ベーグルの基本の作り方とコツ！簡単アレンジレシピもご紹介！

ベーグルはパンの一種で、もちもち・むぎゅっとした歯ごたえのある食感が特徴です。パンとしてはやや硬めの分類になります。パンの一種ですが原料としてバターや牛乳、卵を使用しないのが一般的です。

ベーグルの起源には諸説ありますが、有力な説としてベーグルの発祥はユダヤ人だ言われています。1863年にオーストリアがトルコに侵略されそうになったとき、守ってくれたのがポーランドの国王でした。その感謝の印としてオーストリアのユダヤ人のパン職人が作ったものがベーグルでした。またポーランドの国王は熟練の馬術家だったため馬のあぶみに似せて作られたと言われています。

女性を中心に人気のベーグルは今や専門店もあるほどですが作り方は簡単です！コツを押さえておけば家でも簡単に作れます！今回はそんなベーグルの基本的な作り方とコツ、さらに専門店にも負けず劣らずのアレンジレシピを紹介します！

ベーグルはパンの一種ですが、普通のパンとは明確に違う部分があります。これがベーグルの最大の特徴ともいえますが、その違いは作り方にあります。他のパンとの違う点はベーグルは発酵させた生地を焼く前に「茹でる」という点です。

この茹でる工程を「ケトリング」と呼びます。茹でることによって生地内のガスが一気に膨張して生地が膨らみます。しかし、この生地オーブンで焼いてもこれ以上膨らみません。一気に膨張させることで強制的に発酵を止めているためです。ベーグルはこのような作り方をしているので、普通のパンのようにふんわりした食感ではなく、もちもちとした歯ごたえのある食感になります！

ベーグルは原料に普通のパンには当然のように使われるものが使われていません。普通のパンにはバターや牛乳、卵がふんだんに使われていますが、一般的にベーグルは使いません。そのためベーグルは脂肪分が少なくヘルシーです。このように普通のパンとベーグルでは作り方だけでなく原料にも違いがあります。

女性に人気な理由の一つとしてベーグルは非常にヘルシー、ダイエットにいいということが挙げられます。その理由は2つあります。一つは原料のによるもので、もう一つはベーグルの特徴でもある食感でヘルシー、ダイエットにいいと言われる理由があります。

ベーグルの主な原料は小麦と水です。通常、パンに使うバター・牛乳・卵を使用しないので低カロリー、低脂肪、ノンコレステロールの食品だとされています。またベーグルは血糖値の上昇速度を示すGI値が他の炭水化物と比べて低く、血糖値の上昇が緩やかでゆっくり吸収されるため太りにくいと言われています。動物性ののアレルギーを持っている方でもアレルギーを気にせず食べることが出来るので安心して食べることが出来ます。

ベーグルの特徴であるもっちりとした食感は体にもいい影響を与えます。ベーグルはもっちりとした硬めの食感なので噛む回数が増えて、満腹感を得られやすいく腹持ちがいいです。無駄な食事を減らすことが出来、よく噛むことで消化もよくなるのでベーグルはダイエットにいいと言われています。

強力粉（300g）、上白糖（大さじ1杯）、塩（小さじ1杯）、インスタントイースト（小さじ1杯）、ぬるま湯30~35℃（180㏄）【ケトリング用】水（1L）、上白糖またははちみつ（大さじ1杯）

まず準備として30~35℃のぬるま湯にドライイーストを入れて溶かします。次にボウルに強力粉、上白糖、塩を入れて混ぜ合わせます。ドライイーストを溶かしたぬるま湯を入れひとかたまりになるまで混ぜます。そして作業台に出して手で5~10分ほど生地の表面がしっとりと滑らかになるくらいまでこねていきます。

計量して分けていきます。この時生地の重さが違うと仕上がりに差が出てしまうので注意が必要です。次に分けた生地を張らせるように丸めて形を整えていきます。その後、こねた際のとじ目を下にして絞った濡れ布巾をかぶせて10分休ませます。

とじ目を上にして手で丸く楕円形につぶします。そして生地をクルクルと巻いていきます。巻き終わったら細長い棒状にする為に手でコロコロと生地を伸ばしていきます。20㎝くらいの長さまで伸ばしたら巻き終わりをつまんでとじて片方の端を5㎝くらい平らにつぶします。つぶした側でもう一方の端を置き包むようにして端と端をつなぎます。指でつまんでしっかりと閉じれば完成です。

成形後、絞った濡れ布巾をかけて30分発酵させます。25℃以上の室温やオーブンの発行機能で30℃にするなど温かい場所で発酵させましょう。生地が一回りくらい大きくなったら生地を出し、200℃でオーブンの予熱を開始します。

