2022年06月20日公開
2024年06月21日更新
鯛の刺身や切り身を保存する方法は?冷凍方法やおすすめレシピも紹介
鯛を美味しく保存する方法や日持ち期間についてまとめています。刺身や切り身をそのまま保存する方法と、一夜干しや下味をつけて保存する方法について解説。冷凍保存する方法や旨みを逃さず解凍する方法、鯛を使ったおすすめレシピも参考にしてください。
鯛を美味しく保存する方法は?
赤い姿が美しい鯛は、古来より、おめでたい席で食べられている縁起の良い魚です。クセが少ない上に旨味が強く、刺身や煮付けなど、どのような調理法でも美味しく食べられる点も魅力でしょう。
本記事では、鯛の美味しい保存方法について詳しくまとめています。そのまま保存する方法だけでなく、一夜干しや下味をつけての保存、冷凍保存についても解説するため、参考にしてください。
鯛の保存方法と保存期間
刺身の保存方法
刺身は、当日中に食べ切るのが基本です。どうしても残ってしまった場合は、そのままではなく、昆布締めにして保存しておきましょう。
昆布を水で濡らし柔らかくしたら、刺身を包むために広げます。鯛の刺身には、薄く塩を振っておきます。昆布の上に刺身を並べたら、クルクルと巻いてラップで包みましょう。
2時間ほど経つと、鯛の刺身にほんのりと昆布の色が移ります。日持ち期間は、冷蔵庫で2〜3日程度です。そのまま食べても美味しいですが、鯛茶漬けにアレンジするのもおすすめです。
切り身の保存方法
鯛を購入するとき、手軽な切り身を選ぶ人も多いでしょう。切り身であれば、煮物や焼き物など、どのような料理にも対応できます。
切り身を保存するときは、まずパックから取り出しましょう。パックのまま保存すると、水分がついたままの状態になるため、傷みが早いです。
切り身はパックから取り出し、キッチンペーパーでしっかり水分を拭き取ります。その上でラップに包み、冷蔵庫で保存しましょう。保存期間は2〜3日ですが、パーシャル室へ入れておけば、1週間ほど日持ちします。
一夜干しにして保存する方法
鯛の切り身は、一夜干しにして保存することも可能です。水1Lに塩を50g溶かし、鯛の切り身を浸けます。20分ほど経ったらザルにあげ、水分を切りましょう。
水分が切れたら天日干し用の網に乗せ、天日干しします。吊るす場所は風通しが良く、直射日光の当たらない場所が適しています。
高温多湿な時期は傷むため、ラップをかけずに冷蔵庫で一晩寝かせましょう。水分が抜けた切り身は、ラップに包み冷蔵庫で保存をして、2〜3日以内に食べ切りましょう。
下味をつけて保存する方法
鯛の切り身は下味をつけて保存すると、美味しい上に日持ち期間が長くなります。味噌漬けや醤油漬けは、和食の定番の味付けで、ご飯のお供にぴったりです。漬け込む期間によって、味わいの変化も楽しめるでしょう。
オリーブオイルに塩コショウやハーブを加えた、オイル漬けもおすすめです。ニンニクやレモンなど、お好みの味付けでアクセントを加えることもできます。下味をつけた場合の日持ち期間は1週間程度ですが、できるだけ早く食べ切ったほうが安心です。
鯛を冷凍保存する方法
鯛の冷凍保存方法
鯛はそのまま冷凍しても、美味しく保存できません。正しく保存しないと生臭くなったり、パサついて食感も悪くなります。
鯛の切り身を冷凍する場合は、氷水か塩水にサッと潜らせます。このとき水分は、拭き取らなくても構いません。そのまま空気を抜くように、ラップで包みます。保存袋に入れたらしっかり口を閉じて、冷凍庫で保存しましょう。
丸ごと一匹の鯛の冷凍保存は、下処理が重要になります。ウロコや内蔵を取ってきれいに洗い、水分もしっかり拭き取ります。そのまま冷凍も可能ですが、三枚におろすと手間なく食べられるのでおすすめです。
