ケサディーヤの基本レシピを紹介！人気のアレンジメニューも！

ケサディーヤは、トルティーヤにチーズや具材を挟んで焼いたサンドイッチ感覚のファーストフードです。日本でメキシコ料理といえばタコスやブリトーが有名ですが、現地では手軽に食べられるケサディーヤも非常に人気です。

材料さえ揃えれば意外と簡単に作ることができます。本記事では挑戦しやすいレシピを取り上げたので、家庭でもぜひ作ってみてください。

ケサディーヤとトルティーヤは名前が似ていますが、別の食べ物です。トルティーヤは潰したとうもろこしの粉に水や塩を加えて焼いた薄焼きパンのような料理です。一方ケサディーヤは、トルティーヤにチーズや具材を挟んで焼いたサンドイッチやピザに近い料理です。挟む具材によってさまざまなバリエーションが楽しめます。

つまり、トルティーヤはとうもろこしなどの粉を薄く焼いた生地で、ケサディーヤはトルティーヤを使った料理のひとつと覚えておけば間違いありません。

ケサディーヤは代表的なメキシコ料理のひとつで、スペイン語で小さなチーズのもの、という意味があります。ケサディーヤはメキシコでも地域ごとに独自の進化をしており、それぞれの地域によって違った特徴があります。

例えばメキシコ中南部地域では、トルティーヤにサルサソース、クリームチーズ、ワカモーレを挟んだ伝統的なケサディーヤが食べられています。ワカモーレはアボカドやトマト、玉ねぎが入ったペースト状の料理で、メキシコ料理には欠かせない存在です。

メキシコの北部地域では小麦粉で作ったフラワートルティーヤを使ったケサディーヤがよく食べられていますし、首都メキシコシティではチーズなしのヘルシーなケサディーヤが一般的です。メキシコに近いアメリカでもケサディーヤは人気で、小麦粉のトルティーヤにひき肉、玉ねぎ、ワカモーレを挟んだボリューミーなアレンジで食べられています。

ケサディーヤを作るために必要なのが、具材を挟む生地のトルティーヤです。トルティーヤをいちから手作りする場合は、薄力粉、オリーブオイル、塩、水を用意し、全てをボウルの中に入れて捏ね、ラップをして30分程度寝かせてください。生地を等分に分けたら、薄く伸ばし、フライパンでさっと焼いたら完成です。

本格的なトルティーヤではとうもろこしの粉を使用しますが、手に入らない場合は薄力粉や強力粉で代用してOKです。焼いた生地は乾燥しやすいため、食べる直前までふきんやラップで覆っておくと良いでしょう。ここではトルティーヤのレシピを紹介しましたが、面倒な方は市販のトルティーヤを使っても構いません。

トルティーヤが用意できたら、ケサディーヤの作り方は非常に簡単です。トルティーヤにミックスチーズともう一枚のトルティーヤを乗せます。両面にきれいな焼き色がつき、チーズがとろっと溶けたら完成です。

ケサディーヤの作り方は非常に簡単ですが、美味しく作るためのコツを2つ紹介します。ひとつは、トルティーヤにきれいな焼き色がつくまでしっかりと焼くことです。ケサディーヤはぱりっとした生地の食感が美味しさの決め手です。フライパンに油をひかず、生地の水分が抜けるまでぱりっと焼くようにしてください。

もうひとつの美味しく作るコツは、中に挟む具材を冷ましてから入れることです。中の具材が温かいまま挟んでしまうと、内側で余分な蒸気が発生し、生地が湿っぽい仕上がりになってしまいます。特にチキンやひき肉を使った具材は湿っぽくなりやすいので、しっかりと冷まし、水分が抜けてから挟むようにしてください。

【材料】

• 鶏むね肉 250g
• タコシーズニング 大さじ1
• 玉ねぎ 1/4個
• ミックスチーズ ひとつかみ
• トルティーヤ 2枚
• サルサソース 適量
• サラダ油 適量

1. 玉ねぎは細かめのみじん切りにします。
2. 鶏むね肉は皮をはぎ、小さめの一口大に切ります。
3. 鶏肉にタコシーズニングを絡めます。
4. フライパンパンに油を引き、(3)を炒めます。
5. 別のフライパンにトルティーヤ、チーズ、(4)、チーズの順に乗せます。
6. トルティーヤを半分に折り、両面焼きます。
7. 包丁で三角形に切り、サルサソースを添えたら完成です。

