揚げ物の冷凍保存法まとめ!サクッと美味しい上手な解凍方法・コツも!

揚げ物の冷凍保存方法や冷凍した揚げ物を美味しく温める方法などについて、詳しく解説します。下処理された冷凍食品の上手な揚げ方のコツは必見です。また、スーパーの総菜を冷凍保存する場合の注意点も参考にしてください。

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目次

  1. 1揚げ物の冷凍保存方法を紹介!
  2. 2揚げ物の保存期間
  3. 3揚げ物の冷凍保存方法
  4. 4冷凍した揚げ物の解凍方法と揚げ方のコツ
  5. 5揚げ物を冷凍後に美味しく温める方法
  6. 6天ぷらやスーパーの惣菜の冷凍保存はあり?
  7. 7揚げ物を冷凍保存して便利に活用しよう!

揚げ物の冷凍保存方法を紹介!

揚げ物は人気の高い料理です。しかし、下ごしらえから使用油の処理までを考えると、調理に手間のかかる料理ともいえます。そのため、お昼のうどんにトッピングするだけのためにフライを揚げるのは、面倒に感じてしまいます。そのようなとき、すぐに食べられる揚げ物が欲しいと思う人も多いでしょう。

実は下ごしらえ状態でも調理済みの揚げたものでも、揚げ物を冷凍することは可能です。また解凍後もコツを得れば、サクッと美味しく温めることができます。本記事では揚げ物の冷凍保存方法や、冷凍した揚げ物をカリッと美味しくさせる方法を紹介します。

揚げ物の保存期間

揚げ物の保存期間は、冷蔵と冷凍の仕方によって目安となる日数は違ってきます。いずれにしても揚げた後の揚げ物は、時間が経つにつれて酸化するため早めに食べ終わるようにしましょう。

冷蔵保存の場合

冷蔵保存した揚げ物の保存期間は、3日程度と考えてください。冷蔵保存が長くなるとその分水分や旨味が抜け、品質が劣化して美味しさを感じなくなってきます。また、冷蔵庫に入れて長時間たつと、カビが生えたり腐ったりする可能性も出てきます。3日以上留守にする場合などは、冷凍庫に保存しておきましょう。

冷凍保存の場合

冷凍は冷蔵よりも酸化スピードが遅く、長持ちすると考えられています。しかし品質は確実に劣化していくため、冷凍保存であっても過信できません。揚げ物の冷凍保存は、揚げる前であっても挙げた後であっても1カ月を目安と考えましょう。冷凍庫はカビや腐りの危険性が少ないものの、酸化は確実にすすんでいます。

そのため忘れるくらい長く入れておくのは、健康にもよくありません。冷凍した日にちを忘れないように記載し、美味しいうちに一日でも早く食べ終わるように心がけましょう。

揚げ物の冷凍保存方法

揚げ物の冷凍保存方法には、揚げる前の下処理状態と揚げた後の調理済み状態で冷凍する二つの方法があります。この項目では、揚げ物を美味しく食べるためのそれぞれの冷凍の仕方を紹介します。

冷凍は揚げる前と揚げた後のどちらがおすすめ?

揚げる前と揚げた後のどちらがよいかは、冷凍した揚げ物をどのようなシーンで食べたいかによります。たとえば夕食のメイン料理として揚げたてを食べたい場合は、揚げる直前の冷凍がおすすめです。それに対し、うどんなどのトッピングや天丼などアレンジして食べたい場合は、揚げた後の冷凍が便利です。

ノンフライヤーなど揚げ物をカリッと温める専用の機器がある場合も、揚げた後の保存がおすすめといえます。またお弁当を持参する人や調理の手間を省きたい人も、揚げた後の保存が便利でしょう。

冷凍保存方法【揚げる前】

下味を付けて下処理状態で保存する場合、衣を付けない場合と衣を付ける場合の二通りの方法があります。それぞれにメリットとデメリットがあるため、調理しやすい方を選んでください。下味だけを付けて衣を付けない場合は、衣が水分を吸う心配はいりません。ただし調理前日に冷蔵庫に移し、解凍して衣をつける手間が必要となります。

それに対し衣をつけて冷凍した場合は、すぐに揚げることができ便利です。ただし衣が水っぽくなりやすく、油はねする可能性があり火傷などの注意が必要となります。しかし冷凍保存の仕方によっては、衣が水っぽくなるのを防ぐことができます。そのポイントは、食材の水分が衣に移る前に急冷凍させることです。

まず最初に、食材を小分けしラップに包みます。次に、袋に入れて空気を抜きます。冷凍するときは、金属製のトレイまたはアルミホイルを使用しましょう。食材は、温度が下がるときに味がしみ込みやすいです。下味付けて冷凍しておくと、美味しいだけでなく調理時間も短くなります。すぐに調理しない場合は、下味付きの冷凍がおすすめです。

