ヨーグルトの作り方を簡単に!ヨーグルトメーカーで自家製R1ヨーグルトも?
ヨーグルトを自宅で作る方法がいくつかあることを知っていますか?一時期話題になったカスピ海ヨーグルトや、最近ではR1ヨーグルトまで自宅で作ることができます。また、ヨーグルトメーカーを使えば、より簡単な作り方で自家製のおいしいヨーグルトを作ることができます。今回は、ヨーグルトの作り方や、作る際のポイントなど、ヨーグルト作りについてさまざまな観点から解説していきます。自家製ヨーグルトで健康な食生活を送りましょう!
目次
ヨーグルトの作り方が知りたい!
ヨーグルトは朝食などに欠かせない健康的な食材のひとつです。そんなヨーグルトを自家製で作れることを知っていますか?以前、大ブームになったカスピ海ヨーグルトだけでなく、市販されているR1ヨーグルトも自家製で大量に作ることができるのです。
今回は、自家製ヨーグルトの簡単な作り方を詳しく紹介していきます。ヨーグルトに欠かせない種菌の選び方や、牛乳の選びから、さらには作った後の保存方法などを詳しく解説していきます。一見ハードルが高いように見える自家製ヨーグルトですが、ちょっとしたコツをおさえるだけで簡単にヨーグルトを作ることができます。
自家製ヨーグルトの作り方や、増やし方をしっかりと抑えたうえで、体にやさしいヨーグルトを作ってみましょう!
ヨーグルトの作り方のポイント
まずはヨーグルトを作る際のポイントを紹介していきましょう!自家製ヨーグルトに欠かせない種菌の選び方や、味の決め手となる牛乳についても解説します。また、気になるヨーグルトメーカーについても紹介します。
種菌の選び方
自家製ヨーグルト作りに必須なのがヨーグルトの種菌です。ヨーグルトの種菌には粉末タイプの種菌とヨーグルトそのものの種菌の2種類があります。
粉末タイプの種菌とは、カスピ海ヨーグルトやケフィアヨーグルトなどのように粉末状になったヨーグルトの素です。この粉末を牛乳と合わせてヨーグルトを作ります。
ヨーグルトそのものの種菌とは、市販されているヨーグルトをそのまま種菌として使うことです。R1ヨーグルトやLG21などの市販のヨーグルトを牛乳に加えるといったものです。特にR1ヨーグルトやLG21ヨーグルトのミニカップは1Lの牛乳パックに対して種菌としてちょうどいい量だとされています。
牛乳の選び方
基本的に市販されているパック入りの牛乳ならばヨーグルトを作ることができます。濃厚な味わいのヨーグルトを作りたい場合は、生乳100%のものや、特濃タイプの牛乳を使用するのがおすすめです。
さっぱりした味わいにしたかったり、カロリーが気になる人の場合は低脂肪乳などでも作ることができます。また、豆乳やココナッツミルク、ライスミルクなどでもヨーグルトを作ることができるので、ぜひさまざまなタイプのヨーグルトを作ってみましょう!
ベースとなる牛乳によってさまざまな作り方があります。ぜひ、作りたいタイプのヨーグルトの作り方をチェックして好みのヨーグルトを作ってみましょう。
ヨーグルトメーカーが便利
ヨーグルトを作るのに便利なのがヨーグルトメーカーです。近年はさまざまなメーカーがヨーグルトメーカーを作っており、どのメーカーも簡単なステップでヨーグルトを作ることができます。
ヨーグルトメーカーにはさまざまなタイプのものがあります。炊飯器のように容器に牛乳と種菌を入れる作り方で温度管理も簡単です。
近年人気なのが牛乳パックごとヨーグルトの保温ができるタイプのヨーグルトメーカーです。こちらは牛乳パックに種菌を入れ、そのままヨーグルトメーカーにセットするだけでOKです。複雑な作り方ではないので、より気軽に自家製ヨーグルトが作れます。
ヨーグルトメーカーの価格は2000~3000円前後と比較的廉価で購入することができます。ヨーグルトを買い続けると考えると、すぐに元が取れる価格帯なので、毎日ヨーグルトを食べる人にとってはヨーグルトメーカーを導入した方がコストパフォーマンスが良いといえます。
ヨーグルトの作り方【牛乳パックを使う方法】
それでは、まずは牛乳パックを使った簡単な自家製ヨーグルトの作り方を紹介していきましょう。温度の変化によってヨーグルトが固まりにくいときがあるため、電子レンジを使った作り方も紹介していきます。
用意するもの
