2019年01月16日公開
2024年08月29日更新
白玉粉とは?上新粉・もち粉のと違いや代用する場合について調査!
白玉粉とはどんな粉なのでしょうか?家で和菓子を思ろうと思って材料を揃えるとき、白玉粉や上新粉、もち粉という粉の名前が出てきますが、あまり聞き慣れない粉の名前ばかりでよくわからない方も多いかもしれません。白玉粉とはどんな料理に使えてどんな特徴があり、また上新粉やだんご粉、もち粉など他の米粉とはどんな違いや共通点があるのか、また白玉粉とはどんな原料でどの粉で代用可能なのか、白玉粉を使ったおすすめレシピも合わせて、白玉粉とは?について詳しく調査していきます。
白玉粉とはどんなもの?
和菓子のレシピなどでよく登場する白玉粉とは、他に和菓子でよく使われている上新粉、もち粉などとどんな違いと共通点があるのでしょうか?まず白玉粉とはどんなものなのか、詳しく見ていきます。
白玉粉とは?
白玉粉とは、白玉団子などを作るときに使われる米粉です。米粉は和菓子によく使われてる粉ですが、和菓子には他に上新粉やもち粉、だんご粉なども使用されています。普段何気なく食べている和菓子ですが、白玉粉とはどれくらいのカロリーと糖質量があり、また白玉粉とは上新粉やもち粉、だんご粉とどう違いがあるのでしょうか?
また白玉粉とはどんな歴史があり他にどんな料理に利用されるのか、白玉粉とは他の粉と代用可能なのかどうか、白玉粉を使ったおすすめレシピなども合わせて調査していきます。
白玉粉のカロリーや糖質
白玉粉とはカロリーがとても高く、100gあたり369kcalほどのカロリーがあります。白玉粉50gと水50gから作る白玉団子100gの場合、約185kcalになります。白玉団子は1個で10gほどと小さなものなので、摂取する量に気を付ければダイエット中でも食べられそうですが、5個食べれば100kcal近くになり、さらに一緒に食べるあんこやきな粉もカロリーが高いので注意が必要です。
白玉粉とは糖質量もかなり高く、100gあたり79.5gほどとなります。白玉粉50gと水50gで作った白玉団子の場合、100gあたり約39.8gになります。白玉団子1個10gで換算すると、糖質量は4g程度になり、重さに対して糖質量が高めです。白玉団子にあんこやきな粉、フルーツなどを加えればあっというまに糖質量が増えてしまい、ダイエットや糖質制限をしている方は、食べるのを控えるか摂取量を抑えるようにしましょう。
白玉粉の原料や製法と主に使用される料理
白玉粉とは、もち米を原料として製粉した粉です。精米したもち米を一晩水に漬けてやわらかくして、水を加えながら石うすですりつぶし、その白い液を圧縮・脱水してから細かく削って乾燥させたものが白玉粉と呼ばれます。白玉粉とは、水を加えて混ぜて成形し、お湯でゆでる調理法が一般的で、白玉団子や大福餅などに使用されています。
白玉粉とは、つるりとした食感でなめらかさがあり、やわらかくてもちもちとした食感と弾力が特徴で、冷やしても固くなりません。
白玉粉とその他の粉との違い
白玉粉と上新粉ともち粉とだんご粉の共通点は米粉
白玉粉とは、もち米を原料とした米粉です。上新粉やもち粉、だんご粉とは同じ米粉という共通点があります。米粉には2つの種類があり、生米を粉にするものと、米を加熱してから粉にするものがあります。白玉粉とは、上新粉・もち粉・だんご粉と同じくどれも生米を粉にしたものという共通点がありますが、米の種類と製法に違いがあります。
上新粉とは?原料と製法と主に使用される料理
上新粉とは、うるち米を原料として製粉した粉です。うるち米を精白して水洗いし、乾燥させて粉にします。上新粉は熱湯を加えて練り、一度蒸してから成形します。食感は、白玉粉とは違って餅のような歯ごたえのある食感になり、柏餅やちまき、だんごなどに使用されます。
もち粉とは?原料と製法と主に使用される料理
もち粉とは、もち米を原料として製粉した粉です。もち米を水洗いし、脱水して乾燥させてから粉にします。水を加えて混ぜて成形し、お湯でゆでます。主に大福の皮(ぎゅうひ)や団子の材料となり、どら焼きやケーキの生地に混ぜ込んで使われることもあります。
同じくもち米が原料である白玉粉と比べると製造工程が少なく、低コストです。食感は白玉粉とは似ていますが、白玉粉よりもきめ細かくなめらかな生地になり、ぎゅうひ作りに向いています。
だんご粉とは?原料と製法と主に使用される料理
だんご粉とは、うるち米・もち米を原料として製粉した粉です。うるち米ともち米を精白して水に漬け、挽いて乾燥させたものです。うるち米ともち米の割合はメーカーによって異なります。水を加えて混ぜて成形し、お湯でゆでます。白玉粉とは違いコシが強く少し歯ごたえがあって、やわらかくなり過ぎないので、串だんごやみたらしだんごをに使用されます。
米粉の歴史
日本の稲は、約2300年前ほどの縄文時代に伝わり、弥生時代に広く扱われるようになりました。米から作る米粉は奈良時代から始まったといわれています。遣唐使によって唐菓子が書物で伝えられ、その後中国の宋からも点心が伝わって穀物を使用した日本の「菓子」作りが始まりました。以降南蛮の菓子の渡来などで一般庶民にも浸透し、江戸時代になると、茶道が発展するとともに日本独自の和菓子が完成しました。
江戸時代以降和菓子は地方へ伝わり、それぞれの地方で生活に密着した菓子が発達していきました。当初は挽き臼で粉を作っていましたが、明治以降には機械化が始まり、良質な米粉が出回るようになって、現在の和菓子の形に至っています。
白玉粉の代用はできる?
