トルコアイスが伸びる理由とは?作り方で納豆を使うのは本当?

トルコアイスは長く伸びることで話題になった商品です。本場のトルコでも夏が近づくとトルコアイスを販売する屋台が立ち並び、アイスを手渡すときのユニークなパフォーマンスも有名です。今回はそんなトルコアイスについて徹底調査します。トルコアイスが伸びる理由は?発祥や歴史、トルコでの食べ方、原材料と作り方を調べてみました。また、トルコ風アイスの納豆を使う作り方と実際に作った方の口コミの紹介や、トルコアイスとトルコ風アイスの違いと理由も解説します。

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目次

  1. 1トルコアイスとは?
  2. 2トルコアイスが伸びる理由
  3. 3トルコ風アイスの納豆を使う作り方
  4. 4トルコアイスはどこで食べられる?
  5. 5トルコ風アイスを家庭で作ってみよう

トルコアイスとは?

トルコアイスは一般的なアイスクリームに見た目が良く似ていますが、普通のアイスでは考えられないほど粘り気あります。本場のトルコではアイスを手渡すときのパフォーマンスも人気があります。現在では日本国内でも屋台などで営業していて、トルコ人の店員によるユニークなパフォーマンスを楽しむことができます。

トルコでの呼び名と歴史

トルコアイスは本場トルコではドンドルマと呼ばれています。ドンドルマとはトルコ語で凍らせたものという意味があり、アイスクリームや氷を使ったスイーツを全てドンドルマと呼びます。

ドンドルマの発祥は300年前に遡り、トルコ南部の内陸に位置するカフラマンマラシュという都市で生まれたと伝えられています。トルコアイスが発祥したカフラマンマラシュではマラシュドンドルマスと呼ばれ、現在でも伝統的な原材料を使用し、昔ながらのドンドルマを味わうことができます。

カフラマンマラシュの街で作られたアイスを山の上に住む方達へ届けるには、暑くても溶けないアイスを作る必要がありました。アイスが溶けないようにするため強い粘り気を持たせて作られたのがマラシュドンドルマスです。

トルコでの食べ方

本場のドンドルマは非常に粘り気のあるアイスで、トルコ人の方の多くはアイスを食べるときに必ず水を用意する習慣があります。理由はアイス自体の粘り気が強いため、喉に詰まらないように食べている間、水を飲みながらアイスを食べる習慣があるからです。

トルコ人の方の中にはこの習慣が身についており、日本でアイスを食べるときにも水がないと安心して食べられない方がいるそうです。

トルコアイスは食べる前のパフォーマンスに特徴があり、お客にアイスを手渡すときに簡単には渡しません。わざとアイスのコーンだけ渡したり、上下ひっくり返してみせたりしてフェイントをかけ、お客が手に取るのを阻止するパフォーマンスが有名です。

このパフォーマンスはトルコで行われていたもので、日本でアイスを販売しているお店でもトルコ人の店員による本場さながらのパフォーマンスを見ることができます。

原材料と作り方

粘り気のある本場のドンドルマは、砂糖、羊乳、サーレップが主な原材料です。サーレップはトルコ山岳部に自生するラン科の植物の球根を乾燥して粉砕した粉を、水や牛乳と混ぜて弱火で沸かすとできる液体です。とても粘り気がある液体で、トルコでは砂糖などを加えて飲用しています。

ドンドルマの作り方は、サーレップに羊乳と砂糖を加え一度沸騰させた後に、弱火で1時間くらい絶えずかき混ぜながらヨーグルト程の固さになるまで煮詰めます。煮詰めた後は冷して、固くなったサーレップを長時間じっくりと練り上げます。空気を含ませながら繰り返し伸ばすことで餅のような粘りが出ます。

トルコアイスとトルコ風アイスの違い

最近日本国内でも本格的なトルコアイスを食べられるようになってきました。ショッピングモールや大きなスーパーの一角で営業している店舗や屋台で販売を行っております。

トルコアイスとコンビニなどで販売しているトルコ風アイスは同じものではありません。理由はトルコ風アイスにはドンドルマの原材料であるサーレップが使われていません。サーレップは高価で手に入りにくいため、アイスの粘り気をだす原料として、大和芋やサツマイモなどから採取されるデンプンを使用していることが多いからです。

トルコアイスが伸びる理由

トルコアイスは屋台のパフォーマンスでも知られているように、強い粘り気と長く伸びることが特徴です。ここではアイスがなぜ長く伸びるのか理由を解説します。

伸びる秘密は作り方にある

トルコアイスが長く伸びる理由は、アイスの作り方と原材料のサーレップの増粘性に理由があります。サーレップは繰り返し伸ばすことでどんどん粘り気が増す特徴があり、アイスを何度も何度も伸ばして作られます。そのため、強い粘り気があり長く伸びるトルコアイスができあがります。