沸騰したお湯に上白糖を入れて弱火で90℃になるように設定しましょう。発酵が終わった生地を、とじ目が上になるようにお湯に入れ30秒茹でます。30秒茹でたら裏返してもう片面も30秒茹でます。合計1分茹でたら引き上げます。しっかりと水気を切っておきましょう。200℃に熱したオーブンに入れ15分~20分焼き色がつくまで焼いたら完成です！ご家庭のオーブンによって焼き時間は調節してください。

失敗しないベーグルを作るためにはコツがあります。1つ目は成形するときは生地をしっかりとじるということです。成形のときにしっかりと生地を指でつまんで閉じていないとケトリングしたときにほどけてしまいます。

2つ目のコツはケトリングの温度と時間を守るということです。温度が高いとベーグルが硬くなってしまう原因となります。茹ですぎてもいけません。茹ですぎると表面がボコボコとして、美味しそうなベーグルのようにつるんとなりません。またケトリングの際はグツグツ沸騰したお湯は使わないようにしましょう。

作り方も簡単で普通に食べてもおいしいベーグルですが、実は様々な食べ方が出来ます！ライトな朝ごはんやがっつり食べたいとき、スイーツとしてもベーグルは大活躍しています！家でも簡単に作れる様々なベーグルを楽しめるアレンジレシピを紹介します。

はちみつとピリッとマスタードがチキンに絶妙にマッチしたアレンジレシピです！しっかり食べたいときにおススメです。【材料（2人前）】鶏もも肉（1枚）、玉ねぎ（4分の1）、レタス（2枚）、オリーブオイル（大さじ2分の1杯）、塩コショウ（少々）【ソース】はちみつ（大さじ2と2分の1杯）、粒マスタード（大さじ3~4杯）

【レシピ】鶏もも肉を2等分し皮の面をフォークで数か所刺し、塩コショウをかけます。熱したフライパンにオリーブオイルを入れ、皮の面から入れ中火で焼きます。同時にカットした玉ねぎも軽く炒めます。カットしたベーグルにレタス、焼いた玉ねぎ、焼いた鶏肉を乗せ、はちみつと粒マスタードを合わせたソースをかけて完成です！

ぷりっとしたエビと栄養価の高いアボカドを使ったベーグルです！ヘルシーなので女性にもオススメです。焼く、炒めるという工程もないので作り方も簡単です。【材料（2人前）】ボイルえび（10~20匹ほど）サニーレタス（2枚）、アボカド（1個）【ソース】ケチャップ（大さじ3杯）、マヨネーズ（大さじ3杯）

【レシピ】まずケチャップとマヨネーズを合わせてオーロラソースを作ります。アボカドは種を取ってスライスします。ベーグルにサニーレタスを乗せ、ボイルしたえびとカットしたアボカドを並べます。オーロラソースをかけたら完成です！

食パンで作るイメージのあるフレンチトーストをベーグルでアレンジします！食パンで作るのとはまた違ったもちもちとしたフレンチ‐ストを楽しめます。【材料（2人前）】ベーグル（1個）、卵（2個）、牛乳（120ml）、砂糖（大さじ1杯）、バニラエッセンス（適量）、バター（10g）、粉砂糖、シナモンシュガー、生クリームはお好みで調節してください。

【レシピ】作り方は普通のフレンチトーストと同じです！卵、牛乳、砂糖、バニラエッセンスを混ぜ合わせて卵液を作ります。お好みの大きさにカットしたベーグルをすべて卵液に浸します。全体的に浸ったら大きめのジップロックに入れて密閉し、冷蔵庫で24時間置いておきます。次に熱したフライパンにバターを溶かし、卵液の染み込んだベーグルを入れます。全体に焼き色が付いたらお皿に盛りつけて完成です！

この他にもサンドイッチ風にアレンジしたもの、フルーツと野菜を合わせたものなどベーグルのアレンジは無限大です！専門店で本格的なベーグルもいいですが、お家でオリジナルのベーグルを作ってみてはいかがでしょうか？

パンの中でも「茹でる」という特徴的な工程があるベーグルですが、作り方とコツさせ覚えれば実は簡単に家でも作れます。むしろ普通のパンを焼くよりも簡単で短い時間で作ることが出来ます！バターや卵、牛乳も使用しないので女性やアレルギーのある方でも安心して食べられます。また工夫とアイデア次第で様々アレンジ出来るので、是非一度、自家製オリジナルベーグルを作ってみてください！