冷凍保存方法【揚げた後】

揚げた後の冷凍保存の仕方は、揚げる前の下処理状態の方法とほぼ変わりません。ただし注意したいことは、中までしっかりと冷ましておくことです。中が温かいまま冷凍すると、密閉したときに水分が出たり霜が付きやすくなったりします。食べるときの食感が悪くなるため、注意が必要です。

また、庫内の温度を上げる原因となり、他の冷凍食品の品質を下げてしまう危険性があります。まず、揚げ物が中までしっかりと冷めているのを確認しましょう。次に、1個ずつまたは少量ずつ小分けしてラップに包んでください。それを保存袋に入れて空気を抜き、口をしっかり閉めます。

最後に、金属製のトレイまたはアルミホイルを敷いて冷凍庫に入れましょう。伝導率の良い金属製のトレイやアルミホイルなどを使用すると、冷凍されるまでの時間を短縮することができます。冷凍の時間が短いほど食材からの水分蒸発が抑えられて、美味しさを保つことができるといわれています。

冷凍した揚げ物の解凍方法と揚げ方のコツ

この項目では、下処理状態の冷凍食品の美味しい揚げ方を紹介します。スーパーやコンビニなどで販売されている冷凍食品や手作り食品を、サクサクと揚げて美味しくいただきましょう。

解凍方法

冷凍食品は解凍せずに凍ったまま揚げましょう。冷凍食品を解凍して熱した油で揚げると、食材の水分が出て油はねしやすくなります。また中身が飛び出して形が崩れる原因にもなるため、注意が必要です。食材が溶けかかっている場合は、パン粉を表面に付け足して食材の水分が染み出ないようにするとよいでしょう。

揚げ方のコツ1:常温の油から揚げる

凍ったまま揚げる場合は、揚げ始める油の温度が美味しく仕上げるための重要なポイントとなります。フライパンに火を付ける前に冷凍食品を入れ、その後に火を付けてじっくり揚げていきましょう。外側が良い揚げ色になったころには中までしっかり火が通り、ジューシーでサクサクした仕上がりになります。

またこの方法だと油と食材の温度差が少ないため、油はねも少なく危なくありません。いつもの温度に熱して揚げると、中まで火が通らない可能性もでてくるため注意が必要です。冷凍したものを解凍して衣をつけた食材は、普段の揚げ温度で揚げても大丈夫です。

揚げ方のコツ2:少量ずつ揚げる

揚げ物をサクサクっと美味しく仕上げるには、油の温度がなるべく変化しないように揚げるのがポイントです。解凍して衣をつけた食材を揚げる適温は、170~180℃とされています。この温度からなるべく下がらないように、少量ずつ入れて揚げるようにしましょう。一度に多く入れると油の温度が下がり、食材が破裂しやくなります。

また、揚げ始めは特に不要に扱わないようにしましょう。揚げ始めは衣がまだやわらかく、不要のさわりは衣のはがれを招きます。冷凍食品を揚げるときの油の量は、食材の全体が浸かる量を使用しましょう。油の量が少ないと中まで火が通りにくく、菌の死滅温度と考えられる75℃に達しない可能性もあり注意が必要です。

揚げ方のコツ3:霜を落とす

冷凍食品を揚げる場合に特に注意してほしいポイントが、食材に霜が付いる場合です。霜が付いている状態で熱した油に入れると、体積が膨れ上がり水蒸気爆発を起こすことがあります。水蒸気爆発を起こすと油が勢いよく跳ね上がり、火傷につながったり火柱が上がったりして危険です

もし食材に霜が付いていた場合は、軽くはたいて霜を取り除きましょう。また表面に付いている水分は、よくふき取って油の中へ入れるようにします。

揚げ物を冷凍後に美味しく温める方法

冷凍した調理済みの揚げ物を、解凍後に美味しく食べる方法を3パターン紹介します。冷えた揚げ物を温める方法にも使えるため、覚えておくとよいでしょう。

温め方1:電子レンジを使う

電子レンジとトースターを使えば、冷えた揚げ物でもサクッとした仕上がりに温めなおすことができます。まず冷蔵庫に入れていた揚げ物を一度テーブルの上に出し、常温に戻しておきましょう。最初にクッキングシートを敷いて、ラップはかけずに電子レンジで30秒ほど温めます。

次にサクッとした仕上がりにするため、トースターに入れて2~3分ほど熱を通してください。これで完成です。また、冷えている揚げ物は見た目以上に油が含まれています。この油が、電子レンジで温めたときにべちゃっとした食感を与える原因です。

