2022年06月16日公開
2024年06月17日更新
小松菜のアク抜きは必要?下処理や冷凍保存方法・活用レシピも紹介
小松菜のアク抜きは必要か解説します。野菜のアク抜きを行う目的や、小松菜はアク抜きをしなくても良い理由を詳しく説明!レンジなどを使った下処理の方法や、冷凍保存の方法もまとめています。簡単に作れる活用レシピも紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
小松菜のアク抜きは必要ない?
野菜の中には、アク抜きが必要なものと不要なものがあります。小松菜の場合はどちらなのか、疑問に思うこともあるでしょう。
本記事では、小松菜のアク抜きの必要性について解説します。正しい下処理方法や冷凍保存方法、おおすすめの簡単レシピも紹介します。
小松菜のアク抜きは本当に必要ないのか?
野菜のアク抜きが必要な理由
野菜のアク抜きの主な目的は、苦味やえぐみなどを取ることです。他にも色を良くしたり、香りを良くする目的もあります。小松菜によく似たほうれん草は、シュウ酸と呼ばれる、えぐみ成分が多く含まれています。
そのため、シュウ酸を取り除くアク抜きが、必要不可欠です。ゴボウやサツマイモは、酵素による変色を防ぐために、アク抜きを行います。このように、野菜によっても、アク抜きが必要な理由はさまざまです。
実は植物の多くが、外敵から身を守るため、アクとされる成分を持っています。
なかでも味や見た目に影響を及ぼすほど、アクが強い野菜はアク抜きが必要です。
小松菜はアク抜きする必要はない
小松菜はほうれん草と違い、えぐみ成分のシュウ酸の量は多くありません。そのため、アク抜きをしなくても、美味しく食べることができます。クセが少なくそのまま調理できるため、離乳食にも使いやすい野菜です。
えぐみが気になる場合は?
アク抜きが不要とはいえ、小松菜にも多少のえぐみはあります。えぐみが気になる場合は、しばらく水に浸けておきましょう。シュウ酸は水に溶けやすいため、水に浸けるだけでもえぐみが減ります。
また、シュウ酸は体内のカルシウムと結びつき、結石の原因ともなります。結石ができやすい体質の人は、念のためアク抜きをしたほうが良いでしょう。
小松菜の下処理方法と冷凍保存方法
下処理方法①茹でる
小松菜を茹でて下処理しておくと、調理時間が短縮されます。まずは、小松菜の根元に十字の切れ目を入れて、流水でよく洗います。根元には土がついていることが多いため、念入りに洗いましょう。次にお湯を沸騰させ、洗った小松菜を根から入れます。
根元、葉の順にお湯に入れることで、熱の通りを均一にすることができます。茹で時間は、20〜30秒ほどで十分です。茹で上がったら冷水に浸し、軽く水気を切ればOKです。
茹で上がりの色を鮮やかにしたいときは、お湯に少量の塩を加えましょう。塩の量は、お湯1L当たり小さじ1杯が目安です。
下処理方法②電子レンジで加熱する
茹でる時間がないときは、電子レンジでの下処理も可能です。よく洗った小松菜の根元を切り落とし、葉と根元が交互になるように並べます。そのままラップで包んだら、電子レンジで1分半ほど加熱しましょう。
加熱が終わったら、ラップごと冷水に浸けて粗熱を取ります。冷めたらキッチンペーパーなどで水気を拭き、適当な大きさにカットして使いましょう。
小松菜の筋が気になるときの下処理方法
小松菜を離乳食などに使う場合、筋が気になることもあります。そういったときは、調理前に筋取りを行っておきましょう。
小松菜の筋取り方法は、非常に簡単です。茎と葉の間の部分を裏側に折り、そのまま下にスーッと引き下ろすだけです。こうすることで、簡単に筋を取ることができます。
小松菜を冷凍保存する方法
