2019年01月27日公開
2024年09月01日更新
ノンアルコールビールは健康に悪い?添加物や太る理由・肝臓への影響について
ノンアルコールビールはアルコールが苦手な方、健康を気にしている方にとって、嬉しい物になります。アルコール0・糖質0・カロリー0・添加物0などといった製品が多数出ていることは嬉しいです。しかし、健康上はノンアルコールビールに含まれている添加物の影響の注意点を知ることも大事です。ダイエット効果があるはずなのに太るという結果に、何故?その理由を知ることも必要です。また、肝臓にかかる負担など健康や美容に関する影響など、商品の選び方によって得られる結果が異なりますので、上手な摂取の仕方などを学びましょう。
目次
ノンアルコールビールの健康への影響が気になる!
ノンアルコールビールは、アルコールはゼロみたいだけれど健康上の影響はどうなのだろうか?そして、「ノン」とは言っているけれど、本当にアルコールは全然含まれていないのだろうか?調べてみたいと思います。
ノンアルコールは体に悪いのか?
麦芽由来のノンアルコールビールも多くありますが、添加物をたっぷりと使用したノンアルコールビールも多くありますので、その選別をしておきたいものです。アルコールと食品添加物の両方を分解しなければならないため、肝臓にかかる負担が増えて、アルコールの分解にかかる時間が増えてしまうということもあり肝臓に負担がかかります。
ノンアルコールビールは太るのか?
普通のアルコールビールとノンアルコールビールでは、勿論ノンアルコールの方が太らないといえます。最近のノンアルコールビールは、ゼロカロリーのものが多いため、アルコールのあるビールよりも太りにくいと言えます。
しかし、炭酸には食欲増進効果があり、ビールを飲むと食事が進んだり、食欲が増しておつまみをついついたくさん食べ過ぎたりしてしまいます。それはノンアルコールビールの場合でも同じですから、ビールがノンアルコールだと安心せずに気を付けて下さい、そこが注意点となります。
本当にアルコールゼロ?
「ノン」と表記されているという事はノンアルコールビールには、アルコールは全く含まれていないのでしょうか?日本の法律では、アルコール分が1%未満のアルコールテイストのビールは「清涼飲料水」に分類されています。法律上、問題はないので「アルコール分ゼロ」と記載されていても、もしかしたら0.1%のアルコール分は含まれている可能性があります。本当に「ゼロ」か選び方に注意をしましょう。
ノンアルコールビールの添加物は健康に悪い?
添加物という言葉を聞くだけで様々な不安を抱く方も多いかと思います。ノンアルコールビールに含まれている主な添加物の注意点をいくつか挙げておきましょう。健康面を考える上での選び方の参考になさって下さい。
甘味料
ノンアルコールビールの多くは、添加物がたっぷり含まれています。「添加物」と言ってもその種類は様々となります。ノンアルコールビールには甘味料としてアセスルファムkが含まれています。これは、化学物質を掛け合わせて作られたもので、砂糖の200倍の甘さをもつ人工(合成)甘味料となります。カロリーはほぼ無いと言われている添加物となります。
国連の食糧農業機関、世界保健機関が合同で運営する、合同食品添加物専門家会議の評価ではアセスルファムKの突然変異・発癌性は認められず、アセスルファムkに毒性試験で無害とされ、各種動物実験でも安全性が確認されていますが、体内で吸収されないアセスルファムkは動物実験で、肝臓障害の際に増えるGPT増加やリンパ球の減少など、体から異物として排出されるまでに臓器に負担をかけてしまうことが解っています。
カラメル色素
カラメル色素は、琥珀色のようなビールに似せた色を付けるための添加物の事です。カラメル色素は製造方法により4種類(カラメルⅠ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ)に分けることが出来ます。そして、その中の3種類は安全とは言い切れません。安全と言われている1種類のカラメル色素は手間やコストがかかる為にあまり使用されることはないようです。注意点として、カラメル色素には、発がん性のある物もあるという事を知っておいて下さい。
