レモンを食べ過ぎるとどんな影響が?副作用や効果的な食べ方も

レモンを食べ過ぎるとどのような影響があるのかを解説します。レモンの食べ過ぎで起こる副作用について、胃痛や下痢などの症状を詳しくまとめました。健康効果や摂取量の目安、効率よく栄養を摂取する食べ方もあわせて紹介します。

レモンを食べ過ぎるとどんな影響が?副作用や効果的な食べ方ものイメージ

目次

  1. 1レモンの食べ過ぎによる副作用や適量を紹介!
  2. 2レモンの食べ過ぎで起こる副作用や影響
  3. 3レモンは食べ過ぎなければ健康効果が高い
  4. 4レモンの効果的な食べ方
  5. 5レモンの食べ過ぎに気を付けよう!

レモンの食べ過ぎによる副作用や適量を紹介!

鮮やかな黄色が目を引くレモンは、そのまま食べても料理にアレンジしても美味しい、使い勝手のよい果実です。1年を通して気軽に購入できるため、食卓にのぼる機会も多いのではないでしょうか?しかし、そんなレモンも食べ過ぎれば、下痢や胃痛など体に悪影響を及ぼすことがあります。

本記事では、レモンの過剰摂取で起こる副作用を徹底調査しました。健康効果やおすすめの食べ方も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

レモンの食べ過ぎで起こる副作用や影響

「疲労回復にはレモン」といわれるほど、レモンは私たちの生活になじみの深い果物です。ジュースやお酒に加えるほか、料理の風味付けやスイーツのアクセントに使う方法もあり、多用されることも少なくありません。

いろいろな使い方ができるレモンですが、実は食べ過ぎると胃痛や下痢などの副作用を引き起こす可能性があります。まずは、レモンの過剰摂取で起こる影響について見ていきましょう。

副作用や影響①胃痛

レモンの食べ過ぎで起こる副作用のひとつが胃痛です。レモンにはクエン酸という酸性の成分が多く含まれています。胃の調子が悪い時にレモンを摂った場合、クエン酸の働きで胃の粘膜が攻撃されて痛みが生じることがあるのです。

胃の働きが弱っていると普段より胃酸の分泌が過剰になり、クエン酸の影響を受けやすくなります。胃炎や胃潰瘍の原因にもなることもあるため、くれぐれも食べ過ぎないよう気をつけましょう。

副作用や影響②下痢や腹痛

レモンの食べ過ぎは、下痢や腹痛も引き起こします。これらの原因になるのが、ビタミンCの過剰摂取です。ビタミンCは水溶性のため、本来なら余分に摂取しても尿とともに体外へ排出されます。しかし一度に大量に摂った場合、体内で分解し切れず中毒症状を起こしてしまうことがあります。

ビタミンCの過剰摂取は、サプリメントでも起こり得ます。まれに吐き気を催すこともあるため、サプリメントの摂り過ぎにも注意してください。

副作用や影響③歯が溶ける

「酸性の強い食べ物を摂ると歯が溶ける」という話を聞いたことはないでしょうか?これは酸蝕歯と呼ばれるもので、酸によって歯のエナメル質が溶け出してしまう現象をいいます。酸蝕歯になりやすいのは、PHの値が5.5以下の食べ物です。レモンはPH2.1と、酸蝕歯になるリスクが高いといわれています。

酸蝕歯の恐ろしさは、気づかないうちにじわじわと症状が進むところです。自覚した時には既に遅く、歯を失うことも少なくありません。酸蝕歯は食後にうがいをすることで予防できます。レモンを摂取したあとは、うがいを習慣づけるとよいでしょう。

副作用や影響④農薬の影響

料理やお菓子作りにレモンの皮を使う場合は、残留農薬にも注意が必要です。特に海外から輸入されるものは、かびの発生を防ぐ目的で大量の防かび剤が使われていることがあります。

この薬剤はサッと水洗いするだけでは落ちず、多量に摂取すると体に悪影響を及ぼす可能性も危ぶまれます。皮ごと調理したい時は国産のもの、かつ無農薬と記載されているものを選ぶようにしましょう。

レモンは食べ過ぎなければ健康効果が高い

下痢や胃痛など副作用が心配なレモンですが、食べ過ぎにさえ気をつければ高い健康効果が期待できます。ここからは体に嬉しい栄養成分と、その効果効能を4つ紹介します。1日の摂取量にも触れているので、ぜひチェックしてみてください。

1日の摂取量目安

レモンに含まれる効果効能を得るには、1日1個以上の摂取が推奨されています。実際の研究では、1日0.3個未満を摂取する人に比べ、0.7個以上摂取している人の方が最高血圧の値が低くなることがわかっています。

肥満ホルモンであるレプチンの数値も下がることが実証されており、肥満予防にも効果が期待できるようです。レモン1個の果汁は、約40~50mlほどです。市販品を利用する際は容量を目安にするとよいでしょう。

