ニューサマーオレンジ(日向夏)の特徴と食べ方!旬やアレンジレシピも
ニューサマーオレンジって聞いたことがありますか?実は、ニューサマーオレンジは宮崎県の特産品である日向夏です。日本各地で栽培されており、春になると店頭に並ぶニューサマーオレンジについて徹底調査します。ニューサマーオレンジの地域での呼び名、味や見た目の特徴、旬の時期などを紹介します。また、ニューサマーオレンジの剥き方・切り方、選び方と保存方法、おすすめの食べ方、野菜を使ったアレンジレシピなども調べてみました。
目次
ニューサマーオレンジとは?
ニューサマーオレンジ(日向夏)は、ミカン科ミカン属の常緑低木の柑橘類のフルーツです。1820年に宮崎県宮崎市の真方安太郎の宅地内で発見された品種で、偶然に実が生ったと言われており、品種の特徴からユズが親ではないかと思われています。ここでは、ニューサマーオレンジの地域で呼び名が違うことや、特徴、旬の時期を紹介します。
地域で呼び名が違う
ニューサマーオレンジは宮崎県宮崎市で発見され、宮崎県では日向夏と呼ばれています。これが始まりで、今では日本各地で栽培されるようになり、色々な名前で市場に出荷されています。つまり、産地により呼び方が違います。ニューサマーオレンジは、静岡県や愛媛県で多く呼ばれており、高知県産では土佐小夏や小夏などと呼ばれています。
ニューサマーオレンジの主な産地は、宮崎県(日向夏)で全国の約58%を収穫しています。二番目は、高知県(土佐小夏・小夏)で全国の約30%を収穫しており、この二県で全国の8割の収穫量があります。ニューサマーオレンジとして出荷している静岡県と愛媛県は、両県併せて全国の約10%くらいです。
特徴は?
ニューサマーオレンジは、温州みかんを一回り大きいのが特徴です。レモンのような鮮やかな明るい黄色で、果皮がやわらかくて張りがあります。果汁は軟質多汁で爽やかな酸味と香り、上品な甘味が特徴で、グレープフルーツやレモンに近い味わいです。
ニューサマーオレンジには、表皮と果実の間に白い部分(内果皮、アルベド)があり、フカフカとした食感でほんのり甘みがあります。果肉と一緒に食べるのが一般的で、他の柑橘類を食べたときにはない、独特の味を感じることができます。
旬の時期は春
ニューサマーオレンジの旬の時期は春といえます。ハウス栽培の物が年末頃から出回り始め、早春の3月いっぱいくらいまで出荷が続きます。露地物の早い物は2月下旬から出荷が始まり、5月いっぱいまで続きます。ニューサマーオレンジ(日向夏)全体の旬の時期は、春の3月中旬から4月いっぱいといえます。
しかし、ニューサマーオレンジは愛媛県と静岡県で多く出荷されており、こちらの旬の時期はやはり春で、3月下旬から5月上旬といえます。気候にもよりますが、静岡県でも春の季節ですが、時期的に少し遅れて旬の時期がやってきます。
ニューサマーオレンジの剥き方/切り方
ニューサマーオレンジの剥き方と切り方を紹介します。ニューサマーオレンジの果肉には種が入っており、種を取ってから食べるのが普通です。食べやすい斜め方向の切り方と、見た目が美しい垂直方向の切り方を紹介します。
剥き方
ニューサマーオレンジの皮の剥き方を説明します。ニューサマーオレンジの剥き方は、ナイフなどを使って、リンゴの皮を剥くように剥きます。ニューサマーオレンジの上の方から、切り始め、クルクルと回しながら渦巻き状に剥いていきます。剥き方の注意点は、白いふわふわしたワタの部分を、なるべる多く残して剥いてください。
切り方①(斜め方向)
ニューサマーオレンジの斜め方向の切り方を説明します。ニューサマーオレンジには種が入っているのが一般的で、斜め方向に切る方法は、種をよけて切ることがでます。一つ一つが小さくなりますが、種を取り除きやすくなるのが良い点です。この切り方の場合でも、なるべく中央にある芯の部分は残して切ってください。
切り方②(垂直方向)
ニューサマーオレンジの垂直方向の切り方を説明します。まず、ニューサマーオレンジの上から中央の芯の部分を外して垂直方向に切ります。次に切ったところから適当な大きさに順番に切り進めます。一周すると8個くらいのカットされた果肉ができます。一つ一つの大きさがきれいに揃っており、見た目に美しい仕上がりになります。こちらも、中央の芯の部分を外して切ってください。
ニューサマーオレンジの選び方と保存方法
美味しいニューサマーオレンジの見分け方
美味しいニューサマーオレンジの見分け方を説明します。ニューサマーオレンジは、鮮やかで明るい薄黄色が特徴で、新鮮なものは、果皮にハリと光沢があります。同じ大きさの物なら、重いほうが良いニューサマーオレンジです。
ニューサマーオレンジの鮮度が落ちてくると、果皮がしなびてきたり、表面に傷や変色した部分が見えてきます。また、持ったときに軽く感じる物は鮮度が落ちています。見慣れてくると、ハッキリと違いが判るようになります。
ニューサマーオレンジの日持ち