牛乳パックでヨーグルトを作る際に必要なものを紹介します。まず、用意する牛乳は、しっかりと蓋ができるパック入りの牛乳を1Lを用意しましょう。次に種菌ですが、粉末の種菌の場合は1L分または市販のヨーグルト(R1など)100gほどです。種菌は粉末でもヨーグルト製品でもどちらか一つで大丈夫です。
市販のヨーグルトを使用する場合はプレーンのものを使用しましょう。また、ヨーグルトは雑菌に弱いので扱う際には必ず殺菌したスプーンや容器を使用しましょう。手をアルコールで殺菌しておくのも有効です。
下準備
まずはヨーグルト作りに使用する道具を消毒します。ここで雑菌が入るとヨーグルトが固まらなくなってしまうので、ヨーグルトを使うスプーンなどはしっかりと滅菌しましょう。
また、市販のヨーグルトを種菌に使う場合は、そのままヨーグルトを牛乳パックに入れてしまうとあふれてしまいますので、あらかじめ100mlほど取り出しておきましょう。また、ヨーグルトを牛乳パックで作る際の下準備としては、牛乳は常温に戻しておきます。
作り方
- 牛乳を人肌まで温め、パックの中に種菌を入れてしっかりと蓋をしてよく混ぜます。
- 電子レンジのパン発酵モードなど、40度前後の温度で120分以上温めます。
- 全体で4時間から5時間ほど経てば完成です。
電子レンジを使う作り方だと温度管理がしやすいです。春先や夏場などは常温でもヨーグルト菌が活発になりやすい温度になりますが、冬場の場合は牛乳の温度管理が難しいため電子レンジやヨーグルトメーカーを使った方が簡単です。
ヨーグルトメーカーの場合は温度が1℃単位で調整できるので非常に作りやすいです。温度と時間はヨーグルトによって少々異なるので、各メーカーの説明書に従った作り方でヨーグルトを作りましょう。
発酵温度の目安
牛乳パックでのヨーグルトの作り方で大事になってくるのが牛乳の温度管理です。温度が低すぎるとヨーグルトの発酵が進まなくなってしまいます。ヨーグルトの温度管理の基準は種菌によって異なります。
まず、カスピ海ヨーグルトなど粉末種菌を使用する場合の発酵温度の目安は20~30度ほどです。市販のヨーグルト(R1など)を使用する際の発酵温度は40度前後が望ましいです。
40度前後となると常温では非常に難しいです。また温めすぎてもヨーグルト菌が発酵しないため、簡単に作るためには電子レンジよりもヨーグルトメーカーを使用する作り方がいいでしょう。
ヨーグルトの作り方【炊飯器を使う方法】
ヨーグルトメーカーがなくても炊飯器があれば簡単に自家製ヨーグルトを作ることができます。作り方も簡単なので、思い立った時にヨーグルトを作れます。温度管理も簡単なので、ぜひ炊飯器でヨーグルトを作ってみましょう!
用意するもの
ヨーグルトを炊飯器で作る際には、密閉できるタッパーが必要です。炊飯器の保温モードで湯煎してヨーグルトを作ります。用意するものはしっかりと殺菌したタッパーとスプーン、牛乳10に対して1の割合のヨーグルト、湯煎用のお湯です。
炊飯器は保温モードを使用してヨーグルトを作ります。最近の炊飯器にはヨーグルトモードがあるものもありますので、ヨーグルトモードがある炊飯器を使用する場合は炊飯器の説明書の作り方を参照しましょう。
作り方
- ヨーグルト作りに使用する容器やスプーンはあらかじめ殺菌しておきます。
- 容器に常温の牛乳と、牛乳の10%の量のプレーンヨーグルトを入れてよく混ぜます。
- 容器に蓋をして、炊飯器にいれます。その周りに40~50度にしたお湯を入れます。
- 保温モードにして4~8時間ほど待てば完成です。
ヨーグルトは牛乳を豆乳に変えても作ることができます。作り方と温度管理に気を付ければ、炊飯器でも簡単にヨーグルトを作ることができるので、ぜひチャレンジしてみてください。
炊飯器を使うと簡単にヨーグルトはできますが、その間炊飯器が使えないのが難点です。ヨーグルトを定期的に、または頻繁に作る場合には、やはり炊飯器よりもヨーグルトメーカーのほうが便利だと言えます。
自家製R1ヨーグルトの作り方
インターネットなどで自家製ヨーグルトで検索すると頻繁に目にするのがR1という文字です。このR1とは、明治乳業から発売されているR1ヨーグルトのことです。一体どうしてR1ヨーグルトが注目されているのか、詳しく見ていきましょう。
R1ヨーグルトとは?
