炊き込みご飯の正しい水加減は?失敗したときの対処法やコツを紹介

炊き込みご飯の正しい水加減について解説します。炊飯器で炊き込みご飯を作るときの水加減を、ケース別にまとめています。米が固かった場合など、失敗したときの対処法も詳しく説明!いろいろな具材が楽しめる、簡単な炊き込みご飯レシピも紹介します。

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目次

  1. 1炊き込みご飯の水加減はどのくらいがベスト?
  2. 2炊き込みご飯が失敗する理由と正しい水加減
  3. 3炊き込みご飯の水加減に失敗したときの対処法
  4. 4炊き込みご飯の水加減に失敗しないためのコツ
  5. 5炊き込みご飯のおすすめレシピ
  6. 6炊き込みご飯の水加減は具材によって量を変えよう

炊き込みご飯の水加減はどのくらいがベスト?

炊き込みご飯

炊き込みご飯は炊飯器任せで作れるため、料理が苦手な人でも簡単に作れます。しかし、意外と水加減が難しく、失敗してしまうこともあるでしょう。

本記事では、炊き込みご飯の正しい水加減について解説します。失敗したときの対処法や、簡単で美味しいおすすめレシピも紹介します。

炊き込みご飯が失敗する理由と正しい水加減

炊き込みご飯が失敗する理由

炊き込みご飯

炊き込みご飯が失敗する理由は、調味料の分だけ水分が増えてしまうためです。炊き込みご飯には、醤油やみりんなど、液体の調味料を入れることが多いです。そのため、普段通りの水加減にしてしまうと、ご飯がべちゃっとしてしまいます。

炊き込みご飯を作るときは、調味料の分だけ水分を減らすことが大事です。また、食材から出る水のせいで、水っぽい仕上がりになることもあります。水加減を調節しても、べちゃっとしてしまうときは、使っている具材を見直してみましょう。

通常の炊き込みご飯の水加減

炊き込みご飯

通常の炊き込みご飯の場合は、水加減も通常通りにします。ただ、後から調味料を入れてしまうと、最終的に水分量が増えてしまいます。上手に炊くコツは、先に調味料を入れておくことです。調味料をすべて入れたら、米の量に合った目盛りまで水を加えましょう

無洗米で作る場合の水加減

炊き込みご飯と箸

無洗米の場合は、普通の白米と水加減が変わります。無洗米は米ぬかが取り除かれている分、普通の白米より1カップの量が増えます。そのため、通常通りの水加減にしてしまうと、固めの食感になってしまうのです。

無洗米で炊き込みご飯を炊くときは、水をやや多めに加えましょう。炊飯器に無洗米用の目盛りがある場合は、その目盛りに合わせてください。

白米ともち米で作る場合の水加減

炊き込みご飯と箸

白米にもち米を混ぜると、もちっとした食感の炊き込みご飯が作れます。もち米はもともと水分が多いため、白米と同じ水加減だと、べちゃっとしてしまいます。もち米を炊くための水は、白米の半分にするのがポイントです。

白米を炊くための最適な水の量は、白米の1.1〜1.2倍だといわれています。白米1合は180mlであるため、1合炊くのに必要な水は198〜216mlとなります。

白米1合に198mlの水を使うとしたら、もち米1合当たりに必要な水分量は99mlです。白米ともち米を混ぜる場合は、この水分量を基準に考えましょう。

炊き込みご飯の水加減に失敗したときの対処法

対処法①水分が多い場合

炊き込みご飯

炊き込みご飯が水っぽくなったときは、電子レンジで水分を飛ばすのがおすすめです。食べる分だけ器に盛り、ラップをかけずにレンジで90秒ほど加熱しましょう。それでもまだ柔らかい場合は、さらに30秒追加で加熱します。

多少の水っぽさであれば、これで改善することができます。しかし、レンジで加熱しても水っぽいときは、違う料理にリメイクしてしまいましょう。ただ、そのままの状態で使うと、水分が多すぎてうまく調理できません。

