大根を食べ過ぎると下痢や腹痛の原因に?胃痛が起きた時の対処法も!

大根の食べ過ぎで起こる症状について解説します。下痢や腹痛、胃痛など、大根を食べ過ぎることによって体に引き起こされる症状について詳しく説明!症状が出た時の対処法や大根の栄養効果、食べ過ぎると太るのかどうかといった疑問についてもまとめました。

大根を食べ過ぎると下痢や腹痛の原因に?胃痛が起きた時の対処法も!のイメージ

目次

  1. 1大根の食べ過ぎで起こる症状や対策が知りたい!
  2. 2大根の食べ過ぎで起こる症状
  3. 3大根の食べ過ぎで起こる症状の対処と対策
  4. 4大根を適量食べた時の栄養効果
  5. 5大根の食べ過ぎに気を付けよう!

大根の食べ過ぎで起こる症状や対策が知りたい!

大根はおでんなどの煮物に活躍するだけでなく、焼いて食べたり生のままサラダやおろしにしたりとさまざまな調理法が楽しめる野菜です。ただ、食べ過ぎると下痢や腹痛などの症状が出ることもあり、食べる量や食べ方には注意が必要となります。

本記事では大根の食べ過ぎで起こる症状や、その対処法や対策についてまとめました。大根のダイエット効果も紹介しているので、大根をダイエットに利用したい人も参考にしてください。

大根の食べ過ぎで起こる症状

症状①胃痛

大根にはジアスターゼという成分が含まれていますが、これは消化酵素のひとつで解毒作用や消化を助ける働きがあります。もともとは体に良い酵素なのですが、作用が強力なため空腹時に多量に食べてしまうと胃壁を傷めてしまうことがあるのです

そうすると胃がキリキリと傷んだり、ひどい時には吐き気や失神などを起こすことがあります。大根はすりおろすことでさらに消化吸収が高まるため、すりおろし大根には特に注意が必要です。

また、大根には辛みのもととなるアリル化合物という成分も含まれており、このアリル化合物には胃液の分泌を促す働きがあります。適量を食べれば消化に役立つのですが、食べ過ぎると胃液が過剰に分泌されて胃痛の原因ともなります。

症状②下痢や腹痛

大根には水溶性と不溶性の食物繊維が豊富に含まれており、便通を整えたり生活習慣病の予防や改善に役立ちます。しかし、水溶性の食物繊維を摂り過ぎてしまうと便が柔らかくなりすぎ、下痢や軟便になってしまうことがあります。もともとお腹が弱い人は特に下痢や腹痛を起こしやすいので、食べ過ぎないように気を付けましょう。

逆に不溶性食物繊維を摂り過ぎると便秘を悪化させて腹痛を起こすこともあります。不溶性食物繊維は特に葉や皮に豊富に含まれているので、もともと便秘気味の人はこれらの部位を使った料理は避けたほうが良いでしょう。

症状③おなら

食物繊維は腸まで届いて腸内で細菌によって分解されますが、この代謝の過程で発生するガスがおならのもととなります。大根はこのガスを発生させやすいといわれており、食べ過ぎることによっておならの量が増えたり臭いがひどくなってしまうのです

また、大根を食べる時に早食いしてしまうと、一緒に空気を飲み込んでしまいおならとなって出てしまうこともあります。おならを防ぐためには食べ過ぎをやめるとともに、ゆっくりとよく噛んで食べるようにしてみましょう。

太る心配は少ない

大根のカロリーは100gあたり18kcalで、糖質は2.7gです。これは野菜の中でもかなりヘルシーな方で、トマトやピーマンなどよりも低い数値となっています。そのため、適量を食べていればほとんど太ることはなく、多少食べ過ぎたくらいでも太る心配はそれほどないでしょう

大きく切れば食べごたえも増すため、カロリーを抑えたまま料理をボリュームアップさせて太るのを防ぐこともできます。上手に使えばダイエットの大きな味方となるので、適量を守って普段の食事に利用してみましょう。

ただ、大根はそれ自体にあまり味がないため、料理をする時に味付けが濃くなってしまうことがあります。特に砂糖やみりんなど糖分が多い調味料を使うことが多く、結果的に高カロリーな料理になってしまうことも少なくありません。大根をダイエットに使う時は食材のカロリーだけでなく、調味料のカロリーにも気を配るこようにしましょう。

大根の食べ過ぎで起こる症状の対処と対策

対処と対策①1日の摂取量目安

大根の1日の摂取目安量は、平均的な大きさの大根でだいたい6〜8cm程度となります。グラム数に直すと約300gで、おでんの大根でいえば2〜3個くらいの量が目安です

しかし、生の状態の摂取目安量はこれよりも少なくなり、大根おろしだと小盛り程度が適正量となります。これらの摂取量はダイエットに使う時の目安にもなるので、覚えておくといろいろと便利です。

