年越しそばの具材の種類には意味がある!具材ランキングも紹介

毎年、大みそかには家族全員で食べるという家庭も多い年越しそばですが、いつも同じような種類の具材ばかりでつまらないと思ったことはありませんか?そんな方のために、年越しそばで人気の具を紹介していきます。具によって縁起の意味や由来が違い、それぞれ思いが込められているので、ぜひ食べてみてください。また、地方の珍しい具材も紹介するので、ぜひ食べに行ってみてはいかがでしょうか?

年越しそばの具材の種類には意味がある!具材ランキングも紹介のイメージ

目次

  1. 1年越しそばの具材には縁起を担ぐ意味がある
  2. 2年越しそばの人気具材ランキング
  3. 3年越しそばランキング以外のおすすめ具材
  4. 4年越しそばは地方によって違いがある
  5. 5年越しそばの具材縁起担ぎで選ぼう!

年越しそばの具材には縁起を担ぐ意味がある

毎年の風物詩である「年越しそば」ですが、普通のそばとは違い、年越しそばの具材には縁起を担ぐ意味があることを知っていましたか?鶏肉、エビの天ぷら、ネギ、卵、油揚げなど、人気の種類の食材は普段から食べなれている方も多いでしょう。そんな食材ですが、実は縁起のいい意味があるので、ぜひチェックしておきましょう。具材による意味の違いがわかると面白いです。

年越しそばの人気具材ランキング

年越しそばの人気具材5位「鶏肉」

年越しそばの人気具材ランキング第5位は、「鶏肉」です。年越しそばの具材には、おいしい出汁の出る肉が欠かせません。肉にも色々と種類がありますが、鶏肉を入れるだけで、ダシがより一層美味しくなります。また、鶏肉はほかの種類の肉と比べてもお手頃な価格なので、何かと出費の多い年末年始において、お財布にも優しくありがたい具材となっています。

年越しそばの人気具材4位「ニシン」

年越しそばの人気具材ランキング第4位は、「ニシン」です。京都周辺の地方ではニシンが年越しそばの王道の具材となっていますので、京都在住の方にはおなじみの具材ですが、あまり食べたことがないという人も多いのではないでしょうか?

年越しそばの人気具材ランキング第4位の「ニシン」は、おいしいだけでなく、縁起のいい意味の由来があります。その意味とは、ニシンそばのニシンは、二親(にしん、両親)というゴロ合わせの意味があります。その意味から、たくさんの子どもが生まれるようにと、子宝の縁起かつぎとして用いられる食べ物となっています。いつも食べているにしんそばとは違い、年越しにたべるそばは縁起の良さを感じます。

年越しそばの人気具材3位「卵」

年越しそばの人気具材ランキング第3位の「卵」は、月見そばの卵が黄身の黄色が金を連想させることから、商売繁盛の意味が込められています。卵はおいしいことで大人から子供まで人気の具材ですが、縁起が良い食べ物としても好まれています。月見そばは蕎麦屋さんでもよく見る種類の具なので、年越しそばとして改めて食べるのも縁起を担ぐ意味でおすすめです。

さらに、年越しそばの人気具材ランキング第3位の「卵」は、年越しそばに伊達巻きのトッピングにするのもオススメです。伊達巻きは、昔はかまぼこと同じく高級食材の白身魚を使った卵料理であり、金色のイメージから神様へのお供え物とされていました。

そして、伊達巻独特のくるくると巻かれた形が反物(着物の布)を想像させるので、着る物に不自由しないようにとの繁盛や繁栄の願いの意味が込められている具材です。伊達巻卵はおせち料理には欠かせない一品ですが、たまには一味違いのある年越しそばにトッピングして味わってみてはいかがでしょうか。

年越しそばの人気具材2位「油揚げ」

年越しそばの人気具材ランキング第2位の「油揚げ」は、商売繁盛の神様として親しまれている稲荷神の使いであると考えられている「キツネ」の大好物であるということから、新年の金運や仕事運をアップさせる縁起の良い具材です。油揚げのトッピングのそばは、「きつねそば」として、普段から食べなれているという人も多いのではないでしょうか?