酸化防止剤(ビタミンC)
酸化を防ぐために加えられている添加物が酸化防止剤(ビタミンC)です。ビタミンCだから安心してしまいがちですが、ノンアルコールビールに含まれているのは化学合成によって作られた合成ビタミンCです。「天然のものとは異なり、合成ビタミンCは、酸化反応の際に活性酸素を発生する」という考え方もあるようです。この活性酸素というのは、生活習慣病やがん、老化の原因にもなると言われています。
果糖ぶどう糖液糖
トウモロコシでんぷんを酵素処理した物を果糖ぶどう糖液糖と云い、異性化糖と云います。この果糖ぶどう糖液糖は注意点が沢山あるので、注意が必要です。果糖は普通の砂糖より低温で甘く感じるため清涼飲料水等でよく使用されます。ぶどう糖は吸収後血液で全身に運ばれ、上昇した血糖値に対してインスリンが分泌され余った分が体脂肪として蓄えられます。果糖の殆どは肝臓で代謝され、血糖値が上昇し過ぎるという事はありません。
ぶどう糖より吸収の早い果糖は余った分をすぐに中性脂肪として合成させてしまうのです。また、体内の酸化に続く老化物質として近年着目されるAGEs(終末糖化産物)は血管をはじめ、肌や血中のヘモグロビン、内蔵などの臓器や目、神経に及ぶまで身体をむしばみ、白内障や恐ろしい動脈硬化、神経障害や腎臓病、それらの影響による心筋梗塞や脳梗塞といった病の原因とも言われ、身体を老化させるリスクを高めてしまいます。
ノンアルコールビールの健康・ダイエット効果
肝臓への負担がない
健康に関心がある方はノンアルコールビールの肝臓への影響に興味があるのではないでしょうか?アルコールと肝臓は深い関係にあります。アルコールは体内に吸収された後、胃から20%、小腸から80%が吸収され、その大部分が肝臓で処理されます。肝臓でアセトアルデヒドと水素に分解され、更にアセトアルデヒドは水素と酢酸に分解され、最終的に水と炭酸ガスになって体外へ排出されます。
アルコールを飲み過ぎますと肝臓の処理能力を超えてしまい、肝臓内に中性脂肪がたまります。これがアルコール性脂肪肝で、健康上、良くない結果となります。ノンアルコールビールには、殆どアルコールが含まれていないので、肝臓がアルコールを分解するという作業がなくなり、肝臓の負担が軽減されるので安心です。ノンアルコールビールは肝臓を守るという点では、健康的な飲料といえるでしょう。
むくみの改善効果
ビールを飲むとおトイレが近くなるといいう経験を持っている方は多いのではないでしょうか?これはホップの利尿作用の影響で、ホップはノンアルコールビールにも使われているので、ビールと同じようにノンアルコールビールにも利尿作用があります。ノンアルコールビールにはアルコールが含まれていないので水分を過剰に排出してしまうことがないので、脱水にはならず、むくみを解消することが出来ます。
リラックス効果
ノンアルコールビールには通常のビールよりもギャバGABAが豊富に含まれています。GABAはアミノ酸の一種で、 脳内の血流を活発にし脳や脊髄で精神をリラックスさせたり、ストレスを和らげたりする作用があります。また、自律神経障害や更年期障害などにみられる、不眠、のぼせ、めまい、いらいら、怒りっぽい、全身倦怠感の緩和にも効果が認められていますので、現代のストレス社会にとっては健康面で嬉しい栄養素なのです。
快眠効果
ノンアルコールビールに多く含まれているギャバは睡眠中、特に深い眠りに入っている時に作られます。脳はギャバを摂ることでリラックスしますので、深い眠りや質の良い眠りを得ることができます。深く良く眠ることで成長ホルモンの分泌が促進されることから、健康的に考えると摂取したい栄養になります。
ダイエット効果