健康効果①ビタミンC

レモンに多く含有するビタミンCは、抗酸化作用や免疫力アップに効果的な栄養素です。過剰なストレス、大量の飲酒、激しい運動などを行うと、体内に活性酸素が溜まります。活性化酸素は老化やがん、しみ、そばかすなどの原因となるもので、喫煙や食品添加物、紫外線などでも増えていきます。

この活性酸素から体を守ってくれるのが、ビタミンCによる抗酸化作用です。活性酸素が減ると免疫力が高まり、病気になりにくくなります。ストレスにも強くなるため、精神的、肉体的疲労を感じている方にもビタミンCの摂取は効果的です。

健康効果②クエン酸

クエン酸は、レモンの酸味のもととなる成分です。疲れた時に酸っぱいものを食べると良いといわれますが、これはクエン酸に疲労回復効果があるためです。クエン酸は体内に入ると糖をエネルギーに変え、ミネラルの吸収をサポートして疲れを根本から取り除きます。疲労物質の分解作用もあるため、筋肉痛を防止するのにも役立つでしょう。

エネルギーが効率よく作れるようになると、新陳代謝も活発になります。ダイエットや美肌、アンチエイジングにもクエン酸の摂取は有効です。また、酸っぱい食べ物には食欲増進の働きも期待できます。夏バテや食欲がない時にも、レモンをうまく活用するとよいでしょう。

健康効果③カリウム

カリウムはミネラルの一種であり、細胞の浸透圧の調整や神経、心臓、筋肉機能にかかわる栄養成分です。塩分の摂り過ぎを調整し、余分なナトリウムを体外へ排出する働きがあるため、血圧低下やむくみ予防などの働きが期待できます。

一方でカリウムが足りなくなると、筋力低下や便秘、嘔吐、けいれんなどを引き起こす恐れもあります。健康な生活を送るためには、カリウム不足にも気をつけましょう。

健康効果④食物繊維

レモンの果皮には、水溶性食物繊維のペクチンが含まれています。ペクチンは水に溶けるとゲル状になり、腸の汚れを掃除しながら便通を促します。腸内の善玉菌も増やす働きがあるため、整腸作用や下痢、便秘にも効果的です。

また、ペクチンは食後血糖値の急上昇を抑え、血中コレステロール値の低下にも働きかけます。大腸がん予防のほか、糖尿病や動脈硬化予防にも効果が期待できるようです。

レモンの効果的な食べ方

さまざまな栄養成分を含むレモンですが、一体どのような食べ方が最も効果的なのでしょうか?最後に、栄養を効率よく摂取するための方法を紹介します。簡単な調理法も解説しているので、健康のために摂取している方は必見です。

皮ごと食べて効果アップ

栄養を逃さず摂取するには、レモンを皮ごと食べるのがベストです。果皮には水溶性食物繊維が多く、果汁部分よりもビタミンやミネラルが豊富に含有しています。その量は果汁の5~10倍にものぼるといわれるため、逃さない手はありません。

料理に使う際は表面を薄く削るようにし、仕上げに散らしたりソースに混ぜ込んだりします。香りもよくなるため、ひと味違う美味しさが楽しめるでしょう。果皮を甘く煮詰め、レモンピールにするのもおすすめです。

食べ方①レモン白湯

朝にレモン白湯を飲むと、冷え性や便秘改善、ダイエットなどに効果があるといわれています。作り方は簡単で、沸騰した湯200mlに対して果汁5滴を加えるだけです。これを朝起きてすぐに作り、10~15分ほどかけてゆっくりと飲みましょう。朝食前に1週間ほど飲み続ければ、体がポカポカと温まり、排便もスムーズに行えるようになります。

食べ方②塩レモン

一躍ブームになった塩レモンも、高い栄養効果が期待できる食べ方のひとつです。少ない材料で簡単に作れるので、自分で手作りしてみるのもよいでしょう。レモン3個と塩50~60gを用意し、好みの大きさにカットして煮沸した密閉容器に交互に入れます。

常温に1週間~1か月ほど置き、とろっとしてきたらできあがりです。肉や魚を漬けるほか、パスタや鍋、ドリンクに使うなどさまざまな食べ方で味わってみてください。

食べ方③はちみつレモン

レモンの効果的な食べ方というと、はちみつレモンも忘れてはなりません。はちみつにレモンを漬けるだけと作り方は簡単ですが、クエン酸とはちみつの相乗効果でより強い疲労回復効果がのぞめます。はちみつにはビフィズス菌を増やす成分も含まれるので、頑固な便秘に悩む方にもおすすめです。

レモンの食べ過ぎに気を付けよう!

レモンの食べ過ぎで起こる副作用について紹介しました。クエン酸やビタミンCを多く含むレモンは、さまざまな効果効能が期待できる果実です。食べ過ぎると胃痛や下痢などを起こすこともありますが、過剰摂取にさえ気をつければ基本的には問題ありません。

1日1個以内を目安にし、いろいろな食べ方を楽しんでみてください。ぜひ美味しくレモンを食べて、健康や美肌に役立てましょう。

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