年越しそばの人気具材ランキング第2位の「油揚げ」を年越しそばにトッピングすれば、新年の金運や仕事運アップも夢ではありません。ぜひ、金運の上昇を祈願しながら食べてみてはいかがでしょうか?何気なく食べている年越しそばも、普段のきつねそばとは違い、縁起のいい意味の由来を知ればよりおいしくなります。

年越しそばの人気具材1位「海老天」

年越しそばの人気具材ランキング第1位の「海老天」は、さくさくの天ぷらをお出汁にひたして食べるのが堪らなくおいしいです。海老天ぷらそばの海老は、腰が曲がっている姿から長寿の象徴として縁起のいい具材となっています。また、地方によって違いはありますが、お祝い事がある時に食べられることが多いことから、縁起の良い食べ物として全国的に浸透しています。

年越しそばの人気具材ランキング第1位の「海老天」は、その由来を知るとよりいっそうありがたみが増します。家族みんなで長生きができますように、新年も何事もなく過ごせますように、といったふうに、自分自身や大事な人たちの健康や長生きをお願いしながら食べてみましょう。年越しそばの具材にはエビの天ぷらがベストマッチです。
 

年越しそばランキング以外のおすすめ具材

鴨肉

年越しそばランキング以外のおすすめ具材として紹介する「鴨」は、程よい食感と風味が人気の具材です。鴨南蛮そばの鴨肉は、「鴨が葱を背負ってくる(カモがネギをしょってくる)」ということわざがあるように、うまい出来事が重なって好都合になるという由来をもつ縁起の良い食べ物です。

また、年越しそばランキング以外のおすすめ具材として紹介する「鴨」は冬の時期に脂が乗っているので、年越しそばにはもってこいの具材としておすすめです。さらに、鴨はダイエットや美容にも効果があるとされているので、鴨をトッピングして、年越しそばとして食べてみてはいかがでしょうか?
 

ちなみに、年越しそばランキング以外のおすすめ具材として紹介する「鴨」を使った「鴨そば」は、汁とそばが別で出される蕎麦で、「鴨南蛮そば」は丼にそばと汁が一緒に入っている蕎麦になるので、種類が微妙に違います。どちらの種類の鴨を使った蕎麦も美味しいので、ぜひ試してみてください。鴨を食べる由来を知れば、さらにおいしくなります。

大根おろし

年越しそばランキング以外のおすすめ具材として紹介する「大根おろし」は、そばの種類の一つ・「おろしそば」として普段から食べなれているという人も多いのではないでしょうか?そのため、縁起のいい由来があると聞いても意外な感じがします。しかし、おろしそばの大根おろしは、古くから厄を落とす、側の厄災を断ち切るという由来があり、縁起が良い具材として知られています。

年越しそばランキング以外のおすすめ具材として紹介する「大根おろし」は、大根の種類の違いによっては辛みが強い場合があるので、注意しましょう。しかし、大根おろしには嬉しい健康効果がたくさんあります。大根おろしは消化を助ける効果があり、胃腸にも優しいので、年末の忘年会で疲れ切った胃袋を休めるのにぴったりです。

また、年越しそばランキング以外のおすすめ具材として紹介する「大根おろし」は、お正月から活発に動く胃腸のためにもおすすめの具材です。ぜひ、年越しそばのバリエーションの種類の一つである大根おろしをトッピングしてみてはいかがでしょうか?

紅白かまぼこ

年越しそばランキング以外のおすすめ具材として紹介する「紅白かまぼこ」は、紅白の色合いからおめでたい事の象徴として、古くからお祝い事の時に用いられています。縁起の由来は、紅色は魔除けで白色は清浄の意味がある具材となっています。おめでたい由来としては、かつて、白身魚はとても高級な食材であり、その白身魚で作られているかまぼこも贅沢なご馳走だったことが挙げられます。

年越しそばランキング以外のおすすめ具材として紹介する「紅白かまぼこ」は、年越しそばに入れるだけで見た目が華やかになります。おせち料理の一つでもある紅白かまぼこをトッピングして、ぜひ年越しそばを楽しんでみてはいかがでしょうか?

ネギ

年越しそばランキング以外のおすすめ具材として紹介する「ネギ」は、一年の労苦を労う(ねぎらう)というゴロ合わせの意味から、縁起の良い具材として浸透しています。また、ネギはそばとの相性がとても良いだけでなく、食欲を促進させ、風邪の予防や改善に加えて体を温めてくれる嬉しい効果もあるので、年越しそばにネギは不可欠な存在です。

年越しそばランキング以外のおすすめ具材として紹介する「ネギ」は、全国的に地方でもポピュラーな具材なので、あまり縁起の意味を意識せずに年越しそばに入れているという人多いでしょう。しかし、きちんとした由来があることを知ると、よりありがたみが増してきます。

また、地方のなかには、ネギをお箸の代わりにしてそばをすくって、ネギをそのまま丸ごと食べてしまうという地方もあります。ぜひ、地方ならではの蕎麦の食べ方を試してみてください。

