桃の食べごろはいつ?旬の時期や見分け方・美味しい食べ方もチェック

桃の食べごろはいつか?旬の時期や美味しい桃の見分け方についてまとめました。収穫時期ごとに異なる桃の食べごろについて詳しく解説!上手な桃の切り方や保存方法についても紹介しますので桃選びの参考にしてください。

桃の食べごろはいつ?旬の時期や見分け方・美味しい食べ方もチェックのイメージ

目次

  1. 1桃の食べごろや美味しい食べ方を紹介
  2. 2桃の食べごろは収穫時期ごとに異なる
  3. 3美味しい桃の見分け方
  4. 4食べごろを迎えるまでの桃の保存方法
  5. 5食べごろを迎えた桃の美味しい食べ方
  6. 6桃は食べごろを見極めて美味しく食べよう

桃の食べごろや美味しい食べ方を紹介

ジューシーで甘い香りが特徴的な桃は、夏に旬を迎える人気のフルーツです。桃はそのまま食べてもデザートに加工しても美味しく、その種類は実に298種類もあるといわれています。収穫時期や品種によって食べごろが違うため、美味しい桃の見分け方にはコツが必要です。

そこで本記事では、美味しい桃の見極め方について解説、食べごろの時期や選び方のコツを紹介します。上手な桃の切り方や、保存方法についても解説しますので参考にしてください。

桃の食べごろは収穫時期ごとに異なる

桃の旬の時期

桃の種類は298種類と非常に多く、品種は白鳳系、白桃系、黄桃系の3つに分けられます。食べごろの時期は初夏から夏にかけての6〜9月頃までですが、品種によって旬の時期に違いがあるので食べごろも当然違ってきます。

さらに収穫時期ごとに、早生・中生・晩生の3つに分けられます。一番収穫時期が早い極早生種もありますが、出回る量はあまり多くありません。店頭に一番並ぶ最盛期は7〜8月頃で、出回る品種が一番多いのもこの時期です。

早生種の食べごろ

「はなよめ」「ちよひめ」という品種は、5月から店頭に出回る極早生種です。このように5月から出回る品種もありますが、店頭に出回るのは極わずかで目にする機会は少ないしょう。6月頃になると白鳳系の早生種が食べごろを迎え、6月下旬になると店頭にさまざまな品種が出回るようになります。

中生種の食べごろ

7〜8月に収穫時期を迎える桃は、甘味が強く香りも芳醇で、店頭にもさまざまな品種が出回るようになります。カフェやスイーツ店で桃のデザートが食べられるのも、この時期の楽しみのひとつでしょう。また、多くの品種が旬の時期を迎えるため、桃狩りを楽しむならこの季節がおすすめです。

白鳳系は果汁が多く甘く柔らかで、白桃系は実が硬めで締まっています。7月は白鳳系が出回り始め、7月の終わりから8月にかけて白桃系が多く出回るようになるので、この時期は好みの品種を選ぶことができます。

晩生種の食べごろ

晩生種は8月の終わりから9月に収穫されます。8月の終わりから徐々に出回る品種が少なくなり、9月の終わりになるとさらに少なくなります。10月に収穫される極晩生種もありますが、多くの晩生種は9月の中旬が食べごろになります。

個別の食べごろはくぼみの内側で確認

桃は当たり外れが多いといわれるように、見分け方が非常に難しい果物です。食べごろに見える桃を買ってきても実が硬く、甘さが十分ではないという事も多いのではないでしょうか?旬の桃の見分け方は、まずくぼみの内側の色を確認してみましょう。

実をひっくり返して軸がついていた方を上にします。収穫したての場合は軸がついていたくぼみが緑色ですが、食べごろになってくるとクリーム色に変化してきます。さらにくぼみの内側をそっと押して、果肉が柔らかければ食べごろのサインです。

果肉はデリケートで強く押すと傷んでしまいますので、優しく押して確かめましょう。また、店頭に並んでいる商品を押すのはマナー違反になりますので注意してください。

美味しい桃の見分け方

形がいびつでない

食べごろの桃の見分け方にはいくつかポイントがあります。まずは果実の形がいびつではないかを確かめてください。美味しい桃は左右対象で、ふっくらとしてきれいな形をしています。形がいびつなものは、生産過程で何らかの障害があった可能性があり、味にもばらつきがあります。

果肉が割れ目(縫合線)に沿って左右対象になっているか確認しましょう。さらに小さい物より大きい物が甘く美味しい傾向にあります。大きさによって値段が変わってしまいますが、より甘く美味しい物を選びたい場合は大き目を選ぶと良いでしょう。