ビールは太るというイメージが変わります。GABAはインシュリンの働きを促して脂肪を燃焼しやすくする働きがあるので、ダイエット効果が期待できます。最近は、プリン体や糖質が入っていないノンアルコールビールも多くなっていますので、健康に気遣う方にも嬉しい限りです。ダイエット中でカロリーを控えたい人、ビールは飲みたいけれど太るのは嫌だ!という人はノンアルコールビールを飲むというのはダイエットに有効です。
ノンアルコールビールに含まれる炭酸ガスやホップの苦味成分が胃壁を刺激することで食欲が増進しますので、GABAが脂肪燃焼効果があるからと安心して、飲み過ぎには注意しましょう。ダイエットを意識している場合はおつまみなどを食べ過ぎになる可能性があるので、おつまみや食事の選び方にも気配りをしましょう。ノンアルコールビールが食欲増進となる注意点に留意しておきましょう。
美容効果
ホップに含まれているフィストロゲンは女性ホルモンと同じような働きをします。年齢とともに減少していく女性ホルモンをホップのフィストロゲンで補うことができるので更年期障害に有効的です。また、麦芽にはビタミンB群や葉酸などのビタミン・ミネラルが豊富に含まれていています。特にビタミンB群は糖質・たんぱく質・脂質の代謝を助けてくれ、髪や皮膚などの成長をサポートしてくれ美容効果が期待できます。
ノンアルコールビールに含まれるホップやGABAの効果でダイエット効果・むくみ解消効果があり、ビールは太ると思っている方には朗報です。また、リラックス効果・安眠効果などの効果が期待できるので、様々な角度から美容や健康に効果的な影響が期待できます。
ノンアルコールビールの選び方と健康への注意点
カロリーをチェックして選ぶ
現在ではどんどん種類が増え、様々な種類のノンアルコールビールが商品となっています。メーカー・商品により350ccで0kcal・28kcal・56kcalなどカロリーもバラバラです。アルコールがゼロのノンアルコールビールでも、含む成分やカロリーは注意をして確認をすることをおすすめします。ダイエットや太ることを気にする方はカロリー0の物を選ぶというように選び方に注意をしましょう。
食欲増進効果に注意する
ノンアルコールビールは通常のビールよりも、カロリーが低いということが逆に注意点となる場合があります。ノンアルコールビールにも、食欲増進効果がある炭酸が含まれているので食事やおつまみを沢山たべてしまうということが注意点となります。カロリーの低い、ノンアルコールビールを飲んでいるのに太るという事態にならないように商品の選び方に注意しましょう。
飲み過ぎは体を冷やす
ビールは良く冷えた方が美味しいとキンキンに冷やしてしまうのはお薦め出来ません。冷たい物を飲むと体が冷え、血液循環が悪くなります。その結果、老廃物がたまりやすくなり代謝が落ちてしまい、脂肪がつきやすくなってしまいますからダイエットや美容の大敵になります。
添加物が太る原因になる
ノンアルコールビールはビールテイストを出すために、様々な添加物が使用されています。添加物は多く摂り過ぎると分解するためにビタミンやミネラルが沢山、消費されます。すると、代謝が上手くいかなくなって太りやすくなることが考えられます。最近は添加物が含まれない、完全無添加のノンアルコールビールが出て来ています。太るリスクを軽減したいと思ったら、添加物の含有に注意しましょう。
ノンアルコールビールを上手に摂取して健康的に!
ノンアルコールビールは確かにアルコールは殆ど入っていないけれど、ビールテイストを出すために様々な添加物が使用されていることが注意点となります。ノンアルコールビールの̟プラスの面とマイナスの面をしっかりと理解して健康や美容に効果的な商品を選び楽しみたいものです。
最近は添加物が使用されていないノンアルコールビールも登場してきたので、健康面を考慮して選び方にも気を配りましょう。肝臓への負担が軽減される、ストレス軽減・安眠効果・ダイエット効果など、良い効果を得るために上手にノンアルコールビールをセレクトして楽しみたいものです。