他の料理に使う場合は、一度ご飯を水洗いして、表面のぬめりを落とします。ザルに上げてしっかり水気を切ったら、雑炊やリゾットに活用しましょう。

また、具材を追加して、チャーハンにリメイクすることもできます。水洗いをすることで味が薄まるため、味見をしながら調味料を足してください。

対処法②お米が固い場合

炊き込みご飯

水が少なすぎた場合は、米に芯が残ることがあります。米が固かったときは、水を足して再度炊飯しましょう。追加する水の量は、1合あたり50CCが目安です。ただ、そのときの炊き込みご飯の状態によって、水加減は変わります。

実際に見たり食べたりして、どのくらいの水が必要か判断しましょう。どの程度水を加えれば良いかわからないときは、電子レンジを使うのがおすすめです。

平らな皿に炊き込みご飯を移し、大さじ2杯程度の水を全体にかけます。ラップをして2分ほど加熱すると、米が柔らかくなります。

対処法③味が濃い場合

炊き込みご飯

味が濃すぎた場合は、普通の白いご飯を混ぜて食べると良いでしょう。程良く味が薄まって、食べやすくなります。また、味をつけずに茹でただけの根菜を混ぜても、良い加減に味が薄まります。

根菜を混ぜるときは、しっかりと水気を切るようにしましょう。他にも、醤油をかけない卵かけご飯にしたり、お茶漬けに利用するのもおすすめです。

炊き込みご飯の水加減に失敗しないためのコツ

コツ①米はしっかり浸水させる

炊飯釜の中で吸水中の米

炊き込みごはんは、米にしっかり吸水させることが大事です。調味料の塩分や糖分が吸水を邪魔するため、そのまま炊くと固い仕上がりになります。調味料を入れる前に、吸水を終わらせるようにしましょう。

夏であれば30分、冬なら1〜2時間の吸水時間が必要です。米が水を吸ったらザルに上げ、よく水気を切りましょう。水気が残っていると、炊くときの水加減が変わってしまいます。必ず一度ザルに上げてから、再び水を加えるようにしてください。

研いだお米を吸水させずに調味料の入った水につけても、お米は水を吸いません。必ずあらかじめ真水で吸水させてから、水をザルでしっかりと切り、味つけをした水分で炊き上げましょう。味をつけたらなるべく早く炊飯をスタート。

コツ②調味料を先に入れる

醤油さしから小皿に注がれる醤油

調味料を先に入れてから水を加えることで、水分量が多くなりすぎるのを防げます。まずは調味料を入れてから、炊飯器の目盛りまで水を加えるようにしましょう。また、調味料と水を入れた後に軽く混ぜると、炊いたときのムラができにくくなります。

コツ③具材は小さめに切る

いちょう切りにされたにんじん

炊き込みご飯の良いところは、生の食材もそのまま炊飯器に入れられることです。しかし、具材が大きすぎると、味があまり染み込みません。

火の通りにくい食材や、味の染み込みにくい食材は、あらかじめ小さく切っておきましょう。小さく切ることで、味のなじんだ美味しい炊き込みごはんが出来上がります。

コツ④具材は混ぜないで炊く

炊く前の炊き込みご飯

炊き込みごはんの具材は、最後に乗せるのが基本です。混ぜることなく、上に乗せたままの状態で炊きましょう。炊く前に具材を混ぜてしまうと、水の対流を妨げて炊きムラが出ます