皮の色や状態

食べごろを見分けるには、全体的にきれいな紅色で色がぼやけていない物を選びましょう。全体的に色づき色ムラがないか、黒ずんでいないか確かめてください。皮はピンク色のイメージが強いかもしれませんが、食べごろの美味しい物はきれいな紅色をしています。選ぶときは薄いピンク色よりも、濃い紅色をしているものを選ぶと良いでしょう。

桃はとてもデリケートで傷つきやすい果物です。傷がついたところから傷んでしまいますので、皮に傷がついていないか、潰れて茶色くなっていないかも確認します。表はきれいでも裏側が潰れていることもありますので、ひっくり返して確認してみましょう。

食べごろになると皮に果点という、白い斑点が現れてきます。これは実が熟して甘くなっていると現れる物で、ちょうど食べごろというサインです。まるでそばかすのようで見た目はあまり良くないですが、実は甘くて美味しい桃です。

さらに皮の表面がひび割れているような線が見える物がありますが、これは太陽をたっぷり浴びた桃です。見栄えはあまりよくありませんが味は抜群ですので、あえて表面にひび割れが入っているものを選ぶのも良いでしょう。さらに表面に産毛が多い物は採れたてで新鮮な桃ですので、見分け方のポイントになります。

甘い香り

美味しい桃は甘く芳醇な香りがします。食べごろになると熟してさらに香りが強くなってきます。食べごろのになると、包装紙の上からでも甘く強い香りがするので確認してみてください。

等階級も糖度の表示も参考に

桃はとてもデリケートで強く触るとそこから傷んでしまいます。店頭でむやみに触るのはマナー違反になることもあり、詳しく確認できないこともあるでしょう。手に取って確認できない場合は、表示されている等階級や糖度を目安にするのもひとつの手です

桃は一般的に糖度が11度あれば甘くて美味しいといわれています。品種によってはもっと甘く、糖度13度〜14度の物もあります。実が大きく糖度が高い物は等級が高く、値段も張ってしまいますが味は抜群です。旬の時期になるとさまざまな品種が店頭に並びますので、等階級を目安に選ぶと良いでしょう。

品種がたくさんあってどれにすれば良いか迷う場合は、お店の方に聞くとおすすめを教えてくれることもあります。見分け方がわからない場合は、プロの意見を参考にしましょう。

食べごろを迎えるまでの桃の保存方法

常温保存する

買ってきてすぐに冷蔵庫で冷やす方も多いと思いますが、桃は常温保存が基本です。暑い夏が旬の果物は、桃に限らず冷やして保存すると味が落ちたり、傷む原因になってしまうのです。店頭に並んでいる桃は熟していない物も多く、まだ食べごろではない場合があります。

そのような状態で冷蔵庫に入れてしまうと、追熟されず、未熟なまま傷み始めてしまいます。まだ熟していない物は数日間常温に置くことで、甘みが増し柔らかく食べごろになります。ちなみに、追熟しても硬い品種もありますので注意してください。

先ほど説明した見分け方を参考に、まだまだ熟し足りないと思ったら冷蔵庫に入れず常温保存で追熟しましょう。保管場所は直射日光が当たらない冷暗所に置き、2〜3日を目安に食べるようにします。2〜3日経ってもまだ硬い場合は、あと数日様子をみてください。

すでに完熟している場合は、常温保存すると傷んでしまいますのですぐに食べきるのが良いでしょう。

冷蔵庫で冷やす

追熟して食べごろになったら、冷蔵庫で2〜3時間冷やしてから食べるのがおすすめです。もしも食べきれず残りを冷蔵庫で保管する場合は、そのまま入れるのではなくポリ袋に入れて野菜室で保存しましょう。ポリ袋に入れることで、呼吸を遅くさせて鮮度を保ち、乾燥を防いで水分バランスを保ちます。

野菜室は冷蔵室よりも温度がやや高めに設定されていますので、果物の保管にも適しています。とはいえ、冷蔵保存で美味しく食べられる期間は4〜5日ほどです。桃は冷気と乾燥が苦手な果物ですので、見た目はきれいなままでも味や食感はどんどん悪くなってしまいます。美味しく食べるには、なるべく早く食べるようにしましょう。

触る時は手のひら全体で扱うことも大切

桃はとても柔らかく、デリケートで傷みやすいので取り扱いには注意が必要です。指でぎゅっと掴むと圧力がかかり、そこから傷んでしまいます。触るときは手のひらで包むように、優しく扱ってください

