疲労回復や免疫力アップの効果があるとして人気の野菜です。

最近は、チューブのものや乾燥して刻んだものなど腐ることを防いだ加工品もありますが、生のにんにくは風味が違います。

ただし生の場合は腐るので、腐るとどのように変化するか、腐ることを防ぐ方法を知るようにしましょう。

にんにくが腐るとどうなる?

にんにくは比較的腐ることが少なく、長持ちする野菜ですが、保存方法が悪かったり、収穫してから長く時間が経つと腐る場合があります。にんにくが腐ると見た目や臭い、触感にどのような変化があるか解説しましょう。

変化①臭い

独特の臭いを放つにんにく

もともと独特の臭いのあるにんにくですが、腐ると腐敗したような酸っぱい臭いに変化します。また、カビが生えている場合もあるので、かび臭いこともあるでしょう。そのような気持ち悪い臭いがするものは、破棄したほうがよいでしょう。

にんにくが腐ることによる臭いかどうかを確認するには、皮を剥くとよくわかります。皮を剥かなくても腐るときの臭いがする場合は、虫に食べられている可能性が高いので食べない方が良いでしょう。

変化②触感

触感を感じるにんにく

新鮮なにんにくを手に持つと固くて弾力があり、皮が乾燥しています。収穫してから時間が経つとしわしわになってきますが、腐ってはいません。しかし腐ると触感がジトジトした湿った感じになり、皮がねばついてきます。

にんにくが腐ると柔らかくねばねばするので、カットしようとすると潰れてしまい上手く切ることができません。ひどい場合は切ってみると中が溶けていることもあります。このようなものは食べないようにしましょう。

変化③見た目

芽がでてきたにんにく

にんにくが腐ると、皮や実に黒いカビが現れてきたり、中心から出てくる芽にカビが生えてきます。

カビが生えている場合は、黒い部分を取り除いてもカビの芽が張っているので、見た目に黒い部分以外も食べない方が良いでしょう。

また虫が沸いているにんにくは、中身がスカスカになっています。腐ってはいませんが、使わない方が良いでしょう。

瓶詰めなど調理済みのにんにくが腐った場合

酢漬けにしたにんにく

にんにくは皮をむいて酢漬けやしょうゆ漬け・オイル付けなどに調理して保存すると、保存食としてそのまま食べたり料理に使ったりできて便利です。

しかし、調理済みの場合も保存環境によっては腐ることがあります。腐るとつけている液の見た目にカビやヌメリが見られ、アンモニア臭や酸っぱい臭いがするでしょう。

にんにくが腐ると、食した時に酸味や粘り気があります。食中毒になる場合があるので、間違って食べないように注意しましょう。

にんにくの変色は腐るときだけ?

品種の特性による変色

薄いピンク色に変色したにんにく

稀に、にんにくの薄皮の下に少し分厚い薄いピンク色や紫色の皮がついていることがあります。これは品種によるもので、特にスペイン産に多いでしょう。

このにんにくは、紫の皮を剥くと普通のにんにくより少し香りが強く、淡い黄色の鱗片が現れます。香りが強く辛味があるので、すりおろしたり刻んだりしてから加熱して利用するのがおすすめです。

また、にんにくのアントシアニンが酸化することによって、赤紫色に変色することもあります。腐ることによる変色ではないので体に害はありませんが、酸化しているので早めに食べるほうが良いでしょう。

化学反応による変色

すりおろしたにんにく

にんにくのにおいや辛味のもとは、「アリシン」という成分によるものです。アリシンは時間が経つと「アルキルサルファイド化合物」に変わります。

アルキルサルファイド化合物は、空気に長く触れると酸化し、にんにくに含まれている鉄分と結びつくと青色や緑色に発色します。すりおろすと空気に触れる面積が大きくなるので、特に変色しやすいでしょう。

化学反応は腐ることによる変色ではないので、体に害はありません。スタミナアップなどのにんにくの健康効果にも、変化はないでしょう。

見た目が悪いので変色させたくない時は、すりおろした後に冷凍保存するのがおすすめです。また鉄分と結びつくと変色するので、鉄のすりおろし器は使わないようにしましょう。

乾燥が不十分な場合の変色

乾燥させたにんにく

収穫した後、にんにくは乾燥させてから出荷しますが、乾燥が不十分だとオレンジ色や黄色に変色してしまいます。この変色は、残った水分で実が腐ることによる劣化状態なので、食べない方が良いでしょう。

にんにくの保存方法と賞味期限の目安

常温保存の場合

カゴの上で常温保存しているにんにく

にんにくは、皮つきのまま竹かごやネットに入れて吊るすなどして、常温で保存することも可能です。常温保存する場合は、風通しが良く直射日光が当たらない、高温多湿にならない場所に置くようにしましょう。

常温保存で美味しく食べられる賞味期限は、一般的には2週間から1ヶ月くらいです。丸ごとでも可能ですが、1片ずつに分けると芽が出にくくなるので、より賞味期限が長くなります。

ただし梅雨時期や夏場は腐ることが多いので、早めに使うか、常温保存は避けて冷蔵庫で保存する方が良いでしょう。

冷蔵保存の場合

冷蔵保存をするための冷蔵庫

にんにくは常温でも保存できますが、冷蔵保存すると賞味期限が延びます。冷蔵保存した場合、美味しく食べられる賞味期限は1~3ヶ月くらいになるでしょう。

にんにくは薄皮を剥いて1片ずつ新聞紙やキッチンペーパーに包み、ジップ付きの袋に入れて冷蔵庫に入れます。より賞味期限を延ばすには、冷蔵庫のチルド室に入れるのが良いでしょう。チルド室に入れた方が温度が低いので、腐るのを防げます。

冷凍保存の場合

冷凍保存している食材

食材の賞味期限をできるだけ延ばすためには、冷凍保存がおすすめです。にんにくの場合も同じで、冷凍保存すると腐ることなく1年くらい保存できます。

そのままで冷凍する場合は、皮をむいてから1回で使う分ずつ切っておくと良いです。切り分けた後ラップに包み、フリーザーパックに入れて冷凍庫で保存します。冷凍保存しても包丁で切れるくらいの固さなので、そのまま使うことができるでしょう。

すりおろしたにんにくは、ラップに包んで平らにし、フリーザーパックに入れて冷凍庫で保存します。解凍する時は、冷蔵庫でゆっくり解凍すると良いでしょう。この場合の賞味期限は、2ヶ月くらいになります。

にんにくが腐ると見た目や臭いで判別できる

さまざまな状態のにんにく

にんにくは、免疫力やスタミナをアップさせたり、コレステロールを低下させたりと体に良いので、積極的に摂取したい食材です。

常温でも比較的日持ちし、腐る心配の少ない野菜ですが、時間が経ったり水洗いをすると腐ることがあります。にんにくが腐ると、カビが生えて黒ずんできたり、酸っぱい臭いがしたりするでしょう。腐ると体に害を及ぼすので注意が必要です。

しかし、冷蔵や冷凍などで保存すると賞味期限を延ばして腐ることを防げるので、適切な方法で保存をし、常に美味しいにんにくを摂取するようにしましょう。

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