小松菜をすぐに使わないときは、冷凍保存がおすすめです。小松菜は、生のまま冷凍することができます。冷凍する前に4cm幅程度にカットし、よく洗っておきましょう。洗ったらしっかりと水気を拭き取り、ジッパー付きの保存袋に入れます。
空気を抜いて平らにしたら、冷凍庫に入れて保存しましょう。生のまま冷凍した小松菜は、そのままスープや煮物料理に使うことができます。ただ、炒めものには向かないため、注意してください。
下茹でした小松菜を冷凍したいときは、しっかり水気を絞ってから1食分ずつラップで包みます。あとは同じように保存袋に入れて、冷凍庫で保存すればOKです。
離乳食に使う場合は、下茹でした小松菜を切らずに冷凍すると便利です。丸ごと凍らせておくと、凍ったままおろし器で擦りおろすことができます。
小松菜の活用レシピ
小松菜のナムル
【材料】(3〜4人分)
- 小松菜 1束(200g)
- A 鶏ガラスープの素 小さじ1/2
- A 白いりごま 小さじ2
- A ごま油 小さじ2
- A 醤油 小さじ1/2
- A すりおろしにんにく 小さじ1/2
【作り方】
- 小松菜は4cm幅に切ります。
- 耐熱容器に1を入れてラップをかけ、600wのレンジで2分加熱します。
- 水気をしっかり拭き取り、Aを加えて混ぜ合わせたら完成です。
電子レンジだけで簡単に作れる、小松菜のナムルのレシピです。レンジで加熱したら、あとは調味料と和えるだけで完成します。あっという間に作れるため、あと一品何か欲しいときに活躍してくれます。
パンチのある味つけで、お酒のおつまみやビビンバの具材にもおすすめです。水気があると味が薄まってしまうため、水分は丁寧に拭き取るようにしましょう。
小松菜と豚肉のあんかけご飯
【材料】
- 豚こま肉 150g
- にんじん 1/3本
- 小松菜 1株
- 生姜 1/2片
- 卵 3個
- 酒 大さじ1
- 塩 ふたつまみ
- サラダ油 大さじ1
- ごま油 大さじ1
- A 水 500cc
- A 鶏ガラスープの素 大さじ1
- A 砂糖 小さじ1
- A オイスターソース 大さじ2
- A 塩コショウ 少々
- ご飯 2人分
- B 片栗粉 大さじ2
- B 水 大さじ3
【作り方】
- にんじんは薄切りに、生姜はみじん切りにします。
- 小松菜は食べやすい大きさに切ります。
- 豚肉に塩コショウをして酒を振り、よく揉み込みます。
- ボウルに卵を割り入れて、塩を加えて溶きほぐします。
- フライパンにサラダ油を入れて熱し、4を流し入れます。
- 大きくかき混ぜるようにしながら加熱し、半熟になったら取り出します。
- フライパンにごま油を入れて熱し、生姜を炒めます。
- 香りが立ったら肉を入れて炒めます。
- 火が通ってきたらにんじんと、2の茎部分を加えて炒めます。
- しんなりしてきたら、2の葉部分を加えて炒めます。
- 全体に油が回ったら、Aを加えて混ぜます。
- Bを混ぜて水溶き片栗粉を作り、11に加えてとろみをつけます。
- ご飯を器に盛り、6と12をかけたら完成です。
副菜に使われがちな小松菜も、肉と合わせれば立派なメイン料理になります。小松菜と豚肉のあんかけご飯はボリュームがあり、子どもから大人まで大満足の一品です。
卵は半熟状態で取り出すことで、ふわふわとした食感に仕上がります。小松菜は茎と葉を時間差で加え、火の通りを均一にしましょう。
小松菜は基本的にアク抜きする必要はない
小松菜は比較的アクが少ない野菜で、アク抜きをしなくても美味しく食べられます。ただ、えぐみが気になる場合は、水に浸けてアク抜きをするのがおすすめです。
小松菜は下茹でや筋取りなどの下処理方法も楽で、簡単に調理できる便利な野菜です。栄養もたっぷり取れるため、ぜひ毎日の食事に活用してください。