2019年01月30日公開
2024年09月01日更新
ジュニパーベリーはジンの原料スパイス!味や料理への使い方は?
ジュニパーベリーとはどんな植物なのでしょうか?実は、ジュニパーベリーはお酒などでもよく目にするジンの原料になっている植物なのです。今回、ジュニパーベリーの特徴や効果効能、使い方としてハーブティや精油、料理などを詳しく紹介します。ジュニパーベリーにはデトックス効果などもありますが、使用する場合に注意点などもあるのでそのことについても詳しく紹介します。また、ジュニパーベリーを使ったおすすめの人気レシピなども合わせて紹介します。
ジュニパーベリーの特徴
ジュニパーベリーとはどんな植物なのでしょうか?ジンの原料に使われていることや、ジュニパーベリーの香りや味の特徴、デトックス効果があることなどを詳しく紹介します。
どんな植物?
ジュニパーベリーとは、ヒノキ科で針葉樹から採れる実になります。ジュニパーベリーは比較的寒い地域で育つ木になり、イタリヤ、フランス、ハンガリーなどのヨーロッパやカナダなどが産地になります。あまり大きくならない木で、見た目もかわいく園芸用としても人気があります。ジュニパーベリーはベリーという名が付いていますが、他のベリー系の果実とはちょっと違った個性的な風味を持っています。
ジンの原料に使われる
ジュニパーベリーはジンの原料として使われています。ジンというとカクテルの材料としても親しまれています。ジンの多くの人気の銘柄にはジュニパーベリーの原料表示がありませんが、ジンはベーススピリッツにジュニパーベリーなどを加え蒸留することでできます。ジンの独特な香りはジュニパーベリーの香りになります。
味や香りの特徴
ジュニパーベリーの香り特徴と言えばジンの香りがします。ジンの香り以外にはコショウのようなスパイシーな香りに感じる方もいると思います。また、ジュニパーベリーの味の方は香りよりも数倍ましたような芳香を感じることができます。味わうと言うよりも香りを楽しむようなかたちになります。ジュニパーベリーの実の中にある種が固いので、かじる時には気を付けるようにしましょう。
ヨーロッパではジュニパーベリーが色々な所にあり、料理や薬用にたくさん用いられていました。
デトックス効果にも注目
ジュニパーベリーには色々な効能がありますが、昔から魔除けなどにも使われ浄化などにも効果のある植物になります。体を温めてくれ、デトックス効果が高く、発汗作用や解毒作用、老廃物促進作用などがあり体にたまった毒素を外に出してくれる働きがあります。ダイエットにも効果的になります。その他にも冷えやむくみの改善、腹痛、腰痛、筋肉痛、関節炎などの鎮痛効果があり痛みを緩和してくれます。
ジュニパーベリーの効能は他にもめまいやだるさなどにも効果的で、リンパの循環を整え毒素を排泄して、肥満予防やセルライト予防の効果もあります。また、肌の不調を整えたり、ニキビや吹き出物を抑えたり、デオトラント効果もあり、体臭を抑えてくれる働きもあります。
ジュニパーベリーの使い方
ジュニパーベリーの特徴として、精油やハーブティ、料理やお酒のでの使い方を詳しく紹介します。ジュニパーベリーの実を取り入れるのではなく、ジュニパーベリーの精油やハーブティとして取り入れることで簡単に生活の中でも活用することができたり、お料理やお酒に取り入れることで香りを感じながら楽しむことができます。
精油
ジュニパーベリーは精油としても作られています。果実から水蒸気蒸留で抽出されています。深く静かな森の木々を思わせるようなさわやかな香りが特徴です。精油になっているジュニパーベリーも人気で、使い方のレシピは、アロマスプレーを作ることです。浄化にも優れているので、空気の洗浄としても使うことができます。また、アロマスプレーを部屋にすることでジュニパーベリーの香りが森林浴をしているような雰囲気になります。
その他にもジュニパーベリーの精油はアロマバスにも使うことができ、デトックス効果があるので、全身浴、半身浴、足湯にもおすすめです。発汗作用やむくみの解消、肩こりの改善、筋肉痛や腰痛の防止にも効果的です。また、精油とキャリアオイルを使ってアロママッサージをすることでリンパの流れを良くしたりすることができます。ジュニパーベリーの実を扱うよりも精油として扱う方が扱いやすく取り入れやすくなっています。
ハーブティー
ジュニパーベリーは胃腸機能を整えて正常にしてくれる働きがあります。食欲がない時は食欲の増進や食べすぎてしまった時には消化を助けてくれたりします。また、デトックス効果も高いのでハーブティとして飲むことで、体内の余分な物を排出してくれる効果や利尿作用効果があります。発汗作用もあり、冷えの改善もしてくれて体が温まるので寒い冬におすすめなのがジュニパーベリーのハーブティです。
料理やお酒
ジュニパーベリーは苦味と甘みのある香りが特徴的なスパイスですが、熟した実を乾燥させてスパイスとして料理などレシピに取り入れられます。ジンの香りをお酒だけでなく、酢などにも香り付けとして使われることがあり、またジュニパーベリーは食材の臭い消しとして使われることが多く、ドレッシングなどにも使われます。その他にも、カクテルのレシピとして、ジントニックやジンライムなどのジンがメインのカクテルに使われます。