炊く前は具材を混ぜず、炊き上がってからすぐに混ぜるようにしましょう。混ぜてからご飯を蒸らすことで、ふっくらとした香りの良い炊き込みご飯に仕上がります。

コツ⑤具材によって水分量を減らす

計量カップに入った水

具材によって、通常の水加減でも上手に炊けないことがあります。失敗しやすい具材は、きのこやトマト、大根などの水分が多い食材です

これらの具材を使うときは、通常よりも少なめの水加減にするのがおすすめです。水加減が難しい場合は、できるだけ水分が少ない具材を使用すると良いでしょう。

コツ⑥炊飯器に入れすぎない

炊飯釜に入った炊き込みご飯

炊き込みご飯を作る場合は、炊飯器の6割程度の量に抑えるのがポイントです。5合炊きの炊飯器を使うのであれば、3合までに留めておきましょう

それ以上の量で炊くと、加熱が行き渡らない可能性があります。炊飯器の容量ギリギリまで入れず、余裕がある状態で炊飯してください。

コツ⑦予約せずにすぐ炊く

炊飯ボタンが点灯している炊飯器

炊き込みごはんの場合、予約炊飯はNGです。具材を入れたまま放置すると、腐敗する危険性があります。また、調味料が分離したり沈殿したりして、上手に炊けない可能性も出てきます。炊き込みご飯は準備が終わり次第、すぐに炊飯するようにしましょう。

炊き込みご飯のおすすめレシピ

鶏おこわ風炊き込みご飯

【材料】

  • 米 2合
  • 切り餅 1個
  • 鶏もも肉 1/2枚
  • にんじん 1/3本(約50g)
  • ごぼう 1/4本(約50g)
  • しいたけ 2枚
  • 油揚げ 1/2枚
  • A 醤油 大さじ1
  • A 酒 大さじ1
  • A 砂糖 小さじ1
  • B 酒 大さじ2
  • B 醤油 大さじ2と1/2
  • B みりん 大さじ2と1/2

【作り方】
  1. 鶏肉を2cm角程度に切り、包丁で叩きます。
  2. 1にAを加えて、10分漬けておきます。
  3. 切り餅を縦半分に切り、薄くスライスします。
  4. しいたけは石づきを切り落とし、薄切りにします。
  5. にんじんは薄いいちょう切りにします。
  6. ごぼうは薄い輪切りにして、酢水にさらします。
  7. 油揚げは油抜きをして、細切りにします。
  8. 洗って水気を切った米を炊飯器に入れて、Bを入れます。
  9. 2の漬け汁も加え、米と混ぜます。
  10. 水を2合の目盛りより少なめに加えます。
  11. 切り餅を入れて、平らに並べます。
  12. 11の上に、鶏肉、油揚げ、ごぼう、しいたけ、にんじんの順に乗せます。
  13. 通常炊飯します。
  14. 炊けたら全体を混ぜ、器に盛りつけたら完成です。

モチモチの食感が人気の、鶏おこわ風炊き込みご飯のレシピです。切り餅を使うことで、まるでもち米を混ぜたかのような食感になります。

野菜から水分が出るため、水加減をやや少なめにするのがポイントです。具沢山でボリュームがあり、おかずがなくても食べごたえ満点です。

鮭の炊き込みご飯

具材を入れて炊くだけで作れる、鮭の炊き込みご飯のレシピです。具材の下処理などをする必要がないため、手間なく簡単に調理できます。生鮭を使う場合は、少し塩を振っておきましょう。塩鮭のときは、そのまま使って大丈夫です。

鮭は加熱後の色がきれいで、肉を使うよりも色鮮やかに仕上がります。最後にネギや大葉をかけて緑を加えると、さらに彩りが良くなります。子どもが食べる場合は、枝豆を加えるのもおすすめです。

入れて炊くだけ☆鮭の炊き込みご飯 by ニーナ41 【クックパッド】 簡単おいしいみんなのレシピが369万品

炊き込みご飯の水加減は具材によって量を変えよう

炊き込みご飯

炊き込みご飯の水加減は、そのときに使う具材によっても変わります。水分が多い具材を入れるときは、水の量を少なくすることがポイントです。また、無洗米やもち米を使うときも、白米とは水加減が変わります。

それぞれのケースで正しい水加減を覚えておくと、失敗も減るでしょう。ただ、その人にとっての最適な水加減は、好みによっても異なります。何回か作ってみて、自分にちょうど良い水加減を探ってみてください。

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