トルコアイスは溶けにくい

トルコアイスに使われるサーレップの増粘性により、アイスが溶けにくくなります。サーレップはアイスと強く結びつき、垂れたり溶けたりすることを防いでくれる為、これが溶けにくく成る理由です。

山の上に住む方達へアイスを溶かさず届けるためにドンドルマが開発されました。溶けにくくなるようサーレップが使われたことにより、トルコアイスは長く伸びる特徴を持ちました。やがて長く伸びることが話題になり人気商品と成ったのです。

トルコ風アイスの納豆を使う作り方

本格的なドンドルマは材料が手に入らないので作れませんが、トルコ風アイスなら納豆を使えば自宅で簡単に作ることができます。

材料

トルコ風アイスと作るために必要な材料は、バニラアイスと納豆の二つだけです。トルコアイスはバニラ味が一般的ですが、チョコレートやイチゴなどお好きなアイスで作って頂いてOKです。

用意するもの

用意するものは納豆をかき混ぜる箸やスプーンと納豆を戻す器だけです。納豆はネバネバの部分を使うので、ほとんどを普通に食べることができます。

作り方

  1. 納豆を器に入れてしっかりとかき混ぜ、ネバネバを器に付着させる
  2. 納豆の粒を容器に戻す
  3. 器についたネバネバにアイスを入れ混ぜる
  4. かき混ぜ続け粘り気がでたらトルコ風アイスの出来上がりです

ポイントとコツ

トルコ風アイスの作り方のポイントは、納豆を良くかき混ぜネバネバをたくさん作ることです。あくまでも必要なのはネバネバですので、納豆の豆を潰さないように混ぜるのが作り方のコツです。上手にネバネバができれば良く伸びるトルコ風アイスに仕上がります。

作り方のポイントのもう一つは、アイスは冷凍庫でしっかりと冷やしたものを使う点にあります。バニラアイスは固いくらいが丁度良く、ネバネバとかき混ぜているうちに柔らくなるからです。また、かき混ぜているうちにアイスが溶けるので、食べる前にもう一度冷凍庫で冷やせば美味しく頂く事ができます

口コミ感想

こちらの口コミは、コンビニやスーパーなどで販売されているバニラアイスの中では絶大な人気を誇るスーパーカップと納豆を使ってトルコ風アイスを作ったときのツイートです。

作り方が書いてあり、簡単にできた様子がわかります。上手にできあがったようで、とても美味しいと喜んでいます。写真をみると、アイスが良く伸びているので混ぜ具合もバッチリだったようです。

こちらの口コミも、バニラアイスの超人気商品のスーパーカップと納豆を使ってトルコ風アイスを作ったときのツイートです。

写真をみてもわかる通り、かなりの粘り気がありアイスが相当長く伸びている様子がわかります。作ったかたも「想像以上に伸びる!」とのコメントがあり驚いているようです。

こちらは銘柄は不明ですが、バニラアイスと納豆を使ってトルコ風アイスを作ったときのツイートです。

納豆のネバネバを使用しているわりに「匂いはほとんど無くて確かに伸びる!」とコメントしているように、納豆の匂いは気にならないようです。納豆を使った場合、匂いがするものと思っていたので安心してチャレンジできます。余った豆も普通に食べられるのが最高です。

トルコアイスはどこで食べられる?

トルコアイスを満喫するなら本場のトルコで食べてみたいものです。夏が近づくとトルコ各地にドンドルマの屋台が立ち並び、自慢のパフォーマンスと一緒にアイスを楽しむことができます。

日本で楽しむなら屋台がおすすめです。バニラ味の他にも色々な味のトルコアイスを提供しているお店や、ケバブなどのトルコ料理と一緒に楽しめるお店など、おすすめの屋台を紹介します。

本場トルコで食べる

もしトルコに旅行などで訪れることがあるなら、ドンドルマをぜひ食べてみてください。暖かくなり夏が近づいてくるとトルコ国内の各地にドンドルマの屋台が出現します。

首都アンカラをはじめ人気観光地のイスタンブールでは数多くの屋台が立ち並び、民族衣装を着た販売員がパフォーマンスを披露しながらドンドルマを販売しています。人気の屋台には観光客が集まり、熟練した本場のパフォーマンスに釘づけになっています。