ジュニパーベリーを使う場合の注意点
ジュニパーベリーを使う場合に妊娠中の人や腎臓に疾患がある人は注意して使った方が良いです。それは何故なのか、詳しく紹介します。
妊娠中の人は注意
ジュニパーベリーの使い方の注意点として、妊娠中の人は注意が必要になります。妊娠中は、流産の恐れがあります。ジュニパーベリーには子宮収縮作用があり、妊娠中は使用を避けるよう注意しましょう。ジュニパーベリーのハーブティやアロマオイルなどの芳香浴なども避けてできるだけ使用しないようにしましょう。
腎臓疾患のある人は注意
ジュニパーベリーを使い方の注意点として、腎臓に疾患がある人は使用を避けましょう。腎臓には、老廃物を尿にして体の外に排出する働きがあります。そのため、腎臓に疾患がある人は医師に相談し、できるだけ使用をしないようにしましょう。
ジュニパーベリーを使った人気料理レシピ
ジュニパーベリーは色々な料理に活用することができます。今回ジュニパーベリーを使った人気のレシピを紹介します。人気レシピを参考にジュニパーベリーを使った色々な料理を作ってみましょう。
ワインにもぴったり「豚とリンゴのポットロースト」
- 豚ブロック肉1.5kg
- ローレル2枚
- タイム数本
- ジュニパーベリー40個
- ベーコン3枚
- 玉ねぎ1個
- にんにく2~3片
- チキンコンソメスープ250ml
- 果汁100%りんごジュース200ml
- ブランディー大さじ2
- りんご1個
- パセリみじん切り1/2カップ
- 塩コショウ適量
- 豚肉はさっと水で洗い、キッチンペーパーで水分をしっかり拭き取りタコ糸をかけます。
- 出汁袋の中にローレル、タイム、ジュニパーベリーを入れて口をしっかり閉じます。
- 豚のブロック肉がすっぽり収まるオーブン調理鍋を熱し、油をひかずにベーコンを炒め、ベーコンの脂が出て来たらベーコンを取り出します。
- 豚肉の脂肪が多い面が底になるように鍋に入れて蓋をして焼き目を付けます。途中蓋を取り、トングでひっっくり返しながら全面に焼き目を付けたら皿に取り出します。
- 同じ鍋に8等分に櫛切りにした玉ねぎを入れ炒め、薄くスライスしたにんにくを加えて炒めます。
- 5にチキンコンソメスープ、りんごジュース、ブランディーを加えて煮たたっらりんごとパセリを加えます。
- 塩コショウで味を整えてベーコンと豚肉を戻して、ハーブの入った出汁袋を入れ蓋をします。170度に予熱しておいたオーブンに入れて2時間焼きます。
- 焼きあがったら豚肉を鍋から取り出し、アルミホイルに包んで20分休ませてとたこ糸を取り、お好みの厚さに切ります。
- 鍋に残ったスープを肉の上にかけたら完成です。
ドイツを代表する家庭料理「アイスバイン」
- A豚すね1kg
- A塩100g
- A粒コショウ適量
- Aローリエ適量
- Aジュニパーベリー適量
- Aクローブ適量
- Aタイム適量
- B玉ねぎ1/2
- Bセロリ1/2
- B人参1/2
- Bローリエ適量
- Bジュニパーベリー適量
- Bクローブ適量
- Bタイム適量
- すね肉の上にAの材料の塩とコショウ、ハーブ類を付けてマッサージして冷蔵庫で2日間マリネします。
- 圧力鍋にBの材料の野菜とハーブを入れます。
- 1のすね肉を流水で洗い鍋の中に入れます。
- 水を肉の表面が隠れるぐらいまで入れて蓋をして、圧力がかかったら弱火で25分煮ます。煮終わったら冷めるまでそのままにしておきます。
- 冷めたらオーブンで焼き、皮をパリパリにしたら完成です。
簡単にできる自家製漬け物「ザワークラウト」
- キャベツ半分
- ジュニパーベリー3粒
- キャラウェイシード小さじ1/2
- 塩小さじ2
- ローリエ1枚
- キャベツは洗って千切りにしましょう。
- ボウルにキャベツ、ジュニパーベリー、キャラウェイシード、塩を入れて良く揉んで水分を出します。
- 保存容器に水分ごと移して、お好みでローリエを加えてキャベツが空気が触れないように水面にぴったりラップをします。
- 重石をして3日ほど漬物の香りがするまで常温で発酵させましょう。
- 香りが出て来たら冷蔵庫に移して1週間寝かせたら完成です。
ジュニパーベリーはデトックス効果に優れたスパイス!
ジュニパーベリーは、香りにも特徴があり、色々な人気のレシピにも活用されています。食だけでなく、ジュニパーベリーの精油としても使うことができ、効果効能が優れていて、身体に含まれた余分な毒素を排出するデトックス効果があります。また、ジュニパーベリーは、使用上注意することもありますが、注意点を理解することで、身体にとって良い作用が多く含まれている植物でもあります。
ジュニパーベリーのハーブティを飲んだり、料理に使ってみたり、精油を使ってアロママッサージをしてみたりなど自分に合った使い方で活用してみましょう。