電子レンジで温める前に、余分な油をふき取りましょう。キッチンペーパーなどで押さえるようにして、油をやさしくふき取ります。

温め方2:オーブントースターを使う

冷えた揚げ物は、オーブントースターを使ってもサクッと温めなおすことができます。まず、揚げ物を入れる前にオーブントースターを温めましょう。次に揚げ物から油が出るため、受け止め用にしわしわにしたアルミホイルを敷きます。

常温に戻した揚げ物は、キッチンペーパーを使って油を軽くふき取ってください。アルミホイルの上に置いておよそ2分ほど温めると、サクッとした食感に仕上がります。

温め方3:フライパンを使う

冷えた揚げ物は、フライパンを使っても簡単に温めなおすことができます。この場合揚げ物から油が出るため、フライパンには油を入れません。最初にフライパンを十分に温めます。フライパンが温まったら弱火にして揚げ物をのせてください。揚げ物は裏返しながら両面をじっくり弱火で温めていきます。

フライパンを使ってカリッと美味しく仕上げるコツは、弱火でゆっくりと温めていくことです。強火で温めると油が出過ぎ、べちゃっとした食感に仕上がります。

天ぷらやスーパーの惣菜の冷凍保存はあり?

同じ揚げ物でもサクサクした衣が命の天ぷらは、冷凍保存が可能でしょうか?また買って帰った惣菜は、冷凍保存しても大丈夫でしょうか?この項目では、天ぷらやスーパーの惣菜の冷凍あり・なしや保存方法について解説します。

天ぷらも冷凍保存ができる

結論からいうと、すぐに食べない天ぷらは冷凍保存がおすすめです。天ぷらは揚げてからすぐに酸化が始まる上、時間がたつにつれ油がまわり美味しくなくなります。長く冷蔵庫に入れたままにしておくと、美味しくないだけではなく酸化して健康的にもよくありません。油は低温に保つと、酸化のスピードがかなり緩やかになるとされています

天ぷらが余ったりすぐに食べたりしない場合は、酸化する前に冷凍するとよいでしょう。天ぷらを個別にラップして冷凍しておくと、必要な時必要な分だけ使うことができ大変便利です。天ぷらの冷凍方法を紹介します。天ぷらを1個ずつ、油を吸い取りやすいクッキングペーパーに包みます。次に保存袋など密閉容器に入れてください。

冷凍庫に入れるときは、熱伝導性の高いアルミトレイなどを利用するとよいでしょう。短時間で凍らせると天ぷらの水分が抜けにくいため、変わらない美味しさを保つことができるとされています。

温めるときは一度水にくぐらせてから

【二度揚げの仕方】

  1. ボールに水をためます。(調理用重曹をひとつまみ加えるとさらによい)
  2. 油の温度を170~180℃に熱しましょう。
  3. 天ぷらを水に一瞬くぐらせ、油の中にそっと入れます。
  4. 天ぷらから出る泡が小さくなったら、出来上がりです。

冷凍した天ぷらを温めなおす簡単な方法に、電子レンジやオーブントースターを使うやり方があります。しかし揚げたてのサクサク感を求める人は、二度揚げをおすすめします。二度揚げする場合のポイントは、解凍した天ぷらを揚げなおす直前に水にくぐらせることです

一度水にくぐらせることにより水分がしっかり蒸発するため、衣がよりサクサクと美味しく仕上がります。二度揚げした天ぷらをキッチンペーパーの上に置く方法は、ベストではありません。網の上や魚焼きグリルの上に置いて油を切ると、サクサクした食感を保てます。

スーパーの惣菜は酸化した油に注意

スーパーには唐揚げやコロッケ、エビフライなど、いろいろな揚げ物が販売されています。そのほとんどが、調理後かなりの時間が経過していると考えられるでしょう。そのためスーパーの総菜は、基本的にその日のうちに食べ終わるのがベストといえます。しかし、つい買い過ぎて食べ残る場合もあるでしょう。

その場合は、一時的に冷凍保存するのもよいようです。ただし、自宅で調理するのと比べて酸化度合いが大きいことを心得ておきましょう。惣菜も冷凍可能ですが、冷凍保存しても早めに食べ終わることをおすすめします。

揚げ物を冷凍保存して便利に活用しよう!

揚げ物は、冷凍することで酸化を遅らせたり日持ちを良くしたりすることができます。献立に上った揚げ物が余った場合は、小分けして冷凍保存するとよいでしょう。少しだけ揚げ物が欲しい時や弁当のおかずとして重宝です。また買ってきた天ぷらや惣菜でも、その日のうちに食べきれないものは冷凍可能です。

ただし、スーパーの総菜は酸化している可能性が高いため、早めに食べ終わるようにしましょう。冷えた揚げ物は一度水をくぐらせて揚げたり、電子レンジやオーブントースターを使ったりして、美味しくいただいてください。

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