R1ヨーグルトは明治が製造しているプロビオヨーグルトシリーズのひとつで、赤いパッケージが目印のヨーグルトです。「強さを引き出す乳酸菌」というキャッチフレーズが有名なR1ヨーグルトですが、その名前の由来は明治の長年の研究から見出された乳酸菌の名前に由来しています。
R1の名前の由来となった乳酸菌は1073R-1乳酸菌といい、継続的に摂取することで体内の免疫力を高めてくれるといわれており、人気の高いヨーグルトのひとつです。
そんな人気の高いヨーグルトでもあるR1を種菌として使った自家製R1ヨーグルトが密かなブームになっています。では、自家製R1の作り方を見ていきましょう。
用意するもの
R1ヨーグルトを量産するために用意するものは、牛乳と種菌となるR1ヨーグルトです。また。R1ヨーグルトは温度管理も重要になってきますので、ヨーグルトメーカーもあると便利です。
また、種菌にするR1ヨーグルトはカップタイプのものと飲むタイプのものどちらも構いませんが、飲むタイプのR1ヨーグルトにするとそのまま注ぐだけですので、スプーンなどの消毒の手間が省けるのでおすすめです。
R1ヨーグルトを作るときに使う牛乳でおすすめなのが成分無調整豆乳です。ネットなどでも成分無調整牛乳がR1の量産に一番向いていると話題になっているためおすすめです。
作り方
- 成分無調整牛乳を500Wの電子レンジで2~3分程温めて人肌くらいの温度にあたためます。
- 温めた牛乳パックの片面を開け、牛乳を100mlほどコップに注いで取り分けておきます。
- 牛乳パックにR1ヨーグルトを注ぎ、パックに蓋をしてよく混ぜます。
- ヨーグルトメーカーにセットして40度前後にセットして8時間保温すれば完成です。
種菌が飲むヨーグルトでも、ヨーグルトにする段階で固まったヨーグルトになります。免疫力を高めるといわれているヨーグルトと言われるR1ヨーグルトを種菌にすると、まったく同じ成分になるわけではありませんが、R1ヨーグルトに近いヨーグルトになります。
1本のR1ヨーグルトが10倍になる自家製R1ヨーグルトはコスパも抜群で、体にもお財布にもやさしいヨーグルトだと言えます。
カスピ海ヨーグルトの作り方・初めて作る場合
自家製ヨーグルトといえばその代表的なものにカスピ海ヨーグルトがあります。カスピ海ヨーグルトは健康食品ブームの際に流行したヨーグルトです。
ここでは、カスピ海ヨーグルトの効果や効能、作り方から保存方法、さらには種菌の取り扱い方などを紹介していきます。
カスピ海ヨーグルトとは?
カスピ海ヨーグルトとは、長寿食を研究している京都大学の名誉教授・家森幸男がヨーロッパ東部のコーカサス地方から持ち帰った食品だといわれています。1986年に、家森教授が黒海とカスピ海に囲まれたコーカサス地方が長寿地域であることから、その土地で食べられている食材に着目し、日本に持ち帰りました。
最初は知人などに「粘り気の強いヨーグルト」として分けていたのですが、気温20~30℃ほどで培養できる手軽な作り方でその後、日本中に広がりました。
カスピ海ヨーグルトは粘りと独特の舌触り、さらに少ない酸味が特徴です。また、カスピ海ヨーグルトには腸内環境を整える「クレモリス菌」が含まれており、継続して摂取すると免疫力が高まるといわれています。
用意するもの
用意するものは消毒した密閉できる瓶とスプーン、常温にした牛乳、カスピ海ヨーグルトの粉末種菌です。カスピ海ヨーグルトの粉末種菌は通販などで購入できます。市販のカスピ海ヨーグルトでも種菌として使うことができますが、最初は粉末種菌からカスピ海ヨーグルトを作ることが推奨されています。
日本におけるカスピ海ヨーグルトは、カスピ海ヨーグルトを広めた家森教授が「より安全に種菌を頒布できるように」と、食品メーカーのフジッコとNPO法人「食の安全と健康ネットワーク」において、粉末の種菌が販売されています。
作り方
- 牛乳を容器に半分くらいまで注いで、種菌をいれてよく混ぜ合わせます。
- 残りの牛乳をいれてよく混ぜます。
- 容器に蓋をして、そのまま固まるまで待てば完成です。固まったらすぐに冷蔵庫に入れて保管しましょう。
カスピ海ヨーグルトの粉末種菌の場合は、牛乳500mlに対して1袋を使用します。1Lの場合は2袋使用して同様の作り方を行ってください。