冷凍した鯛は、2〜3週間を目安に食べ切りましょう。下味をつけた鯛も冷凍できるため、食べ切れない場合は冷凍保存してください。
冷凍した鯛の解凍方法
冷凍保存した鯛は、上手に解凍しないと美味しさが半減してしまいます。ドリップと共に旨み成分が逃げると、パサついたり臭みが出る原因となるでしょう。
解凍方法はいくつかあり、冷蔵庫解凍は冷蔵庫の中に入れて、自然に解凍させます。難しい技術も必要なく、ただ冷蔵庫に入れておくだけです。
ドリップも少なく解凍できますが、時間がかかる点はデメリットでしょう。6〜8時間かかるため、使う時間を計算して解凍する必要があります。
流水解凍は、ビニール袋に入れた鯛を、袋ごと流水につけて解凍する方法です。解凍時間はわずかですが、水を出したままにするため水道代がかかります。
流水解凍に抵抗がある場合は、氷水を張ったボウルに浸けておく解凍方法もあります。鮮度を保ったまま短時間で解凍できるため、ドリップも少なくて済むおすすめの方法です。氷水で解凍する場合は、氷が溶けていないか確認しながら行いましょう。
電子レンジ解凍は加熱ムラになりやすいため、おすすめできません。急いで解凍したいときは、様子を見ながら少しずつ解凍しましょう。
鯛のおすすめレシピ
鯛めし
<材料>
- 米…2合
- 鯛…2切れ
- 昆布…10cmほど
- 塩…少々
- 酒…大さじ2
- 醤油…大さじ2
- みりん…大さじ1
- 塩…小さじ1/2
<作り方>
- 米を洗って30分ほど水につけたら、ザルにあげます。
- 昆布はキッチンペーパーでさっと拭き、数カ所に切り込みを入れます。
- 鯛の血合いを取り除き、水分を拭き取ります。
- 塩を振って10分おきます。
- 鯛の両面をこんがり焼きます。
- 炊飯器に米を入れAの調味料を加えて混ぜます。
- 昆布を加え、その上に鯛を乗せ炊飯します。
- 鯛と昆布を取り出し、鯛の骨と皮を取り除きます。
- お米をかき混ぜ、ほぐした身を混ぜ合わせたら完成です。
鯛の旨味を吸ったお米の美味しさを、思う存分味わえる鯛めしのレシピです。鯛は焼き目がつくまで、こんがり焼きましょう。焦げ目をつけることで臭みも少なくなり、香ばしく仕上がります。
鯛の和風カルパッチョ
<材料>
- 鯛の刺身…10切れ
- 玉ねぎ…1/2個
- ミニトマト…3個
- ベビーリーフなど…適量
- ピンクペッパー…適量
- ライム…適量
- 白たまり…大さじ1
- EVオリーブオイル…大さじ2
- 塩・ブラックペッパー…少々
- おろしニンニク…少々
<作り方>
- 玉ねぎは繊維に垂直にスライスし、1時間空気にさらしておきます。
- ボウルにAの材料を入れて混ぜます。
- 皿に玉ねぎと鯛の刺身を並べ、ソースをかけます。
- 鯛の上にベビーリーフ、切ったミニトマト、ピンクペッパーを並べます。
- 残りのソースとライムの皮のすりおろしを乗せたら完成です。
白醤油の白たまりを使った、和風のカルパッチョのレシピです。白たまりがない場合は、塩麹で代用してください。緑と赤の彩りも美しく、おもてなし料理にもおすすめです。
鯛の簡単蒸し煮
下味をつけてから煮る、簡単な鯛の蒸し煮のレシピです。彩り鮮やかな野菜を加えることで、見た目も華やかに仕上がります。野菜と塩味のタレがマッチした、子供にもお年寄りにも食べやすい味付けです。
鯛は冷凍すると長期間保存できる
鯛を保存するときは、必ずパックから取り出しましょう。水分が残っていると傷むため、キッチンペーパーで拭き取ることもポイントです。すぐに食べ切れない場合は、冷凍保存をするのがおすすめです。正しい解凍方法で、美味しく調理しましょう。