対処と対策②胃痛には牛乳や豆乳が効果的

大根を食べ過ぎて胃痛が起きてしまった時は、牛乳や豆乳を飲むようにしましょう。牛乳や豆乳は胃に膜を張ってくれるため、傷んだ胃壁の代わりとなって胃痛を和らげてくれます。ただ、人によっては牛乳で腹痛や下痢を起こしてしまう可能性もあるので、牛乳に弱い人は豆乳やヨーグルトなどを摂取するのが良いでしょう。

また、冷たいものを一気飲みすることでも下痢を起こしやすくなるので、牛乳や豆乳を飲む時は人肌程度に温めたものをゆっくりと飲むのがおすすめです。

対処と対策③空腹時には食べない

大根の食べ過ぎによる症状を起こさせないためには、空腹時に大根を食べないことが一番です。空腹時に食べ過ぎてしまうと特に胃痛が起きやすくなるので、先に何かお腹に入れてから食べるようにしましょう。特に生の大根は刺激が強いので、加熱料理をしたものよりも注意が必要です。

対処と対策④加熱する

大根に含まれているジアスターゼは摂り過ぎると胃痛を起こしてしまいますが、実はこの酵素は熱に弱いという性質を持っています。そのため、大根を加熱料理するとジアスターゼの働きが弱まり、多量に食べても胃痛が起きにくくなります。体の調子が悪い時は、生の大根は避けてできるだけ加熱してから食べるようにしましょう。

大根を適量食べた時の栄養効果

栄養効果①消化を促進する

大根には先述したジアスターゼの他、プロテアーゼ、リパーゼという消化酵素も含まれています。ジアスターゼはでんぷんを、プロテアーゼはたんぱく質を、リパーゼは脂質をそれぞれ分解する働きがあり、3大栄養素の消化に役立ちます。

特にジアスターゼは市販の薬にも含まれており、消化不良の改善だけでなく胸焼けや胃のもたれの予防にも効果的です。辛味成分のアリルにも消化促進の働きがあるため、大根は適量であればとても消化に役立つ食材です。

食べ過ぎはもちろん禁物ですが、胃腸の具合が悪い時や油っこいものを食べる時は少量の大根おろしを食べることで消化の手助けになります。

栄養効果②美肌効果

大根にはビタミンCが豊富に含まれていますが、ビタミンCはコラーゲンの生成に欠かせない栄養素です。コラーゲンは肌のハリやツヤを保ってくれる働きがあるため、ビタミンCをしっかりと摂ることで美肌にも効果があるのです。また、ビタミンCにはメラニンの生成抑制の働きもあるため、シミの予防にも役立ちます

大根に含まれているビタミンCは特に葉の部分に多いですが、ビタミンCは熱に弱いため加熱すると壊れてしまいます。ビタミンCを多く摂取するためには、大根を生で食べるのが一番です。

栄養効果③ダイエット効果

大根にはアリル化合物の他にイソチオシアネートという辛み成分も含まれていますが、イソチオシアネートは血流の流れを活性化して代謝を良くする働きがあります。代謝が良くなると脂肪燃焼が促進され、体が太るのを防いでくれます。さらに、肥満の原因といわれている活性酸素を無害化してくれるため、肥満予防にも効果的です。

また、大根にはカリウムも豊富に含まれており、カリウムが体内の余計な塩分を排出してくれます。体内の塩分濃度が下がると余計な水分もたまらなくなるため、顔や体のむくみの解消につながります。他にも、食物繊維による便秘改善や消化酵素による消化促進などもダイエットに効果的です。

栄養効果④免疫力向上

大根の辛み成分であるイソチオシアネートには強い抗酸化作用があり、細胞の酸化を防いでNK細胞やマクロファージといった免疫細胞たちの働きを助けてくれます。免疫細胞の働きが良くなると免疫力がアップし、ウイルスなどに強い体を作ることができるのです

また、消化酵素のジアスターゼには腸の免疫力を上げる働きがあるとともに、発がん物質を解毒する作用があることでも知られています。発がん物質を解毒することで正常な細胞を守ることができ、結果的に免疫力アップへとつながります。

肌を健康に保ってくれるビタミンCも、美肌だけでなく免疫力向上に役立つ成分です。ビタミンCは丈夫な皮膚や粘膜を作って病原体の侵入を防いでくれるため、ビタミンCをしっかり摂っていると風邪をひきにくい体を作ることができます。

大根の食べ過ぎに気を付けよう!

大根の食べ過ぎによって起こる症状や、その対処法や対策についてまとめました。大根はカロリーが低く食べ過ぎても太ることはありませんが、その代わり下痢や腹痛などといった症状が現れることがあります。

しかし、適量を食べている分には体に良い効能が多数あり、ダイエットにも効果的です。大根を食べる時は1日の摂取目安量を守り、食べ過ぎに気を付けながら毎日の食事に取り入れましょう。

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