ふと思いついて白玉粉を使った和菓子を作りたいと思ったとき、家に白玉粉はなかったけれどもち粉や上新粉など違う粉があった、などという経験はないでしょうか?こんな時、白玉粉と同じ米粉で白玉粉の代用として使えればとても助かります。白玉粉とは、他の粉で代用できるのでしょうか?
他の粉で代用が可能
基本的に白玉粉とは、米から作られた米粉であるという共通点があれば、代用が可能です。ただし、白玉粉とはやわらかさと粘りが特徴で、上新粉は弾力のある歯ごたえがあるなど、粉によって食感の違いがあります。例えば白玉団子の代わりに上新粉を使った場合、白玉粉で作った団子より弾力があり歯切れの良い団子になります。もちろん味には大差ないので、この辺は好みの問題ということになります。
混ぜて使うことはできる?
白玉粉の代用が可能なので、混ぜて使うこともできます。実際2つの粉を混ぜて作っている和菓子のレシピはたくさんあります。白玉粉だけだとやわらかすぎるので少し弾力が欲しいときや、上新粉だけだと歯切れがよすぎるのでモチモチ感を足したいときなどは、2つの粉を混ぜて使ってみることをおすすめします。混ぜた比率によって食感も変わってくるので、少しずつ混ぜて自分好みの食感の和菓子を作ってみましょう。
白玉粉を使ったレシピ
おやつにおすすめ「もちもちドーナツ」
白玉粉とホットケーキミックスを使って、外はカリッと中はもちもちとした「もちもちドーナツ」のレシピです。ホットケーキミックスに白玉粉を入れることでもちもちとした食感になり、ポン・デ・ケージョのようなおやつにぴったりの食べやすいドーナツを作ることができるレシピです。
- ホットケーキミックス50g
- 白玉粉90g
- 砂糖大さじ2
- サラダ油大さじ1
- 水100cc
- ボウルに白玉粉と水を入れて混ぜます。
- ホットケーキミックスと砂糖を加えて、よくこねます。
- サラダ油を加えたら、なめらかになるまでよくこねて2~3cmの大きさのボール状に丸めます。
- 170度の油できつね色になるまで揚げます。
- 重みがあるので、油に入れてしばらくしたら箸で浮かせてあげます。
- 火が通ったら出来上がりです。
野菜嫌いな子供も食べれる「カラフル野菜の団子」
野菜を入れてカラフルな色をつけて見た目も鮮やかな「カラフル野菜の団子」レシピです。天然の着色なので体にも優しく、野菜嫌いな子供でも食べやすいレシピで、キャラクター団子を作っても可愛く出来ます。豆腐を加えると小さな子供や年配の方も食べやすくなります。
- 白玉粉50g
- ケール+水適量
- カラフル人参(各色)+水適量
- 練乳、ぜんざいお好みで
- 白、オレンジ、黄色、紫などのカラフルな人参を用意します。
- 各野菜に水を加えて、ミキサーやジューサーでジュースにします。
- ボウルに白玉粉を入れ、お好みの野菜ジュースを加えて耳たぶくらいの固さにこねます。
- たっぷりのお湯をわかし、冷却用の水を用意しておきます。
- 沸騰したら、白玉の生地を好きな形に成形してゆでます。
- 浮いてきたら取り出します。
- 冷却水に入れて冷まし、ざるに上げて水を切ったら出来上がりです。お好みで練乳やみたらしなどで頂きます。
レンジで簡単!「いちご大福」
レンジを使って手軽に作れる、白玉粉を使った「いちご大福」のレシピです。いちごの季節になったら食べたい、甘酸っぱいいちごと甘いあんこの組み合わせが絶妙ないちご大福を、家で簡単に作ることができます。
- いちご8個
- こしあんまたは粒あん240g
- 白玉粉100g
- 砂糖50g
- 水120cc
- 片栗粉大さじ2
- いちごは洗って水気を切り、へたを取っておきます。
- あんこを30gずつに計り、いちごをのせてあんで包んで丸めます。ラップの上で丸めると作りやすいです。
- 耐熱容器に白玉粉を入れて、水を加えて溶かします。
- 砂糖を入れてかき混ぜます。
- フタをして600Wのレンジで2分加熱し、レンジから出してかき混ぜます。
- フタをしてさらに1分30秒加熱して混ぜます。
- 半透明になったら、まな板の上に片栗粉を振りかけて、その上に取り出します。
- 触れるくらいに冷めたら、温かいうちに両手に片栗粉をつけて8等分にします。
- 生地の真ん中を厚めにして円形に伸ばしたら、いちごとあんにかぶせるように包んで、手のひらでコロコロ転がして成形したら出来上がりです。
白玉粉とはさまざまな料理に使える便利粉!
いかがでしたか?白玉粉とはどんな粉で、もち粉や上新粉、だんご粉との違いや共通点、それぞれ使用される料理や白玉粉を使ったレシピなどを詳しく紹介してきました。白玉粉とはカロリーも糖質も高いですが、他の米粉との共通点だけでなく違いもあるものの代用も可能であり、白玉粉とはだんごや大福だけでなくいろいろな料理に使うことができる便利な粉だということがわかりました。
こちらを参考にして、ぜひ白玉粉を使っていろいろな和菓子や料理を作り、なめらかでもちもちとした食感を楽しみましょう!