また、使用する牛乳はかならず「牛乳」表記のものを使用しましょう。また、カスピ海ヨーグルトは20~30℃程度の室温で固まりますが冬場の場合は固まるまで時間がかかる場合がありますので、6~72時間ほど様子をみながら作りましょう。
植え継ぎの種をとっておく
カスピ海ヨーグルトは粉末種菌作ったヨーグルトから植え継ぎをすることができます。もともと植え継ぎで広まったカスピ海ヨーグルトなので、その植え継ぎ方法もコツをおさえておけば簡単です。
カスピ海ヨーグルトは簡単に培養ができますが、雑菌が入りやすいためその植え継ぎ方法にはいくつかのポイントがあります。正しい植え継ぎ方法からの作り方を覚えて、カスピ海ヨーグルトを増やしてみましょう。
カスピ海ヨーグルトの作り方・種の植え継ぎと保存方法
カスピ海ヨーグルトは種菌の植え継ぎを行う作り方で増やすことができます。しかし、正しい植え継ぎ方法をしなければカスピ海ヨーグルトはうまく作ることができません。
カスピ海ヨーグルトの上手な植え継ぎ方を知っておけば、いつでも上手にカスピ海ヨーグルトを作ることができます。植え継ぎによる作り方もコツさえつかんでおけば簡単なので、ぜひ作ってみましょう。
植え継ぎ方法
カスピ海ヨーグルトの植え継ぎ方法は簡単です。上手に植え継ぐ作り方は以下の通りです。上手な植え継ぎをするためには、まずカスピ海ヨーグルトを通常の作り方で作ります。カスピ海ヨーグルトが固まったら、すぐに次の種菌を準備してカスピ海ヨーグルトを作るのがコツです。
カスピ海ヨーグルトが固まったら、殺菌した容器とスプーンを用意して種菌となるカスピ海ヨーグルトを入れます。そこに常温または少し温めた牛乳を入れて、よくかき混ぜます。それからの作り方は通常のカスピ海ヨーグルトと同じです。
植え継ぎのポイント
カスピ海ヨーグルトの種菌は出来上がったカスピ海ヨーグルトから採取します。採取するときのポイントは、ヨーグルトの表面をすくうのではなく、表面を避けて内側のヨーグルトをすくって、殺菌した容器に取り分けます。
カスピ海ヨーグルトの販売元によるとカスピ海ヨーグルトの種菌は最初は粉末のものを使用する作り方が推奨されています。また、出来上がったカスピ海ヨーグルトを植え継ぐ場合も、最初の粉末から作ったカスピ海ヨーグルトの植え継ぎより1カ月程度経過した場合は、再度粉末種菌から作ったほうがよいとされています。
カスピ海ヨーグルトを作る場合、種菌は牛乳の10%ほどを目安に入れましょう。カスピ海ヨーグルトは割合が30%を超えてしまうと、カスピ海ヨーグルトは固まらなくなってしまいますので割合には気をつけましょう。
冷蔵保存方法
カスピ海ヨーグルトは固まったら早いうちに冷蔵庫に入れて保管しましょう。カスピ海ヨーグルトは冷蔵庫でおよそ1週間ほど保存できます。
カスピ海ヨーグルトは冷蔵庫で保存する際には雑菌が入らないように密閉容器で保存しましょう。また、種菌を移す際には冷蔵庫で保存している食べかけのものは使わずに、出来上がったばかりのものを使用するようにしましょう。
冷凍保存方法
カスピ海ヨーグルトは冷凍保存もできます。食べる際には冷蔵庫や常温で自然解凍して食べましょう。解凍すると成分がやや分離しますが、栄養などにはあまり影響はありません。
また冷凍したカスピ海ヨーグルトは種菌としても使うことができます。種菌を冷凍保存するコツは出来上がったばかりのヨーグルトを殺菌した容器に入れて冷凍保存していきます。カスピ海ヨーグルトを作る際には自然解凍して、そのままカスピ海ヨーグルトの作り方で作れます。
ヨーグルトの作り方を知ってお得に楽しもう!
ヨーグルトは作り方のポイントを押さえておけば簡単に自宅でも作ることができます。ヨーグルトメーカーを使用する場合は作り方も非常に簡単なので、より気軽に作ることができます。
また、最近では牛乳以外のさまざまな飲料でヨーグルトを作ることができます。豆乳やココナッツミルク、ライスミルクなどでもヨーグルトが作れますので、ぜひ色々な飲料でヨーグルトの作り方を研究してみましょう!
R1ヨーグルトやカスピ海ヨーグルトなど、高い健康効果が期待されているヨーグルトも、自家製で作ることができます。作り方や種菌の植え継ぎ方法にちょっとしたコツがありますが、そのポイントさえ押さえておけば簡単な作り方で出来るので、ぜひ気軽にチャレンジしてみましょう!