ニューサマーオレンジの日持ちですが、常温で直射日光の当たらない冷暗所で保存した場合、日持ちの目安は1週間から2週間くらいといわれています。もともと日持ちする果物ですが、なるべく早く食べてしまうのがおすすめです。
冷暗所で保存する
ニューサマーオレンジを冷暗所で保存する場合は、乾燥しないようポリ袋などに入れてから保存してください。もちろん季節にもよりますが、春が旬の時期の果物ですので、暑すぎるのは大敵です。
冷蔵庫の場合は野菜室へ
ニューサマーオレンジを、冷蔵庫で保存する場合は野菜室へ入れましょう。なるべく早くたべるのがおすすめですが、いただき物などでたくさん残る場合は冷蔵庫の野菜室がベストです。果皮の乾燥を防ぐためポリ袋などに入れ野菜室で保存しますと、3週間から1ヶ月程は美味しくいただけます。
ニューサマーオレンジのおすすめの食べ方
砂糖をつける
ニューサマーオレンジのおすすめの食べ方・一つ目は、砂糖をつける食べ方です。ニューサマーオレンジは酸味が強くわりサッパリとした味わいが特徴のフルーツで、酸っぱめの柑橘類に定番の砂糖をつける食べ方がおすすめです。
日向夏の産地、宮崎県では定番の食べ方で、果肉や白いワタに砂糖をたっぷりとつけて食べています。ニューサマーオレンジは果汁が多く、砂糖の甘みと相まって、さらに美味しくいただけます。
醤油を垂らす
ニューサマーオレンジのおすすめの食べ方・二つ目は、醤油を垂らす食べ方です。酸っぱいニューサマーオレンジに醤油を、と思っただしょうが、以外にファンの多い食べ方です。醤油の種類としては、甘めの醤油が良く合います。白いワタに甘い醤油が染み込み、新しいニューサマーオレンジの味に出会えます。
砂糖醤油をつける
ニューサマーオレンジのおすすめの食べ方・三つ目は、砂糖醤油をつける食べ方です。先に紹介した砂糖と醤油を混ぜ、両方をかける食べ方です。日本人の好きな味の砂糖醤油ですので、美味しくいただけます。一番のおすすめは砂糖ですが、イチゴの定番の練乳や、ハチミツをかける食べ方もあります。
ニューサマーオレンジのアレンジレシピ
暑い季節にぴったりなサングリア
ニューサマーオレンジのアレンジレシピ・一つ目は、暑い季節にぴったりなサングリアです。サングリアはワインとシナモン、フルーツで作るお酒で、ニューサマーオレンジを使ったサングリアのレシピを紹介します。
- 赤ワイン1本・(720ml)
- ニューサマーオレンジ・2個
- きび砂糖・大さじ4杯
- シナモンスティック・2本
- ミントの葉・適量
- ニューサマーオレンジをきれいに洗い、8分の1くらいにカットする
- 耐熱容器にカットしたニューサマーオレンジを敷き、ミント、シナモンを重ね、さらにニューサマーオレンジを挟むよう上に乗せていく
- 一番上にきび砂糖を振りかけフタをし、電子レンジ600Wで2分温める
- 中身の上下をひっくり返し、今度はフタをはずして更に2分温める
- 熱が冷めたら冷蔵庫で1日から2日漬け込む
- 赤ワインと漬け込んだ材料を容器に入れ、冷蔵庫で冷やしてできあがり
トーストとの相性が抜群のジャム
ニューサマーオレンジのアレンジレシピ・二つ目は、トーストとの相性が抜群のマーマレードジャムです。ニューサマーオレンジを、皮まで丸ごと使った爽やかマーマレードジャムのレシピを紹介します。
- ニューサマーオレンジ・1kg
- グラニュー糖・800g
- ニューサマーオレンジをよく洗い、沸騰したお湯で30分茹でる
- ニューサマーオレンジを皮と果肉に分ける
- 皮は5mmくらいに細く切り、果肉、グラニュー糖の半分を鍋に入れ馴染ませる
- 火にかけて灰汁をとり、そのあと残りのグラニュー糖を入れ煮込む
- 水分がとんだら熱を冷まし、煮沸消毒した容器に入れ、冷蔵庫で冷やしたらできあがり
ニューサマーオレンジと新鮮野菜サラダ
ニューサマーオレンジのアレンジレシピ・三つ目は、ニューサマーオレンジと新鮮野菜サラダです。ニューサマーオレンジの爽やかな風味の果肉と果汁、新鮮野菜を使ったサラダのレシピを紹介します。
- ニューサマーオレンジ・1個
- キュウリ・1本
- 大根・1/8本
- ミニトマト・8個
- レタス・1/5個
- らっきょう酢・小さじ1杯
- オリーブオイル・小さじ2杯
- ニューサマーオレンジとレタスを小口切り、キュウリを薄切り、ミニトマトは半分に切る
- らっきょう酢とオリーブオイルを混ぜてドレッシングを作る
- ニューサマーオレンジ、野菜類、ドレッシングを混ぜたらできあがり
ニューサマーオレンジを食べてみよう!
いかがでしたか?ニューサマーオレンジについて紹介しました。店舗で販売されているニューサマーオレンジですが、実は日向夏なんです。レモン色をした酸味の強いさわやかなニューサマーオレンジは、剥き方を工夫すれば白いワタまで味わえるフルーツです。宮崎スタイルと呼ばれる定番の砂糖をかけたり、色々なアレンジをしてニューサマーオレンジを食べてみましょう。