食べごろを迎えた桃の美味しい食べ方

硬い桃の場合

桃は品種によって完熟しても果肉が硬い物があります。果肉が硬い場合は、割れ目に沿って包丁をぐるりと一周入れましょう。しっかり切れ目を入れて両手で捻ると半分に割ることができます。この時、切れ目をしっかり入れないと上手くねじれずに、力が入って果肉が潰れてしまいます。切れ目を深く入れて、両手で包み込むように優しく捻るようにしましょう。

半分に切ったら、そのままスプーンで果肉をすくって食べてください。もちろん皮をむいて食べやすい大きさに切っても良いのですが、スプーンですくって食べるのは硬い桃ならではの贅沢な食べ方です。手も汚れずに、美味しく食べることができるので試してみてください。

柔らかい桃の場合

果肉が柔らかい場合は、皮を剥くのも切るのも少し難しくなります。少し触っただけで果汁がこぼれてしまうので、強く触らないよう注意してください。まず、果肉に包丁を入れて半周切れ目を入れます。最初の切れ目から少しずらして、斜めに刃を入れ櫛形に果肉をえぐるように取ります。同じ工程を繰り返し、最後は果肉を種から剥がすように取ります。

このようにするときれいな櫛形になります。果肉が柔らかい場合は、櫛形に切ってから手で皮を剥くときれいに仕上がります。

くし切りが難しい時は?

柔らかすぎて上手く櫛切りできない場合は、まな板の上で果肉を包丁で削ぐように切り落としましょう。種の周りを削ぐように切り落とし、皮をむいて最後に食べやすい大きさにカットします。形はバラバラになってしまいますが、無理に櫛切りにするよりきれいに仕上がります。櫛切りにこだわらず、果肉の状態に合わせてカットしましょう。

湯むきの方法

コンポートを作る時や大量の皮を向かなければいけない時は、湯むきする方法がおすすめです。この方法は少し手間がかかりますが、つるんと気持ち良く皮が剥けます。まず、桃が入る大き目の鍋、ボウル、氷、つまようじ、湯切り網を用意してください。

鍋にお湯を沸かし、ボウルに氷水を用意しておきます。お尻部分に軽く十字の切り込みを入れて、沸騰したお湯に全体を浸けます。20秒たったら湯切り網ですくって、すぐに氷水に浸けます。十字の切れ目から手で皮を剥くと簡単に剥けるでしょう。取り切れない部分はつまようじを使うときれいに取れます。

湯むきすることで味に影響が出ないか心配になりますが、20秒ほどお湯につけるだけですので美味しさは変わりません。美味しさを損なわないためにもお湯につける時間は守ってください。さらに氷水に浸けることで変色やドロドロになるのを防げます。

お湯に浸ける時間は20秒と短いので、慌てなくて済むよう道具や氷水は前もって準備しておきましょう。

変色を抑える方法

皮をむいた桃は数分経つと、すぐに変色してしまいます。これは桃に含まれるポリフェノールが空気に触れて酸化してしまうことが原因です。すぐに食べる場合は問題ありませんが、お菓子作りに使用したい場合は色が変わらないようにしましょう。

変色を抑えるためには塩水、レモン水、砂糖水のいずれかに浸ける方法があります。塩水の場合は水200mlに塩小さじ1/5を溶かし、5分ほど浸けます。レモン水は水200mlにレモン果汁大さじ2を混ぜて5分浸けます。砂糖水は水200mlに砂糖大さじ2を溶かし、やはり5分ほど浸けておきましょう。

いずれも変色を防ぐ効果は2〜3時間ほどしかありません。1日経つと色は茶色に変色してしまうので、早めに食べ切るのがベストです。

加工しても美味しい

食べごろの桃はそのまま食べるのも良いですが、デザートに加工して楽しむのもおすすめです。コンポートやジャム、タルト、パフェなど、さまざまな食べ方で楽しみましょう。食べごろの桃は甘く、香りも豊かですので最高のデザートができあがるはずです。

お菓子作りに自信がないという方は、果肉をそのまま冷凍してシャーベットにすると良いでしょう。食べやすい大きさに切ってラップに包み、保存袋に入れて冷凍します。食べたい時に冷凍庫から出して、半解凍の状態で食べると美味しいシャーベットになります。

このようにいろいろな食べ方ができますので、食べ切れない場合は傷む前に加工するのがおすすめです。

桃は食べごろを見極めて美味しく食べよう

食べごろの桃の見分け方や保存方法、切り方について紹介しました。夏が旬の桃は冷やしすぎると味が落ちて、食感も悪くなってしまいます。なるべく常温に置いて食べごろになったら、傷む前に早めに食べましょう。

もしも食べ切れない場合は、甘さを活かしてデザートに加工するのがおすすめです。本記事で紹介した見分け方を参考に、食べごろの美味しい桃を選んでください。

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