ピリっと辛いサルサソースを使った人気のアレンジレシピです。しっかりとチーズが溶けるまで焼くのが美味しく作るポイントです。本場さながらのスパイシーな辛さが食欲をそそり、ビールにもぴったりです

【材料】

• トマト 1個
• アボカド 1個
• ミックスチーズ 80g
• ソフトトルティーヤ 4枚
• 塩こしょう 少々
• オリーブオイル 大さじ１

1. トマトは中の種を取り除き、2cm幅にスライスします。
2. アボカドは皮と種を取り除き、2cm幅にスライスします。
3. フライパンにオリーブオイルを熱し、トルティーヤを乗せます。
4. 上半分にトマト、アボカドをのせて、塩こしょうをします。
5. 上からミックスチーズを乗せ、半分に折り畳みます。
6. 両面焼き色がつき、チーズが溶けたら完成です。

たっぷり野菜を使ったヘルシーなアレンジレシピです。焼いたアボカドのとろっとした食感にヤミツキになります。お好みでチキンやハムを挟んでもよく合います。

【材料】

• トルティーヤ 人数分
• ベーコン 適量
• とろけるチーズ 適量

1. ベーコンは拍子切りにし、フライパンでカリカリになるまで焼きます。
2. トルティーヤをふらいぱんにのせ、ベーコンとチーズを乗せます。
3. もう一枚のトルティーヤを乗せます。
4. 生地が両面かりっとなるまで焼いたら完成です。

朝食やブランチにおすすめの簡単アレンジレシピです。ベーコンをカリっとするまで焼いて挟むと、美味しいケサディーヤに仕上がります。サラダや茹で卵を添えれば、バランスの良い献立になるでしょう。

【材料】

• トルティーヤ 2枚
• 鶏むね肉 1/2枚
• チーズ 適量
• Aサルサソース 適量
• Aサワークリーム 適量
• 塩こしょう 少々

1. 鶏むね肉は茹でて冷まし、手で裂いておきます。
2. ボウルに(1)、チーズ、材料Aを入れてよく混ぜ合わせます。
3. フライパンにトルティーヤを乗せ、上半分に(2)をのせます。
4. 半分に折りたたみ、両面に焼き色がついたら完成です。

メキシコでは一般的なチキンを使ったケサディーヤです。こちらのレシピでは、最初に具材を混ぜ合わせるので、チーズがバラけず作りやすいです。半分に折りたたんで、ぱくっと食べましょう。

【材料】

• トルティーヤ 人数分
• シュレッドチーズ適量
• 豆の缶詰 1缶
• ひき肉 100g
• サルサ 適量
• レタス 3枚
• オリーブオイル 適量
• クミン 適量
• 塩こしょう 適量
• サルサ 適量
• サワークリーム 適量

1. フライパンにオリーブオイルを熱し、ひき肉を入れて炒めます。
2. 色が変わったらクミンとこしょうで味付けします。
3. レタスは適当な大きさにちぎります。
4. フライパンにトルティーヤ、チーズ、豆、(2)、レタスを乗せます。
5. もう一枚のトルティーヤを乗せ、両面焼き色がつき、チーズが溶けたら皿に乗せます。
6. サルサとサワークリームを添えたら完成です。

子供や男性も満足のひき肉を使ったボリューム満点のケサディーヤレシピです。美味しく作るポイントは、ひき肉にしっかりと味をつけておくことです。クミンがない場合は、カレー粉でも代用できます。

【材料】

• トルティーヤ 人数分
• リフライドビーンズ缶 1缶
• シュレッドチーズ 適量
• オリーブオイル 適量
• サルサ 適量
• サワークリーム 適量

1. トルティーヤにリフライドビーンズとミックスチーズを乗せます。
2. 半分に折り畳み、オリーブオイルを挽いたフライパンで焼きます。
3. 両面に焼き色がつき、チーズが溶けたら皿に移します。
4. サルサとサワークリームを添えたら完成です。

本場で人気のリフライドビーンズを使ったアレンジレシピです。リフライドビーンズは豆を柔らかく煮て潰し、油で炒めたもので、付け合せとしても定番の料理です。大型スーパーや輸入食材店で手に入るので、ぜひ手に取ってみてください。

ケサディーヤの人気レシピを紹介してきました。簡単で誰でも作りやすいので、パーティやおもてなしにも活躍します。トルティーヤを2枚重ねた円形のものをフルケサディーヤ、1枚を半分に折り畳んだものをハーフケサディーヤと呼んでいますが、お好みの作り方で構いません。

挟む具材によってさまざまなアレンジが楽しめるので、ぜひケサディーヤ作りにチャレンジしてみてください。