トルコでドンドルマを手軽に楽しむなら屋台がおすすめです。朝早くから夜遅くまで営業しており、イタリアンジェラードやシャーベットアイスも販売しているので、注文するときはマラシュドンドルマスと言わないと伸びるアイスが出てこないのでご注意を

伝統的なマラシュドンドルマスを食べたい方は、ドンドルマ発祥地のカフラマンマラシュに本店があるMADOというお店を訪れてみてください。トルコの全国チェーン店ですので、有名な観光スポットの近くには必ず出店されているでしょう。

MADOのドンドルマは、原材料に羊乳とサーレップを使った本格的なもので、アイスでありながら皿にのった状態でだされナイフとフォークでいただくのが正式な食べ方です。なぜアイスがこのような方法で食べられるのか理由は分かりませんが、MADOのマラシュドンドルマスは一度は食べておきたい一品です。

トルコアイスの屋台で食べる

トルコアイスを食べるなら屋台がおすすめです。近ごろはショッピングモールや街角など色々なところでトルコアイスを販売している屋台を見ることができます。粘り気のある長く伸びるアイスとトルコ人の店員による本格的なパフォーマンスが楽しめます。

ここでは大人気屋台の大阪道頓堀のピエールロッティ、名古屋のメガケバブ、兵庫元町のトルコアイスを紹介します。

大阪・道頓堀「ピエールロッティ」

ピエールロッティは大阪の道頓堀にある観光客や地元の方に人気のお店です。各種メディアにも取り上げられている話題のお店で、トルコ人オーナーのアンディ氏の面白いトークと華麗なパフォーマンスが人気です。

メニューはバニラ、チョコレート、イチゴ、抹茶の4種類で価格はそれぞれ400円です。そのほかミックスが500円、スーパーミックスが600円、メガミックスが700円で販売されています。

通常メニューを注文すると「はい400万円」というお決まりの定番ギャグから始まるパフォーマンスは子供から大人まで大人気で、アイスの手捌きがとても面白く簡単には渡してくれません。近くを通る方も足を止め見物するほど注目されている人気パフォーマンスです。

名古屋「メガケバブ」

メガケバブは名古屋を中心にケバブなどのトルコ料理を提供しているお店です。赤がベースの良く目立つ外観の屋台で、オープンテラスになっている店舗もあります。

ロールケバブ、ケバブライス、シシケバブなどのトルコ料理のランチメニューなどと一緒にトルコアイスを楽しめます。バニラ、チョコレート、トルコティー、チョコバナナ、マンゴー、イチゴの6種類のアイスが味わえます。レギュラーコーン300円、ミディアムカップ400円、メガミックスカップ500円の3タイプを販売しています。

名古屋には錦店、住吉店、大須1号店、大須2号店、大須3号店、名古屋空港店、名大店があり、そのほか名古屋空港店、ZazaCity浜松店、中部国際空港セントレア店があります。

兵庫「トルコアイス」

トルコアイスはJR東海道本線の元町駅から徒歩3分の南京町にあるお店です。涼し気な水色を基調とした屋台風の店舗で、トルコ人の店員によるパフォーマンスも楽しめ、サッパリとした程よい甘さのアイスを味わえます

アイスの種類はバニラ、チョコ、マンゴーの3種類で、コーン380円、カップ400円、カップミックス500円で販売されています。陽気な店員が受け取ろうとしたときにサッと引っ込めたり、コーンを逆さにして渡したりするパフォーマンスが楽しめます。

コンビニで販売しているのはトルコ風アイス

コンビニやスーパーでは菓子メーカーが開発したトルコ風アイスが販売されております。商品のパッケージにもトルコ風アイスと記載されている通り、こちらは本当のトルコアイスではありません。

トルコ風アイスは本場のドンドルマがモチーフですが、羊乳の代わりに牛乳を使い、粘り気をだすため大和芋やサツマイモなどから採取されるデンプンを原材料に使用してしています。ですので、なんとなくトルコアイスのテイストを感じることのできるトルコ風アイスというネーミングで販売されています

トルコ風アイスを家庭で作ってみよう

今回はトルコアイスについて紹介しました。長く伸びる理由はサーレップという原材料とトルコアイスの作り方によるものでした。出来る事ならトルコに訪れ本場のドンドルマを食べてみたい物ですが。今では日本でも本格的なトルコアイスが楽しめるので、屋台などでパフォーマンスを楽しみながら味わってください

また、トルコ風アイスなら自宅でも簡単に作ることが可能です。バニラアイスと納豆のネバネバを使いチャレンジしてみて下さい!ビックリするぐらい伸びるアイスができあがります。

Thumbケバブの肉の種類や作り方は?美味しいトルコ料理を自宅で再現する方法 | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

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