年越しそばは地方によって違いがある

北海道や京都のニシンそば

年越しそばは地方によって違いがあるので、その違いを知ってみると面白いです。北海道や京都では、「ニシンそば」が食べられています。京都が発祥とされている「ニシンそば」の歴史は古く、1882年(明治15年)にまでさかのぼります。「ニシンそば」を発案したのは「松葉」2代目の松野与三吉です。この松葉は、1861年(文久元年)に芝居茶屋として創業したお店です。

北海道や京都の地方で食べられている「身欠きにしん」は、良質なタンパク質をはじめとし、ビタミンやミネラルのバランスがとれた食材です。これを、同じく健康食材である蕎麦と合わせることで、さらに栄養バランスのとれた食事となります。にしんそばの具は、甘辛く炊いた「棒炊き」と呼ばれる身欠きにしんの甘露煮のみです。これにお好みで刻みネギをのせて食べるのが、京都地方での定番です。

「ニシンそば」は、京都地方ならではの上品なお出汁に、身欠きにしんの脂が溶け出して独特の深いコクが感じられます。また、甘辛いにしんの身が淡泊な味わいの蕎麦とよく合って、上品な味わいとなっています。京都以外の地方でも、にしんを取り寄せることはできるので、ぜひ年越しそばの具材に使ってみてください。

岩手のわんこそば

岩手の「わんこそば」は、お客様に茹でたてのそばをすぐに配膳できるようにとの心遣いから、少量ずつ小さなお椀で出して、どんどんおかわりしてもらうスタイルの蕎麦です。かつては、年越しそばとしてわんこそばを食べる際には、自分の年齢の数の杯数分だけそばを食べると長生きできるという言い伝えもあったようです。

「はい、じゃんじゃん!どんどん!がんばって!」という掛け声で出されるそばは、リズム感をキープして食べるのが楽しいので、どんどん食べられてしまいます。ちなみにわんこそば15杯が一般的なかけそば1杯の量に相当するので、どんどん食べましょう。

福井の越前そば

福井の越前そばは、福井県で有名なそばです。福井県周辺の地方では年越しそばとしても食べられており、茹であげたそばに大根おろしをかけたり、そばつゆに大根おろしを追加したりして食べるのが美味しいと人気です。通常は冷やしそばとして食べますが、年越しそばとしては温かい越前おろしそばが数多く食べられています。
 

福井の越前そばは、冷たいそばに冷たいツユ、大根おろしに刻みネギや鰹節といったシンプルなそばです。しかし、全国からそば好きがわざわざ訪れるほどの美味しさとなっています。地元の名物だけあって、県内には美味しい越前そばのお店もたくさんあるので、ぜひ福井まで行ってみてください。

関東地方のおかめそば

関東地方のおかめそばは、江戸時代、幕末の頃に江戸のとあるおそば屋さんが考案したそばです。具の並べ方がおかめの面を連想させるからといった理由でネーミングされた蕎麦です。具材は、伊達巻に、タケノコに、水菜、なるとに麩、シイタケ、わかめといったものが定番です。

おかめそばの由来としては、「おかめ」の面をイメージさせるように具材が並べられるためなので、福を呼ぶそばとして親しまれています。年越しそばに食べると縁起がいいので、ぜひ具材をおかめの形に並べて食べてみてください。

香川は年明けうどん

年越しそばと対をなすようなネーミングの「年明けうどん」は、年明けうどんは、香川の「さぬきうどん振興協議会」が提唱したのが始まりです。讃岐うどんの本場でもある香川県で多く食べられており、年越しそばの代わりに年明けうどんを食べることが主流になっています。年明けうどんには、「太く長く生きられますように」という長寿の意味が込められています。

梅干しや金時人参のかき揚げ、海老の天ぷら、蒸し海老、かに玉、サーモン、いくら、ローストビーフなど、赤い食材をトッピングすると、紅白のカラーとなってより縁起が良くなります。また、年越しそばとセットで食べると縁起の良さもダブルになるかもしれません。

沖縄はそば粉じゃない沖縄そば

沖縄そばは、沖縄では普段からよく食べられていますが、年越しそばとしても食べられています。また、そばと言っても蕎麦粉から作られているのではなく、小麦粉が原料となっているので、普段食べている蕎麦とは違いがあるので、ぜひ食べてみてください。

コクのある豚骨ベースのスープに、ほのかな塩気のゆし豆腐と軟骨、玉子、ネギ、麺との絡み具合が絶妙な沖縄そばは、沖縄県民ならずともとりこになってしまう美味しさです。

年越しそばの具材縁起担ぎで選ぼう!

ここまで、年越しそばの具材のおすすめを紹介してきました。地方の珍しい具材など、初めて見る種類もあったでしょう。ぜひ、年越しそばを一味違う形で味わってみてください。

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